育児・お世話

赤ちゃんと飛行機に乗る前に

赤ちゃんと飛行機に乗るときに気を付けたいこと&ぐずり対策

赤ちゃんと飛行機(国際線)に乗る際に知っておきたいこと、気を付けるべきこと、航空会社のお得なサービスについて解説します。多くの赤ちゃんとママが悩まされる耳の痛みについて、その原因と対処法についてもご紹介。荷物・持ち物に関する注意点もご案内します。

赤ちゃんを連れて飛行機に乗りたいけれど、その前に知っておくべきこと

赤ちゃんはいつから飛行機に乗れるのか、遠方での帰省や用事があったり、そろそろ国内旅行や海外旅行に出かけたい親御さんは気になるでしょう。

赤ちゃんの飛行機搭乗はどんな点が大変か、何を準備したらいいのか、赤ちゃんと飛行機に乗る前に知っておいたほうがいい情報を、主に国際線の視点からまとめています。

赤ちゃんは生後8日から飛行機に搭乗可能

航空会社によっても多少規定は違うようですが、基本的には国際線・国内線ともに生後8日から搭乗可能。しかし生まれたばかりの赤ちゃんは抵抗力も弱く、狭い機内にたくさんの人が乗る飛行機での旅はおすすめできません。

よほど急な必要に迫られていない限りは、母体もある程度回復し、赤ちゃんのお世話にも慣れてきた、生後1ヶ月以降が安心です。その場合も、産科・小児科のお医者様に相談の上、計画したほうがいいでしょう。生後3ヶ月を過ぎると首が安定してくるので、移動に対する赤ちゃんの体への負担も少なくなり、機内でのお世話もしやすくなります。

3ヶ月の赤ちゃん、関わり方はこれで大丈夫?体重が増えない、湿疹が気になる、生活リズムが整わない、どんなおもちゃや遊びがいいかわからない…そんなお悩みにひとつずつ丁寧に答えていきます。

赤ちゃんと海外に行くために必要な手続き

海外に行く場合は、もちろん国内旅行以上に気を付けなければいけないことが多くなりますよね。旅行先のホテル、食事、治安、等々調準備することはたくさんあります。でもまずは、絶対に必要な事務手続きについて見てみましょう。

パスポートの申請

赤ちゃんといえども、海外に行くためには年齢を問わず一人一冊、パスポートは必ず必要です。12歳未満の子供のパスポートは5年有効の一種類のみです。
旅券発給申請書、戸籍謄本、住民票の写し、写真などの申請書類を用意し、各都道府県の申請窓口にて申請します。申請から受領までに時間がかかりますので注意してください(通常土日を除く1週間程度)。

申請時は赤ちゃんを連れていく必要はありませんが、受け取り時は本人確認のために必ず申請者本人が一緒に行く必要があるため赤ちゃんと一緒に行きましょう。

意外と手こずるのが赤ちゃんのパスポート写真の撮影です。例えば生後3ヶ月で搭乗するために2ヶ月のときにパスポートを申請する場合、赤ちゃんはまだお座りもできません。写真屋さんのテーブルの上に寝かせ、ぐずったらあやしなんとか目が開いて表情のわかる写真を撮ってもらう必要があります。赤ちゃんの撮影に慣れている写真屋さんにお願いすると安心ですね。

渡航先のビザを取得

渡航先がビザの取得が必要な国の場合、もちろん赤ちゃんの分も必要となります。事前に渡航先国の大使館または総領事館に確認し、大人の分と一緒に準備するようにしましょう。

国内線と国際線の赤ちゃんの運賃

赤ちゃんの航空運賃 国内線

料金の規定は航空会社により多少の違いはあるものの、国内線の場合は、基本的に大人ひとりにつき3歳未満の幼児ひとりが無料になります。この場合、子供の座席はないので、赤ちゃんは大人が抱っこしたり大人の膝の上に座ることになります。

