赤ちゃんのパスポート申請・知っておきたい基本情報や写真の撮り方
外国へ行くときには必ず必要なパスポート。普段の生活では全く登場する機会がないだけに、海外旅行を企画しているときに「パスポート取らなきゃ!」と思い出して焦り出す人は少なくないはず?!
パスポートの取得は、必要となる書類の準備や旅行までの日数などを計算して余裕をもって行いたいものです。それは赤ちゃんがいる家庭ならなおさら!赤ちゃんだってパスポートは必要ですからね。ここでは、赤ちゃんを連れて海外へ行く際に知っておきたいパスポートの取得にまつわるポイントをご紹介します。
赤ちゃんにも必要です!パスポートを申請する際のポイント
外国へ行くときには1歳未満の赤ちゃんであってもパスポートは絶対に必要。
パスポートは海外で個人を証明する効力を持つ大切な書類なので、どこへ訪れてもその管理を徹底しておきたい大切なものです。まだ幼い赤ちゃんのパスポートは、親御さんがしっかりと準備をして日本を出発するまでに受け取らなければいけません。
赤ちゃんがパスポートを取る際には、どのようなことに気を付けておくべきなのでしょうか?
超基本!パスポート申請とは
外国に出入国する際に必要となるパスポート。乳幼児(未成年)のパスポート申請は、成人とはやや勝手が異なるので、覚えておきましょう。
パスポートは5年有効・10年有効の2種類
パスポートには大きく分けて2種類があります。海外旅行を初めてされる方はまずは5年有効、外国と日本の行き来が多い人は必然と10年有効のものを取得…と人によって、パスポートが必要となる頻度に合わせて選ぶことができます。
20歳未満は5年有効のみ申請可能
自分の用途に合わせてパスポートの期間を選べるのですが、赤ちゃんも含めて20歳以下の未成年は5年有効のパスポートのみの取得となります。数年で赤ちゃんから子供へ、子供から青年へ、短い期間での成長に伴い顔も変化していくため、パスポートも短期間で更新をし証明書としての説得力を保持しなければいけないからです。
親御さんからすると5年ごとの更新は手間がかかってしまいますが、海外へ行く際にはパスポートの有効期限をしっかりとチェックしておくことが重要ですよ!
いつから赤ちゃんはパスポート申請できる?
1歳未満の赤ちゃんでもパスポートが必要な時は取得しなくてはいけません。
特にママorパパが外国の方であったり、住居は海外だけど生まれたのは日本であるケースには、かなりの頻度でパスポートが必要になるはずです。
海外在住女性の中には日本で出産をして、しばらくしてから外国に戻るママも少なくありません。1歳未満の赤ちゃんを抱えてパスポートの申請は決して楽ではありませんが、ご家族や身近な方に協力をしてもらって日本を発つ日までに間に合うように準備をしておきましょう。
赤ちゃんのパスポート申請・気になる料金は大人より安い?
赤ちゃんのパスポートを申請する際には、大人と同じ申請手順を踏まなければいけませんが、その料金は良心的。12歳未満のお子さんの場合、パスポート申請の際にかかる発給手数料が減額されるのです。これは家計が気になるご家族にとっても嬉しいこと!
赤ちゃんのパスポート申請料金
都道府県収入印紙2,000円+収入印紙4,000円=合計6,000円
パスポート申請・3つのステップ
パスポートがなければ航空券を持っていても国際線に乗ることはできません。したがって外国に行く予定がある人は、必ず出発日までに渡航期間をカバーしている有効期限のパスポートを取得している必要があります。
初めてパスポートを取得する赤ちゃんがいるなら、なおのこと余裕を持って申請の準備を始めましょう。
必要な提出書類を準備
パスポートを取得する際には、申請に必要な書類準備から始まります。1歳未満の赤ちゃんの場合は大人のものとは若干準備する書類が変わる可能性もあるので、前もって旅券発行窓口にて確認しておくことが重要!
