育児・お世話

赤ちゃん連れ結婚式のマナー

赤ちゃんを結婚式に連れて行くのはOK?出席するときの服装・持ち物

赤ちゃんを結婚式に連れて行くのはあり?なし?親族や友人・知人の結婚式出席はどう考えるべきかお悩みのママへ、見極め方をアドバイス。子連れOKの結婚式・披露宴といっても、泣き声を不快に思う人はいるので、マナーには気をつけましょう。ママや赤ちゃんの服装や持ち物のポイントとは?

赤ちゃんを結婚式に連れて行って良いか判断する基準

きょうだいや親戚、友人の結婚式。嬉しい知らせをもらうと「ぜひ行きたい!」という気持ちになります。

夫婦二人だけなら躊躇なく参加できた結婚式も、赤ちゃんがいる場合は、「本当に行っても良いのかしら?」「赤ちゃんが泣いてしまわないかしら?」と悩んでしまうことでしょう。赤ちゃんを結婚式に連れて行って良いかを判断する基準について見ていきましょう。

結婚式の招待状に「赤ちゃんもぜひ」と書いてあるときはOK

結婚式の招待状に、赤ちゃんの名前もあり、「ぜひ連れて来て下さい」と書いてある場合は、基本的に赤ちゃんを連れていっても大丈夫と考えます。招待客をリストアップするだけでも忙しいのに、わざわざ赤ちゃんについて気遣いのコメントをくれたときには、返信時に感謝の気持ちを示しましょう。

ただし、結婚式は、赤ちゃんにとって決して楽しい場所ではありません。身体も疲れてしまいますし、多くの人が集まっているというだけでも気持ちが落ち着きません。

先方がとても子供好きだったり、家族ぐるみの付き合いをしてきた仲ならともかく、預けられる先があるなら、できるだけ大人のみで参加した方がママやパパも負担が少ないでしょう。

結婚式場やホテル内の託児所もチェック

「赤ちゃんもぜひ連れて来て下さい」と書かれてあっても、それは「赤ちゃんが泣いても構いません」という意味ではありません。万が一、おとなしく式場で着席していることが難しくなったときのために、ホテルや式場内に託児所があるのかチェックしておくようにしましょう。

また、ホテルや式場内に託児所がない場合は、結婚式の参席者が利用できるフリースペースがあるかどうかをチェックしてみて下さい。赤ちゃんが泣きやむまで親子で過ごせるスペースがあるなら、もしものときにも安心できます。

親族の結婚式なら「赤ちゃん連れ」を聞いてみるのもあり

基本的に招待状に赤ちゃんの名前がない場合は、結婚式への出席はNGです。ただし、親族から夫婦連名で招待状が送られている場合は、相手との関係性によっては聞いてみても良いかもしれません。

地域柄や個人の価値観にもよりますが、三親等の出席は当たり前と考える方もいます。本来は招待状に子供の名前を書くものですが、宛名ミスだったり、子供の名前を書くことを知らなかった可能性も存在します。

その場合、「招待状ありがとう。赤ちゃんがいるから夫(嫁)は出席できないけれど、私は出席するね!」など夫婦の近しい方から先方に連絡を入れましょう。「連れてきてもいいよ」と言ってくれたなら、お言葉に甘えることも検討しましょう。

祖父母の「連れてきてもいいよ」には要注意

親族の結婚式である場合、赤ちゃんの祖父母も出席するケースが大半でしょう。しかし、祖父母の中には孫に会いたい気持ちゆえか「連れてきても大丈夫よ」と安請け合いするケースがあります。

当たり前ですが、1番大切なのは、結婚式を挙げる新郎・新婦の気持ちです。特に義兄・義弟の結婚式は要注意。血縁者である夫が出席するのは当然としても、義姉・義妹になるお嫁さん側は「式だけは遠慮してほしい」など本音を言い出しにくいケースもあります。