3歳未満の幼児が複数いる場合は、大人ひとりにつき幼児2人まで同伴可能ですが、その場合どちらか1人は小児運賃が必要となる航空会社が多いようです。もちろん、ママとパパが一緒なら幼児が2人まで無料になります。フライト時間が長かったり、ずっと抱っこしているのは辛い、という方は、子供が3歳未満でも小児運賃を払えばもちろん座席が確保できます。
ちなみに3歳以上12歳未満の子供は、大人の約半額の小児運賃が適用されます。

赤ちゃんの航空運賃 国際線

国際線の場合は、2歳未満が幼児となり大人料金の約10%がかかります。2歳から12歳未満の子供には小児運賃が適用され、通常、大人運賃の約75%程度です。

行きの飛行機では1歳だけど、誕生日をまたいで帰りの飛行機は2歳になっている場合は、どの国の航空会社かによって対応が違います。
往復とも大人料金の10%で済むところもあれば、復路はきっちり小児運賃をとられるところもあります。格安航空会社を利用する場合は、小児運賃の設定はないので大人と同じ運賃になります。

格安航空会社(LCC)と魔の2歳!?

国内線国際線ともに注意が必要なのが、近年急激に増えた格安航空会社(LCC)を利用する場合です。
こちらも航空会社によって規定は違いますが、通常、小児運賃の設定はありません。そのため子供も大人と同じ運賃を払う必要があります。さらにもうひとつ、格安航空会社を利用する時に気を付けなければいけないのが、運賃を払う必要のない「幼児」の年齢規定です。

JALやANAの大手航空会社の国内線運賃では、運賃のかからない幼児を「3歳未満」と規定しているのに対し、多くの格安航空会社では「2歳未満」としているのです。

つまり、ちょうど2歳の子供を連れて国内線の飛行機に乗る場合、JALやANA利用なら無料ですが、格安航空会社利用だと大人料金がかかる、ということになります。もともと運賃の安いのが売りの格安航空会社ですのでそれでも結局安くつくこともありますが、予約をする前によく運賃の比較をしてみてくださいね。

赤ちゃんとのフライトにおすすめの時間帯

大人でも狭い飛行機の中で長時間じっと座っているのは苦痛ですよね。ましてや赤ちゃんへの負担は相当のものです。できればスヤスヤと寝ている間に目的地に着いてくれたら赤ちゃんはもちろんのこと、ママやパパにとっても楽になります。

2~3時間までの比較的短時間のフライトであれば、移動時間を普段のお昼寝の時間帯に合わせると機内ですんなりと寝てくれる可能性が高くなります。逆に夕方は、ただでさえ赤ちゃんがご機嫌斜めなことが多い時間帯です。いつもと違う空間に不機嫌が収まらない赤ちゃんも少なくなく、できれば夕方のフライトは避けたほうが無難かもしれません。

国際線の場合はあまり選択肢がないかもしれませんが、夜間フライトだと寝ている間に着くので楽です。ただし寝てくれないと、一晩中泣かれて周りの乗客にも迷惑をかけ、こっちが泣きたい、という状況になる可能性もあります。

赤ちゃんの寝る時間と発育との関係と気になる月齢別平均睡眠時間など赤ちゃんの眠りに関する悩みを解決します。睡眠時間が遅いと発育への影響はあるの?赤ちゃんの気になる睡眠時間について紹介します。

赤ちゃん連れの飛行機座席選びのポイント

赤ちゃん連れで飛行機に乗る時、特に気を配りたいのが座席選びです。
なるべく他の乗客の邪魔にならないように、とか、赤ちゃんのお世話がしやすいような座席を確保したい等々、考えてしまいますよね。予約時に赤ちゃん連れであることを伝えて、あらかじめ座席を指定しておきましょう。

