赤ちゃんのギャン泣き
赤ちゃんがギャン泣きするのはなぜ?泣き止ませ対処法は5つ
赤ちゃんがギャン泣きすると、なかなか泣きやまずに周囲の目が気になりますよね。でも、赤ちゃんなりの理由があることをお忘れなく。お父さん・お母さんがきちんと理解しておけば、困り果てることもないでしょう。合わせて、ギャン泣きを止める方法もご紹介します。
赤ちゃんのギャン泣きはパパもママも周りも困惑
「ひぎゃぁぁぁぁ」「んぎゃぁ!んぎゃぁ!」と赤ちゃんの可愛らしい泣き声とは違い、まるで雄たけび・叫び声に近い、あかちゃんの泣き声を「ギャン泣き」と言い表すお父さん・お母さんも多いです。
理由が分からず赤ちゃんが泣いていると、どうしたら良いのか分からなくなって、だんだんと子供との接し方が分からなくなって、子育てを楽しめなくなってくる気持ちも分からなくはありません。
今回は、「赤ちゃんのギャン泣き」がテーマです。赤ちゃんはどうしてギャン泣きするのでしょうか。世の中のお父さん・お母さんは、どのようなことで悩んでいるのでしょうか。まとめて、確認していきましょう。
赤ちゃんのギャン泣きはまるで悲鳴
「ふんぎゃぁ、ふんぎゃぁ」という、少し頼りない赤ちゃん特有の泣き声ではなく、「ぎゃー」「んぎゃんぎゃ」「だぁー!!」などと悲鳴に近いような、赤ちゃんのギャン泣き。ご家庭によって、さまざまな赤ちゃんギャン泣きエピソードがあるようです。早速リサーチしてみました。
赤ちゃんのギャン泣きエピソード
- 初めての子育て。ギャン泣きという言葉がぴったりだと思えるくらい、すごい泣きっぷりだった。
- 抱っこの体勢で子供がギャン泣き。耳の中がキーンと痛くなった。
- ギャン泣き&イナバウアーの体勢でふんぞり返って泣いていた。
- 止まらないギャン泣き、3時間。
赤ちゃんのギャン泣きで近隣住民のトラブルが勃発
- 夜中のギャン泣きで、近隣住民からの苦情。どうしようも出来ない。
- 悲鳴のようなギャン泣きのため、児童相談所に通報された。
- 「どうしてあんなに泣くの?きちんと面倒見ているの?」と近所のおばさんからの一言。
- 「子供をあんなに泣かせて、可哀想だろ!」と、隣の部屋に住む独身中年男性の方からの忠告。
外出先での赤ちゃんのギャン泣きエピソード
- 電車の中でギャン泣きモード。周囲の冷たい目線がグサグサと刺さりました。
- オシャレなカフェでギャン泣き。ケーキも食べずに帰りました。
- 新幹線の中でギャン泣きをし始めたので、2時間半ずっとデッキです。
- 車の中では、ギャン泣きが当たり前。嗚咽をもらして、吐いてしまうほどです。
0歳と4歳の筆者の場合。赤ちゃんのギャン泣きで引越しました。
下の子が産まれたのをきっかけに、マンションの8階に引っ越すことにしました。空いている部屋が8階の部屋しかなかったので、引っ越すことにしましたが、上下左右に住民の方がいる環境で「本当に大丈夫なのだろか?」とドキドキしていました。
上の子があまりギャン泣きをすることなくスクスクと育ってくれたこともあり、「下の子もギャン泣きとは無縁で過ごしていけたらいいな・・・」と思っていましたが、これが大間違いでした。
夜中の2時にギャンギャン泣いて、一時間寝たかと思ったら、また1時間ギャンギャン泣いての繰り返し。「赤ちゃんだから、泣くのは仕事だから仕方ない」と思うようにしていましたが、下の子の夜泣きで上の子が起きて、また大騒ぎ!もし自分が近隣住民だったら、困るんだろうなぁと思うほどのギャン泣き&泣き叫びで、やはりマンションの大家さんから苦情が来てしまいました。
「みなさん、仕方ないとは分かっているようですが、やはり泣き声が耐えられないようで…。大変申し訳ないのですが…」とここまで言われたので、悟った私。引越ししたばかりで何とか粘りたいところでしたが、引越しをすることにしました。
ギャン泣きに関する困りごとは、本当に人それぞれです。ファミリー向けマンションなら、お互いさまと終わってしまうレベルでも、やはり単身世帯が多いマンションですと、ギャン泣きへの理解があまり得られないのも仕方ありません。
赤ちゃんのギャン泣きはみんな困っている
