蚊取り線香の赤ちゃんへの害
蚊取り線香は赤ちゃんに有害?影響や安全に使うための注意
蚊取り線香は赤ちゃんがいても使って大丈夫?安全性は?人体への害はないと思っているから今まで使用してきたママたちでも、刺激に敏感な赤ちゃんへの影響が気になってしまうこともあります。赤ちゃんがいるご家庭で蚊取り線香を使う際の赤ちゃんへの影響、使い方のコツをご紹介します。
蚊取り線香は赤ちゃんがいても使って大丈夫?安全性や影響は?
蚊に刺されやすい人にとってこれからの季節はとっても厄介!気付かないうちに体のあちらこちらを蚊にやられてイライラしてしまう人も沢山いらっしゃるのではないでしょうか。自分たちの生活スペースを蚊から守る道具、それこそが昔から日本で使われてきた蚊取り線香です。独特の香りとグルグル巻きから湧き出る煙は夏の風物詩でもありますよね。
しかし、まだ小さな赤ちゃんがいるご家庭では使い慣れた蚊取り線香を焚くのも躊躇してしまいます。ここでは赤ちゃんがいるママたちに向けて、これからの季節に欠かせない蚊取り線香の赤ちゃんへの影響や正しい使い方をご紹介します。
蚊取り線香・電子蚊取り器の影響は?使用の注意点
蚊取り線香は赤ちゃんへの影響はあるのでしょうか?煙がもくもくと上がるので、なんとなく良くないイメージがあるのですが、実際のところをみていきましょう。
赤ちゃんのいる家庭でも蚊取り線香はOK!
蚊取り線香は赤ちゃんのいるご家庭でも使うことができます。昔から日本の夏には欠かせないグルグル巻きタイプの蚊取り線香は、キク科の「除虫菊」と呼ばれる花が原料なので人の体にも安心して使うことができます。
除虫菊には「ピレトリン」という成分が含まれており、哺乳類はこちらの成分を分解する酵素を持ち合わせていますが、酵素を持っていない昆虫はピレトリンを吸うことで神経がマヒして死んでしまうという仕組みです。したがって赤ちゃんのいるご家庭でもグルグル蚊取り線香を引き続き使用することができますよ。
赤ちゃんのいる部屋で蚊取り線香を使う時の3つの注意点
人には害がないと言われている蚊取り線香ですが、赤ちゃんのいるご家庭では使い方に注意をしなくてはいけません。ここでは赤ちゃんにとって安全かつ快適に蚊取り線香を使うために知っておきたい注意点をご紹介します。
1.赤ちゃんの近くでは焚かない
まだまだ自分の意思で体を動かしたり苦しさを訴えることが難しい赤ちゃんのそばで蚊取り線香を焚いてはいけません。蚊取り線香の煙を直接吸うと大人でも目や鼻・口の粘膜がやられてしまうため、家族も直に煙を浴びないように気を付けてくださいね。
2.焚く時には風向きもチェック
遠い場所に蚊取り線香を置いていても風向きによっては赤ちゃんの方へ直接煙が来てしまうこともあります。蚊取り線香を設置する時には外からの風や空気の流れもチェックしておきましょう。
3.赤ちゃんの見えない&手の届かない場所に設置する
ハイハイやヨチヨチができる赤ちゃんにとって蚊取り線香は好奇心をかきたてるおもしろグッズ。間違って触ってしまったり口に入れてしまわないように、赤ちゃんの見えない所&手の届かない所に設置するようにしましょう。
煙の出ない電気蚊取り線香
ぐるぐる巻きの蚊取り線香は昔から馴染み深く、夏の風物詩です。しかし、火の危険性や煙の臭いが嫌な人には使いづらいというのが難点だったため、現在では火も煙も出ない「電気蚊取り線香(電気蚊取り器)」がスーパーやドラッグストアで気軽に買えるようになりました。
電池をセットすれば、1~3か月程度効果が持続するものも多く、一見すると蚊取り線香には思えないような見た目なので、インテリアとしても違和感がありません。通常の蚊取り線香と同じように、電気蚊取り線香も赤ちゃんのいるご家庭でも使用可能です。
ただし、煙が出ないとは言っても、これらの商品も蚊取り線香と同様「殺虫剤」の区分に入ります。手軽に買える電子蚊取り器としてはベープやアースノーマットが有名ですが、蚊取り線香と同じピレトリン(ピレスロイド系)を主成分としています。人間の体には害がないと言われていますが使い方には注意が必要です。
ベープマットセット 30枚入/フマキラー
電池でノーマット 90日用セット ホワイトブルー/アース製薬
ベープやアースノーマットなどの電子蚊取り線香(蚊取り器)5つの注意点
ベープやアースノーマットを赤ちゃんのいるご自宅で使う際には以下の5つの点に注意してみてください。
電子蚊取り線香以外にも、置いておくだけよいタイプのもの、1日1回プッシュタイプのものなど、蚊や虫除け対策としてたくさんの商品が出ています。お部屋の状態によって、色々な商品を検討してみることをおすすめします。
1.長時間使用せず時間を決めておく
赤ちゃんがいるご家庭でこれらの製品を使用する際には、「2時間だけ」など時間を決めておき一日中つけっ放しにしないようにしましょう。
2.換気をこまめにする
煙や臭いが少ないため気を付けていないと空気がよどんでしまいがち。こまめに家の中の空気を入れ替えて換気することをお忘れなく。
3.赤ちゃんの部屋には前もって使っておく
赤ちゃんが寝たり過ごす部屋は、赤ちゃんを別の部屋に避難しておいて製品を使うようにしましょう。一部屋なら1~2時間で蚊は他の場所へ行ってしまうので、スイッチを切ってから赤ちゃんを連れてくるのがベター。部屋に移動させる前に、蚊を新たに入れずに部屋の換気ができれば尚良し!