赤ちゃん連れで一番楽な座席は機体後方の通路側

赤ちゃん連れで飛行機に乗る時、おすすめの席は機体後方の通路側です。

飛行機に乗って一番早く席につけるのは前方の座席ですが、前方はビジネスクラスに近いため、赤ちゃんが泣いた時に気になってしまうかもしれません。また、機体前方は人の行き来も多く、ただでさえ慣れない環境にいる赤ちゃんが不安に感じてしまうかもしれません。降りるときにも前の方の座席は早く降りたい乗客が乗っていることが多いので、赤ちゃん連れで手間取っていると邪魔になりかねません。

対して後方の席は人の往来もあまりなく、赤ちゃんも落ち着いて過ごせます。またトイレなどに立つときに出やすいように、窓際より通路側の席のほうが便利です。パパとママと赤ちゃんの3人で乗るなら、機体の種類にもよりますが窓側の2列席がいいでしょう。

ただし、後方の座席は、修学旅行生や団体旅行のお客さんで占領されていることもあるため、はしゃいでいる修学旅行生の声が騒がしくて赤ちゃんが寝てくれない、ということにもなりかねません。
予約時に赤ちゃん連れであることを伝え、座席状況を確認しておいたほうが安心です。

バシネット(機内用ベビーベッド)の予約

特に国際線の路線では、ほとんどの機体でバシネットと呼ばれる、機内用のベビーベッドを備え付けてあります。2歳未満で体重が10kgくらいまでの赤ちゃんが利用できます(航空会社により規定は違います)。
バシネットは数台しかないので、希望する場合には事前に必ず予約をしておきましょう。

バシネットは大人が食事をしている間や荷物の整理をしている間など、ちょっと赤ちゃんを置きたい、と思ったときにとても便利です。よく泣く赤ちゃんでバシネットでは静かに寝てくれず、結局ほとんど抱っこだったとしても、あるに越したことはありません。

ただし離着陸時にはせっかくすやすや寝ていても、バシネットから出して大人が抱っこしないといけない点は注意が必要です。また、バシネットがついている席は、アームレストが上がらないことが多いという難点があります。
赤ちゃんはバシネットで寝てくれたので、上の子はママの膝枕で寝かせよう、と思っていたら、アームレストが上がらないので膝枕をしてあげられなかった、ということになりますので、こちらについても注意が必要です。

ぜひ利用したい!赤ちゃん連れにうれしい航空会社のサービス

各航空会社は、赤ちゃん連れのお客さんに対して、いろいろなうれしいサービスを提供してくれています。知らなきゃ損、利用しなきゃ損、ですよ!

ゆったり乗れる、事前改札サービス

赤ちゃん連れのお客さんを先に搭乗させてくれるサービスです。赤ちゃんがいると荷物も多く、いろいろと手間取るものです。先に搭乗させてもらえれば、ゆっくりと座席につけ、他のお客さんが乗ってくる前に、荷物を整理したりトイレの場所を確認したり、余裕をもって行動できますよね。

事前改札サービスは空港の設備によってできる場合とできない場合がありますので、予約時かチェックイン時に確認しておきましょう。利用可能なら、早めに搭乗ゲートに行くようにしましょう。

空港でのベビーカーの貸し出し

ベビーカーはかさばるし、チェックイン時に預け荷物にしないといけないので持っていかない、という方も多いと思います。でも搭乗まで、食事もしたいし買い物もしたい、その間ずっと抱っこも辛いというときには、航空会社のベビーカーの貸し出しサービスが便利です。
航空会社のサービスカウンターでレンタルしたら、ターミナル内はもちろん、搭乗口まで利用できます。

ただし数に限りがあったり、ベビーカー貸出サービスのない航空会社や空港もあるので、事前に確認するようにしましょう。

キッズスペース・プレイエリア

赤ちゃんや小さなお子様連れのために、ターミナル内や搭乗ゲート近くにキッズスペースプレイエリアを設けている空港もあります。搭乗ゲート近くにプレイエリアがあるようなら、早めに移動し、搭乗前にたっぷり遊ばせておくといいでしょう。離陸したころには疲れ果ててころっと寝てくれる可能性大です。

機内でのおもちゃ・絵本貸し出しサービス

これも航空会社によりますが、小さなお子様向けに機内でおもちゃや絵本を貸してくれるサービスもあります。赤ちゃんが飽きてぐずりだしたら、客室乗務員の方に聞いてみてください。見慣れないおもちゃを手にしたら、ご機嫌が直るかもしれませんね!

