一人っ子の特徴的な性格
一人っ子の特徴は?10の性格と5つの長所
一人っ子の特徴をご存知でしょうか?マイペース、分けることを知らない、一人の時間を楽しめる、言い争いや競争が苦手など知れば知るほど面白い一人っ子の性格を紹介します。空気が読むのがうまい、ポジティブ思考、優しく穏やかな性格など一人っ子ならではの素敵な長所も確認しましょう!
「絶対、一人っ子でしょ?」一人っ子らしさ満開の10の特徴
きょうだいがいない一人っ子。少子化の現在、特に珍しい存在ではありません。ですが、「いかにも一人っ子!」という一人っ子ならではの特徴も多く、ふとした拍子に一人っ子オーラを振りまいています。
「あなた、絶対、一人っ子でしょ?」と言われてしまう一人っ子らしさ満開の特徴を10紹介します!
1.分けることが苦手
基本的には、分けることを知らずに育ってしまう一人っ子。小さなお皿に出されたお菓子はもちろんのこと、大皿に出されたお菓子も、「自分一人で食べるもの」と思って、全部食べてしまいます。分けるという発想がないので、お友だちや従兄弟が家に遊びに来たときも、好きなだけ何でも食べてしまい、後からひんしゅくを買うことも。
分けることが苦手なのは食べ物だけではありません。おもちゃも交代して使うという発想がありませんので、一緒に遊んでいる子供が使いたそうな素振りを見せても、気付かないまま、飽きるまで離しません。
もちろん、独占欲の強さから「分けられない」のではなく、分けるという状況がなかったために「分けられない」のですから、誰かが「分けて使ってね」「3人で分けて食べてね」と言えば、ちゃんと分けることはできます。悪気があるのではなく、気付かないだけだというのが一人っ子なのです。
2.食事が遅いことが多い
一人っ子の場合は、親が子供に充分に時間をかけてあげられることが多いので、どんなことに対しても、「急かされる」という経験をしないまま育つことが多いです。そのため、服の着替えから学校の準備、お出かけの準備、食事等、一つ一つの動作に時間がかかってしまう人が少なくありません。
幼稚園のときは、お母さんが食べやすいサイズのお弁当を作ってくれるので食事が遅いということに気付きにくいですが、小学校に上がって皆と同じ量の給食を食べるようになると、食事のペースの遅さが際立ってしまいます。
3.マイペース
食事のペースもそうですが、何事に対しても他の子供と比べたりすることがありませんので、自分のペースを貫くことが多いです。家庭の中では子供が一人しかいませんので、どんなにゆっくりしていても、自分が好きなことしか興味を持たなくても、親や祖父母から注意をされずに育っていきます。
自分のペースを持つということは素晴らしいことですが、あまりにもマイペースすぎると、集団生活が出来ない子供と評価されることもありますので、急ぐときには急ぐ、自分が好きでないこともやってみるということを小さいときから教える方が良いでしょう。
4.子供よりも大人と話すことの方が得意
一人っ子は、ほぼ100%の確率で、家庭の中で子供がひとりだけという状況です。そのため、昼間は幼稚園や小学校に通っていても、家に帰ると大人の中で子供が一人という状況になりますから、子供と話すよりも大人と話す方が自然と得意になってしまいます。
保育園等の子供と長時間接する場に長年通っているなら、一人っ子でも子供と上手に接することができるようになるケースが多いです。ですが、あまり子供だけで長い時間過ごすことに慣れないまま成長してしまうと、小学校に上がっても、子供同士で話すよりも先生と話したいと考え、先生の周りをいつもうろうろしてしまうこともあるでしょう。
もちろん、これは悪いことではありません。子供のときから大人目線で物を考えることができるようにもなりますし、大人との距離の取り方を学ぶこともできるようになります。でも、子供は子供らしく子供同士で遊んでほしいと親が願うなら、ちょっと困った特質ですよね。
5.手を抜くことが苦手
一人っ子は、親が共働きの場合でも、自分とお母さん、もしくは自分とお父さんだけで過ごす機会が多くなります。そのため、親に課題を出されると、それは絶対的な命令となり、途中で手を抜いたりするといった雑念は浮かぶことすらありません。