仕事・友人関係の結婚式は基本赤ちゃんは連れて行かない

招待状に赤ちゃんについて書かれていない場合は、基本的に出席はNGです。赤ちゃんを祖父母に預けたり、一時預かりを利用するなどして、出席の道を探りましょう。

結婚式は、花嫁と花婿が主役の式です。「一生に一度のことだから」と意気込む花嫁・花婿も多いですので、招待された人は、式を台無しにしてしまうなことがないように配慮しなくてはなりません。時には、欠席を選ぶことも大切です。

赤ちゃんの負担は披露宴だけに参加すると少ない

親友の結婚式やきょうだいの結婚式など、赤ちゃんを連れていく方が喜ばれる式もあるでしょう。そのようなときは、厳粛な雰囲気の中でおこなわれる結婚式自体は参席せず、なごやかでにぎやかな雰囲気の中で行われる披露宴だけに参加するという選択肢もあります。

赤ちゃんが最後までが難しいときは1時間だけの参加も検討

披露宴は、式に比べるとママやパパの負担も減るでしょう。しかし、時には3時間ほど続く披露宴もありますので、最初の1時間だけ参加して、早めに切り上げることも検討して下さい。

披露宴が続くほどに赤ちゃんは疲労が溜まり、機嫌が悪くなります。しかし、披露宴といえば、やはり最後にメモリアルムービーや親への手紙など感動的な時間が待っているはず。この時間に赤ちゃんが泣き出すことがないように配慮しましょう。

すぐに帰るならテーブルスタッフに声をかけておこう

最初の一皿がサーブされたときに、お皿を持って来てくれたスタッフに、「1時間で帰りますので、よろしくお願いします」と告げるようにしましょう。場合によっては、お皿を早めに持ってきて、1時間以内に食事が終わるように配慮してくれることもあります。

また、同じテーブルについている人にも、「申し訳ないのですが、途中で失礼させていただきます」と声をかけておくとベターです。

赤ちゃんが泣きそうなときはすぐに結婚式場から退席するのがマナーの基本

赤ちゃんが泣き出したときは、すぐに赤ちゃんを連れて一度、外にでましょう。赤ちゃんが落ち着いてから会場に戻るようにしてください。夫婦で出席している場合は、できるだけ新郎・新婦により近しい方を会場内に残すようにし、パパにも頑張ってもらいましょう。

赤ちゃんを結婚式に連れていくときの服装・持ち物

赤ちゃんを結婚式に連れていくときには、お母さんは少し服装に気を付ける必要があります。また、赤ちゃんはどのような服装なら良いのか、持って行くべきものなどをご紹介します。

お母さんの服装と靴は動きやすさで選ぶ

結婚式というイベントですから、できるだけオシャレにしたいという気持ちは当然のことです。ですが、赤ちゃんを抱っこしている時間が長いことを考えると、身体への負担が心配です。動きやすく、着心地が良い服を選び、靴もヒールはあまり高くないものが良いでしょう。

また、赤ちゃんのよだれや吐き戻し対策も必要です。汚れが目立ちにくい服にするか、赤ちゃんを抱っこするときだけ服の前面にガーゼかタオルを当てるなどの対策をとりましょう。

赤ちゃんの服装は着心地の良さも重視

いつも伸縮自在の楽な服で過ごしている赤ちゃんに、イベントだからと言って動きにくい窮屈な服を着せてしまうと、早いタイミングで機嫌が悪くなってしまう可能性があります。赤ちゃんのサイズに合った服、ゴワゴワしたりカサカサしたりしない着心地の良い服を着せるようにしてください。

クリーニング代より安い?手ごろなベビー礼服

インターネットの通販やカジュアルなベビー用品の専門店では、数千円で購入できる手ごろなベビー礼服を販売しています。Tシャツ素材なのにネクタイやリボンがプリントされて礼服に見えたりするものなどがありますので、一度、チェックしてみましょう。

もっと手ごろに手に入れたいと思う人は、ネットオークションやネットフリマを覗いて見るのもオススメです。ベビー礼服は1度だけ着たらサイズアウトしてしまうことも多く、商品によってはクリーニング代よりも安い数百円程度の価格で売られていることもあります。