住民票のある旅券窓口で申請を行う
申請に必要な書類を揃えたら、自分たちの住民票のある旅券窓口でパスポートの申請を行います。
赤ちゃんと一緒にいる場所が自分の住民票がある土地ではない場合(※夫の実家など)、赤ちゃん分のパスポートは赤ちゃんの住民票のある場所にて申請する必要があります。
遠方であったり何らかの事情で申請所に行けない場合には代理申請も可能ですが、受け取りの際には必ず本人が窓口に行く必要があるので要注意。
約1週間後に同じ窓口にて受領
パスポートを旅券窓口で申請をしてもすぐに受け取れるわけではありません。最低でも1週間~10日ほどかかるので、その期間を考慮して申請準備を始めましょう。
パスポート申請のために用意する書類
パスポートの申請に必要な書類は、漏れがないように準備をしておくことが最短で取得するための心得。1歳未満の赤ちゃんであっても例外はないので、親御さんは余裕をもって書類集めをスタートさせましょう。
一般旅券発給申請書
こちらはパスポートを申し込む際の申請書です。
旅券窓口で受け取ることもできますが、なかなか外出が厳しい方は、外務省のホームページからも申請書をダウンロードできますよ。その際には、「5年有効」「10年有効」の違いをチェックしてプリントアウトして下さいね。
戸籍謄本(又は戸籍抄本)
赤ちゃんが生まれてから14日以内に戸籍登録の手続きをする必要がありますので、それ以降なら1歳未満の赤ちゃんでもパスポートの申請が可能になります。
住民票の写し
こちらも赤ちゃんが生まれてから14日以内に届け出をすることのひとつ。ただしパスポートを申請する際に必要な写しは、申請日よりも前6ヶ月以内に取得したものに限ります。
写真
パスポートに載せる写真も6ヶ月以内に撮影されたものでなくてはいけません。何年も前に撮影したベストショットは、いくら映りが良いものでもNGです。
身元確認書類
1歳未満の赤ちゃんの場合、準備すべき書類が手元にない場合もあり得ます。疑問に思ったときには、正しい情報を旅券窓口で確認しておくのが鉄則です。
赤ちゃんのため身元確認書類
・母子手帳
・赤ちゃんの健康保険証
・親の運転免許証
※都道府県によって求められる物が異なるので窓口で確認を!
ママは忘れないで!赤ちゃんのパスポート申請の注意点
受領する際は必ず赤ちゃんを連れていく
赤ちゃんのパスポート申請は、家族の誰かが赤ちゃんの代わりに代理申請できます。ただし、パスポートができあがって受け取りに行くときには本人の立ち合いが絶対必要なため、赤ちゃんも一緒に旅券窓口に連れていかなくてはいけません。
申請書の「法定代理人署名欄」に母親か父親が署名する
まだ幼いお子さんや赤ちゃんの場合、親御さんは申請書の裏にある「法定代理人署名欄」に著名することをお忘れなく。
赤ちゃんの撮影は大変?パスポート申請の写真の・撮り方&コツ
パスポートの申請に必要な写真は、自分が好きなお気に入りの一枚を持参すればいいと言いわけではありません。ご家族が用意する赤ちゃんの写真も、パスポート写真の規定を守ったものを提出しましょう。
パスポートの写真には規制がある
パスポート申請で提出する写真には以下のような規定があるので、準備する際にはこちらを基準にして証明書にふさわしい一枚を用意します。
申請時に添付する写真のきまり
・サイズは縦4.5 cm×横3.5cm
・きちんと顔が正面を向いている
・申請日前より6ヶ月以内のもの
・写真の裏面に氏名を記入する
パスポートの写真を撮る方法
パスポート写真を撮る際には、以下のような3つの方法があります。
1歳未満の赤ちゃんを抱えているご家族の場合、やはり写真一枚用意するのも重労働なため赤ちゃんや親御さんの環境・状況に合わせた方法を選びましょう。
写真店でプロの協力を得る
どこから見てもパーフェクトな写真をパスポートに載せたいこだわりがあるなら、証明写真もプロにお任せすると納得のいくものを手に入れられます。
ただし、小さな赤ちゃんの写真となると、ジッとさせたり泣かないようにあやしたり…とかなりの重労働になるため付き添う親御さんや赤ちゃん本人もかなり疲れてしまうのが少し心配。
赤ちゃんが疲れてしまえば撮影続行は困難になるため、撮影は機嫌のよいタイミングを見計らいましょう。
スピード写真でサクッと撮影
駅などに設置されているスピード写真、こちらは安いお値段でサクッと証明写真を撮れるのでかなり重宝しますが、赤ちゃんの写真を撮る際には抱っこしたりで赤ちゃん以外の人物が移りこんでしまうのはNG。スピード写真のスペースのなかで、大人が移りこまないように赤ちゃんを支えながら撮影するのは大変です。
ですが、支えなしで赤ちゃんを座らせようとするのはかなり危険!赤ちゃんでなくてもまだ小さな子供をカバンや荷物を椅子に乗せて無理に座らせて撮ろうとするのは、不安定で転落によるけがの危険があるため止めるべきでしょう。
自宅でデジカメやスマホ・iPhoneで撮影
赤ちゃんのパスポートの写真を撮影するのは、やはり自宅で行うのが一番安全で確実です。最近のデジカメやスマホは性能が上がっていますし、特にiPhoneはかなり画像がキレイです。上手に撮れるのであれば証明写真としても使えます。
デジカメ・スマホ・iPhoneで赤ちゃんの写真を撮るコツ
まだ首の座っていない1歳未満の赤ちゃんの写真を撮るのは結構大変!泣いたり動いたり…ジッとしていてくれないので、赤ちゃんがご機嫌なときを逃さずにチャレンジしなくてはいけません。自宅で赤ちゃんの証明写真を撮影するには、以下のようなコツを試してみましょう。
白いシーツを敷いてその上に寝かせ上から撮る
お座りをさせると動いてまっすぐな写真が撮れない赤ちゃんは、寝かせてしまって上から写真を撮るのが一番簡単。証明写真にふさわしいように白いシーツを敷いた上に赤ちゃんを寝かせて、しっかりと上を向いたときにパチリ!