大人はまったく介入しないで子供同士で何かをするという機会が多いと、「ちょっとこれは大変だからやめておこうか」とか「ここらへんはこの程度でいいんじゃない」というちょっといい加減な考え方に流されることも少なくないのですが、周りに子供がいない環境では、他人の意見に流されることもありませんので、ついつい真面目にやり遂げてしまうのです。
手を抜かないということは真面目かつ誠実ということです。とても良い特質とも言えますが、あまりにも真面目に完璧にやり遂げようとすると、うまくいかなかったときに大きな挫折を味わうことにもなります。もちろん、完璧なことが良いのですが、完璧でなくても努力をすれば評価に値するということを親が教えることも必要なのかもしれません。
6.空気を読むことが得意
周囲が大人ばかりということが多いので、自然と、周りを配慮した行動になることが多いのが一人っ子です。良く言えば空気を読める、悪く言えば他人の目を気にする子供になりがちです。
幼いときは「ちょっと大人びた子」という印象を周りに与えてしまうかもしれません。ですが、大人になれば、そつなく世の中を渡っていくことができる可能性が高いとも言えますので、温かく見守っていきましょう。
7.言い争いや競争が苦手
基本的には穏やかな性格が多い一人っ子。言い争いになることも少なく、平和に過ごすことができる人が多いです。ですが、あまりにもけんかをせずに育ってしまうと、小学校や中学校で本人の我慢の限界を超えるような出来事が起こったとき、怒りの程度を抑えることができず、極端な反応(大声で叫んだり、物を破壊したりといった行動)を示してしまうことがあるかもしれません。
また、けんかだけでなく競争も苦手です。学校でも点数や順序に執着することがありませんので、自分よりも勉強やスポーツができる友だちに対して、素直に「すごいなあ」と言うことができるという良さがあります。
ですが、競争が苦手ということは、「自分がみんなよりも上になりたい」「勝ちたい」という気持ちが希薄であるということでもあります。勉強があまり好きでない子供の場合は、どのように「頑張りたい」という気持ちを引き出すことができるのかと、親は悩むかもしれません。
8.ひとりで何でも決めてしまうことがある
一人っ子ですから、小さいときから、「動物園に行きたい」と言えば、他の人の意見を聞かなくても動物園に行くことができました。また、「今日は、夜、ハンバーグが食べたいなあ」と言えば、ハンバーグを食べに連れて行ってもらったり、お母さんがハンバーグを手作りしてくれたりして当然でした。そのため、「誰かと話し合って何かを決める」ということをしてこなかったため、学校でも、周りの意見を聞かずに何でもひとりで決めてしまうことがあるのです。
とはいっても、空気を読むのも一人っ子は得意ですから、「この意見は賛同されていないな」と感じると、すぐに別の案を出したり、誰かに意見を求めたりすることはできます。ひとりで決めることが多くても、独善的になりにくいのが一人っ子とも言えるでしょう。
9.ひとりで時間を過ごすことが好き
保育園生活が長い子供の場合は、当てはまらないこともありますが、一人っ子はひとりで時間を過ごすことに苦痛を感じません。絵本を読んだりひとりでブロック遊びをしたりして、ひとりでも結構楽しく過ごせてしまうのです。
そのため、一人っ子は読書が好きな子供が多いです。親に教えられていなくても、自分で文字を覚えて、絵本を読めるようになる子供も少なくありません。
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10.指示待ち行動が見られやすい
ひとりで勝手に物事を決めることが多い一人っ子ですが、性格によっては、何をするにしても他人の指示を待つ子供になることもあります。小さなころから、「そろそろ出かけるから、おもちゃを片づけてね」「ブーツは黒の短いのを履いてね」「帽子はピンクのベレーにしてね」等、親にこまめに指示を出される機会が多いために、大きくなっても、指示されないと何もできないということにもなるのです。
もちろん、親が意識的に指示を少なくして、子供が自発的な行動をできるように見守れば良いのですが、つい、口を出してしまい、受け身な子供に育ててしまうこともあるのです。
