赤ちゃんの髪の毛が伸びない!薄毛はいつまで続くの?
赤ちゃんの髪の毛の具合はどんな様子ですか?ふさふさ?それとも薄い?
産まれた時から黒々とした髪の毛が生えていたのなら「可愛いね」で済みますし、例え赤ちゃんの髪の毛が薄くても、2~3歳でハゲている子供なんてめったにお目にかかりませんから、長期的に見ればそんなに気にすることではないことがわかります。
ですが、生後数ヶ月経過しても髪の毛が増えない、伸びない産毛が生えたような頭をみて、一体いつ頃ふさふさとした髪の毛が生えてくるようになるのか、ちょっと気になります。
赤ちゃんの髪の毛の仕組みに着目し、薄毛赤ちゃんはいつ薄毛ではなくなるのか、赤ちゃんの髪の毛の不思議について解説します。
赤ちゃんのハゲの原因・薄毛の理由
そもそも赤ちゃんの頃から髪の毛がフッサフサしている子の方が珍しいくらいですが、胎内では妊娠5ヶ月くらいから胎毛と呼ばれる産毛が生え始めます。
妊娠19週~20週にはまつ毛など頭部の毛が濃くなっていき、頭にもぱやぱやとした髪の毛が生えてくるそうですが、頭髪の量にはこの頃から個人差があるようです。
赤ちゃんの髪の毛の量の差とは、一体何が原因となっているのでしょうか?薄毛やハゲの赤ちゃんの特徴をご紹介します。
産毛からの生え変わり 新生児生理的脱毛
赤ちゃんの髪の毛は、産毛から軟毛、そして強い髪の毛へと段階を追って変わっていきますが、産まれたての赤ちゃんの頭に生えている産毛は、生後3ヶ月から6ヶ月頃に一旦ざっと抜け落ちる仕組みになっています。
抜け落ちる時期にバトンタッチするように次の髪の毛がすぐに生え出す子もいれば、一旦脱毛してしばらく経ってから生え出す子もいるなど、髪の毛が生えるタイミングも様々。
赤ちゃんの髪の毛が抜けると「脱毛した!」と心配になりますが、この場合は赤ちゃんがストレスを受けて薄毛になってしまった訳ではありません!
しばらく経ってから次の髪の毛が生え出す生理現象ですので、どうぞ安心して。次の髪の毛が生えてくるのを気長に待ちましょう。
赤ちゃんの薄毛やハゲ、遺伝的要素は?
とはいえ、パパやママにもともと毛が少ない体質だったら、赤ちゃんの薄毛やハゲも、自分たちの遺伝なのではないか…と心配になるものです。赤ちゃんの薄毛やハゲは遺伝と関係あるのでしょうか?
答えは、No。赤ちゃんの頃の頭髪は、まだ生え変わりの周期も毛量も安定していません。ですので、赤ちゃんの頃の薄毛やハゲと、大人からの遺伝性の薄毛はあまり関係ないのです。
また、パパがハゲもしくは薄毛だからといって、赤ちゃんも将来ハゲもしくは薄毛から逃れられないのか…といえば、そうでもありません。薄毛自体が遺伝するのではなく、薄毛になりやすい体質が遺伝するだけなので、将来いくらでも対策は講じれるのでご安心を!
