赤ちゃんのお茶はいつから?
赤ちゃんにお茶を与えるのはいつから?お茶の種類の選び方
赤ちゃんのお茶はいつから始められるのか、適切な時期を紹介します。水分が足りないと心配なママにお勧めの赤ちゃんにタンニンが少なくノンカフェインの最適なお茶の種類、お茶の飲ませ方のポイント、など赤ちゃんのお茶デビューについて解説します。
赤ちゃんにお茶はいつからOK?飲ませていいお茶の種類と与え方
赤ちゃんにお茶はいつから与えるべきなのか、暑い季節は特に気になってしまいます
育児本などで調べてみると「母乳やミルクを飲んでいれば他の物は特に与える必要はない」と書かれていたりするけど、お店の赤ちゃん用品のコーナーには低月齢から飲めるお茶が販売されていますし、「汗をかくと赤ちゃんだって喉が渇くでしょ?」「お風呂の後は白湯やお茶でしっかり水分補給させなきゃ!」という人もいますよね。
赤ちゃんは新陳代謝が活発で汗をいっぱいかくので脱水なども気になるところですが、いつからどんなお茶を与えれば良いのでしょうか?
- 赤ちゃんは母乳やミルクを飲んでいるので水分はしっかり取れているはずですが、白湯は必要なのでしょうか?白湯を与えるメリットとデメリットや飲ませ方について解説します。
赤ちゃんにお茶はいつから与える?お茶をあげる意味
赤ちゃん用のお茶が販売されていたり、まわりの赤ちゃんが水分補給のためにお茶を飲んでいたりするとそろそろ始めた方がいいのかな…と考えてしまいますよね。
でも早い時期に初めての物を与えるのは少し怖い気もするし…早い時期から飲める赤ちゃんのお茶も販売されていますが、赤ちゃんにお茶はいつから必要なのでしょうか?
赤ちゃんの水分補給にお茶は必要?
赤ちゃん用のお茶には生後1ヶ月頃からとされているものも販売されています。しかし、生まれて間もない赤ちゃんはお腹の機能が未発達なので母乳やミルク以外の物を与えてしまうと下痢をしてしまうかもしれません。
「白湯やお茶で水分補給」という一昔前の考えとは違い「母乳は完全栄養」という考えが主流になり、母乳やミルクだけで十分な栄養源になるので生後5~6ヶ月頃の離乳食開始までは他のものは与えなくて良いと指導する産院も増えています。
お茶を与えていけないという訳ではなく、赤ちゃんの水分は母乳やミルクだけで十分なので無理に与える必要はないのです。
赤ちゃんの水分補給も大事ですが、母乳育児をしているママは大切な母乳が出なくならないようにしっかりと安全なお茶で水分補給心がけましょう!
お赤ちゃんがお茶を飲み始めるのはいつから?月齢の目安
お茶は種類によって生後1ヶ月頃から与えられるものもあり、いつから始めなければならないという決まりもありません。では、赤ちゃんにお茶を与え始める時期は何を目安にすればよいのでしょうか?
お茶は離乳食の準備が整い始めたら
赤ちゃんにお茶を与え始めるのは離乳食スタートと同時期の生後5~6ヶ月が良いといわれています。しかし、今日から離乳食だから麦茶も今日からという訳にはいきませんよね。
離乳食は一つの食材をアレルギーが出ないか、お腹をこわさないかなど十分に気をつけながら進めていかなければいけません。
赤ちゃんの唾液が増えてきたり、大人が食事をする姿を見て口をモグモグするようになるなど、早い子であれば生後3~4ヶ月頃の離乳食を始める準備が整い始めた様子が見られる頃から与えてみるのもいいかもしれません。
離乳食開始前に与える事で母乳やミルク以外の味に触れたり、乳首からではなくスプーンで口にものを入れる練習にもなります。
赤ちゃんがお茶を飲めると外出時に便利
生後3ヶ月を過ぎると赤ちゃんとの外出も多くなってくると思います。基本的に母乳やミルクでの水分補給出十分なのですが、外出時に母乳を頻繁にあげる事は難しかったり、ミルクは腹持ちも良く消化のためにも間隔をあけた方がいいので暑かったり、乾燥しているからといってこまめに与えるのは難しかったりします。
そんなときに赤ちゃんのお茶はとても活躍してくれます。外出が多くなってきたらマグなどで持ち歩くといざというときにとても便利です。
離乳食が始まるまでは母乳やミルク以外の水分を与える必要はないとされていますが絶対にあげてはいけないという訳ではありません。
唇が渇いているなど水分が必要かなと感じたときは少量でも飲ませてあげると口の中を潤してあげられます。
お茶を飲むことで様々な味になれる準備にもなり、食後にお茶を飲む習慣が出来ると歯磨きができない赤ちゃんでも口の中を清潔に保つことができ虫歯の予防にもつながります。
しかし、あまり早い時期からお茶を飲むようになってしまって母乳やミルクの量が減ってしまったら赤ちゃんがとれる栄養も少なくなってしまいます。
まずは母乳やミルクをしっかり与える事が大切なので基本的には母乳やミルクだけで十分だと頭に入れ、赤ちゃんの頃合いを見ながら少しずつ始めていきましょう。
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赤ちゃんにお茶をあげるのはどんなとき?こんなときに与えてみよう!
