育児・お世話

夏を乗り切る赤ちゃんの暑さ対策

赤ちゃんの暑さ対策~夏を乗り切る室内と外出先での工夫~

赤ちゃんの暑さ対策はぬかりありませんか?室内で過ごすポイント、外出先で過ごすポイントをそれぞれ3つにまとめ、部屋でのエアコンの使い方や服装や夏の布団の一工夫を、外出時にはベビーカーの暑さ対策にオススメの保冷剤ポケット付きクッションなどグッズ紹介や水分補給など解説していきます!

赤ちゃんの暑さ対策で夏を乗り切る!部屋と外出先での過ごし方

赤ちゃんは大人よりも1度ほど体温が高く、大人の3倍ほど汗をかきます。ところが、体はとっても小さいので、身体の水分が汗となって出ていきやすい夏は簡単に脱水症状が起こってしまう環境とも言えます。ですから、赤ちゃんの暑さ対策は充分に行う必要があるのですが、今回は赤ちゃんの暑さ対策として、部屋の中でできる工夫・外出時におすすめの工夫をそれぞれご紹介していきます!

室内での過ごし方1.エアコンで快適に過ごしましょう!

暑い夏を赤ちゃんが快適に過ごすためには、地域によってはエアコンは必須アイテムとなり得ますね。赤ちゃんは、周囲の温度変化に体温や体調を影響されやすいですので、室温を25℃~28℃に設定し、赤ちゃんの体力消耗と体温上昇を回避するようにしましょう。

エアコン使用時は換気と乾燥に注意

室内を快適にすることも必要ですが、一日中エアコンを付けっぱなしにすることはオススメできません。空気が必要以上に乾燥してしまうだけでなく、よどんでしまいますので、1時間に1度は数分程度換気するようにしてください。

また、直風が当たる位置にベビーベッドを配置すると、赤ちゃんの喉を傷めてしまったり、肌や髪を乾燥させてしまったりすることにもなります。エアコンのスイング機能を使用したり、扇風機と併用したりして、エアコンの風が当たりすぎないように工夫をしましょう。

夜は『おやすみモード』で

オンとオフを繰り返す『おやすみモード』や、眠るときの1時間~2時間だけエアコンを運転させる『おやすみタイマー』、起床1時間ほど前からエアコンを運転させる『おはようタイマー』などの機能が付いている場合は、フルに活用して、エアコンが付けっぱなしにならないようにします。

付けっぱなしにしないことで、赤ちゃんの冷え対策や乾燥予防になるだけでなく、環境保護や光熱費削減効果も期待できますね。

室内での過ごし方2.熱を発散する服装選びで快適に

ロンパースタイプの洋服って、赤ちゃんの時期だから似合いますし赤ちゃんらしいとってもかわいい服装ですよね。ですが、ロンパースタイプの洋服は、おむつ周りをすっぽりと覆ってしまいますので、お腹に湿気と熱気がこもり、着ている本人は暑いのです。
ベビー服ですからかわいさ重視でいきたいところですが、夏の日中は実用重視で、Tシャツもしくはブラウス+ハーフパンツの上下別タイプの洋服をセレクトするようにしてください。

もちろん、室内外ともに夏に靴下は履かせないで過ごすこともがおすすめ。赤ちゃんは手のひらや足の裏からたくさんの汗をかきますので、足の裏を覆ってしまうと、とっても暑く感じてしまいます。

寝るときのパジャマ&布団にも一工夫

涼しく過ごせるようにエアコンを就寝時に使用するときは、赤ちゃんが寝冷えしてしまわないように、パジャマはロンパースタイプのものや、上下をボタンで止められるお腹が出てしまわないものなどがオススメです。
また、布団も薄手のガーゼ素材やタオル素材のものを選び、お腹周りにちょっとかけてあげるようにしましょう。

室内での過ごし方3.油断は禁物!室内でも水分補給は十分に

ちょっと温度が上がるだけでもちょっと体力を使うだけでも、赤ちゃんは体内の水分を消耗してしまいます。脱水症状を起こさないように、室内でもこまめに水分補給をするようにしてください。

