ニューボーンフォト撮影のコツ
ニューボーンフォトで赤ちゃんが産まれた神秘を写真に残そう
ニューボーンフォトとは、生後3週間以内の赤ちゃんの記念写真です。日本でも人気が高まりつつあるニューボーンフォトの魅力とは?スタジオ撮影・出張サービスによる自宅撮影、ママやパパによるセルフ撮影それぞれのメリットを解説し、ポーズや小物、衣装など、撮影のコツをご紹介します。
ニューボーンフォトとは?生まれたばかりの新生児の姿を残そう!
『ニューボーンフォト』をご存じでしょうか?日本ではまだメジャーではありませんが、アメリカなどでは一般化されていると言います。その名のとおり、『ニューボーン=産まれてすぐの赤ちゃんの写真』という意味があり、日本では『新生児フォト』と呼ばれることもあります。
ニューボーンフォトは、基本的には生後3週間までの赤ちゃんを対象としているとあって、外出が難しく、お父さん・お母さんたちも気軽に撮影しづらいというデメリットがあります。
しかし、最近では出張サービスを行う写真館もあり、徐々に日本でも人気が高まりつつあります。ニューボーンフォトの撮影方法や魅力をお伝えします!
単なる新生児の写真ではないニューボーンフォト
ニューボーンフォトは、生まれたばかりの赤ちゃんの写真という意味ですが、単なる日常のスナップ写真とは意味が異なります。
一般的に、『ニューボーンフォト』と呼ばれるのは、新生児期ならではの赤ちゃんの小ささや可愛らしさ、貴重さが伝わる記念写真です。
赤ちゃんが裸だったり、ドレスを着ていたり、着ぐるみを着ていたりなど格好は様々ですが、100日祝いや七五三などと同様に、赤ちゃんの誕生を祝うハレの日の『記念写真』という位置づけです。
ニューボーンフォトの魅力
最近、じわじわと日本でも人気になってきているニューボーンフォト。どのような魅力があるのでしょうか?
魅力1. 両親の一生の思い出になる
お腹の中にいた赤ちゃんとやっと会えた喜びは、言葉に言い表せないほどでしょう。今この瞬間を全て頭の中にインプットしておきたいという気持ちになります。
しかし実際には、新生児の子育てに必死で、気がついたらあんまり写真を撮らないまま大きくなってしまったというケースも珍しくはありません。
ニューボーンフォトなら、生まれてすぐの姿を印象的な写真として残しておくことができ、素敵な思い出になります。
写真は、撮った瞬間だけを思い出させるものではありません。「産まれてすぐは、ずっと泣いていて撮影が大変だったね」「こんなに小さかったのに、今ではこんなに大きくなったのね」と、写真を見ながら、何年経っても楽しめるのです。
魅力2. 子供に見せることができる
物心ついた時には「自分は昔、どんな子供だったのだろう?」と疑問に思うことでしょう。そんな時に、生まれたばかりの自分の姿がしっかりと残されてあったら、すごく嬉しいはずです。
ニューボーンフォトは、子供がこの世に生まれてきた奇跡を、カタチとして残すものです。
両親がしっかりと自分に愛情を注いでくれたことも分かるので、ニューボーンフォトがとても良い影響を子供に与えるのは間違いありません。
魅力3. 日常写真よりも、印象的な写真が出来上がる
赤ちゃんが生まれると「いつの間にか100枚も撮っていた!」「1ヶ月で500枚も撮影していた」と自分で自分にビックリするお父さん・お母さんも少なくありません。しかし、忙しい子育ての合間で撮影したものですから、日常生活を切り取ったような、生活感溢れる写真が中心となるはずです。
ニューボーンフォトをプロのカメラマンにお願いした場合、依頼者の希望にもよりますが、基本的には生活感のある写真には仕上がりません。余計なものは写さないで、生まれたばかりの小さな存在にのみ焦点を当て、どことなく神秘的な印象の写真になるはずです。
スタジオ撮影・自宅撮影・セルフ撮影どれがいい?
赤ちゃんのニューボーンフォトを撮影するためには、3つの方法があります。
- 写真館でスタジオ撮影する
- 出張サービスで自宅撮影する
- セルフで写真を撮る
写真館でスタジオ撮影する場合
スタジオ撮影の最大のメリットは、何も準備しなくても、すぐにニューボーンフォトが撮影できるところです。アイテムを揃えなくても、気軽にシチュエーション撮影が可能です。
現在、全国各地に増えている子供の写真専用のスタジオは、授乳室やドリンクスペース、おむつ替えスペースと施設が充実しているのが魅力です。
また、赤ちゃんと一緒に上の子を写そうとした場合も、子供に慣れているスタッフが対応してくれるので、楽しみながら撮影を進められます
スタジオ撮影の当日の流れ
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受付をして、今日の流れを確認
この時、部屋の温度を確認して、寒かったらスタッフに温度調整をお願いしましょう。ニューボーンフォトの場合は、赤ちゃんが裸になることも考えて室温高めをおすすめします。 -
赤ちゃんの準備
撮影前におむつを替えたり、授乳しておきましょう。 -
いよいよ、撮影
希望のカットがあれば、カメラマンに伝えましょう。お父さん・お母さんは、赤ちゃんの様子を見守って、出来るだけ負担がかからないようにしてください。 - 撮影終了→着替え
- データ確認後、支払いなど
スタジオ撮影の料金は?