離乳食開始頃から少しずつお茶を与えようと思っても無理に与える必要がないとなるとどんなときに与えればよいのか分からなくなってしまいますよね。
お茶を与え慣れさせることで赤ちゃんが成長し、離乳食がメインになったころにはジュースなどの甘い飲み物に頼らなくても水分補給ができるようになるメリットもあります。
赤ちゃんの頃合いを見ながら赤ちゃんに合ったお茶と日常のタイミングで与えてみましょう。
お茶はどんなときに飲ませるの?
まだ言葉の出ない赤ちゃんは少し喉が渇いたとしても「お茶が飲みたい!」といえませんよね。ではどんなときにお茶を与えればよいのでしょうか?
日常生活でお茶を与えるタイミング
普段いつもと変わらない生活の中でも赤ちゃんが水分を欲しいと感じているかもしれないタイミングはいくつかあります。
- お風呂上り
- お散歩や外遊びの途中や後
- 寝起き
- 暑いとき
大人でも外出から帰ったときやお風呂上りに水分が欲しいと感じますよね。赤ちゃんも同じように水分が欲しいと感じているかもしれません。普段の生活の中でもタイミングを見計らって取り入れてみましょう。
赤ちゃんにこんな様子が見られたらお茶で水分補給
普通の生活以外でも赤ちゃんが水分を必要としているときがあります。
- たくさん汗をかいている
- 大泣きした後
- おしっこの量が普段よりも少ない
赤ちゃんにこんな様子が見られたときは水分補給のためにお茶を飲ませてあげて下さい。
おしっこの量や回数で判断できる!夏場は特に気を付けたい脱水症状
赤ちゃんは大人と比べ体内の水分量も多く、代謝も良くてとてもよく汗をかきます。そんな赤ちゃんが真夏の暑い時期などに汗をたくさんかき体内の水分が減ってしまうと体への負担も大きくなってしまいます。
外だけでなく熱のこもりがちなチャイルドシートに乗っているドライブ中にも脱水症状を引き起こすことがあるので注意が必要です。
おしっこの回数や量が少なく感じる、泣いているのに涙が出ない、唇が乾燥してよだれの量が少ないなど感じたときには脱水に気を付けこまめにお茶などを飲ませ水分補給をしてあげる事大切です。
赤ちゃんでも大人でも水分が欲しいタイミングはほとんど同じなのです。大人がこんなときは喉が渇く水分が足りないと感じるタイミングで水分補給を心掛けましょう!
授乳の前にお茶を飲ませてしまうと母乳やミルクの量が減ってしまう可能性が出てきます。授乳間隔とお茶を与えるタイミングには注意が必要です。
授乳の前は大切な栄養摂取のためにもお茶は与えないようにしましょう。外出やお風呂の時間設定を見直してみるのもいいかもしれません。
赤ちゃんのお茶を作ってみよう!薄味がポイント
赤ちゃん用のお茶として販売されているものはそのまま飲めたり、分量のお湯で溶かして与える事ができてとても楽なのですが、わざわざ赤ちゃん用としてお茶を購入しなくても家族みんなの分を作りながら赤ちゃんのお茶を作ることができます。
家族みんなで飲めれば経済的にも助かりますし、小さいお子さんがいれば赤ちゃんと同じ物を一緒に飲んでいるという感覚だけで喜んで飲んでくれたりもします。
1.お湯を沸かす(必ず1度沸騰させること)
やかんやお鍋に水を入れ沸騰させましょう。ブクブク沸騰してきたら弱火で15分ほど火にかけておきます。水だしできるお茶もありますが水で抽出するだけだと雑菌などが繁殖しやすくなり、まだ未発達の赤ちゃんの体に負担をかけてしまいますので必ず沸騰させるようにしましょう。
2.お茶を煮出す(パックに書かれている適正時間でOK)
沸騰したお湯の中にお茶のパックを入れて3~5分煮出し、5分程度おいてからパックを取り出します。水から煮出してしまうと麦茶本来の成分が変質してしまい美味しさが軽減します。
3.お茶を薄める。最初は4~5倍にしてスタート
赤ちゃん用のお茶パックも市販されていますが普通のお茶パックであれば白湯で薄めてあげます。初めて赤ちゃんに与えるときは4~5倍に薄めてあげると白湯に近く苦味も和らぎます。
最初から濃いお茶を与えてしまうとその味を嫌がってしまい飲まなくなってしまう可能性もあるので、少しずつ慣れてきたら2~3倍に薄めたお茶にしていきましょう。
濃度が分からないというときは一度赤ちゃん用のお茶を大人が飲んで試してみると分かりやすいと思います。
赤ちゃん用のお茶と普通のお茶には違いがあるの?