歩けなくても靴を履いているとフォーマル度アップ

家の中では裸足が基本の赤ちゃんでも、結婚式に参加するときは靴を履いている方がフォーマル度が高く見えます。とはいえ、靴底がしっかりとした重い靴は、赤ちゃんにとって負担になります。柔らかい合皮やコットン素材のベビーシューズがおすすめです。

柔らかい素材のベビーシューズをお持ちでない場合には、わざわざ購入する必要はありません。フォーマルな靴を履いているかのようにプリントされているソックスなども、ベビー用品店などで販売されています。高くても1,000円ほどですし、結婚式などのイベント以外にも履くことができます。

赤ちゃんが式場・会場で遊べるものを持っていこう

赤ちゃんが楽しく遊べるグッズをいくつか持って行きましょう。楽しく時間が過ごせるのなら、披露宴に最後まで参加することも夢ではありません。

音が出るものは絶対NG!

ただし、音が出るおもちゃはNGです。例え小さな音であっても、同じテーブルについている人を不快にしてしまう可能性があります。

結婚式・披露宴のNGおもちゃ

  • おもちゃのラッパなどの楽器系
  • ブザーやカサカサした音が出る絵本
  • ガラガラ

結婚式・披露宴におすすめのおもちゃ

  • 小型の絵本
  • ぬいぐるみ
  • 好きなキャラクターのハンカチ

赤ちゃん用のスマホアプリは要検討

赤ちゃんを泣きやませる効果のあるスマホアプリは、普段は小さな赤ちゃんを連れたお母さん・お父さんの強力な味方です。しかしながら、結婚式にはさまざまな人が参加していますので、「小さなうちからスマホを見せるのは、目や脳に悪い影響を与える」と考え、スマホアプリを使う親子を厳しい表情で見つめる人もいるでしょう。

中には、聞こえるように嫌味を言う人もいますので、結婚式が悪い思い出にならないためにも、スマホアプリを使って赤ちゃんを遊ばせるのは控えておく方が賢明です。

万が一のときに備えた三種の神器

万が一に備えて、どんな粗相をしても対応できるように、

の三種の神器は多めに持って行くようにしてください。

また、わざわざベビー礼服を2セット用意する必要はありませんが、着替えも持って行くと万が一のときにも安心です。お出かけ着の中でもちょっとフォーマルに見えるものを選び、マザーズバッグの中に入れておきましょう。

赤ちゃんを結婚式に連れていくときの心がけ

服装と持ち物を準備したら、最後は赤ちゃん連れで結婚式に行くときの気持ちの準備を行います。次の3つを心に留め、結婚式に向かいましょう。

「ちょっとくらい良いかな?」とは思わない

大抵の人は、赤ちゃんに対しては大目に見てくれます。少々泣いても「疲れたのかな?大丈夫よ」と声をかけてくれますし、テーブルのコップを倒してしまっても「赤ちゃんだから、こういうことは普通よ」と慌てるお父さんやお母さんを励ましてくれます。

しかしながら、お父さん自身、お母さん自身が「赤ちゃんだからこれくらいは許されるだろう」といのは、親として常識のある考え方とは言えません。周囲がやさしい目で見ていても、赤ちゃんが少しでも泣いたら退席し、率先して謝って後片付けを行うようにしてください。

泣きそうなときはすぐ行動

披露宴の会場は広いことが多く、ドアのすぐ側の席ならいいですが、そうでない場合は退出にも時間がかかります。

来賓の挨拶や感動的なシーンで赤ちゃんが本気泣きになってしまわないように、式を楽しみつつも、赤ちゃんの様子には目を配りましょう。

ちょっと唇が下がってきた、ぐずぐずとしてきた等の泣きだす前のサインが見えたら、すぐに赤ちゃんを抱っこして会場から出るようにしましょう

赤ちゃんを結婚式に連れて行く時は授乳スペースを確認しておこう

大抵の赤ちゃんは、結婚式場でもおっぱいを飲むだけで機嫌よく落ち着くことができます。また、お腹がいっぱいになって、すやすやと眠ってくれれば、助かることも多いでしょう。

ホテルや式場に到着したら、なるべくすぐに建物内に授乳スペースがあるかどうか確認しておきましょう。