赤ちゃんの日焼け止め選び
赤ちゃんの日焼け止め|赤ちゃんの肌を守る選び方&塗り方
赤ちゃんにも日焼け止めは必須です。とくに夏や紫外線が強くなる時期に日焼け止めが欠かせないその理由、知っていますか?赤ちゃんのデリケートな肌への日焼け止めを選ぶときのポイントや日焼け止め成分の安全性、日焼け止めの塗り方、ぷにぷに赤ちゃんの肌に低刺激のおすすめの日焼け止めを紹介!
赤ちゃんの日焼け止め選び!選ぶポイントや使い方を知ろう
日差しが強くなり紫外線量が増えると気になることのひとつに日焼け対策があります。ママはこれまで通り日焼け止めを使えばよいのですが、赤ちゃんはどうしたらよいのでしょう?
デリケートな赤ちゃんのお肌に日焼け止めを塗ってよいのかどうか悩んでしまいますよね。
そこでまず、赤ちゃんに日焼け止めを塗る必要があるのかどうかから考えてみましょう。
答えは「イエス!」なのです。その理由や日焼け止めを選ぶポイントと使い方、実際に使ったママの口コミを元にしたおすすめの日焼け止めを紹介します。
小さな子供にも日焼け止めは必要
多くのママが小さかったころは、日常生活で日焼け止めを塗るということはなかったのではないでしょうか。
ですが、いつのころからか日常生活でも日焼け止めを塗るようになり、赤ちゃんにも日焼け止めをつける時代になりました。その背景には、環境の変化による健康上の理由があります。
理由1.体に害を及ぼす紫外線から身を守るため
ニュースなどでもよく耳にしますが「オゾン層が破壊されたことにより地球上に降り注ぐ紫外線の量が増えていること」がいちばん大きな理由です。健康のためには紫外線を浴びることも必要なのですが、必要以上に浴びてしまうと人の体に害を及ぼすことがわかっています。
紫外線が人の体に及ぼす害
・皮膚の奥にある真皮層にまで浸透し、細胞を傷つける
・皮膚のバリア機能が破壊される
・ウィルスや菌が侵入しやすくなる
・免疫力が低下する
・皮膚がんや白内障の原因となる
かつて、母子手帳にも記されて推奨されていた「日光浴」という言葉は消え、「外気浴」に置き換えられました。2002年6月には環境省から「紫外線保健指導マニュアル」が発行され、2005年からは気象庁が紫外線情報を伝えるなど、国による紫外線対策も始まっています。
太陽の光は体内でビタミンDを作るために必要なもので、ビタミンDは健康な骨のために欠かせないものです。ですから、太陽の光や紫外線を一概に悪者にはできないのですが、いろいろと対策をしなければならない時代になったのですね。
理由2.赤ちゃんの皮膚トラブルを防ぐため
赤ちゃんが必要以上の紫外線を浴びると、「皮膚が赤くなる」「水ぶくれになる」「湿疹などの皮膚トラブルが起きやすくなる」「免疫機能が低下する」といった症状を引き起こす心配もあります。
ひどいときには、やけどと同じような状態になってしまうこともあるのだそうです。汗やおしっこなど、ちょっとした刺激で肌がかぶれてしまうことからもわかるように、赤ちゃんの皮膚は薄く、機能も未熟でデリケート。そのような具体的な症状が出ない場合でも、子どものころに浴びた紫外線の量が、将来的に白内障や皮膚がんを発症するリスクを高めるともいわれています。
こんな話を聞くと、外に出るのが恐くなってしまいますよね。ですが、心配のしすぎは禁物です。紫外線から赤ちゃんを守る対策をしっかりすれば大丈夫。そのひとつが、日焼け止めを塗ってあげることです。
紫外線から赤ちゃんと赤ちゃんの肌を守るために
日焼け止めは、紫外線から赤ちゃんを守る有効な手段のひとつです。そのほかにも、次のようなことを心がけてください。
- 日差しが強く紫外線量も多い午前10時ごろから午後3時ごろは、できるだけ外出を控える。
- 紫外線をカットする生地を使った服や帽子を着用したり、ベビーカーに日よけを取りつけたりして直射日光を遮断する。
赤ちゃんの日焼け止めはいつから使う?