「うちの子、悲鳴のような泣き声が止まらないの」「大丈夫かな。この泣き叫び、心に問題があるのかな?」と、お父さん・お母さんが不安になってしまう気持ちも分かります。
なぜなら、大人になると泣くことも少なくなりますし、赤ちゃんはか弱いというイメージがあるので、力強く悲鳴のように泣き叫ぶ姿にビックリしてしまうのです。
でも、安心してください。ギャン泣きしない赤ちゃんはいません。泣く頻度には個人差があるかもしれませんが、赤ちゃんのギャン泣きに困ってしまうお父さん・お母さんはほとんどです。
赤ちゃんのギャン泣きが続くと、お父さん・お母さんもだんだんと疲れてきてしまいます。「もういやだ」「泣いている理由が分からない」「もう子育てしたくない」と、ギャン泣きに疲れ切ってしまうのです。一番良い方法は、赤ちゃんがギャン泣きする理由を知っておくことです。
赤ちゃんがギャン泣きする理由を知っておこう
赤ちゃんがギャン泣きする理由を知っておけば、「どうして、こんなに泣いているの?」「泣き止んでくれないの?」と頭を掻きむしる回数が少なくなるかもしれません。赤ちゃんときちんと向き合って、楽しく育児をしていくためにも、「ギャン泣きの理由」を知っておきましょう。
理由1.身体の調子が良くない
赤ちゃんは、生理的な理由でギャン泣きしてしまうことがあります。赤ちゃんは言葉でうまく表現できないので、どうしても泣くという手段でしか表せません。
熱が出る前の身体がだるい時、お腹が痛い時、具合が悪くて寝付けない時など、赤ちゃんはギャン泣きしてしまいます。我が家の場合も、赤ちゃんがギャン泣きした後に熱を測ってみると、微熱があったというケースがあります。
また、ギャン泣きの状態が1~2時間続いているというほかに、血便・嘔吐・顔色が悪いなどの諸症状が見られたら、それは身体に異変が起きているのかもしれません。
ただのギャン泣きと、異常事態のギャン泣きを見極めるのは難しいですが、ギャン泣きの原因に病気が隠れていることを知っておけば、万が一の時に役に立ちます。
理由2.思い通りにいかないことがある
赤ちゃんは自分の意思を上手く伝えられないので、泣くことで表現していきます。思い通りに行かないことがあると、火がついたように泣いてしまうのです。
欲しいおもちゃが手元にない時、ママのところに行きたい時、おやつが食べたい時など、自分がしたいけれども、それが実現しない時に泣き続けます。
例え思い通りになった時でも、一度ギャン泣きモードになるとなかなか泣き止まないということも少なくありません。
理由3.日中に嫌なことを思い出している
赤ちゃんが夜中に突然ギャン泣きモードになった時、もしかしたら、日中のショッキングな出来事を思い出しているのかもしれません。
日中に予防接種をした日には、痛いという記憶とお医者さんという見知らぬ人に会った記憶が思い出されて、怖く悲しい気持ちになります。また、普段関わらないような人たちとたくさん出会った日や、未経験のことをした時などは、その時に感じた気持ちが蘇って泣きたくなってしまうのです。
筆者には0歳と4歳の子供がいますが、予防接種や日中お出掛けした日の夜は、ギャン泣きモードになることが多いです。
理由4.怖い
赤ちゃんは、怖いという感情をたくさん経験しながら、成長していきます。
- 新しく出会った人が怖い
- 犬が怖い
- 大きな音が怖い
- 暗い場所が怖い
このように、赤ちゃんにとって怖いという感情は珍しいことではありません。しかしながら、怖いという気持ちをどう表現して良いのか分からずに、ギャン泣きにつながってしまうのです。
赤ちゃんが泣く理由はさまざまです。もしも、赤ちゃんがギャン泣きモードになってしまった時には、まずお父さん・お母さんが冷静になって「ギャン泣きの理由」を考えてみましょう。
「あ、今日予防接種に行ったから思い出しているのかな」「見知らぬ場所に泊まりに来たから、ドキドキしているのかな?」など、理由がなんとなくイメージできれば、少しは気が楽になりませんか。ギャン泣きして困り果ててしまう前に、赤ちゃんの1日や思いあたる原因を振り返ってみましょう。
赤ちゃんのギャン泣きを止める対処法5選