赤ちゃん用品のコーナーには赤ちゃん用としてのお茶が販売されていますが大人が飲んでいるお茶との違いはあるのでしょうか?
赤ちゃん用として販売されているものを見ると絶対にそれを使わなければいけないと思いがちですが、普段飲んでいるお茶との違いはお茶の濃さになります。
普段飲んでいるお茶も薄めてあげれば赤ちゃんも飲むことができます。
煮出しで作ったお茶は冷蔵庫に入れておいたとしても1日で飲むようにしましょう。まだまだ未発達な赤ちゃんの胃腸は弱いので、作り置きはせずに次の日は新しいものを準備してあげて下さい。
赤ちゃんは生後9ヶ月くらいから大人と同じ濃さのお茶を飲めるようになってきます。しかし、離乳食の進み具合や体質によって違いは出てきますので赤ちゃんに合わせたお茶を作ってあげましょう。
どれだけ飲ませて大丈夫?赤ちゃん与えるお茶の量と飲ませ方
お茶を与える量に特に決まりはありませんが最初はスプーンひとさじから始めてみましょう。赤ちゃんが欲しがるようならお茶を気に入ってくれたのかもしれませんのでスプーンで数杯あげてみます。マグやスパウトが持てるようになれば母乳やミルク、食事に影響が出ないように10~30mlくらいの少量から始めていきましょう!
赤ちゃんに冷たいお茶はダメ!適切なお茶の温度
喉が渇くと冷たい物をグイっと飲みたくなってしまいますが、基本的には大人であっても内臓を冷やしては体に良くありません。
内臓が冷えると消化機能や血流を悪くしてしまいます。消化機能が未熟な赤ちゃんは絶対に内臓を冷やしてはいけませんので、どんなに暑くても冷たいお茶は与えないようにして下さい!
赤ちゃんは母乳のような生ぬるい温度が飲みやすいのでお茶も人肌の温度で与えるようにしましょう。
赤ちゃんはお茶嫌い?飲んでくれないときの対処法
赤ちゃんにお茶を与え始めてはみたけれど飲んでくれない…口に入れても吐き出してしまう。そんな赤ちゃんも多いと思います。
お茶を飲んでくれないと水分はちゃんと摂れているのか気になってしまいますよね。お茶を飲んでくれない赤ちゃんには何か理由があるのかもしれません。
今飲んでいるお茶の味が嫌?「麦茶」ひとつにも色々な種類あり/h4>
単純に今飲んでいるお茶の味が合わないのかもしれません。麦茶は嫌だけどほうじ茶は飲む、ベビー麦茶は嫌だけど普通の麦茶を薄めたものなら飲む赤ちゃんもいます。「麦茶」ひとつとっても、味は色々で赤ちゃんの好みも千差万別なのです。
一つのお茶にこだわらずに赤ちゃんが飲んでも安全なお茶を数種類試しているのもいいかもしれません。
甘い飲み物は控えましょう!お茶よりもジュースや果汁を欲しがっているのかも?
