赤ちゃんが虫を誤飲した体験談

9カ月の赤ちゃんがカメムシを誤飲してしまった体験談

赤ちゃんの誤飲に気を付けましょう。母親になってから何度も目にするこの言葉。触られたくないものは手の届かない場所に置くのはもちろんですが、引き出しの中もチェックしておくことをオススメします!筆者である私の不注意から、息子が恐ろしいものを誤飲してしまった体験を告白します。

9カ月の赤ちゃんがカメムシを誤飲してしまった体験談

赤ちゃんが誤飲した!まさかあんなものを食べるなんて!

「赤ちゃんはなんでも口に入れます。気を付けましょう!」
産後何度となく見かけたこの文面。初めての出産を終えた私は、ふーんと軽い気持ちで眺めているだけでした。まさかこの文面通りの出来事が、自分の身に降りかかってくるとは知らずに…。

生後8か月の息子は好奇心の塊だった

息子、生後8か月。お座りして遊んでばかりだった彼も、ようやくハイハイを始めました。
念願のハイハイ。ニコニコしながら私の方に向かってくる我が子は、それはそれは可愛くて。何度も写真や動画を撮って、ようやく動けるようになった喜びをかみしめていました。

移動スピードも次第に早く、距離も長く、今まで入れなかったキッチンにも、段差がある玄関にも突入していく長男。片時も目が離せません。

シートを口に咥えた赤ちゃんに驚く母親

興味津々!なんでも触る

息子の好奇心はとどまることを知りません。新聞紙やチラシはビリビリに破られ、ティッシュは部屋中に散乱、引き出しを開ける。

赤ちゃんのイタズラ対策を15人のママに聞いてみた
赤ちゃんのイタズラ対策を15人のママに聞いてみた

いたずら盛りの赤ちゃんの洗礼。どんなママでも通る道ですが、当時の私は初めての育児にいっぱいいっぱい。今までおとなしくお座りをして遊んでいただけの長男が、ここまでの行動力を発揮するとは思ってもみなかったのです。

あまりにも行動的な息子の姿に衝撃を受け、驚きを隠せませんでした。

部屋の模様替えをしなければと決意した

部屋の安全対策をしなければヤバイ!

ニコニコしながら部屋中を動き回る長男を見て、私は決意を固めました。

キッチンや玄関にベビーゲートを設置し、部屋の隅のごみ箱を撤去。引き出しや戸棚にストッパーを付け、机の角にはクッションを付け、せっせと部屋の整備を行いました。

赤ちゃんの部屋作りは動きに合わせて作り変えていくべし!
赤ちゃんの部屋作りは動きに合わせて作り変えていくべし!

夫婦2人で生活していた部屋は、子供仕様に早変わり。素敵なインテリアは何もないけれど、大切な子供のため。すっかり様子の変わった部屋を眺めながら、私の心は満足感と安心感でいっぱいでした。

しかし、この「安心感」が良くなかったのです。

そして生後9カ月、とうとう起こった「誤飲大事件」

ハイハイ開始から1カ月。生後9か月を迎えた息子の運動能力は、さらに向上。つかまり立ちや伝い歩きもマスターし、ますます目が離せない時期に突入です。

そんなある日、事件が起こります。

ちょっと目を離した隙に…誤飲

その日、私は朝から書類整理に追われていました。
引き出しを、何度も開けたり締めたり。その都度ストッパーも付けて、外して…。息子は私の後ろにスタンバイ。書類を入れていたファイルをなめたり、振り回したりして楽しんでいました。

ふと、トイレに行きたくなった私。引き出しを締めてストッパーを付け、「トイレに行ってくるね」と声をかけました。

数分後。トイレから戻ると、鼻を衝く異臭。
一瞬頭の中がフリーズします。この臭いは知っている…そう、カメムシの臭いだったからです。

でもどうしてカメムシの臭いが?この時季節は3月。まだ外は寒い。カメムシがいるはずはない。
ふと目をやると、引き出しの前に佇む息子を見つけました。あれ、まさか、引き出しを…開けている!?

息子がカメムシを食べちゃったんです

カメ虫

息子は、引き出しのストッパーを難なく解除、引き出しを開けていました。「まさかできるはずがない」という私の思い込みが招いた事故です。朝から何度も解除方法を見ていたので、覚えてしまったのです。

すぐに息子のもとに駆け寄ると、あれ、何か食べてる?もぐもぐと口を動かしていました。
急いで口をこじ開けると、何この臭い。まさか……!

そのまさかでした。長男はカメムシを口に入れていました。

とにかく口の中から掻きだします。もうパニック状態の私。当時は歯がほとんど生えていなかったので、噛めなかったという点は不幸中の幸いでしょうか。

息子は大丈夫か?医療相談ダイヤルへ電話

息子はご機嫌で、体調に変わりはなさそうに見えました。しかしカメムシを食べてしまった、というのは事実です。

毒があったらどうしよう、お腹は痛くならないのかな…いろいろな心配事が頭の中を駆け巡ります。
不安に駆られた私は、医療相談ダイアルに電話をかけました。

さすがにカメムシの誤飲は珍しいのでしょう。電話先の相談員さんは驚き、優しく対処法を教えてくれました。ガーゼで口の中を拭き、体調を観察すること。何かあったらすぐに病院を受診すること。

言われるがまま、口の中をガーゼで拭い、赤ちゃん用歯ブラシで洗浄しました。
その間もずっとご機嫌で、体調には問題なさそうで本当にホッとしました。

息子はどこでカメムシを誤飲したのか?

息子が落ち着いていたので、引き出しの中を改めて確認しました。
どうやら、引き出しの隅にカメムシがいた模様。気温も低い時期だったのでほとんど動かず、0歳児でも楽に捕まえられたようです。

まさか引き出しの中にそんな危険が潜んでいたなんて、夢にも思いませんでした。

赤ちゃんが誤飲をしないようにちゃんと危機管理をしよう

「赤ちゃんはなんでも口に入れます。気を付けましょう!」、産後何度となく見かけたこの文面。

確かに小さなおもちゃや電池、アクセサリーなどは、息子の手が届かないところに置いていました。ベビーゲートも設置していたし、ストッパーも使っていた。私は十分に危機管理をしている「つもり」だったのです。

しかし、ひとつ抜け落ちていたこと。それは「赤ちゃんの学習能力の高さ」です。赤ちゃんはなんでも真似をする、すぐにできるようになる。

だからこそ、引き出しの中や、戸棚の中まで、しっかりとチェックもしておくべきだったのです。事前によく確認しておけば、こんな事態にはならなかったことでしょう。

カメムシを食べた息子は、もうすぐ5歳。元気な年中さんです。カメムシを口に入れた実績があるにも関わらず、虫が大の苦手。ダンゴムシすら触れない男の子になってしまいました。

あの衝撃的な光景は、絶対に忘れられません。だからこそ部屋の危機管理を徹底しなければと感じる毎日です。