赤ちゃんを守る防災を知りたい

赤ちゃんための防災対策をはじめよう!防災のコツ3か条

赤ちゃんのための防災対策とは?赤ちゃんがいるご家庭は、いざという時のための備えが特に大切ですが、まずはなにから準備したらいいのでしょう?おむつやミルク、離乳食などの必要な防災グッズの目安、自宅を災害に強い家にする方法、家族や地域の人々との関係づくりなどの心がけについて解説します。

赤ちゃんための防災対策をはじめよう!防災のコツ3か条

なにからはじめる?赤ちゃんを守るための防災対策

もしも地震や津波、大雨、洪水、噴火などの自然災害に遭遇してしまったら、あなたはどうしますか?

特に赤ちゃんがいるご家庭では、なんとしても赤ちゃんを守らなければいけません。災害直後に避難所生活を余儀なくされた場合、赤ちゃん連れはどうしても不便や不足を感じることが多いでしょう。
災害時の負担を少しでも軽減するために、日頃から出来ることを準備しておきたいですよね。
まだなにもおこっていない今だからこそ、赤ちゃんを守るための防災対策を考えていきましょう。

1.赤ちゃんのための防災グッズは必須

地震などの災害から身を守るために考える家族

東日本大震災や熊本での震災をきっかけに、防災グッズの備蓄の重要性は皆さんが知るところだと思います。もしも避難先での生活になっても、赤ちゃんは大人の配給品をそのまま使えなかったり、食べられなかったりする可能性が高いです。
これから準備するとしたら何が必要か、チェックしていきましょう。

また、災害袋・防災リュックは定期的な点検が必要です。赤ちゃんがいるご家庭は、おむつや洋服のサイズ、離乳食などの食べ物の内容や賞味期限にも気をつけてくださいね。

地震から赤ちゃんを守るためにやっておきたい5つの対策
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一般家庭で災害時に必要なもの

一般的に必要とされている「災害袋」の中身を挙げていきましょう。

  • ラジオ
  • 非常食(最低3日分の食料を準備)
  • 懐中電灯(使用可能かチェックしておくこと)
  • 防災シート(災害時の熱や寒さ、雨などから身を守ります)
  • 電池
  • お金(公衆電話用の小銭も一緒に用意する)
  • 給水袋(自立するタイプが便利)
  • 石鹸
  • 水のいらない歯磨き粉やシャンプー
  • 着替えや下着
  • 生理用品
  • 黒いごみ袋(避難生活に何かと便利です。着替えたい時などもこれがあると便利)

救助が必要な場合にも役立つよう、携帯電話は常に持ち歩き、緊急ブザーのように音の鳴るものを常に携帯しておくのも良いでしょう。
災害時の救済活動や支援などが整うのはだいたい3日目あたりからと言われています。もしかしたら、それ以上かかるかもしれないということを想定しつつ、食料など最低3日分は準備しておきましょう。

赤ちゃんに必要な防災グッズ

万が一のことがあったときの事を考えるママ

赤ちゃんのいるご家庭は、一般的な防災グッズにプラスして赤ちゃん専用の用品がいろいろと必要ですよね。具体的にみていきましょう。

紙おむつ

20~30枚は用意しておきましょう。かさばるので、ビニール圧縮袋を利用すると良いです。

おしり拭き、ウェットティッシュ

ウェットティッシュは万能ですので多めに用意しておくと便利です。避難場所での衛生管理に利用できます。

粉ミルク

3日~1週間分ほど余裕をもって用意しましょう。母乳育児のママも、ショックやストレスで母乳が出なくなる場合がありますから念の為準備しておきましょう。

ベビーフード

食べられるものが制限される赤ちゃんのために、1週間分と多めに用意することをお勧めします。

おもちゃや絵本

普段遊んでいるおもちゃや絵本がそばにあることは、心の安心につながります。

洋服や下着などの着替え

最低限3日分は用意しておきましょう。季節ごとにチェックして中身を入れ替える必要があります。

タオル・バスタオル

バスタオルは赤ちゃんのおくるみとして、シーツや掛布団としても利用できます。

母子手帳・保険証

コピーを入れておくだけでも安心。出生時の異常やアレルギーなどの情報があることが避難先での治療に役立ちます。

カイロ

防寒用に加えて、カイロがあると粉ミルク用のお湯を作ることが出来ます。

避難した後に生活環境が変わっても赤ちゃんが生活出来る災害時グッズを挙げました。これらを防災バッグに準備しておきましょう。

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緊急避難時の赤ちゃん用頭巾もあります。幼稚園や保育園から頭巾を園に置いておくように言われることもあるようです。


