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離乳食の納豆の使い方・レシピ

離乳食の納豆レシピ|ネバネバ納豆が美味しく8変化♪

離乳食にも納豆が大活躍!いつからどんな風に使えるのかや下ごしらえの仕方からネバネバ納豆が赤ちゃんにも食べやすく変身する納豆おやきや納豆玉子焼きなどの8つの美味しいレシピを赤ちゃんの離乳食の段階に合わせてご紹介!納豆大好き一家には欠かせない納豆レシピになりますよ♪

離乳食の納豆は初期から使える!下処理の仕方からおすすめレシピまで

離乳食が始まると、「おいしいものを食べさせてあげるぞ」と思う反面、「今日は何を食べさせよう」と悩んでしまうこともあるのではないでしょうか。そんなときに活用したい食材のひとつが納豆です。「え、あのにおいやネバネバは大丈夫なの?」「いつからあげられるの?」といった声も聞こえてきそうですが、納豆は離乳食初期から使える優秀な食材です。詳しくお伝えしていきましょう!

納豆は離乳食初期からOK

納豆は、離乳食初期(5ヶ月~6ヶ月)から食べさせることができます。ただし、いきなり与えるのではなく、おかゆをはじめとしたいくつかの食材に慣れてきたころがよいでしょう。また、大豆のアレルギー症状が出る場合もあるので、最初はごく少量を試し、赤ちゃんの様子を見ながら進めていくことが大切です。

離乳食に納豆をおすすめする理由

離乳食に納豆をおすすめするのには、ちゃんと理由があります。

納豆は栄養のバランスがよい

納豆には、体を作るもととなる良質のタンパク質が含まれています。さらに、血液に欠かせない鉄分、腸の調子を整えて便秘を解消する食物繊維、丈夫な歯や骨を作るカルシウムといったミネラルのほか、ビタミン類も含まれています。

実は鉄分は、摂りにくい栄養素のひとつです。離乳食期に使える食材に鉄分が含まれているものが少ないという理由もありますが、大人でも意識して摂ろうとしないと不足しがちです。特に離乳食初期のころは与えられる食材自体が多くありませんから、さまざまな栄養をバランスよく含む納豆は、赤ちゃんにとってもママにとっても強い味方なのです。

今、注目の発酵食品である

納豆は、今、注目されている「発酵食品」のひとつです。発酵食品というのは、微生物の働きで、健康効果や栄養価、保存性をより高めた食品のこと。醤油、味噌、漬け物など、日本には古くから受け継がれてきた発酵食品がたくさんありますが、栄養面でも機能面でも、優れた食材なのです。

使い勝手がいい

納豆というと「ごはんにかけて食べるもの」というイメージが強いですよね。でも、食べ方はそれだけではありません。汁ものにも使えますし、チャーハンやおやき、うどんやパスタ、パンのトッピングにもOKです。肉や卵の代わりという感覚で使ってみるとよいのではないでしょうか?

また、納豆の粘り気は「とろみ」として使うことができます。ほかの食材と和えることでのどごしがよくなり、食べやすくなります。

値段が手ごろでどこでも買える

どんなに優秀な食材であっても、値段が高かったり、売っているお店が近くになかったりするのでは、使うことを躊躇してしまいますよね。納豆は、その点も軽くクリアできる食材です。100円あれば買えますし、スーパーに行けなかったとしてもコンビニに行けば買うことができます。

冷凍保存ができる

納豆は冷凍保存ができることをご存知でしょうか。買ってきたパックのまま冷凍庫へ入れればOKです。使いかけのものなどはラップに包み、冷凍用保存袋に入れて冷凍しましょう。冷凍すると粘り気が出ないので、離乳食用には凍ったまま細かく刻むと便利です。

使うときには自然解凍するか、電子レンジで解凍して使います。スープなどに入れるのであれば、凍ったまま入れて溶かしても大丈夫です。

納豆の選び方はある?

