育児・お世話

チャイルドシート年齢と法律解説

チャイルドシート必須の年齢は?子供を守る設置のきまり

チャイルドシートの年齢とは何歳から何歳までが義務と法律で定められているの?毎度ギャン泣きを繰り返す子供をチャイルドシートにくくりつけるのは大変!設置のポイント、年齢別にベビーシートからジュニアシートまで人気の種類や体重・身長にあった選び方、赤ちゃんが泣く・外すときの対策も紹介!

チャイルドシート着用義務年齢と条件・チャイルドシートは何歳から何歳まで?

子供を乗せて車に乗車するときは着用必須のチャイルドシート。警視庁の平成27年度の調査によれば、チャイルドシートを使用していない子どもの致死率は25.7倍にも至るという結果が報告されています。

もしもの事故から子供の安全を守るチャイルドシートとはわかってはいても、乳幼児がチャイルドシートに慣れるのには、多くのママたちも試行錯誤しているようです。「車に乗るたび毎回闘いよ!」というママにとっては、お出かけ前に全力で抵抗してくる乳幼児をチャイルドシートに固定する作業は体力的にも時間的にもきびしいときがありますよね。

一体幾つまで、お出かけ前のチャイルドシートをめぐる親子の攻防を繰り返さなければならないのか?チャイルドシートが必要となる年齢、年齢ごとのチャイルドシートの設置の仕方のポイントや子供の発育に合わせたおすすめのチャイルドシートの利用やチャイルドシートに乗せるたびに激しく抵抗されるときの対策など、乳幼児の安全を守るチャイルドシートをしっかり使っていくための情報を詰め込みました。

チャイルドシートは幾つから幾つまで必要?

チャイルドシートの着用は2000年4月に国の「道路交通法」の中で法令化されました。その法令を確認してみましょう。

道路交通法 第71条の3第3項

自動車の運転者は、幼児用補助装置(幼児を乗車させる際座席ベルトに代わる機能を果たさせるため座席に固定して用いる補助装置であって、道路運送車両法第3章及びこれに基づく命令の規定に適合し、かつ、幼児の発育の程度に応じた形状を有するものをいう。(中略))を使用しない幼児を乗車させて自動車を運転してはならない。(注1)

この幼児とはいったい何歳から何歳ごろまでを指すのでしょうか?また、どのようなチャイルドシートでも良いのでしょうか?ここでしっかり確認していきましょう。

チャイルドシートは新生児が退院する日から必要!新生児からの乳児のためのチャイルドシートの正しい付け方や乗せ方、また選び方の基準として国際安全基準やチャイルドシートのタイプとおすすめチョイスも解説します!

チャイルドシート着用の条件

それでは早速、国土交通省が定めるチャイルドシートの着用の条件について、年齢やさまざまな状況をひとつひとつ確認していきます。

子供の年齢が6歳までは必ず着用すること

チャイルドシートの着用義務の対象とされているのは6歳未満の子どもですが、ではいったい何歳から対象となるのでしょうか?また、幼稚園児でも6歳を過ぎたら、もう大人と同じように普通の座席シートを利用してよいのか?といった疑問についてチェックしていきましょう。

チャイルドシートの年齢は0歳から!短い時間のみ!体調にも気を配って!

チャイルドシートで最初に疑問に思うのは、何歳から着用必須?という点です。
「生まれたてで首も座っていないような新生児は抱っこでOKでしょう?」と思われる方もいるのですが、答えはNO!赤ちゃんが産院から退院するその瞬間から、赤ちゃんを車に乗せる場合には、チャイルドシートの着用義務の対象となります。

ただし、「新生児」から「首がすわる前後」くらいまでの赤ちゃんは、体が特に未発達であるため、長時間にわたるチャイルドシートによる固定が身体に負担をかけてしまうことがあります。そこで、国土交通省も、生まれたての新生児を車で移動させる場合には、以下のような配慮を求めています。