枕にスリスリ 乳児期後頭部脱毛
後頭部だけ、部分的にハゲている赤ちゃんはたくさんいます。これを乳児期後頭部脱毛と言います。原因は、枕とのスレ。ねんね期の赤ちゃんは仰向けの寝姿勢がほとんど、加えて毛質も弱いため、自然と後頭部の毛は擦れて薄くなってしまいます。これも、なんら心配は要りません。
特に枕に後頭部をスリスリするのが好きな子は、2歳頃になってもこのハゲが残っていることもありますが、癖が治り髪の毛も強くなると同時に、部分的にハゲた箇所も自然と目立たなくなっていきますよ。
だいたいの子は、寝返りをするようになって、体勢を自分で変えられるようになってくると、和らいでくることが多いようです。
おもちゃ代わり?髪の毛をむしる
赤ちゃんはママの髪の毛を引っ張って遊んでいませんか?何故か、「髪の毛握り」が好きな赤ちゃんは結構います。中には、自分の髪の毛をおもちゃ代わりかのように遊ぶ子も…。せっかく生えている貴重な髪の毛なのに、むしって抜いてしまうのは、なんだか切なくなりますよね。
髪の毛をむしる癖は、抜くと痛いと感じられるようになると自然とおさまっていきます。
それでもむしる癖が治らない、むしって遊ぶ姿が見られたら、他のおもちゃや遊びで気をひいてあげるなどしてママがコントロールしてあげても良いですね!
薄毛の赤ちゃんの髪の毛いつ生える?1歳以降は少しずつふわふわに!
赤ちゃんの髪の毛が髪の毛らしく生えてくる時期には、個人差があります。だいたい6ヶ月頃には、産毛が抜けていきますから、そのあとの毛が順調に生えていけば1歳頃にはふさふさと髪の毛らしくなっていくでしょう。
でも、中には毛の生え変わりのスピードがゆっくりで、赤ちゃん期を過ぎても薄めの子もいます。
それでも、3〜4歳頃になればどの子もその子なりに髪の毛の毛質や伸びるスピードも安定し始めますので、赤ちゃん期はずっと髪の毛が薄かった子も見違えるように量が増えていきますよ!
毛の生え変わり周期とは
人の髪の毛の生え変わりスピードを、毛周期と言います。大人の毛であれば、男性で3〜5年、女性で4〜6年で生え変わりの時期を迎えていますが、赤ちゃんや乳幼児期の子供の髪の毛が薄かったり、部分的にハゲて見えたりするのは、この毛周期がまだ安定していないことも一つの要因です。
この毛周期が整うのが、早い子で3歳頃、遅い子であれば6歳頃。それまでは、急に髪の毛が少なくなったり、多くなったり、髪質が変わったりなかなか伸びなかったり…ということを繰り返しています。
髪質・太さの個人差
人の毛根の数は、産まれた時にもうすでに決まっているのだそう。しかし、そこから生える髪の毛の本数や太さ、髪質などは、成長発達や外的な要因、個人差によって何度も変わっていきます。
ちなみに、髪の毛の太い・細いというのは、キューティクルの厚さによって決まります。赤ちゃんの髪の毛が柔らかくて細いのは、まだキューティクルが薄っぺらいからなのです。
ただでさえ個人差が大きく出る髪の毛ですから、特に赤ちゃんの頃は他の子の毛量と比べるのはあまり参考にはなりません。その子の前と今を比べて、成長を確認しましょう。
髪の毛が伸びるスピード
赤ちゃんが女の子なら、特にママは早く髪の毛がのびてほしいと願うばかり。ですが、髪の毛の伸びるスピードも、人生のうちで何度も変わります。日本人の大人が一年間に伸びる髪の毛の長さは、平均して11〜18cmくらい。これも、子どもの頃は個人差が非常に大きく、大人並みにすぐに伸びる子もいれば、5歳で初めて美容院にカットをしに行ったというツワモノもいます。
成長とともに、毛根の下部にある毛球部が発達することにより、髪の毛の伸びるスピードも安定していきますよ。
