育児・お世話

離乳食のさつまいものレシピ

離乳食のさつまいもレシピ!加熱はレンジより炊飯器が良い?

離乳食のさつまいもレシピをご紹介。後期の手づかみ食べに便利なさつまいもスティックや完了期以降のおやつとしておすすめの干し芋の作り方もお伝えします。初期は裏ごしが面倒ですが、レンジや炊飯器で加熱し、まとめて冷凍保存しておくと便利です!便秘解消効果を期待したいときの使い方も解説。

離乳食のさつまいもは栄養満点!おすすめの初期~完了期レシピ

離乳食にさつまいもは自然の甘みを活かした調理をすれば、赤ちゃんも大好きになってくれやすいオススメ芋類です。加熱しても壊れにくいビタミンCや食物繊維を多く含むので、離乳食に積極的に活用しましょう。レンジや炊飯器を使って蒸す方法、冷凍の仕方を覚えておくと、手軽に離乳食に取り入れられます。

離乳食でさつまいもはいつから食べられるのか、簡単な下準備や冷凍方法をお伝えします。
初期・中期・後期のおすすめレシピ、そして完了期に食べられる干し芋の作り方もご紹介しますので、赤ちゃんのためのさつまいも料理を作りましょう!

離乳食にさつまいもは甘くて離乳食初期(5か月)から大活躍!

さつまいもは、生後5か月・6ヶ月の段階、離乳食初期から使うことができます。

ゆでて裏ごしすれば初期から使える「さつまいもペースト」になりますし、中期(7ヶ月・8カ月)は少し大きめのみじん切りにしてスープなどに入れたり、後期(9カ月~11ヶ月)は4~5センチに切っておやきなどの具にできます。完了期(1歳~1歳6カ月)は6ミリぐらいの角切りにしたり、干し芋・蒸し芋をおやつとしてそのまま与えるなど、月齢によって大きさや調理方法を変えていきましょう。

さつまいもはアレルギーのリスクは低いが、最初は小さじ1を守って!

食物アレルギーは、食べ物に含まれるタンパク質を身体が異物と捉え、過剰な免疫反応が起こることで引き起こされます。

さつまいもは、タンパク質をあまり含まないため、アレルギーにはなりにくい食材と言ってよいでしょう。しかし、絶対にアレルギーが起こらないとは限りません。

初めてさつまいもを赤ちゃんに与える時は、なにかあってもすぐに病院に行けるように、小さじ1程度を平日の午前中に食べさせる、その後の様子を観察しましょう。

美味しいさつまいもは、色が均一でつやがある!

美味しいさつまいもの特徴としては、太くて、表面がつるっとしているという点が挙げられます。その腕、色が均一でつやのあるものを選ぶとよいでしょう。傷があったり、黒く変色しているものは選ばないようにしましょう。

離乳食のさつまいもの下ごしらえは簡単!

さつまいもはゆっくりと加熱すると、酵素が働いてデンプンが分解され甘みが増します。
レンジで急速に加熱すると、甘みが引き出せないので、できるならお鍋や炊飯器を使う方法がオススメです。

さつまいもは炊飯器で蒸すと、甘味が強くなるのでオススメ!

お鍋で茹でるのが面倒だという人は、炊飯器で蒸す方法がおすすめです。さつまいもと水を入れた炊飯器のスイッチを押すだけですが、お米を炊くついでに作ることもできます。白米に色がつくのが嫌な場合は、アルミホイルなどを巻けばよいでしょう。

1本そのままではなく、半分や4分の1カットすると、赤ちゃんにはその場で出来たてのさつまいも離乳食を作れますし、大人も食事の1品やおやつ代わりになります。

レンジで加熱すれば、時間がないときも便利

時間がない時は、レンジで加熱しても良いでしょう。手順は以下の通りです。

1.さつまいもを軽く水洗いし、皮付きのまま濡らしたキッチンペーパーで包む。
2.さらにラップでくるみ、200W13分加熱する。

熱いうちに裏ごしすれば初期から食べられるさつまいもペーストの完成

さつまいもの皮をむいて、熱いうちに裏ごしをしましょう。繊維の多いさつまいもは、初期の段階では裏ごしが必要です。

このままではぼそぼそするので、離乳食を作る際は、必ずお湯(だし汁)やミルクなどで伸ばして使うようにしましょう。

さつまいもペーストは、製氷皿やフリーザーバッグで冷凍しよう

さつまいもは生では冷凍できませんが、加熱すると冷凍できるようになります。初期から使えるさつまいもペーストは、冷凍保存しておくととっても便利です!