・必要最小限の短い時間にする
・新生児にも負担が少ないとされるベビーシートやチャイルドシートを使用する
・保護者が、常に乳児の状態を見守る
※低出生体重児や未熟児の場合、呼吸障害を起こす場合があるので医師の指示に従う
最大10歳くらいまでの使用を推奨・身長140cmも考慮しましょう。

車に設置されている大人用のシートベルトは、重大な事故にあった際、成人男性の体(身長140cm以上で想定)であっても、それが車外に飛び出したりしないよう設計されています。その際のシートベルトの固定力は、大人であってもときにシートベルトによるケガも起こり得ると各医療機関から報告されているほどです(※ただし車外に放り投げられた場合の致死率は高く、シートベルトを利用しないでの乗車は道路交通法違反以前であるとともに非常に危険な行為です)。

大人が使う通常のシートベルトの頑丈な固定力が、体も小さく未成熟な10歳前後の子供の体の表面や内臓に与えるダメージは計り知れなく、身長が低いためにその力が首にかかってしまう可能性の高さと危険性から直接の使用は推奨されていません

チャイルドシートは年齢だけでなく子供の発達も考慮して!

つまり、国の規定でチャイルドシートの着用年齢を指定しているのは発達の目安と捉えるべき。体が小さく頑丈ではない子供のうちは、事故の衝撃を分散しながらも子供の身体の安全を守るチャイルドシートの着用が安全です。「子供が6歳になったからもうチャイルドシートは必要ない!」と判断するのではなく、自分の子どもの身長、体型なども考慮して、チャイルドシートをしっかり着用させましょう。

レンタカー、おじいちゃんおばあちゃん、親戚、友人の車でも着用は義務

うっかり忘れがちなのが、マイカー以外でのチャイルドシートの使用です。レンタカーを借りたとき、おじいちゃん、おばあちゃんが運転する車、自分の兄妹や友達が運転する車であっても、チャイルドシートの着用は義務です。

これはもちろん、子どもの安全のためでもありますが、チャイルドシートをしていない子どもを乗せていると、運転手は「幼児用補助装置使用義務違反」となり、違反点数1点が課されてしまいます。こういったことからも、車に乗せてもらうときは、乗せてもらう側が、チャイルドシートをきちんと用意するようにしましょう。

レンタカー会社ではチャイルドシートもレンタルしています!

レンタカー会社ではオプションとしてベビーシート・チャイルドシートを用意しています。
・6歳未満の子供と同乗する場合は予約時に必ず申し出るようにしましょう!
・レンタカー使用時には利用者側で装着および固定の確認をしましょう!
また、レンタカー会社ではチャイルドシートのみのレンタルも行っているため、じじばばの車に一日だけ乗るというときにはレンタカー会社に問い合わせてみてはいかが?

チャイルドシートが免除されるとき

ただし、法律上、チャイルドシートが免除されるケースがあります。

バスやタクシー

公共のバスやタクシーなど、「一般旅客運送事業」に値する運転者さんが、客である子供を乗せる場合は、ベビーシート・チャイルドシートの使用を免除されています。また、幼稚園等の送迎バスも免除されています。

授乳中やオムツ替えをしているとき

チャイルドシートに乗せたままでは、日常的かつ必要な世話ができないときは免除の対象となります。具体的には、授乳やおむつ替え、重大なケガや病気でチャイルドシートに座れないときなどが含まれています。
ただし、授乳などのケースは「なるべく停車すること」が推奨されていて、ケガや病気のケースも軽中度の場合はチャイルドシートの着用対象となります。

迷子やケガ・急病の他人の子どもを搬送するとき

迷子やケガ・急病の子どもなど応急処置を必要とする他人の子どもを病院や警察所などに送り届けるときは免除の対象になります。

チャイルドシートを正しく設置する!