ふわふわかわいい赤ちゃん特有の毛質の謎
赤ちゃんの髪の毛に関するお悩みは様々。量の多い少ないだけがママの気がかりではないようです。
髪の毛がピョーンと立つ
ピョンと髪の毛が立つお悩みは2種類に分けられます。
まず、髪の毛全体がツンツン上を向いて立っている赤ちゃん。これは、もともと髪の毛が硬くてしっかりした赤ちゃんによく見られます。髪の毛が硬いので、重力に勝っている状態です。
このお悩みには、放っておくしかありませんね。髪の毛が長くなってきて、毛先が重力に負けるようになれば、自然と髪の毛が立つことはなくなっていきます。
もう一つは、一部の髪の毛がピョーンと立っている赤ちゃん。生えグセやツムジの位置などによって、一部だけ髪の毛の流れが変わっているのが原因です。この場合も、ある程度髪の毛が増えて、長さも長くなっていけば、その重みでうまく倒れるようになります。
それまでは、赤ちゃん用のピンで留めてあげたり、可愛いゴムで結んであげたりすると、髪型アレンジも一緒に楽しむことができます。
髪の毛が茶色い
髪の毛の色を決めているのは、メラニン色素という物質です。遺伝子的にもともと色素の薄い色白赤ちゃんは、髪の毛の色も薄い傾向にあります。しかし、最初は髪の毛の色が茶色い赤ちゃんでも、成長とともに黒くなってくる可能性は十分にあります。
また、赤ちゃんの毛はか細いので、そのせいでも髪の毛が茶色く見えているかも知れませんね。これについても、生後半年の髪質はどんどん変化していきますので、茶色いからといって心配することはありません。
絡まって毛玉ができる
赤ちゃんの髪の毛はとても細いので、すぐに絡まって毛玉ができてしまいます。特にねんね期の赤ちゃんには毛玉はつきもの。そんな時は、ベビーオイルやホホバオイルなど赤ちゃんにも優しいオイルを使って、やさしくほぐしてあげましょう。
それでも絡まりがほぐれないときは、毛玉部分をハサミで切ります。そのままにしておくと、だんだん毛玉が大きくなってしまいますので、カットしてしまった方が良いですよ。寝返りをしたり、腰が据わり動きにバリエーションが出てくるにつれて、毛玉はだんだんできにくくなります。
早く髪の毛が伸びてほしい女の子のアレンジ方法
女子ママの楽しみの一つが、可愛いヘアアレンジ。ふたつくくりや三つ編みはまだまだ出来なくても、できるアレンジ方法はあります!
例えば、ヘアピン。赤ちゃん用に作られているヘアピンなら、髪の毛が痛くなることもなく優しい着け心地です。大人の髪の毛には到底役立たずな小さくてかわいいピンたちは、赤ちゃんの薄毛には大活躍です。
赤ちゃんから使えるヘアクリップ!2個入り人気です(o^^o)
— chiku-chiku (@chiku_chikuchie) 2016年5月24日
薄毛でもピタッと留まります!#Rocca #ベビー pic.twitter.com/PCBtQapLB4
ヘアバンドも、月齢の低い赤ちゃんでも気軽に使えるアレンジアイテムです。これなら、ヘアピンでとめる髪もないんですが…という赤ちゃんでも使えますよね。お花やリボンなど、女の子をさらに可愛く見せてくれるモチーフのものがたくさん。オムツアートのときのヘアアクセとしても映えますネ!
男の子の薄毛には、外出時はキャップやニット帽をかぶせてあげれば、イケメンの完成です!
その発想はなかった!視点を変えて産毛の期間を楽しもう
逆に、赤ちゃんの産毛時代を楽しんでみませんか?
あの柔らかくて細い産毛の時期は、赤ちゃんの特権。何より、赤ちゃんらしくて愛おしいもの。髪の毛の様子を写真に撮って、その成長ぶりを比較する思いでの残し方も楽しいかも知れませんね。
赤ちゃんの薄毛にはメリットも!
