夜泣きとは?原因や泣き方の特徴
夜泣きとは|時期と原因、泣き方の特徴や新生児泣きとの違い
夜泣きとは原因がわからずに夜中赤ちゃんが号泣することを指します。おっぱいをあげても、抱っこしても赤ちゃんが泣き止まないので大人はつらい思いをすることもしばしば。育児を頑張っているパパやママのストレスを解消できるように、夜泣きの時期、特徴、対策、ストレス解消法などをご紹介します。
夜泣きとはどんなもの!?時期や特徴などを解説!
夜泣きとは、主に0歳~1歳の赤ちゃんが夜間に突然泣き続けることで、激しく叫ぶように泣く子もいれば、うまく入眠できないのかグズグズとした泣き方を続ける子もいます。
夜中に赤ちゃんの泣き声を聞き続けるのはとてもつらいことで、睡眠不足はパパやママのイライラの原因になってしまいます。そんなパパやママを悩ませる夜泣きはなぜ起こるのか解説し、少しでも楽な方法で乗り切れるように夜泣きをしやすい日の特徴、予防策をご紹介します。
夜泣きとは?理由がわからないからこそ「夜泣き」です
夜に赤ちゃんが泣くことの総称を「夜泣き」と呼ぶと思われがちですが、実は「理由がわからないのに夜間に泣くこと」を夜泣きと呼びます。昼間は元気いっぱいで、寝る前まで機嫌がよかったのに、夜中急に火がついたようにぎゃーっと泣き出し、何をしても泣き止まない…という状況が夜泣きです。
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夜泣きする時期は?生後6ヶ月~2歳頃に見られることが多い
夜泣きは生後6ヶ月頃から始まることが多いと言われます。ピークは生後7~9ヶ月。だいたい2歳頃までには終わります。平均的には1歳半頃に夜泣きが終わるお子さんが多いです。
泣き方はぐずぐず泣いたり、ぎゃーと大泣きしたり、泣き方は赤ちゃんによって様々ですが、夜泣きの期間や、時間帯にも個人差があります。一度泣き始めると寝付くまで時間がかかってしまう傾向があります。
夜泣きの原因は?パパやママのせいではありません!
夜泣きは赤ちゃんがママのお腹の中にいた頃の睡眠リズムが、生まれたあとの地上の生活リズムに合わないために起こると言われます。
胎児は1日の中で寝たり起きたりを繰り返します。起きている時間はママの血液から酸素を奪うので、ママに気を使って夜の方が活発に行動するのです。生まれてからもこのリズムが繰り返されてしまうため、夜中眠りが浅いときに目が覚めてしまい、泣いてしまうのです。
赤ちゃんが泣き続けている姿を見ていると、自分の接し方のせいではないかと思ってしまうかもしれませんが、パパやママの接し方と夜泣きは無関係なので安心してください!大変な日々に追われ、想像していた子育て像と違う…と落胆する必要もありません。夜泣きはいつか必ず終わりがきます。
夜泣きする日ってどんなとき?
赤ちゃんが夜泣きする日としない日にはどんな違いがあるのでしょうか。リサーチ会社が行ったアンケート結果によると、夜泣きをする日には共通点があることがわかりました。それは普段の生活リズムが崩れた日。特に昼間の刺激が強かったときは要注意です。赤ちゃんにとって楽しい経験だったとしても、夜泣きにつながることがあります。
お昼寝時間が遅すぎた
お昼寝の時間が遅いと、夜の寝つきが悪くなって夜泣きにつながることがあります。お昼寝の回数が1日1回になる生後9ヶ月を過ぎたら、お昼寝の時間を決めて毎日同じ時間に寝るようにしましょう。お昼寝時間が夕方4時を超えないように気をつけてください。
雨の日で思う存分遊べなかった
天気が悪い日は外遊びが思い切りできず、赤ちゃんの欲求が溜まってしまうことが夜泣きにつながると考えられます。昼間の活動も夜泣きと深い関係があるのですね。天気の悪い日は、子育て支援センターなど室内でも思い切り遊べる場所を見つけておきましょう。
外出・来客など昼間の刺激が強すぎた
いつもと違う場所への外出や、来客があった日は赤ちゃんが夜泣きしやすいと言われます。
遠出するときは、食事の時間を守ったり、お昼寝の時間を移動にあてるなどして、いつもの生活リズムをできるだけ崩さないように心がけてください。
じいじやばあばなど来客があった日は、かわいい赤ちゃんとずっと遊んでいたい気持ちが募り構い過ぎてしまいますよね。赤ちゃんにとっては注目してもらって嬉しい反面、実はストレスにもなるのです。外出や来客がある日は前もって夜泣きを覚悟して、ドンッと構えていた方がいいでしょう。
家族の帰宅時間が遅い
家族が遅く帰ってくると、物音で目が覚めてしまう赤ちゃんもいます。仕事から帰ってきたパパやママの姿を見て大興奮することも。夜に目が覚めて遊んでしまうと、生活リズムが崩れてしまい夜泣きが続く原因になりかねません。
帰りが遅くなるときは、赤ちゃんが寝静まった後にそーっと帰るようにしましょう。