さて、赤ちゃんがギャン泣きをしてしまった時は、そのままにしても泣き止むわけではありません。ギャン泣きを止める方法を探してみましょう。必ずしもギャン泣きがストップするわけではありませんが、ぜひ以下の方法をお試し下さい。
1.お母さんが抱っこする
後追いの時期になると、お母さんの姿が視界から消えてしまっただけで、ものすごい不安感に襲われる赤ちゃん。
お母さんが恋しくてギャン泣きしてしまう時には、しっかりと抱き上げてあげてください。お母さんが抱っこをすると、不思議なほどに泣き止む赤ちゃんも少なくありません。
2.場所を移動する
その場所が怖くて泣いている赤ちゃんもいますが、もう訳もわからず泣き続けている赤ちゃんもいます。そのような時には、場所を移動して気分転換をさせてあげましょう。
照明をつけて明るくしてあげたり、場所を移動すれば、赤ちゃんの気持ちもリフレッシュされてギャン泣きが止まることが考えられます。リビングや寝室にいてギャン泣きが止まらないのであれば、廊下やベランダなどに出て、外の空気を感じさせてあげましょう。
3.歌を聞かせてあげる
気分をリフレッシュさせるために、お父さんやお母さんが歌を歌ってあげるのも1つの方法です。いつも聞きなれている曲もよいですが、赤ちゃんが初めて聞く曲ですと、興味がそちらにいくのでピタリと泣き止むことがあります。
4.安心するものを持たせてあげる
赤ちゃんは不安な気持ちが大きくなって、泣いてしまうことも珍しくはありません。そこで、赤ちゃんが安心するように、何か安心できるお気に入りのアイテムを持たせてあげましょう。
うちの子の場合は、なぜか「お兄ちゃんのパンツ」でした。理由は分かりませんが、お兄ちゃんのパンツを持たせるとピタッと泣き止むのです。
ギャン泣きしてしまう時には、お気に入りのアイテムを持たせることによって、安心させてあげましょう。
5.ギュッと抱きしめてあげる
赤ちゃんがギャン泣きしてどうしようもない時には、いつもより強めにギュッと抱きしめてあげましょう。赤ちゃんは手足をバタバタさせて泣いてしまいますが、手足があまり動かないように固定してあげると、落ち着いて泣き止むことがあります。
理由は定かではありませんが、お母さんのお腹の中で小さくなって寝ていた記憶が、身体をギュッとしていることによって思い出されて、安心して泣き止むのだという人もいます。
我が家の場合は、大き目のタオルケットに赤ちゃんをくるんで、ギュッと抱きしめてあげるようにしています。そうすることで、包まれている安心感から落ち着いてくれます。
以上がギャン泣きを止める方法です。あくまでも個人差がありますので、必ず泣き止むというわけではありません。ただ、何もしないでギャン泣きがストップするということは珍しいので、試してみてはいかがでしょうか。
赤ちゃんのギャン泣きは必ず訪れるもの
「うちの子、あまりギャン泣きしないから楽ちん」というお母さんも、安心してはいけません。赤ちゃんのギャン泣きは必ずいつか訪れるもの。全くギャン泣きをしない赤ちゃんは、いないでしょう。
個人差はあります。同じ両親から生まれて、同じ環境で育てられた赤ちゃんでも、兄弟でギャン泣きの頻度に違いがあることは確かです。
ギャン泣きをする子、しない子、たまにする子、親が降参してしまいたくなるくらいギャン泣きが止まらない子など、本当にさまざまです。
子育ては驚きとハプニングの連続ですし、お腹を痛めて生んだ子供のことが理解できないのも当たり前です。必ず訪れるギャン泣きに備えて、「こんなものなのか」と事前知識を入れておけば、きっと乗り越えられることでしょう。
赤ちゃんのギャン泣きはその子も個性と大きく受け止めよう
今回は「赤ちゃんのギャン泣き」というテーマで、お送りしました。赤ちゃんのギャン泣きは、その子なりの理由があるので、お父さん・お母さんは困り果ててしまう前に、我が子が泣いてしまう理由を考えてみましょう。
ママのそばを離れたくない、具合が悪い、知らない人が怖いなど、赤ちゃんがギャン泣きする理由はさまざまです。でも、ギャン泣きもその子の個性であることを忘れないで下さい。「どうしてうちの子だけ…こんなに泣いてしまうの?」と思い詰める必要はありません。個性の1つとして、大きな気持ちで受け止めましょう。