赤ちゃんにも日焼け止めが必要なことはわかったけれど、「いつから使ったらいいの?」という声が聞こえてきそうです。生後0ヶ月から使える商品もあるので、悩んでしまいますよね。
いつから使うかに決まりはありませんが、赤ちゃんが外に出る機会が増える生後3ヶ月ごろから使うことをおすすめします。
生後0ヶ月のころは、外に出るといってもほんの短い時間です。紫外線カット機能のおくるみや肌がけ、服や帽子などでケアをしてあげましょう。
- 3ヶ月の赤ちゃんを育てているママへ、この頃の赤ちゃんの身長や体重、授乳間隔や睡眠時間などの生活リズム、おすすめの遊び・おもちゃ・絵本について紹介します。
赤ちゃんの日焼け止めを選ぶ5つのポイント
さて、いざ赤ちゃんの日焼け止めを選ぼうとすると、たくさんの商品が出ていて迷ってしまいます。できるだけ安全で使いやすい、赤ちゃんの日焼け止めを選ぶ時の5つのポイントを紹介します。
1.紫外線散乱剤(ノンケミカル)のものを選ぶ
まず挙げたいのが、「紫外線散乱剤(ノンケミカル)」タイプの日焼け止めを選ぶことです。日焼け止めには、「紫外線吸収剤」タイプのものと、「紫外線散乱剤(ノンケミカル)」タイプの2種類があります。
紫外線散乱剤(ノンケミカル)は、紫外線をはね返して肌を守るもの。一方の「紫外線吸収剤」は、吸収した紫外線を化学的に変化させることで肌を守ろうとするものです。化学反応を起こす成分が含まれているため、肌への負担が大きくなってしまいます。
赤ちゃんのお肌は皮膚も薄くてデリケートですから、できるだけ負担の少ない紫外線散乱剤(ノンケミカル)のものを選ぶとよいでしょう。商品には「紫外線散乱剤使用」という表示のほか、「紫外線吸収剤フリー」「紫外線吸収剤不使用」などの表示がされています。
2.刺激の少ない成分のものを選ぶ
できるだけ防腐剤、香料、着色料などの化学的な成分を含まないオーガニックなものを選ぶと、赤ちゃんのお肌への負担が軽減されます。鉱物油や石油系界面活性剤が使用されていないかどうかも、できればチェックしたいところ。
赤ちゃんの肌に合うかどうか心配なときは、腕の内側など目立たないところに少し塗って、様子を見てから使うようにしましょう。
3.SPFとPAの数値が低いものを選ぶ
「SPF」は日焼け止めの効果がどのくらい持つか、「PA」は効果の高さを示すものです。高いほうが効果はありますが、実はその分、肌にかかる負担も大きくなります。赤ちゃんの日焼け止めで推奨されている数値は、日常生活の場合で「SPF:10~20程度/PA:++」、海や山で使う場合で「SPF:20~40程度/PA:++~+++」程度とされています。
大人向けには「SPF50+」などの製品もありますが、そういったものは赤ちゃんには不向きです。赤ちゃん用の数値の低いものを選びましょう。
4.お湯や石けんで落ちるものを選ぶ
パッケージや説明書きに「お湯だけで落ちる」「石けんで落ちる」と記載されているものを選びましょう。化学成分を多く含むものやSPF値とPA値が高いものは、肌に負担がかかるだけでなく、お湯や石けんだけでは落ちにくいという性質もあります。
5.のびがよくムラなく塗れるものを選ぶ
サンプルが置いてある場合は、よくのびるか、ムラなく塗れるかをぜひ確かめましょう。サンプルがない場合は、パッケージの説明書きを読んでチェック。事前にいくつかの商品について、口コミなどで使用感を確認しておいてもよいですね。
うまく塗れないと、赤ちゃんがいやがったりして塗り残しが出てしまうこともあります。スーッとムラなく塗れるものを選んであげましょう。
赤ちゃんの肌への日焼け止めの塗り方、落とし方、入浴後のケア
赤ちゃんへの日焼け止めの塗り方と落とし方、お肌のケアの仕方も確認しておきましょう。
塗り方は優しくしっかり!
塗るのは、顔だけではなく、太陽の光が当たるところすべてです。塗り忘れてしまいがちな耳、鼻の横、首、腕の内側、足の甲などにも塗ってあげてくださいね。水着の場合は背中や胸元など、露出するところにはしっかり塗りましょう。
顔に塗るときのポイント
顔に塗るときは、おでこ、ほっぺ、鼻などのポイントにちょんちょんと日焼け止めを置き、こすらないように優しくのばしていきます。塗り残しがないように少し多めの量を取り、余ったらママが使いましょう。
目や口に入らないように、目元と口元は慎重に。
日焼け止めの効果を保つポイント
小さな赤ちゃんはとても汗かき。汗をかくと落ちてしまうので、汗を拭き取ってから2~3時間ごとに塗り直してあげることも忘れないようにしましょう。
落とし方もやさしく丁寧に!
おふろに入ったら、お湯やよく泡立てた石けんでそっと洗い流してあげましょう。塗り忘れ同様、落とし忘れがないように気をつけてくださいね。赤ちゃんの日焼け止めは赤ちゃんの肌への負担を考えた成分であることが多いのですが、落とし忘れは肌トラブルの原因となり得ます。
帰宅したら汗を流しがてら、シャワーを浴びて落としてしまってもよいですね!
入浴後のケアも忘れずに!