JAF(日本自動車連盟)によると、2016年の調査で「チャイルドシートの約6割が間違って設置されていた」という衝撃の結果が発表されました。正しく設置するための基礎知識を確認しておきましょう。

後ろ向きに設置する年齢 新生児から10kg未満(9、10ヶ月ころまで)

生まれてすぐの新生児から生後9、10ヶ月ごろまで、体重でいうと10kg未満の赤ちゃんのチャイルドシートは後ろ向きに設置することが原則として決められています。

後ろ向きに設置する理由

骨格が未発達な乳幼児が大きな事故にあったとき、特に前面衝突の事故で体が前に飛び出すような力がかかるときも、後ろ向きのチャイルドシートに座っていれば、衝撃を背中に接する面で受けとめることができます。
前向きなら負荷はシートベルトの接している部分に集約されますが、背中は負荷がかかる面積が広く事故の衝撃が分散され、首や内蔵にかかるダメージを最小限にすることができると考えられているからです。

チャイルドシートを設置する場所

チャイルドシートを設置するのは後部座席が原則です。
その中でも、左右からの衝突事故でもダメージが少ない真ん中の席が最適とされています。ただ実際のところ、真ん中の席はシートベルトが2点式であるなど、チャイルドシートの設置には不向きな場合が多いです。
その次に良いとされているのは後部座席の左側(助手席の後ろ)。反対車線からくる車との前面衝突事故統計から比較的被害が少ないとされています。

チャイルドシートを助手席に設置してはいけない!

「運転中には常に子供の様子を確認できるほうが安心」「後部座席に後ろ向きに乗せるのは何だか子供が可哀想」と思うかもしれませんが、チャイルドシートは助手席に設置してはいけません。

エアバッグの衝撃をもろに受けてしまう(助手席以外でもエアバックのある席はNG)

ママも子供もお互いの顔が見えて安心と思える助手席ですが、助手席の設置は原則NGとされています。助手席は事故時の衝撃が大きいこともその理由ですが、もうひとつ「乳幼児はエアバックによって大きな負傷をする」危険性があるからです。

命を守るエアバックが危険?と思うかもしれませんが、エアバックが膨らむ勢いは、ときに大人ですら衝撃でケガをするほどのものですから、小さな体にとってその負担はかなりのもの。

後ろ向きのチャイルドシートであれば、チャイルドシートごと後ろに弾き飛ばされてしまいます。前向きのチャイルドシートであっても、まだ小さくて柔らかい体にはエアバックの衝撃が大きすぎてケガをする可能性は高いと考えられています。

サイドミラーが隠れてしまう

特に後ろ向きの時期にチャイルドシートを助手席に設置することで、サイドミラーが見えにくくなるため、安全確認に支障をきたします。

安全確認が不十分であると、自分の運転に危険が及ぶだけでなく、自転車やバイク、歩行者を巻き込むような重大な事故を引き起こしてしまうこともあります。車は殺傷能力を持つ乗り物。運転者は「子供の顔を見られたほうが安心」などというような理由で、安全を軽視するような真似をしてはいけません。

運転中の注意力散漫の原因になってしまう

自分は気をつけるから大丈夫と思っても、真横で子どもが急に泣き出したりしたら、思わずそちらを見てしまったり、左手を使って世話をしたくなるものです。
また、普段安全に運転できている状況が続くと、「自分は事故とは無縁」という過信も生まれます。同時に親にとって子供の成長とは一瞬一瞬が貴重な瞬間であるために、運転中と言えつい子供の方角に目を奪われてしまいがち。

後部座席にチャイルドシートがあるときよりも、子どもに目や手が届く分、より注意力が散漫になりやすいといわれています。

後部座席で後ろ向きに設置したチャイルドシートに乗せると、もちろん運転中は子供の状態が見えません。突然泣き出されたりなどしたら、びっくりしてしまうかもしれませんが、停車しあやすなり世話をするなりしましょう。運転者は、運転中は自身の運転と周りの安全に集中する環境をつくるべきで、助手席に設置して運転しながらあやしたり世話をしようとしてはいけません。