1.製氷皿の1マスに20g程度を目安に入れ、凍ったらフリーザーバッグに移しましょう

2.最初からフリーザーバッグで冷凍する場合は、1回に使用する量を箸などで区切りをつけておくと使いやすいです。

離乳食初期のさつまいもレシピ・裏ごしペーストを果物などと混ぜて!

赤ちゃんは、初めて食べる食材にびっくりすることもありますが、甘みが強いものは本能的に受け入れやすいはずです。生後5ヶ月、6ヶ月向きのさつまりもレシピをご紹介!
さつまいもの甘さを十分に引き出して、赤ちゃんの食べる意欲をサポートしてあげましょう。

5カ月からOK!さつまいもりんご煮

材料:さつまいもペースト 30g  りんご 15g

1.熱々のさつまいもを裏ごしし、さつまいもペーストを作る

2.さつまいもペーストとすりおろしたりんごを鍋に入れ、弱火で2分ほど加熱し、馴染ませる。

離乳食中期のさつまいもレシピ・角切りしてコロコロサイズに!

生後7ヶ月、8カ月になると、離乳食を開始してから1~2ヶ月が経過し、徐々に食べられるものも増えてくるでしょう。中期は味覚が発達してくるので、たくさんの食材を使い、色々な味に慣れさせましょう。2回食になりますが、食が細くて体重の増え方がよくない時は、離乳食に粉ミルクを使うのもおすすめです!

【7ヶ月・8カ月】赤ちゃん大好き粉ミルク使用!さつまいもの根菜シチュー

材料:鶏ひき肉(脂肪が少ない物)10g、人参 5g、大根 5g、さつまいも 10g、小麦粉 小さじ1、水 60cc、粉ミルク 60cc調乳分

1.材料を全てみじん切りにする。さつまいもは少し大きめのみじん切りにする。

2.鍋にキッチンペーパーで薄く油をひき、鶏ひき肉を炒める。 色が変わってきたら野菜を全て入れ炒める。

3.小麦粉をまぶして全体にからめる。

4.水を入れ、弱火で煮る。
(少量での調理は水の蒸発に注意してください。水が蒸発したら40cc足してください)

5.野菜が舌でつぶれるくらい柔らかくなったら、粉ミルクを溶かして完成。

離乳食後期のさつまいもレシピ・スティック状に成型して手づかみ!

生後9ヶ月を過ぎると、赤ちゃんは自分でスプーンを持ちたがるなどの行動が見られ、生後10ヶ月、11ヶ月になると手づかみ食べも始まります。

手づかみ食べは発達においてとても大切な行動ですから、赤ちゃんがつかみやすいスティック状のものを積極的に与えてあげましょう。

【9カ月・10ヶ月・11ヶ月】きなこと相性抜群!さつまいもスティック

材料:さつまいもペースト 80g、きなこ 小さじ1、片栗粉 小さじ2

1.材料を全て混ぜる。

・4等分にしてスティック状にし、フライパンで焼き色がつくように転がしながら焼く。

離乳食完了期のさつまいもレシピ・素朴なおやつを作ろう!

食事回数が1日3回になったとしても、赤ちゃんは一回の食事では充分な量を食べられないため、おやつ(補食)が必要です。さつまいもは自然の甘みがあるため、砂糖を使わなくても満足しやすい、おすすめのおやつです。

離乳食完了期、おおよそ1歳を過ぎ、前歯でかじり取って、奥の歯茎で食べられるようになったら、干し芋をおやつとして食べさせてみてはいかがでしょうか?買うと高い干し芋ですが、実は自分でも簡単に作ることができます!

完了期(1歳)~大人までOK!手づくり干し芋

材料:さつまいも 2本

1.さつまいもを炊飯器で蒸し、熱いうちに皮をむき、そのまま完全に冷ます。

2.冷めたら3~5mm程度の厚さにスライスします。

3.重ならないように網、またはザルに並べ、天気のいい日に2、3日干す。 

干し芋は小さくカットし、目を離さない

1歳を過ぎ、だいぶ咀嚼が上手になったといっても、まだまだ油断は禁物。
赤ちゃんに干し芋を与えるときは、細く裂いたり、包丁で小さく1口サイズにカットしてください。食べているときは目を離さず、お茶の用意も忘れずに!