注意をしたい一人っ子の育て方
一人っ子は、子供が一人しかいないというある意味特殊な環境に育ちますから、協調性が欠如してしまう可能性が高いというリスクがあります。大きくなってから困らない程度に社会性を育てていくために、今すぐできる子育てのヒントを紹介します。
- 子育ての悩みは尽きないものですが、現代は一人子育ての悩みを抱える方が増えています。子育ての悩みはどう向き合いどう解決していくべきか、ワーキングマザーや専業主婦ならではの育児の悩みからも探っていきます。
話し合って物ごとを決める
例えば、週末、どこに遊びに行くかを決めるとき、いつも子供の意見で決めているなら、ちょっと変えてみることができるでしょう。「お母さんは、新しく出来たショッピングセンターに行ってみたいんだけど」「明日はお天気が良くなるから、河原でお散歩しない?」等、子供の意見を聞くときと親の主張で決定するときとが半々になるようにしてみるのはいかがでしょうか。
順番で行き先を決めるのも良いですが、話し合って物ごとを決めることに慣れさせるために、意見交換を積極的にすることもオススメです。
服装を自分で決めさせる
中学生になっても、親に全身をコーディネイトしてもらう人もいます。特に一人っ子の場合は、親が充分に目をかけることができる分、「その服にはこのサンダルを合わせる方が良いんじゃないの?」「バッグは、靴の色と合わせてベージュにしてね」等、こまごまとした指示を与えることが多くなります。
ですが、いつまででも服装を親に決めてもらうというのは、あまり望ましいことではないですよね。小学校の高学年になったら、コーディネイトを自分で決めさせ、最後にちょっとだけアドバイスするスタイルに変えていく方が良いでしょう。
一人っ子はココがステキ!一人っ子ならではの5つの長所
良くも悪くも一人っ子は他人と比べられずに育つことが多いので、自己肯定感の強い子供になることが多いです。一人っ子ならではの長所を5つ紹介します。
1.ポジティブ
世の中は自分を中心に回っていると考えますので、基本的にポジティブな性格であることが多いです。うまくいかなかったとしても、落ち込まずに次に進むことができます。
普段あまり自己主張しないタイプの一人っ子も、見た目はおとなしそうでネガティブな印象を与えることがありますが、考え方は基本的にポジティブということが多いです。自分が特にでしゃばらなくても自分の思い通りに物事が進むと本気で考えていることも少なくありません。
2.優しい
常に「大丈夫?」「しんどくないの?」と親に声を掛けられて育ってきた人が多いですので、他人に対しても配慮ができる優しい人が多いです。競争心が薄いため、困っている人を見かけると、自分のことは後回しにして、親身になってなんとかしようと奔走することも多いです。
3.しっかりしている
親に依存してしまう一人っ子も多いですが、大人の中で育ってきた分、考え方や行動がしっかりとしていることも多いです。自分から前へと出るタイプの人は少ないですが、リーダーに指名してみると、うまくやれることが意外と多いのも一人っ子ならではの長所です。
4.おっとりしている
自分から何か行動しなくても、いつも周りが失敗しないように配慮して育ててくれたために、がつがつしたところが少なく、おっとりとしていることが多いです。いつも穏やかでおおらかに見えますので、一緒にいると癒されると感じる人も多いでしょう。
5.穏やか
争うことなく育ってきたせいか、基本的には穏やかな人が多いです。緊急時でもあわてずさわがず冷静に行動できますので、安心して仕事を任せることができます。
良くも悪くも親の影響を強く受ける一人っ子
一人っ子は、大勢の大人の中で「自分だけが子供」という状態で育つことが多いですので、お母さんやお父さんに過剰にべったりとしてしまうことが少なくありません。もちろん悪いことではないのですが、その分、親からの影響を強く受けることになりますので、親自身も「わたしは子供の良い手本になっているか」と常に自問する必要があると言えるでしょう。
一人っ子らしい穏やかさやポジティブさを伸ばしていくためにも、いつも子供と正面から向き合うことが大切です。そして他の子供たちと接する機会を積極的に設けることで社会性も育むことができますよ!