前向きチャイルドシートはいつから?体重10kg以上(9、10ヶ月ごろ)が目安

前向きのチャイルドシートに切り替える1つの目安となるのが月齢と体重です。月齢でいうと9、10ヶ月ごろから、体重でいうと10kg以上がひとつの目安とされています。
それ以外にも発育面から「首がしっかりとすわっている」「ひとりでしっかりとお座りができる」という2つのポイントがあります。

体が大きめの赤ちゃんや発育が早い赤ちゃんであれば、9ヶ月を待たずに切り替え時を迎えることも多いですし、反対に、体が小さい赤ちゃんなどは1歳を過ぎても後ろ向きのチャイルドシートを使う場合もあります。子どもの成長に合わせた判断が必要です。

生まれたてから6歳頃まで!年齢別おすすめのチャイルドシートの形・選び方

では具体的にどのようなチャイルドシートを選べば良いのでしょうか。年齢別のおすすめの形や選び方を確認していきましょう。

国土交通省の安全基準を満たした「Eマーク」があるものを選ぶこと!

チャイルドシートといっても、国内メーカーから外国メーカーのものと幅広く、いったいどれを基準に選べばいいのか悩んでしまうことも多いと思いますが、一番の基準にしてほしいことは「国土交通省の安全基準をクリアしているかどうか」です。さまざまな安全テストを実施した結果、国の安全基準に適したものには、以下のマークが表示されています。

Eマーク
国連の世界基準に適したマークです。平成18年(2006年)10月以降の製品にあります。Eの横に日本の基準であれば、日本の番号である43がつき「E43」、ドイツ(国番号1)であればE1というように表示されます。

自マーク
平成24年(2012年)6月30日までに製造されたチャイルドシートにあります。「自C-1234」というように、「自」というマークに安全基準をクリアした型式指定番号(4桁の数字)が記載されます。(※3)

チャイルドシートアセスメントも参考に!

「チャイルドシートアセスメント」とは、チャイルドシートの専門家によるさまざまな安全基準の試験・判定結果を公開しているもので、独立行政法人自動車事故対策機構が行っています。
主なチャイルドシートのメーカー別、製品別の結果を公表しているので、購入する際にはこちらも参考にしてみましょう。(注3)

ベビーシートは新生児におすすめ

ベビーシートとは新生児から1歳から1歳半くらいまでの乳児だけを対象としたチャイルドシートで、後ろ向きや横向きに設置することを前提に作られています。

後ろ向き・固定型

ベビーシートごと車に固定するタイプです。一度ベビーシートきちんと設置・固定し、赤ちゃんだけを乗り降りさせるタイプ。ママ一人で赤ちゃんを乗せる機会が多いご家庭におすすめです。

後ろ向き・取り外し型

ベビーシートをその都度、シートベルトで固定させるタイプのものです。乗せるときはその都度固定しなければいけないため、ちょっと面倒ですが、ベビーシートに赤ちゃんを乗せたまま取り外して運べるので、寝ている赤ちゃんを起こすことなくそのまま室内に運んだりなど簡易ラックとして使用可能です。

メーカーによっては、同メーカーのベビーカーにそのまま乗せ換えることができるなどメリットの大きい特徴があります。

チャイルドシート

チャイルドシートは0歳から使える商品が主流で、商品数も多いです。価格だけでなく、安全面も充分に配慮されたものを選びましょう。

新生児から幼児まで使えるタイプのもの

新生児から0歳代の間は後ろ向きに設置し、時期がきたら前向きに設置し直すだけで4歳くらいまで長く使えることが特徴です。

1歳ごろからの幼児用チャイルドシート・・・ベビーシートを卒業したら

1歳ごろから使える「前向き専用の幼児用のチャイルドシート」です。ベビーシートを選んだママは、1歳前後を目安に、このタイプに買い替える必要があります。

簡易型・携帯型・布製の安いのでも大丈夫?