甘くておいしいだけじゃない!さつまいもは栄養価も豊富

甘味があっておいしいさつまいもは、栄養的にも赤ちゃんに食べさせるメリットが多い食材です。さつまいもの魅力を知っておきましょう!

デンプンで守られ加熱しても失われない「ビタミンC」

ビタミンCは、皮膚や粘膜を保護し、身体の抵抗力を高めるために必要な栄養素です。
さつまいもに含まれるビタミンCはデンプンで守られていて、加熱しても壊れにくいという特徴があります。意外なことに、茹でたほうれん草よりも、蒸したさつまいもの方がビタミンCは多いです。

生後6ヶ月を過ぎると、母体の免疫が切れて、赤ちゃんは風邪などを引きやすくなります。生後5ヶ月頃から始まる離乳食では、ビタミンCを積極的に取り入れるようにしましょう。

脳神経系をサポートする白米主食では不足しがちな「ビタミンB1」

ビタミンB1は糖質の代謝を助けるビタミンです。脳神経系の正常な働きをサポートするためにも必要な栄養素ですので、日々目覚ましいスピードで発達している赤ちゃんにとっては欠かせません。

お米のヌカの部分に多く含まれていますが、現代では精白米を食べる機会が多いため、不足しがちな栄養素です。しかし、さつまいもには白米のおよそ5倍のビタミンB1が含まれています。

骨や歯の成長を促す「カルシウム」

さつまいもには、豊富なカルシウムが含まれています。カルシウムといえば、骨や歯を作るために必要な栄養素としておなじみで、成長目覚ましい赤ちゃんにとっては欠かせません。

皮を薄くむいて便秘解消に欠かせない「食物繊維」も摂取!

さつまいもには、便秘解消効果のある食物繊維が含まれていることで有名です。ただし、実は残念なことに、さつまいもで食物繊維が最も含まれているのは皮の部分。離乳食の赤ちゃんの場合は、皮をむいたり、あく抜きをして裏ごしたりするので、摂取量はやや少なめになってしまいます。皮はできるだけ薄くむくようにしましょう。

離乳食期は「さつまいもで便秘解消」の落とし穴!?

最も食物繊維が豊富な皮ごと食べられないのは残念ですが、それでもさつまいもには食物繊維が含まれており、赤ちゃんの便秘解消を促す食材としても有名です。

離乳食が始まると、便秘がちになる子が増えるので、初期から使えて赤ちゃんが好む甘味の強いさつまいもを積極的に離乳食に取り入れたいママは多いでしょう。

しかし、離乳食でさつまいもを与えすぎると、かえって便秘を悪化させることもあるのです!
便秘解消を目的に、さつまいもの離乳食を作る際の注意点をお伝えします。

食物繊維は2種類!不溶性2:水溶性1のバランスで与える

食物繊維には、大腸の働きを促進させる不溶性と、便を軟らかくする水溶性の2種類があります。

さつまいもに含まれる食物繊維の多くは、不溶性であり、水溶性の食物繊維の摂取が不十分だと便秘解消効果が見込めず、かえって便が硬くなってしまったり、お腹にガスが溜まって苦しくなる可能性もあります。

調理の仕方によっても違いますが、おおよそ不溶性2、水溶性1のバランスを目指すと、腸内環境が改善されやすいでしょう。

さつまいもと一緒に与えたい離乳食の食材

不溶性食物繊維が多い食材

一般的には、豆・いも・きのこ類に豊富に含まれます。

  • ゴボウ
  • アボガド
  • かぼちゃ
  • 枝豆
  • ほうれん草
  • 大豆
  • しめじ
  • なめこ

離乳食初期から使える不溶性食物繊維が多い食材としては、やはりさつまいもやかぼちゃ、ほうれん草などが代表的です。

水溶性食物繊維が多い食材

一般的には、海藻・果物・野菜や豆に多く含まれます。

  • わかめ
  • 昆布
  • キウイ
  • りんご
  • いちご
  • オクラ
  • 納豆
  • きなこ
  • オートミール

果物は食物繊維がそこまで多くないのですが、水分が多いのはメリットです。便秘には水分補給も欠かせません。さつまいもを与えるときは、水分もたくさん摂らせるようにしてください。

便秘解消を目的に、離乳食にさつまいもを取り入れたい場合は、これらの食材と組み合わせたり、不溶性・水溶性の食物繊維を1日の献立としてバランスよく摂取できるように計画しましょう。