離乳前の赤ちゃんの水分補給

離乳食を始めていない月齢の子なら母乳やミルクで水分補給を行っても良いのですが、毎回たくさん飲めているようなら、水分補給は薄めた麦茶や湯ざましなどを飲ませるのも良いでしょう。

離乳開始の子の水分補給

離乳食を始めている場合も、ミルクや母乳で水分補給を行うことができますが薄めた果汁や赤ちゃん麦茶などを飲ませるのもオススメです。

ただし果汁は、裏ごしし薄めるとは言えあまり早い時期には与えないようにします。生後4ヶ月頃までに飲ませると食物アレルギーの原因になるともされていますし、離乳前の子が果汁を好みミルクを飲まなくなると大変です。果汁は離乳食を始めてから、生後6カ月後以降から飲用させるようにしましょうね。

赤ちゃんとお出かけするときにオススメの暑さ対策

暑いからと言って、家に閉じこもっているのもよくありません。朝や夕方の少し涼しい時間に、赤ちゃんと一緒にお散歩するのはいかがでしょうか。お出かけするときの暑さ対策について見ていきましょう。

お外で過ごす1.ベビーカーでの外出時は暑さ対策グッズを使いましょう!

座面が高くなっているタイプのベビーカーもありますが、通常のベビーカーは座面が地面に非常に近いために道路からの反射熱を受けやすい位置に赤ちゃんを固定しなければなりません。
汗かきで大人よりも体が小さい赤ちゃんにとってはとても暑い環境であり、脱水症状や熱中症の危険も高いと言えます。ベビーカー内の赤ちゃんを少しでも涼しくするために、ママはお出かけ時も暑さ対策のひと工夫を忘れないようにしましょう。

保冷材で涼しく

アスファルトの照り返しなどで、ベビーカー内は40℃以上に上昇することもあります。そんなベビーカーでも気持ちよく過ごすために、保冷剤をタオルなどで巻いて背中部分に当てておきましょう。
ただし、保冷材はタオルでしっかり巻いて、赤ちゃんが冷え過ぎてしまわないようにすることと、ジェルタイプの保冷材(冷やしても硬くならないタイプ)を使用し、赤ちゃんの背中が痛くならないようにすることに留意して下さい。

保冷剤を入れるポケットが付いたベビーカー専用のサポートクッションなどのグッズも販売されていますので、利用して見るのも良いですね。チャイルドシート用のサポートクッションや抱っこ紐用のサポートクッションなどもあります。



出典:akasugu.fcart.jp

ベビーキャリア&ベビーカー兼用保冷保温シート/ベビーホッパー



出典:item.rakuten.co.jp

パイルシート/ドラコ
保冷シートを入れるポケットのついたチャイルドシートやベビーカー用のパイルシートです。シールポケットは4個ついていますが、気温に合わせて調整が可能なのも嬉しいポイントです。

足元にシェードを取り付ける

特に赤ちゃんの足元は、地面に一層近い位置であり反射熱を受けやすく、さらにベビーカーの日よけでは足元までカバーが行き届かず脚はいつも日光にさらされてしまいやすいためにとても暑くなります。紫外線や日焼け対策で靴下やブランケットをかけていたらなおのことでしょう。

そんな過酷な環境になりがちなベビーカーの赤ちゃんの足元を少しでも快適にするのが、足元専用シェードです。ベビーカーの持ち手に取り付け、地面からの照り返しや直射日光を遮ります。もちろん、通気性にも優れていますので、足元が蒸れる心配もありませんよ。


ベビーカー用UVレッグサンシェード/Spezie

お外で過ごす2.外出先の暑さ対策はこまめな水分補給が大切です!