近年、「簡易型」「携帯型」「布製」タイプのチャイルドシートや非常に安いチャイルドシートなどが数多く販売されていますが、こういった製品の多くは日本や国際的な安全基準を満たしていない、国際基準ではない国の基準しか満たしていないといったデメリットがあり、国土交通省も警告をしています。購入にあたっては細心の注意が必要です。

チャイルドシートがきつくなってきたらジュニアシート

4、5歳ごろ、体重が15kg以降を過ぎて、チャイルドシートがちょっと窮屈になってきたら「ジュニアシート」に変更するのも良いかもしれません。

大人用のシートベルトの危険性は先ほどお伝えした通りで、ジュニアシートを設置することで三点式シートベルトのかかる位置を調節しますので、シートベルトが子どもの首にかかることを防ぎ、シートベルトによるケガのリスクは減らすことができるとされています。

ジュニアシートはほとんどが座席シートに置くだけの簡易的なシートですが、ジュニアシートにも背もたれの付いたタイプなど、よりシートベルトによる負荷を和らげる工夫のなされているものもあります。

チャイルドシートのお悩み対策!乗せるたびに激しく泣く、自分で外してしまうとき

チャイルドシートに座らせたら赤ちゃんが大泣きしたという経験を、ほとんどのママたちが一度は経験しているでしょう。チャイルドシートに赤ちゃんをのせるのは「運転者の義務」ですが、一番には「命を守る」ためです。先輩ママたちはこの苦難をどうやって乗り切ったのか教えてもらいましょう。

子供がチャイルドシートを拒否する理由。対策は?

赤ちゃんが泣いてしまうときの基本的な対策とは、赤ちゃんが泣こうがわめこうが車に乗るときはチャイルドシートに座らせ固定することです。それは、大泣きしたからといって、毎回、チャイルドシートから外していると、泣けばおろしてもらえると覚えてしまうからです。

赤ちゃんを車に載せるときは心を鬼にしてチャイルドシートに座らせる必要がありますが、右も左も言葉も分からない乳飲み子に我慢をしてもらう以上、ケアも十分にしてあげることが必要です。

チャイルドシートがきつい?

赤ちゃんの体の成長は驚くほど速いものです。先月まで大丈夫だったのに、今日は急にベルトがきつくなっているということも多々あります。

また1歳半ごろまで使えるというベビーシートなどでも、体が大きめの赤ちゃんやワンパクに動きたい赤ちゃんにとっては、8ヶ月前後で窮屈に感じてしまうこともしばしばです。そういった場合は、早めに前向きのチャイルドシートに変更することで解消されることがあります。

背中が蒸れる、直射日光が暑い?

赤ちゃんは、大人の2倍もの汗をかくといわれています。暑い夏はもちろんですが、冬場の車内で、セーターやフリースを着たまま、チャイルドシートに座っていると、背中が汗でびっしょり!ということがあります。

日よけカーテンを設置する、夏場は保冷剤入りのチャイルドシート専用シートを活用する、冬場も必要以上に厚着をさせないなど、うまくケアしてあげましょう。

ママの顔が見える鏡やチャイルドシート用おもちゃなどで気分を紛らわしてあげよう

バックミラーに専用の鏡を取り付けることで、チャイルドシートにいる赤ちゃんとママの顔がお互いに見えるミラーがあります。ママの顔が見えることで安心感がわき、泣く時間が減る赤ちゃんもいます。
またチャイルドシートに取り付けられる運転ハンドルつきのおもちゃや人形が動くメリーなどもあるので、お気に入りのおもちゃで気分を紛らわしてあげましょう。

赤ちゃんと手作りおもちゃで遊んでみませんか?にぎにぎ、牛乳パックパズル、段ボールハウスなど月年齢に合ったおもちゃをご紹介。ティッシュの空箱、タオル、フェルトなどを使った簡単おしゃれなアイディア集です。