納豆も売り場に行くと、大粒、小粒、ひきわりなど、いろいろな種類が並んでいます。特に「これを選ぼう」という基準はありませんが、ひきわり納豆は粒が刻まれた状態になっているので離乳食作りには便利です。

大人の食事から取り分けて使うのであれば大粒でも小粒でもかまいませんが、できれば原材料を見て「国産大豆」となっているもののほうが安心といえそうです。また、辛子はもちろん、付属のタレも塩分が強すぎるので、赤ちゃんには使わないようにしましょう。

離乳食で納豆を使う方法は?

納豆は特に加熱する必要はありません。離乳食中期になれば粒を細かく刻んだり、ひきわり納豆であればそのまま使ったりすることができます。後期になれば粗みじん切り、完了期になれば刻まずに食べることもできますが、初期は食べやすさと殺菌もかねて下処理をしてあげましょう。

離乳食初期:納豆の下ごしらえの方法

1.茶こしなどに納豆を入れて熱湯をかけ、湯通しする。
2.水気を切り、包丁やフォークで細かく刻む。
3.刻んだ納豆をすり鉢ですりつぶす、または、裏ごし器で裏ごしする。
4.納豆がとろりとしたら、少量のお湯、だし、スープ、ミルクなどでのばす。

熱湯をかけることで、納豆特有のにおいと粘りがやわらぎ、食べやすくなります。また食べさせるときはそのままよりも、ごはんやうどんなどに混ぜてあげるとよいでしょう。

どのくらいあげたらいいの?

厚生労働省のホームページによると、同じ大豆加工食品である豆腐の離乳食中期1食あたりの量は30~40gが目安とされています。だいたい大さじ2くらいの量です。納豆の量に細かい決まりはありませんが、同じくらいを目安にするとよいのではないでしょうか。

量を増やすときは、いきなり増やすのではなく、赤ちゃんの様子を見ながら少しずつ増やしていってくださいね。

おいしく食べよう納豆おすすめレシピ

おかゆやごはんと組み合わせたり、野菜などのほかの食材と組み合わせたり、バラエティに富んだ納豆おすすめレシピを紹介します。ぜひ、納豆バリエーションを広げてくださいね。分量は1回分で示しています。

離乳食初期(5ヶ月~6ヶ月)

おかゆや野菜との相性が良い納豆は、初期から活躍させられます。納豆のタレは味が濃いので、5ヶ月・6ヶ月ではだし汁のみを加え、豆そのものの味を味わってもらいましょう。

【だし納豆の10倍がゆ】

  1. 湯通しした納豆をなめらかになるまですりつぶし、だし少量でのばす。
  2. 大さじ2の10倍がゆに、小さじ1の納豆を混ぜ合わせる。

アドバイス:まずは基本のおかゆとともに。少量のだしでのばすことで、食べやすくなります。

【納豆とキャベツのとろとろスープ】

  1. 湯通しした納豆をなめらかになるまですりつぶし、だし少量でのばす。
  2. キャベツはくたくたにゆでて裏ごしし、小さじ2を用意する。
  3. 小さじ1の納豆とキャベツを混ぜる。
アドバイス

3で混ぜたときにとろみが足りない場合は、お湯を少し加えてください。おかゆにトッピングしてもおいしくいただけます。

離乳食中期(7ヶ月~8ヶ月)

納豆はじゃがいもなどの芋類、そうめんやうどんなどの麺類など、炭水化物との相性も抜群ですから、積極的に色々な食材に混ぜて与えてみましょう。

【納豆入りポテトサラダ】

  1. 小さじ1のひきわり納豆を湯通しする。
  2. ジャガイモをゆでて裏ごしし、大さじ1用意する。
  3. 1と2をよく混ぜ、少量の野菜スープで食べやすくのばす。
アドバイス