赤ちゃんと乗る飛行機に持っていくもの&機内に持ち込めないもの

赤ちゃんが一緒の移動だと、大人だけだったときには考えられない量の荷物が必要になります。忘れ物がないように、事前に持っていくものを全部リストアップの上、預け荷物と機内持ち込み荷物に分けておきましょう。

機内持ち込み荷物は何が必要?

特に長時間のフライトでは機内持ち込みの荷物も多くなりがちですが、スペースが限られた機内で快適に過ごすためにも、最小限で必要なものをそろえるよう、工夫しましょう。

機内持ち込み荷物は2つに分けてバッグは使いやすさで選ぶ

機内持ち込み荷物は、上のロッカーに入れるすぐには使わない荷物と、座席の下においてすぐに使える荷物の2つに分けておくと便利です。バッグは軽くて中身が見やすく取り出しやすいものがおススメです。

機内持ち込み荷物リスト

フライト時間にあわせて、十分な枚数を持って行きましょう。もし足りなくなったら、通常、機内に用意があるので、客室乗務員に聞きましょう。

使用済みのおむつを入れて捨てたり、汚れた洋服を入れたり、ゴミ袋にしたり・・・と大活躍するので、数枚用意があると便利。

粉ミルクと哺乳瓶を客室乗務員の方に渡すと、調乳して持ってきてくれます。

母乳の赤ちゃんには、機内での授乳用にケープや大判のスカーフなどがあると便利です。

げっぷで吐いてしまったり、うんちが漏れてしまったり、と洋服をよごしてしまったときのために、着替えを1セットは用意しましょう。

機内で赤ちゃんに水や麦茶を飲ませるのに便利です。

赤ちゃんがぐずる場合、抱っこ紐に入れてあげると落ち着く場合もあります。

機内で飽きないように、月齢によりおもちゃ、絵本、シールなどがあると助かります。おもちゃは、普段使い慣れているお気に入りのものと、新しい、赤ちゃんが初めてみるものがあると、気分が変わっていいようです。

月齢が上の赤ちゃんなら、DVDで子供向け番組やアニメを見せることもできます。

機内持ち込みできないもの

国際線ではテロ対策のため、機内への液体物の持ち込みが制限されています。液体物はすべて100ml以内の容器に入れて透明なポリ袋に入れた上、荷物検査場で係員に見せなければいけません。荷物検査場前に買ったペットボトル飲料や飲み残しのミルクなども持ち込めませんので注意が必要です。赤ちゃんの塗り薬なども液体物に含まれる可能性があるので、忘れずに係員に申請しましょう。

自分のベビーカーも機内持ち込みはできないので、スーツケースなどと一緒に預け荷物にする必要があります。

赤ちゃんが飛行機でぐずぐず!赤ちゃんの不機嫌の理由

大人でも不快な飛行機の旅。普段はおとなしい赤ちゃんでも、飛行機に乗るとぐずって大変だった、という話はよく聞きます。それではなぜ、赤ちゃんは飛行機に乗るとぐずってしまうのでしょうか?