紫外線対策は日焼け止めを落とした後のケアも大切!ってママの基礎化粧品のキャッチコピーに良く見かけますよね。赤ちゃんも同じです。日焼け止めを塗ったとて太陽の光を浴びた肌ですし、お湯や石けんで顔を洗ったあとは特にお肌の水分が不足しがちなので、赤ちゃんにも肌ケアをしてあげたいですね。入浴後のケアとして、赤ちゃん用のローションやクリームなどで潤いを補ってあげましょう。
口コミからピックアップしたおすすめ日焼け止め6選
ここからは、実際に使ったママの口コミを参考にしながら、おすすめの日焼け止め5点を紹介します。用途や赤ちゃんの肌のタイプを考えながら、選んでみてくださいね。
パックスベビーUVクリーム
パックスベビーUVクリーム/太陽油脂株式会社
敏感なお肌の赤ちゃんのために作られた日焼け止めです。マカデミアナッツ油や保湿効果の高いカミツレエキスが配合されていて、敏感肌の大人にもおすすめです。ベタつかず、サラッとしているので、塗りやすい点も嬉しいポイント。紫外線吸収剤は使用せず、無添加、無着色、無香料です。
親子で愛用しています
ぺんちゃん (34歳)
超敏感肌の私が使っても大丈夫ということで、わが家のベビーとともに親子で愛用しています。コストパフォーマンスがいいので、ありがたいです!
アロベビー UVクリーム
アロベビー UVクリーム/ALOBABY
100%天然由来、国産オーガニックの日焼け止めは、赤ちゃんのための細やかな配慮をしながら作られています。紫外線吸収剤は使用せず、無添加、無着色、無香料。無香料ですがほのかな香りがするのは、心地好い使用感のためにプラスされた天然のオーガニックアロマオイルです。安全、安心、使い心地を追求した商品です。
安心して使えます
みいちゃんのママ (28才)
毎日使うものだからこそ、肌に優しいものをと思っていました。100%天然由来の成分なので、安心して使うことができます。日焼け止めの効果もばっちりですし、落とすのも楽ですよ。
ベビーUVクリーム
出典:www.ci-labo.com
ベビーUVクリーム/ドクターシーラボ
日焼け止め効果が高いにもかかわらず、赤ちゃんのデリケートな肌に合わせた処方、保湿成分もたっぷりと含み乾燥からも肌を守ってくれます。紫外線吸収剤は使用せず、無着色、無香料、無鉱物油、アルコールフリー、防腐剤フリーと、肌に負担のかかる成分はほぼ省かれています。
さらっとした使用感
Rikko (29歳)
SPF30ですが、さらっとした使い心地で、つけやすい点が気に入っています。おかげで娘の日焼けケアはばっちりですよ。
ミルふわベビーUVケア
ミルふわベビーUVケア/和光堂
スキンケアにUVケアをプラスした商品。使用シーンに合わせて、クリームと乳液、2つのタイプがあります。のびがよく、保湿にもこだわった成分配合がポイントです。紫外線吸収剤は使用せず、無着色、無香料、赤ちゃんのことを考え、パラベン無添加のほか低刺激の成分を使っています。
日焼け止め効果もバッチリ
ちぃちゃん (23歳)
プールで使うのに、水遊び・レジャー用の乳液タイプを購入しました。のびがよく、ささっと塗れて白くなりません。落とすのもラクで、日焼け止め効果もバッチリですよ。
UVベビーミルク ウォータープルーフ
UVベビーミルク ウォータープルーフ/ピジョン
0ヶ月から使える「SPF35/PA+++」の日焼け止め。数値が高くウォータープルーフタイプなので、プールや水遊びのときに効果を発揮してくれそうです。肌荒れを防ぐ成分なども含み、紫外線吸収剤は使用せず、無着色、無香料です。
ウォータープルーフが購入の決め手です
あやりんこ (26歳)
息子は水遊びが大好きなので、水に強いウォータープルーフという点が決め手となって使っています。おかげで、毎日水遊びできる息子はご機嫌。石けんで落とせる点も気に入っています。
ママ&キッズ UVライトレーベル
ママ&キッズ UVライトレーベル/ナチュラルサイエンス
紫外線吸収剤を使用しているものの、カプセルに入れて赤ちゃんの肌に直接触れないようにと配慮して作られた製品です。保湿成分などもふんだんに含み、うるおいもキープしてくれます。赤ちゃん用の洗顔料でも簡単に落とせる点も嬉しいですね。無着色、無香料。
気に入っています!
るんちゃんママ (25歳)
日焼け止めはなんとなくベタつきますが、これはさらっと塗れてさっぱりした使用感であるところが気に入っています。娘と私の2人で愛用中。手放せません。
日焼け止めを上手に利用して外へ出かけていきましょう!
紫外線が強くなる季節は、赤ちゃんにもしっかり日焼け止めを塗ってケアしてあげましょう。そうすれば、お外遊びも十分に楽しめますよ。汗をかいたら塗り直すこともお忘れなく。また、1日の終わりには日焼け止めをきちんと落としてケアしてあげてくださいね!