日当たりの良い場所に座らせて
赤ちゃんがおとなしくお座りできるなら、日当たりが良い場所に座らせて逆光にならない角度で写真を撮りましょう。なるべく声をかけてあげながらカメラに興味を持ってもらうように工夫をします。
証明写真用の画像加工ソフトを利用
自宅にてデジカメやスマホで赤ちゃんのベスト写真を撮れても、「背景に植木が映っている…」「光がいまいち暗いかも」なんてこともあり得ます。そういうときには写真をパソコンに取り込んで、加工用ソフトで修正しちゃいましょう。
当然ですが、修正は顔をいじってはいけません…。ちょっとした背景の調整や明るさ補正くらいにしてください。
写真の現像は写真店やコンビニで
デジカメやiPhoneで赤ちゃんの良い写真を撮影できたら、現像だけはプロにお任せするかコンビニのコピー機を使いましょう。
こんな写真はNG!
まだまだ幼い赤ちゃんの写真を撮ることはとっても大変。そのためパスポート申請で提出する写真も、そこまで厳しく細かいことをチェックされるわけではありません。しかし、「証明写真としてはNG」というポイントがあれば受け付けてもらえないことがあります。
今一度、赤ちゃんの写真を確認して以下のようなNGポイントがないかチェックしてみましょう。
赤ちゃんが口を開けて笑っている
赤ちゃんの笑った顔は100点満点!しかし、証明写真としてアウトになる確率大。
特に口を開けて笑っていると、実際の顔が分からなくなるという理由から承諾してもらえません。微笑んでいる程度ならOKとなることが多いそう。
赤ちゃんが泣いて顔がゆがんでいる
赤ちゃんが泣いてしまって顔がクチャクチャになってしまうと、こちらも平常時の顔ではないためNGです。
赤ちゃんが指やおもちゃをくわえている
赤ちゃんがおもちゃや指をくわえているのも可愛いですが、いくら正面を向いていても証明写真としてはNGです。おしゃぶりも外しましょう。
手やおもちゃで顔の一部が隠れている
赤ちゃんのご機嫌を取るためにおもちゃを握らせて写真を撮るのもグッドアイデアですが、そのおもちゃや手が顔の一部にかかっていてはアウトです。
赤ちゃんがよそ見をしている
よく動く赤ちゃんの場合、正面に近い角度は向いてはいるけどよそ見をしていたり違う方向を見ていたり…ちょっとだけ視線がズレているくらいは大丈夫ですが、明らかに首ごとよそ見をしているものは使えません。
スナップ写真を拡大
時間も余裕もないときに赤ちゃんの写真撮影を根気よくしていられない!…そんなときにやってしまいがちなのが、スナップ写真を拡大して既定の大きさにカットして提出するもの。背景も真っ白でまっすぐ前を向いて頭から首までしっかりと映っているものならギリギリ合格ですが、明らかに無理やり加工したようなものはNG!
時間に余裕を持って準備万端でパスポート申請を行おう!
パスポートの申請は準備から受け取りまで結構時間がかかってしまうもの。特に赤ちゃんの申請となるとなかなか時間も取れずに最短で終わらせたいご家族も少なくありません。パスポート申請をする際に気を付けておきたいポイントをチェックして、赤ちゃんの初めてパスポートをゲットしましょう!