断乳直後
おっぱいを飲んでお腹も心も満たされた状態ですやすや寝ていた赤ちゃんですが、断乳直後には安心の元であるおっぱいをもらえずに夜通し泣いてしまうことがあります。そのため、断乳には覚悟が必要。
ポイントは赤ちゃんがあまりに泣き続けてかわいそうだと思っても、絶対におっぱいをあげない確固たる意志を持つことです。周りの大人の心が揺らいでしまうと「泣けばおっぱいをもらえる」と赤ちゃんが勘違いしてしまい失敗に終わります。
長時間抱っこやおんぶであやす覚悟を持って夜を迎えましょう。そのうち赤ちゃんは泣き疲れて眠ってくれるでしょう。
断乳直後は夜泣きが数日続きますが、ダダをこねてもおっぱいをもらえないことがわかると、ある日からケロッ寝てくれる日がやってきます。断乳をした途端、夜に一度も目覚めず朝までぐっすり寝てくれるようになる赤ちゃんもいますよ。
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新生児泣きと夜泣きの違い
「新生児は泣くのが仕事」と言われるように、新生児の時期はたくさん泣きます。これは言葉が話せない赤ちゃんがコミュニケーションを取ろうと泣いているので自然なことです。
新生児の時期は昼と夜の区別なく、2~4時間おきくらいには泣いておっぱいやミルクを欲しがり、またうとうとして寝るというリズムを繰り返します。
新生児泣きは「夜泣き」とは別物。生後1ヶ月過ぎると徐々に昼と夜の区別がつき始め、寝る時間が長くなります。それに伴い新生児泣きの時期も終わるので安心してください。
夜泣きが始まる前に試しておきたい、夜泣きを予防する赤ちゃんへの接し方
できれば激しい夜泣きを避けたい!夜泣きが始まる前に打てる対策はないの?と思っている方向けに、3つの対策をご紹介します。必ず夜泣きが避けられるわけではありませんが、万が一夜泣きが始まったとしても夜泣き解消策としても活用できるので、是非試してみてください。
泣いても100秒間見守る
赤ちゃんが泣くとすぐに授乳したり、抱っこしたくなりますよね。しかし泣いてすぐに何かをする行動する癖が、「夜は泣いて○○をしてもらうもの」と赤ちゃんが間違ったリズムをインプットしてしまう原因になることがあります。そのため、夜に泣いてもまずは100秒数えて見守ってみましょう。特に生後4ヶ月頃は眠りのリズムがつきやすいので、ぜひ試したい時期です。
赤ちゃんが泣いている姿を見ると胸がぎゅっと苦しくなってすぐに対応してあげたくなったり、ご近所迷惑になっていないかと気になったりしますが、そこは少し我慢してみてください。
泣いて放っておくと赤ちゃんに悪影響があるのでは…?と思う方もいるかもしれませんが、「見守る」ことと「放っておく」ことは異なります。昼間にしっかりスキンシップをとっていればサイレントベビーになる心配もありません。
規則正しい生活リズムを作る
規則正しい生活リズムを作ると、夜泣きが解消されやすくなることがあります。そのためにはまず起きる時間を決めること。1日のリズムがはっきりしてくる生後5ヶ月を過ぎた頃から、朝6~8時の間には起こすようにしましょう。起床時間が決まると、その後の食事やお散歩、お昼寝の時間も定まりやすくなります。
大体のリズムが作れるようになってきたら、1日の食事や睡眠などの時間を記録しておきましょう。赤ちゃんの眠りのパターンが見えてきて夜泣きの時間がわかってくると、ある程度夜泣きの覚悟ができるようになります。パパやママが寝た時間も可視化されるので、1日を通して考えると意外と睡眠時間が取れていることがわかり、ホッとすることもあります。
毎日同じ入眠儀式を行う
寝る直前の行動と夜泣きは関係があると言われます。寝る前のお風呂や体を使った遊びなど、興奮しやすい行動は厳禁。寝る30分前になったら間接照明などの優しい光に変えて、オルゴール調の優しい音楽をかけたり、眠りにつきやすい絵本を読んであげるなど、毎日同じ入眠儀式を繰り返してあげてください。赤ちゃんの眠りのスイッチが入りやすくなり、眠りが深くなります。
- 赤ちゃん泣き止む音楽は、黄昏泣きや夜泣きなど泣いている原因がわからない時や外出中のグズリなどに使える手段です。科学的根拠がある音楽動画や眠りを誘ってくれる音楽など、赤ちゃんが泣き止む音楽をご紹介。
夜泣きは必要以上にイラつかないのがカギ!ストレス解消しながら乗り切る
子どもの夜泣きで夜中に何度も起きなければならず熟睡できなかったり、赤ちゃんのつらい泣き声を聞き続けたりすると「これが永遠に続くんじゃないか…」と不安な気持ちになってしまいますよね。しかし夜泣きは限られた期間のことで、いつか必ず終わりがきます。
夜泣きのイライラとうまく付き合って、ストレス解消しながらうまく夜泣きを乗り越えましょう!