ぐずぐずの理由その1.普段と違う環境

飛行機の中というのは、狭い空間で好きなように体を動かせず、長時間のフライトになると大人でも辛いですよね。

パパママが不安だったりイライラしていたり時間に追われて焦っていたり・・・そんな気持ちは赤ちゃんにも伝わってしまうものです。ママやパパは、事前に準備をしっかりして時間に余裕をもった上で、あとはなんとかなる、と気持ちを楽に構えていたほうが赤ちゃんは安心して落ち着いていられるでしょう。

ぐずぐずの理由その2.気圧や気温の変化

飛行機の旅で最も赤ちゃんに負担がかかるのは、急激な気圧の変化です。離陸後、高度が上がるにつれ耳がきーんとして痛くなることがあります。大人は自分で耳抜きができますが、赤ちゃんはそうはいかず、耳の不快感から泣き叫ぶ赤ちゃんも多いです。

また、機内は地上より気圧が低い状態が続くので、胃や腸の中のガスが膨張してお腹が張りやすくなるので、ゆったりとした服装にしてあげましょう。通常、機内の温度は24度程度に保たれていますが、エアコンのせいもあり肌寒く感じることもあります。機内の気温の変化に対応できるように、羽織るものやブランケットを持っていくといいでしょう。

赤ちゃんの不機嫌を和らげる対策

いつもは大人しく手のかからない性格の赤ちゃんであっても、慣れない飛行機でどんな反応をとるのかは未知数です。もしグズグズしてしまったときの対策をご紹介。

赤ちゃんの耳抜きを失敗しないコツ

赤ちゃんの耳抜きの方法というと、離着陸時にミルクや母乳を飲ませる、というママたちが多いかと思います。離乳が進んでいる赤ちゃんなら、おしゃぶりをさせたり水や麦茶などを飲ませることで耳抜きができます。

が、これにはちょっとしたコツがあります。
多くのママたちが、飛行機が動き出してすぐにミルクや母乳を飲ませ始めてしまいます。しかし、実際に耳が痛くなるくらいまで高度が上がるのは、もうちょっと後。肝心な時にはもう、赤ちゃんはミルクを飲み終わってしまって、結局、耳抜きができずに泣き叫ぶことに・・。耳抜きのために飲ませるなら、離陸後すこし時間が経ってからのほうが効果ありです。

また、鼻が詰まっていると耳も痛くなりやすいようです。赤ちゃんが中耳炎にかかっている場合には、飛行機に乗るととても痛がることが多いので、お医者さんに相談の上、飛行機の利用は見合わせたほうがいいかもしれません。

他にも知っておきたい赤ちゃんのぐずぐず対策

赤ちゃんは飽きてくるとぐずりやすいので、起きている間はなるべく気を紛らわせてあげるのが一番です。歌を歌ったり、本をよんだり。おもちゃは使い慣れたものと、初めて見る新しいおもちゃの両方を用意しておくと、赤ちゃんはめずらしがってしばらくはおとなしく遊んでくれます。
航空会社によっては、絵本やおもちゃの貸し出しをしてくれるところもあるので、上手に利用するといいでしょう。

月齢の進んだ赤ちゃんには、いつもより多少お菓子を多くあげてしまうのも仕方ないと割り切ってしまいましょう。パパや他の大人の同乗者がいれば、交代で遊んであげられますよね。
慣れないフライトで赤ちゃんが多少ぐずるのは仕方のないこと。上手に気を紛らわせて、ハッピーな時間を多くしてあげられるように、工夫してみましょう。

赤ちゃん泣き止ませに効果的な音や動画やアプリやおもちゃを紹介します。何故赤ちゃんは泣くのか理由も解説し夜泣きギャン泣き黄昏泣きなど、赤ちゃんの泣き止ませのコツも解説します。

他の搭乗者へはどんな配慮が必要?

飛行機で赤ちゃんがぐずったり泣いたりするのは当たり前なのですが、それでも周りの子どものいない乗客にとっては、狭い機内で延々と赤ちゃんの泣き声を聞かされるのは正直うんざりしてしまうものです。お互いが気分よく過ごせるように、赤ちゃん連れのママが心にとめておくべき搭乗時のマナーを解説していきます。

おむつの交換のマナーを守りましょう

おしっこだけだから、と、座席の上や座席についているテーブルでおむつの交換をするのは絶対にやめましょう。ママやパパにとっては、毎日やっていることなので汚いとも思わなくなっている気持ちはわかりますが、他人にはとても不愉快です。おむつ交換は必ずトイレ内でしましょう。使用済みのおむつはキチンとビニール袋に入れ、トイレ内のごみ箱に捨てましょう。