飽きた!窮屈が嫌だ!とにかく激しくギャン泣きする赤ちゃんにしてあげられること

多くのママたちが「泣いても放っておけばいつか諦めて座るようになるわよ!」とアドバイスするのですが、これにも放っておけるレベルというものがあります。赤ちゃんによっては、引きつけ寸前というほどの激しいギャン泣きで、ママやパパの運転に支障がでるほどの赤ちゃんも少なくないのです。

そういう場合でもチャイルドシートに乗せ続けることに変わりはありませんが、ママやパパの安全な運転のためにも、ちょっとした対策やケアが必要です。

対策1.シートを変えてみる

幼児型チャイルドシートの使用基準に適した体重など基準は守ることが大原則ですが、天井しかみえないベビーシートを使っていた場合は、車の窓が見えるような設計のチャイルドシートに変更してあげましょう。本来はまだベビーシートを使える時期なら少々もったいなく、新生児から使えるチャイルドシートはお値段がはるものばかりではありますが、乗せられている間は子供の気持ちも紛れるかも。

対策2.子供から見える位置にDVDプレイヤーを設置

車内に搭載できるポータブルDVDでお気に入りのDVDをかけて気分を上げる作戦です。チャイルドシートに乗ったらDVD!と言う流れを覚えさせるなら、赤ちゃんも我慢して乗ってくれるかも?子供向けCDをかけても良いかもしれませんね。

対策3.休憩と取る時間を設ける

あんまりにチャイルドシートを嫌がるのであれば、15分から30分くらいを目処に車を止め、チャイルドシートを外し、小まめに休憩をとらせてあげて。その際、気分転換と泣いた後の水分補給を兼ねて、ベビー麦茶のご褒美などをあげると良いでしょう。

時間や手間もかかり、また乗せるときは戦いですが、これを繰り返しながら徐々に我慢させる時間を増やしていきます。どんなに泣いてもママがOKするまでは、チャイルドシートは外さないことを徹底するのがコツです。

対策4.車で楽しいところに出かける

「車でお買い物にいけば、おやつが買ってもらえる」「レストランに行かれる!」など「車=楽しい」というイメージができるような場所を重点的にめぐるようにしてみましょう。
「頑張ってブーブに乗れましたね♪」という言葉をかけながら、おやつを買ってあげたり公園をお散歩したりすると、「車」と「楽しい」が結びつきやすくなります。

対策5.車は利用しない

しばらくの間、ママと2人だけでお出かけするときは公共機関を利用して車に乗らないという方法です。「自分のジュースを買いに行く」、「楽しいおばちゃんの家に行く」などママの言葉と自分の行動が結びつくようになる1歳~1歳半くらいになれば、なんとかこんとかチャイルドシートに座れるようになる子がほとんどです。パパが一緒にお出かけするときには、泣いてもチャイルドシートにのせ、その時期を待ちましょう。

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チャイルドシートのベルトを自分で外してしまう子の対策は

1、2歳を過ぎるころになると、泣かなくなったと思ったら、自分でベルトを外していた!という話が実際にあります。その対策の1つに、ベルトを外しにくくする「ハーネスクリップ」というような商品が500円前後で販売されています。

ただ、2歳を過ぎたら、チャイルドシートをする意味を教えてあげることも大切です。言葉でいってもきかない場合は、制服を着ている警備員さんに警察官の役をお願いして、「チャイルドシートに座らない子はダメだ!」「これは国の決まりだから、チャイルドシートをしない子のママは逮捕されるよ」などちょっとお灸をすえて、覚えさせたという話もあります。

どんな形でも、子ども自身がその大切さを理解すれば、どんなに泣いていた赤ちゃんでも我慢できるようになります。今は大変ですが「チャイルドシートをしない=車は動かない」を徹底させることが大切です。

チャイルドシートで安全にドライブを楽しもう!

チャイルドシートに慣れるまでは大変ですが、きちんと座ってくれるようになると、ママと赤ちゃんふたりだけのドライブも本当に楽しくなります!今は大変ですが、その先を見据えて、赤ちゃんとふたりで乗り越えてほしいと思います。