乳幼児用防災ずきん/クツワ株式会社の画像
出典:www.kutsuwa.co.jp

乳幼児用防災ずきん/クツワ株式会社

価格 : 3,000円(税別)

赤ちゃんでもかぶりやすい作りになっているので、災害時のバタバタでもサッと用意することができます。肩まで覆うタイプなのでママの安心感も違いますよね。

2.自宅を「災害に強い家」にする

男の子が安心して眠れるようにあやすママ

自宅は赤ちゃんが最も長い時間を過ごす場所です。災害発生時に自宅にいた場合、普段の対策によって、赤ちゃんやママたちの危険度を下げることができます。

停電でも歩ける部屋を目指そう

あらゆる災害時に起きるのが「停電」です。夜の停電で部屋の中が見えなくなった時でも、安心して歩ける部屋の状態にしておくことは災害時とても大切です。とくに赤ちゃんがいるご家庭では、常に安全な部屋にしておくということを心がけましょう。もし突然停電が起こっても、ママやパパが赤ちゃんの場所まで辿り着くのが難しいような部屋の状態はNGです。

まずは、家具を減らすこと。余分な家具や不安定な家具は思い切って処分して、室内をシンプルな状態にします。家具の耐震度を確認し、自宅を安全な場所にしておきます。

家具を固定することで地震時のケガを予防できる

大地震の場合、家具が飛んでくることがありますが、その時の衝撃は、家具の重さの約10倍といわれています。大人でも大ケガの可能性がありますので、万が一、赤ちゃんに当たったら…と考えると恐怖ですよね。家具の転倒や転落を予防する必要がありそうです。

扉のフックやタンスや棚の耐震棒の設置、窓ガラスの飛散防止フィルム、テレビの転倒を防ぐストッパーなどの設置をしましょう。特に赤ちゃんがよく過ごしている部屋や場所の対策は念入りに行いましょう。

災害時、赤ちゃんを連れて室外に出なければいけない時があります。食器などが割れて散乱していると、室内を歩くことすら出来ません。その為にも、普段から寝室や室内にも避難用の靴を用意しておくと安心です。

3.地域の人々との関係作りも防災への第一歩

災害時の不安から守るパパ

災害時は家族だけでなく、地域の人など、多くの人と助け合うことが必要です。赤ちゃん連れの場合、災害時には誰かに助けてもらう場面もでてきます。

災害時の連絡方法や待ち合わせ場所を決めておく

事前にパパや家族たちと緊急時の避難場所や集合場所を決めておくことが大切です。携帯電話が繋がらなくなることを想定して、緊急時にも会える場所を決めておきましょう。
災害時は、ここで待ち合わせというように決めておくことで不要な行き違いを避けられますし、救助に結びつく可能性も高くなります。

赤ちゃんを守るためには地域との繋がりが大切

赤ちゃんの面倒を見に来てくれた近所のママ

ご近所さんとの関わりが災害時にはとても重要になってきます。
避難する場合、赤ちゃん連れはどうしても機敏な行動がとりづらく、時にはだれかに助けを求める必要もでてきます。被災時には電気、水道、ガスなどのライフラインが停止し避難生活を余儀なくされることがあり、赤ちゃんがいる家庭での被災時の負荷は計りしれません。

災害が起きても助け合える環境があるということは、普段の生活の安心感にも繋がります。低月齢の赤ちゃんのいるご家庭は、なかなか外に出られないということがありますが、日頃から地域と繋がることは非常に重要だということを心に置いておいて頂き、挨拶やコミュニケーションを大切にしたいですね。

赤ちゃんを守る防災対策はコツコツと…

何も起こらないのが1番ですが、災害時に赤ちゃんを守ることが出来るのはママとパパだけです。日頃から防災の意識を強くもって防災対策をしましょう。

また赤ちゃんはこれからも日々成長していきます。少したいへんですが、防災時に必要なものを揃えて置く場合にはおむつや肌着、洋服、おもちゃなど成長に合わせて防災リュックの中身を入れ替えましょう。家具の固定は全部いっぺんにやろうと思っても難しいですが、少しずつ家族で相談して行ってくださいね。
近所の人に出会ったときは、笑顔で挨拶!「赤ちゃんがいる」ということを地域の方々が知っていることで、いざという時に力になってくれるかもしれません。