室内でも水分補給は大切ですが、気温の高い屋外に居るときは熱中症や脱水症状を防ぐ水分補給はさらに重要なポイントとなります。こまめに赤ちゃんの様子をチェックし、適度に水分を与えるようにしましょう。

水分補給のチェックポイント

赤ちゃんが熱中症を起こしていないかは、顔色や様子、汗の量、おしっこの量から判断します。
顔全体が赤くなっているときや、顔や首周りに大量に汗をかいているときは、熱中症を起こす初期症状を疑いましょう!すぐに涼しいところに移動して飲み物を飲ませるようにしましょう。

さらに、顔や体が熱いのに手足が冷たくなっているとき、おしっこの量が少なくなっているときは、熱中症の中期症状とも言えます。やはりすぐに涼しいところに移動して、汗のケアをし飲み物を飲ませ、休息を取るようにしましょう。

赤ちゃんが飲み物を飲まないときは赤ちゃんの唇を水で湿らせて、病院へ急ぎましょう。

水分補給時に特に注意すること

水分を補給する時は、なるべく涼しい場所で赤ちゃんを落ち着かせてからにしましょう。少量ずつ、時間をかけて飲ませることにも注意を払ってください。

なお、赤ちゃんに水分補給する時は、冷たい飲み物や氷入りの飲み物は不適切です。母乳やミルクを与えるときはいつもと同じ体温程度の温度で、離乳食を始めた赤ちゃんの場合は、薄めた麦茶や湯ざましを10℃~常温程度で飲ませるようにします。

赤ちゃんの熱中症予防、正しい知識を持っていますか?夏の過ごし方やお出かけ対策、もしものときも熱中症症状サインをみわけ症状の深刻化を食い止める対策を!赤ちゃんの夏の健康管理に役立てましょう。

お外で過ごす3.外出時の肌のお手入れで快適に!

赤ちゃんは抵抗力が弱いので、大人よりもしっかりとUVケアをする必要があります。外出時の死骸線ケアや汗の刺激による肌荒れを防ぐ肌のお手入れ方法について説明します。

UVケアクリームを塗るときに気を付けたいこと

紫外線量が多い時期は出かける前には、赤ちゃんも使用できる穏やかな成分のUVクリームや日焼け止めジェルを、顔や手足にしっかりと塗ってから出掛けましょう。

UVケアクリームは塗ってから30分ほど経たないと効果を発揮しませんので、出かける直前ではなく、出かける30分~1時間ほど前に塗るようにしてください。
また、日光の強さによっても異なりますが、UVケアクリームは塗付後2~3時間しか効力を発揮しません。長時間外出する場合は、UVクリームを携帯し、出先でもこまめに塗り直すようにしましょう

赤ちゃんの日焼け止めは、強い紫外線から赤ちゃんの肌を守るために欠かすことができません。安全に配慮した選び方や使い方、赤ちゃんのたまご肌を守るおすすめの日焼け止めまでまとめてお伝えします。

汗を拭いていたらお世話タイム

汗をかいたままの状態で放置してしまうと、赤ちゃんの体を冷やしたり、あせもや湿疹など肌荒れの原因になってしまったりすることもあります。外出先でも赤ちゃんの様子はこまめにチェックして、顔や首、お腹周りや背中の汗はやさしく拭きとってあげるようにしましょう。

もちろん、汗を拭くとUVクリームも落ちてしまいますので、汗を拭いたらクリームを塗りなおして、赤ちゃんの肌を紫外線から守ってあげましょう。また、汗をかいた分水分補給も忘れずに…!

一日の最後には『しっかり洗う+保湿』で肌の健康を維持しましょう

赤ちゃん用のUVクリームは低刺激の成分でできてはいますが、それでも肌へ負担をかけてしまいますので、お風呂でしっかりと落とすことが大切です。また、拭き取っただけでは汗の成分だって残っています。
あせもや肌荒れ対策歯清潔で健康な肌を保つことが大切です。優しくキレイに洗ったら、保湿ケアも忘れずに。

赤ちゃんのあせも予防、汗をかく前後の肌ケアやワセリンやベビーパウダーの使い方は間違っていませんか?汗疹が出来てしまってもかゆみや湿疹をひどくさせない対処法も大切。夏の赤ちゃんの肌を守りましょう!

赤ちゃんの夏は便利グッズとUVケア、水分補給で乗り切ろう

体温の高い赤ちゃんは、冬より夏が苦手です。でも、お父さん・お母さんが環境を整えてあげることで、心地よく乗り切ることが可能です。お出かけを快適にするグッズやUVケア、こまめな水分補給、エアコンの活用などで、赤ちゃんと楽しい夏を過ごしていきましょうね。