お茶を飲まなくなってしまう原因として一番多いのではないのでしょうか。離乳食が始まりお茶以外にも果汁などの甘い飲みもの与え始めるとお茶を全く受け付けなくなる赤ちゃんもいます。
子供は甘いものが大好きです。甘みのないお茶よりも甘い果汁やジュースの方が良くなってしまうのは仕方がありません。
しかし、水分補給のつもりで甘い飲み物を与え続けてしまうと虫歯や肥満の原因にもなってしまいます。お茶が飲めるようになるまでは甘い飲み物に慣れさせないためにも果汁やジュースを必要以上に与えないようにしましょう。
喉が渇いてないのかも。母乳やミルクで足りているのなら無理しなくてOK
大人であっても喉が渇いていないときはさほど何かを飲みたいとは感じませんよね。赤ちゃんも水分が足りていて飲みたくないのかもしれません。
お風呂上りや寝起きなどの赤ちゃんが水分を必要とするタイミングを見計らって与えてみましょう。
母乳やミルクをしっかりと飲んでいるのであれば赤ちゃんにお茶を無理やり与える必要はありません。飲まないからといって特に体に影響が出るわけでもありません。
すぐに飲んでくれなくて根気よく続けていけばいずれ飲んでくれるようになりますし、食事中の水分が気になるのであれば離乳食にスープを取り入れるなどして水分補給をする方法もあるので焦らずゆっくり進めていきましょう。
赤ちゃんのお茶は味の濃さや温度など注意も必要になります。たくさん飲んでくれるからとたくさん与えすぎて栄養面に影響が出てしまう可能性も出てきます。
水分補給のために「お茶はたくさん飲んだ方がいい!」なんて考えずに必要なタイミングで赤ちゃんに合わせたお茶を少量ずつ与えるようにしましょう。
赤ちゃんに飲ませてOK!おすすめなお茶の種類
赤ちゃんはどんなお茶でも飲めるという訳ではありません。赤ちゃん用として販売されているお茶は飲ませる事は可能ですが、大人が飲むようなお茶で選ぶときには必ずノンカフェインのお茶を選ぶようにしましょう。
赤ちゃんに最適!定番「麦茶」
麦茶はミネラルを多く含んでいます。水分補給だけではなく体に蓄積された熱を放出し体温調整にも役立つ作用や胃の粘膜を保護してくれたり虫歯の発生を抑制してくれる効果も期待できます!
授乳中のママにもおすすめ「ルイボスティー」
ルイボスティーはノンカフェインで低タンニン、カルシウム・マグネシウム・カリウム・鉄分などのミネラルが豊富で赤ちゃんが飲むお茶としても人気があります。
妊娠中や授乳中の女性が飲むお茶としても適していて、特に授乳中のママが飲むとミネラル類が母乳を通して赤ちゃんへ届きますので赤ちゃんにもママにも優しいお茶といわれています。
赤ちゃんでも飲めるお茶は体に優しく、家族みんなが安心して飲めるのでたくさん作りすぎても無駄にならずに助かりますよね。
糖分なども気にならないので家族みんなで健康的に水分補給を心掛けましょう!
赤ちゃんには強すぎる避けたいお茶の成分
赤ちゃんのお茶はノンカフェインのものというように、お茶の種類によって避けたい成分の入ったお茶もあります。
赤ちゃんには避けたい成分は授乳中のママも避けた方が良い成分になります。母乳を通して赤ちゃんに悪影響を与えないように注意しましょう。
神経を興奮させてしまう「カフェイン」
カフェインには神経を興奮させる作用があります。落ち着きがなくなり興奮してしまったり、情緒不安定で感情の起伏が激しくなってしまったり、寝つきが悪くなり夜泣きの原因にもなります。
また、乳幼児突然死症候群のリスクが高まってしまうといわれているので、赤ちゃんだけではなく授乳中のママもカフェインの摂取量には十分に注意しましょう。
「タンニン」の濃度に注意しよう!
タンニンは基本的にすべてのお茶に含まれています。緑茶に含まれるタンニン70mgに比べ麦茶は10mgと少なく、お茶の種類によってタンニンの濃度が違ってきます。タンニンを多く含むお茶は便が硬くなり飲みすぎると便秘になってしまいます。
便秘が原因で母乳やミルク、離乳食を食べなくなってしまったり、お腹にたまる事で苦しがったり痛がったりしてしまうかもしれません。
避けた方が良い成分が含まれているお茶として緑茶・抹茶・紅茶・ほうじ茶・ウーロン茶・番茶があります。赤ちゃん用としてほうじ茶や番茶が販売されていますが、意外にもほうじ茶はカフェイン、番茶にはタンニンが多く含まれています。
赤ちゃん用として販売されているものはかなり薄く作られているので飲ませられますが、普段大人が飲んでいるものは避けた方が安全です。
赤ちゃんに与えるお茶はノンカフェイン・低タンニンのお茶を選ぶようにしましょう。
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お茶はあくまで水分補助!安心安全なお茶で赤ちゃんのペースですすめていこう
赤ちゃんのお茶は赤ちゃん用に薄めた安全な種類のお茶であれば飲ませる時期も飲ませる量もほとんど決まりはありません。
しかし、母乳やミルクメインの赤ちゃんには飲ませなければいけないという必要性もほとんどないのです。赤ちゃんはまだ生まれたばかりで体の機能も未熟で栄養もしっかり取って成長していかなければいけません。お茶はあくまで水分補給です。
低月齢の赤ちゃんに必要なのは栄養がしっかり摂れる母乳やミルクなので赤ちゃんの成長の妨げにならない程度にゆっくり焦らずに安心安全なお茶ですすめていきましょう!