機内でおむつ替えができる場所を確認

トイレ内におむつ替えテーブルが備え付けてありますが、すべてのトイレにあるわけではないので、搭乗したら客室乗務員さんにおむつ替えテーブルがあるトイレを確認しておきましょう。

周りの人にひとこと挨拶を

着席したら前後・隣の乗客に、「赤ちゃんがいるのでうるさくするかもしれませんが、申し訳ありません」と一言挨拶をしておきましょう。
赤ちゃんが泣きだしたら、泣き止ませようと努力していることが分かれば、周りの人も、あのお母さん大変だな、がんばっているんだな、と好意的に見てくれます。落ち着いて対応できますね。

ぐずぐずを通り越して、ギャン泣きした場合

どんなに事前に準備万端にしても、耳抜きにちゃんと気を配っても、赤ちゃんは泣くときは泣きます。ギャン泣きになってしまったら、まずはどこか痛がっていないか、おむつが汚れていたり、お腹が空いていないかなど確認し、それでも泣いているようならちょっと気分転換してあげましょう。

ママが泣き止ませようと焦ってしまうと、その気持ちは赤ちゃんに伝わってしまいます。まずは気持ちをゆったりもって、水平飛行中でシートベルト着用サインが出ていない間なら、機内をお散歩するなど、気分を変えてみるのも効果的ですよ。

赤ちゃんの泣き止み効果がある動画、ロッテcafcaの「ふかふかかふかのうた」を紹介します。また、なぜ泣き止み効果があるのか理由とゆるキャラ、カフカくんのプロフィールも解説します。

いけないことはしっかり止めさせましょう

じっとしていられない赤ちゃんは、足をバタバタさせて前の座席を蹴ったり、座席についているテーブルが面白くて出し入れを繰り返して遊び始めたりします。前の席のお客さんには大変迷惑になることなので、しっかり止めさせるようにしましょう。

赤ちゃんと機内で安全に過ごすために気を付けたいこと

最後に、機内で赤ちゃんと安全に過ごすために注意すべきことをいくつかご紹介します。

機内でのけがに注意

意外と多いのが、座席の収納式テーブルに指を挟むケース。赤ちゃんの指は小さいので、狭いスペースで赤ちゃんを抱っこしたままテーブルを出し入れしようとして挟んでしまった、ということもあります。

同様に、アームレストの上げ下げや、トイレのドアの開閉にも注意してあげてください。
また、座席で赤ちゃんを横向きで抱っこするときは、頭を通路側にしないようにしましょう。通路を通る人や、機内サービスのトローリーがぶつかったりして危険です。

水平飛行中も油断は禁物

飛行機が水平飛行に入ると、シートベルト着用サインが消えますが、気流の不安定な場所を通るときや、乱気流に巻き込まれる可能性もあります。安全のため、赤ちゃんが膝の上にいるときはしっかり抱っこをし、座席でお座りしたり寝ているときには、面倒でもちゃんとシートベルトをしてあげてください。

赤ちゃんは特に乾燥に注意

機内は湿度が20%程度と、空気がとても乾燥しています。体が小さく、体内水分量の多い赤ちゃんには乾燥は大敵です。母乳やミルク、水や麦茶などでこまめに水分補給してあげましょう。

赤ちゃんと快適な空の旅を!

赤ちゃんと飛行機に乗るときの注意点を見てきて、「やっぱり大変そう・・」と不安に思っているママも多いと思いますが、とにかく大切なのは事前にしっかり調べて準備万端にしておくこと。そして当日は、思わぬ事態が起こることも想定に入れて、時間に余裕をもって行動すること。あとは気持ちを楽にもって、赤ちゃんとのフライトを楽しむ気持ちがあれば、大丈夫です!
初めての赤ちゃん連れの飛行機旅、一生忘れられない、大切な思い出になるといいですね。