実は、薄毛のメリットなるものも存在します。
・経済的
・お風呂あがりもすぐ乾く
・あせもになりにくい
皮膚の弱い赤ちゃんにとっては、やたらと毛量が多いことはかえってトラブルの元になってしまうときもありますし、何より、薄毛だとヘアカット代がかかりませんから、とても経済的です。
毛量が多いとなると、素人のママにはなかなか綺麗に切ることができませんから、カットデビューはその分早くなります。おしゃれな髪型になるのはとても楽しいことなのですが、毎回のカット代は少しお財布に響きますよね。
お風呂あがりにもタオルドライですぐに乾くので、冬場の寒い時期に髪の毛がいつまでも濡れているせいで、お湯あがりの体が冷えてしまうことがありません。
夏場は夏場で髪の毛が多いと頭皮が蒸れてしまいます。髪の毛があたる頭や首は、あせもができやすい場所ですので、注意と工夫が必要です。でも、薄毛赤ちゃんなら、その心配はぐんと少なくなりますよね。
逆に赤ちゃんの毛量が多いとき
毛量が豊富なふさふさ赤ちゃんも、それはそれで扱いに悩むもの。
「一度剃ったほうが良い」「初めて散髪したときの髪の毛は筆にして残すんだよ」など、おじいちゃんおばあちゃん世代にそう言われることがありますが、それはそれでもったいない…と思うことも。
そんな疑問にお答えします。
Q.一度全部剃る?剃らない?
一度全部剃ってしまえば、そのあとに強くて太い髪が生えてくるという話を聞かされたことがある人も多いでしょう。おじいちゃんおばあちゃんの世代にとっては、丸坊主も普通のことだったので、ある程度髪の毛が伸びてきた赤ちゃんを見て、早く剃ったら?と勧められた方もいますよね。
ですが、実は細い髪の毛を剃った後に太い髪が必ず出てくるかといえば、そんなことはなく、たまたま髪の毛が太くなる周期と重なっただけでそう見えるのだろうと考えられています。
むしろ、とてもデリケートな赤ちゃんの頭皮に剃刀を当て剃るリスクのほうが心配。赤ちゃんの頭皮はとても薄く、少しの刺激でも傷がついてしまいますし、途中で赤ちゃんが動いてしまって、思わぬ事故につながることも考えられますので、やめておいた方が良いでしょう。
初めてのカットの記念に「筆」やアクセサリー
髪の毛が比較的早く伸びたなら、初めての散髪で出た髪の毛は記念に残しておきましょう。
日本や中国では、古来より、「胎毛筆」という風習が残っています。初めてカットした髪の毛を筆の毛にして残しておくのです。この胎毛筆には、「頭が良くなるように、元気に育つように、字が上手くなるように」といった願いが込められています。
「胎児の時からの髪の毛」という意味で胎毛というのでしょうか?
本当の胎毛は、胎児の頃に体に生えている毛のことで、妊娠後期には抜け落ちてしまう毛ですが、「ママのお腹の中にいたときから生えていた髪の毛」という意味で考えれば、とても貴重で神秘的なものに感じますね。
また、ヨーロッパでは、ヘアジュエリーと言って、胎毛筆と同じように赤ちゃんの髪の毛を残しておく風習があります。シンプルなペンダントトップの中に、赤ちゃんの髪の毛を束にして入れるもので、ヨーロッパらしく、おしゃれな風習ですよね。
他にも、最近はへその緒とともに毛の束をケースに入れておいたりなど、残し方は多様。
初めてのカットの際は、お腹の中にいたころから生えていた貴重な髪の毛をぜひぜひ、残しておいてあげましょう。
赤ちゃんの髪の毛は、個人差があっても必ず生える
赤ちゃんの髪の毛は、産毛です。今は薄毛ちゃん薄毛君でも、必ず産毛から髪の毛へと進化する時期が来ます!赤ちゃんによって、髪の毛の量に個人差が現れるのは、進化の時期が、早いか遅いかの違いだけなのです。
産毛の時期の髪の毛も、柔らかくって、とても赤ちゃんらしいものです。薄いことをネガティブに捉えずに、今だけ見られる赤ちゃんの特権だと思って、ゆっくりその成長を見守ってあげましょうね♪