赤ちゃんがねばねばを嫌がらなければ、湯通しせずにひきわり納豆をそのまま使ってもかまいません。裏ごししたニンジンを添えると、彩りもきれい。

【納豆と野菜のそうめん】

  1. そうめん1/5束を細かく砕き、表示時間より長めにゆでる。
  2. コマツナ、ハクサイなど好みの野菜をゆでてみじん切りにする。
  3. 大さじ1の納豆を湯通しし、細かく刻む。
  4. そうめんにだし50mlをかけ、野菜と納豆をトッピングする。
アドバイス

納豆は、ひきわり納豆を使えば刻む手間が省けます。野菜は家にあるものでOKです。赤ちゃんの好みに合わせて量を調節してくださいね。

離乳食後期(9ヶ月~11ヶ月)

後期になると赤ちゃんは手づかみ食べに興味を持ちます。「納豆の手づかみなんて無理!」と思うかもしれませんが、おやきなどに入れて焼けば納豆の入った離乳食でもべたつかず赤ちゃんに楽しんでもらえます。

【納豆おやき】

  1. 大きめのジャガイモ1個をゆでる。電子レンジで加熱してもOK。
  2. 納豆1パックは湯通しして、粘り気を取る。
  3. ボウルに1と2を入れて、すりこぎやスプーンで細かくつぶす。
  4. 大さじ1~2の片栗粉を混ぜ、食べやすい大きさにまとめる。(8~10個くらい)
  5. 少量の油を熱したフライパンで、両面をこんがり焼く。
アドバイス

手づかみで食べられるおやきは、離乳食後期の人気メニューのひとつです。紹介したレシピはシンプルなので、野菜のみじん切りを混ぜたり、シラスを混ぜたり、バリエーションアレンジが可能。ぜひ、オリジナルレシピを編み出してくださいね。残ったおやきは、冷凍保存しておきましょう。

【納豆の卵焼き】

  1. タマネギのみじん切り小さじ1をさっとゆでる。
  2. ボウルに卵1個を割り、冷めたタマネギ、ひきわり納豆1/4パック、醤油1~2滴を入れてかき混ぜる。
  3. 少量の油を熱したフライパンで焼き、食べやすく切る。
アドバイス

卵が焦げないように気をつけてよく火を通しましょう。醤油を入れずに焼き、ケチャップ少量をつけてもよいですね。

離乳食完了期(12ヶ月~18ヶ月)

納豆は離乳食の面倒な下処理が不要で、そのまま冷蔵庫で保存できるのも嬉しいポイント。これまた家に常備してある卵と組合せて、冷蔵庫にある野菜を適当に組み合わせるだけで栄養満点の一品が完成します。

【納豆のお手軽チャーハン】

  1. 長ネギのみじん切り大さじ1をさっとゆでる。
  2. 子ども茶碗1杯分の軟飯に、1とひきわり納豆1/2パック、とき卵1個分を混ぜる。
  3. 少量の油を熱してフライパンで、2を炒める。
  4. 卵がかたまってきたら、醤油2~3滴をたらして味をつける。
アドバイス

ごはんと卵を混ぜておくと、ごはんに卵の味がからんで風味がアップします。卵にしっかり火が通るまで炒めてくださいね。

【野菜たっぷりの納豆丼】

  1. 納豆1/3パックを粗いみじん切りにする。
  2. 鍋にだし200mlを入れ、みじん切りにしたホウレンソウ、ニンジン、タマネギそれぞれ大さじ1を入れる。
  3. 野菜が煮えたら、納豆を入れる。
  4. ひと煮立ちさせたら、醤油1~2滴で味をつける。
  5. 子ども茶碗に軟飯を盛り、4をかける。
アドバイス

野菜は家にある残り野菜でかまいません。キノコを入れても美味!

納豆の栄養をぜひ赤ちゃんに

「においやねばねばが気になるのでは?」と思うママも多いようですが、意外と赤ちゃんは納豆好きです。栄養も豊富な納豆をぜひ離乳食に取り入れましょう。「実は、自分が苦手で…」というママは、この機会に一緒に作って食べてみませんか? ママと同じメニューなら、きっと赤ちゃんも大喜びですよ。