夜泣きは仕方のないことだと割り切る
夜泣きは赤ちゃんの成長過程で必然的な行動で、決してパパやママのせいではありません。夜泣きをしても「仕方のないことなんだ」と割り切って、ゆったりとした気持ちで構えることも大切です。
夜泣きをしたときの対応方法は抱っこ、授乳、ドライブなど様々なものがあります。日によって対応を変えてみて「今日はこんな気分なんだね」と俯瞰して捉えると、心の余裕ができるかもしれません。
赤ちゃんはパパやママの気持ちを探ろうとしているので、周りの大人のイライラしているとその気持ちが伝わってしまいます。穏やかな気持ちで接することも一つのポイントです。
夫婦交代で対応したり、お昼寝するなどして休息をとる
睡眠時間をしっかりと確保できないと、心の健康を害すことにもつながります。そのため赤ちゃんのお昼寝時間に一緒に眠るなどして、休めるときに一緒に休むようにしましょう。
夜の授乳をミルクに変えて、周りの大人がママに代わって夜泣きをあやす方法もあります。ママに赤ちゃんの泣き声が聞こえないように別室で寝て、赤ちゃんを気にせず熟睡できる環境を整えましょう。体が辛いときに無理は禁物です!赤ちゃんと自分の体を一番に考えることが大切です。
育児の協力者を見つける
夜泣きの問題を一人で抱えてしまうと、追い詰められた気分になってパパやママの心にも悪影響を及ぼします。ママが寝かしつけを担当しているご家庭では「赤ちゃんの夜泣きが始まったのに、パパはお構いなしに熟睡していてイラっとする…」という意見をよく聞きますよね。このときのストレスがずーっと心に残ってしまうこともあります。
育児はママだけがするものではありません。最近はほとんどのご家庭が核家族になったことで、子どもと2人きりの時間が長くなり「私が全てのお世話をしなくてはならない」「周りの人に迷惑をかけてはいけない」と心を追いつめてしまうママも増えています。しかし決してそんなことはありません。
パートナーやじいじ、ばあばにSOSを出して、一人でストレスを抱えることなく周りの大人と協力しながら乗り切ることが大切です。SOSを出して初めて周りの方がママの辛さやストレスに気付けたということもあります。
近所迷惑が心配…自分からご近所さんにご挨拶!
夜に赤ちゃんが大きな声で泣いていると、ご近所さんに嫌な思いをさせていないか不安になりますよね。迷惑をかけていないか悶々と悩んで心配なときは、お隣の方や上下の階の方にだけでも「赤ちゃんの声がうるさくで申し訳ありません」と一言だけ挨拶をしておきましょう。お互いのわだかまりが解けるきっかけになります。ご近所さんは意外と気にしていなかったことがわかって安心した、ということもありますよ。
寝かしつけ中は好きなことを!
赤ちゃんを寝かしつけているときに、「寝ろ~寝ろ~」と呪文のように思っていると、プレッシャーが赤ちゃんに伝わってしまいます。
心の余裕を取り戻すためにも、抱っこ紐などを使って赤ちゃんを抱っこやおんぶしたまま、お散歩、家事などパパやママがやりたいことを思う存分やってみる手もあります!ポイントは歩きながら用事をすること。赤ちゃんは抱っこされたまま歩くと、リラックス効果が高まり、眠りに落ちやすいことがわかっています。
赤ちゃんの寝かしつけを少しだけ忘れて、自分がやりたいことをやる!と割り切ってしまうことで、赤ちゃんはプレッシャーから解き放たれてすんなり眠りについてくれることもあります。
夜泣きとはほとんどの赤ちゃんが通る道です
夜泣きは成長の過程において必然的に起こる行動です。約7割の赤ちゃんが経験しているという調査結果もあるので、みんなも同じようにつらい時間を過ごしているんだと思うと、少しホッとしますよね。
そんなパパやママの心と体を苦しめて、育児の厳しさを教えてくれる夜泣きですが、いつか必ず終わる日がやって来ます。その日を気持ちよく迎えるためにも、のんびりとした気持ちで乗り越えられるといいですよね。夜泣きの時期、事前にできる夜泣き対策、ストレス発散法などを知って、パパやママがドシっとした姿勢で夜泣きに向き合うことが、赤ちゃんが夜泣きを乗り越える一つのステップになるかもしれません!