4.ワンプッシュタイプは赤ちゃんを非難させてから
数時間つけっ放しにするタイプではなく、ワンプッシュするだけで部屋の蚊を撃退するタイプがあります。こちらは手軽で一瞬のことですが、一応、赤ちゃんを他の部屋に避難させてからワンプッシュするようにしましょう。空気の流れや赤ちゃんのいる場所によってはプッシュしたものがかかってしまう可能性があるからです。
5.直接吸い込まないように使う場所を決めておく
人に害がないものでも、赤ちゃんが直接吸い込まないように細心の注意をもってこれらの製品を取り扱うようにしましょう。赤ちゃんの部屋の位置や寝る場所などを考慮して、蚊取りグッズの使う場所を決めておくと安全に使うことができますよ。
赤ちゃんは蚊に狙われやすい?!
皆さんは蚊に刺されやすい人の特徴をご存知ですか?!大人の間では「お酒が好きな人は刺されやすい」「血液がO型の人は狙われやすい」なんて噂を聞きます。これらは遠からずも当たっていて、蚊は特定の臭いを嗅ぎ分けて血を吸いに行っているのです。
蚊は主に人間の体から発する二酸化炭素や体温、汗の成分に反応して血を吸う対象を決めていると言われています。したがってお酒を飲んだ後や汗をかいた時に蚊に刺されやすくなるのは一理あるというわけです。
赤ちゃんの体温は高め、そしてとっても汗っかき。まだフラフラ飛んでくる蚊を自分で退治できないため、一度標的にされると何カ所も一度に刺されてしまうのです。
ママは要注意!蚊に刺されると赤ちゃんにはどんな影響が?!
蚊が寄ってきやすい理由を持つ赤ちゃんが実際に蚊に刺されると体にはどのような影響が出るのでしょうか。大人ならそこまで過敏になる必要はありませんが、まだまだ小さな赤ちゃんが蚊に刺されていると心配になってしまいます。
影響1.赤ちゃんは外からの刺激にとっても敏感
免疫力の低い赤ちゃんは外からの風邪やウイルスにも感染しやすく大人は気を付けてあげなくてはいけません。また多くの人や動物の体を行き来している蚊に刺されると発熱してしまったり、あまりに刺激が強くて体調を崩してしまったりする赤ちゃんもいます。
影響2.肌が弱いので刺されると腫れやすい
赤ちゃんの肌は柔らかくて弱いので蚊に刺されただけでも赤く腫れあがってしまうことがあります。新米ママは我が子の皮膚の腫れ具合にまさか“蚊に刺され”とは思わず焦ってしまうことも。
影響3.掻き過ぎると感染症にも
蚊に刺された赤ちゃんがあまりのかゆさに掻いてしまうことも多々あります。しかし肌が傷ついてしまうほど掻いてしまうと、そこから菌が入って「とびひ」になってしまうこともあるので、赤ちゃんがかゆがっていたらママさんは要注意です。
「とびひ」とは
別名「感染症膿痂疹」と呼ばれ、皮膚を掻き過ぎることで水泡ができ、それを潰した手から介して体全身に広がる・細菌が皮膚に感染して発症する他の人にうつる病気です。
蚊取り線香は赤ちゃんもOK!可愛い蚊帳との併用はいかが?
昔ながらのグルグル蚊取り線香は赤ちゃんのいるご家庭でも、正しく安全な使用方法をすることで使うことができます。また、昔からの蚊対策としては「蚊帳」もおすすめです。最近では赤ちゃん用の可愛らしいデザインのものや、虫以外のホコリや動物の毛、エアコンの空気や直射日光をシャットアウトできるとして機能性・デザイン性を兼ね備えた蚊帳が再注目されています。
蚊が増えていくこれからの季節、赤ちゃんが一番安全で快適に過ごせる方法で蚊取り線香を使ってくださいね。