どのくらいのカット数を撮影するかによって、違ってきます。
おおよその料金としては、お誕生日や入園・入学・七五三などの時に写真スタジオで撮影してもらうのと同じくらいだと考えておきましょう。ドレスや袴などを借りる場合よりは、少しお値段が安くなると考えて、3万~5万円と見積もっておくと足りるはずです。
スタジオ撮影の注意点
一般的に赤ちゃんのはじめての外出は、1ヶ月健診が目安とされています。
医師と助産師から健康状態を確認してもらって、許可がおりれば少しずつお外に出掛けていくのです。
ですから1ヶ月健診の前に撮影するニューボーンフォトは、赤ちゃんの体調を十分に考えて進めるようにしてください。
そして、赤ちゃんの負担を出来るだけ減らしてあげるために、撮影は短時間が基本です。産まれたばかりの赤ちゃんは、自宅から一歩出るだけで大冒険です!大人のペースではなく、赤ちゃんのペースに合わせてあげましょう。
出張サービスで自宅撮影の場合
自宅撮影は、赤ちゃんが住み慣れたお家が撮影場所となり移動する必要もないので、おすすめの撮影方法です。赤ちゃんの首が据わるまでは、外出するのは一苦労ですし、体調面も心配ですから、ニューボーンフォトを撮りたい場合は、できるだけ主張してくれるカメラマンを探しましょう。
自宅撮影の当日の流れ
- 撮影場所を決めて、お部屋の中を暖めておく
- 当日の流れをカメラマンと打ち合わせ
- 撮影準備
※カメラマンがセッティングをしている間に、赤ちゃんのおむつ替えや授乳を済ませておく - 撮影
- データ確認後→片づけ
自宅撮影の料金は?出張費はとられるの?
自分達が撮影スタジオに足を運ぶ分、自宅や指定した場所に来てもらっているわけですから、出張料がかかります。そのため、スタジオで撮影する場合よりも少し高めの料金設定となり、5~8万円ほどと考えておきましょう。
お値段は多少張りますが、赤ちゃんやお母さんの負担を考えれば、出張サービスを利用した方が断然良いはずです。
自宅撮影の注意点
できるだけ、ニューボーンフォト撮影に慣れたカメラマンさんが良いでしょう。知人は、女性のカメラマンさんにお願いしたので、撮影現場ですぐに授乳ができて良かったと言っていました。
女性特有の細かな気遣いや、授乳を気兼ねなくできるという点では、女性のカメラマンはやはりおすすめです。
ただし、自宅だとどうしてもリラックスしてしまうので、撮影時間が長くなってしまう傾向があります。
セルフ撮影する場合
ママやパパが自宅でニューボーンフォトを撮影する方法もあります。
撮影場所はもちろん自宅。赤ちゃんやママが体調の良い日に行えるので、もっとも負担が少なく、費用も小道具や衣装代だけで済みます。
撮影場所は自然光が差し込む明るい窓辺
ニューボーンフォトを撮影するためには、光がとても重要です。明るい日中に、自然光が差し込む窓辺などで撮影しましょう。ただし、直射日光はNGですから、レースのカーテンなどで光が柔らかくなるように調整してください。
小道具や衣装を用意しよう
仕事や趣味で一眼レフの扱いになれているママやパパはともかく、素人にとっては、自宅で生活感を見せないような写真を撮影するのは難易度が高いものです。
しかし、小道具や衣装を使うなど工夫すれば、赤ちゃんの可愛らしさは十分に引き出せます。
小道具としては、風船や造花、背景として白のシーツがあると便利です。他にも、赤ちゃんがお腹にいた頃のエコー写真や両親の結婚指輪などを使って、印象的な写真を撮ることもできます。
衣装は、着ぐるみなどのコスチュームが人気ですが、費用がかかるのが難点。あえて裸にしてヘアバンドや帽子のみを身に付けさせても可愛らしいでしょう。
スマホカメラでもOK!加工アプリを味方に!
セルフでニューボーンフォトを撮影する場合、スマホのカメラを使っても構いません。スマホの良い点は、手軽にアプリで加工できるということ。
白黒やセピア調にすると、不思議と非日常感が出て、ニューボーンフォトらしい雰囲気になります。
ニューボーンフォトの撮影のコツ
ニューボーンフォトは、被写体となる赤ちゃんの負担を考えながら進めなくてはなりません。そのため、カメラマンにお願いする場合でも、ママやパパの希望を事前に伝えておいた方が良いでしょう。
撮ってほしいポーズがあるなら優先的に撮影した方が良いですし、柔らかい印象の写真を好むのか、仕上げは白黒にしてもらいシャープな印象の写真を撮りたいのかによって、小道具や構図なども変わってきます。
もちろんセルフで撮影する場合は、撮影者であるママやパパが完成図をイメージすることが大切。赤ちゃんを撮影する前に、人形などを置いて、光の具合や構図などを練習しておきましょう。
コツ1.生まれてすぐの神秘感を大切にしよう
ニューボーンフォトは、生後3週間以内の姿を撮影するので、赤ちゃんはとても小さく、弱弱しい姿です。ですが、この小ささや弱弱しさもまた、命の神秘であり、ニューボーンフォトの醍醐味です。
ニューボーンフォトに慣れたカメラマンは、あえて生まれたての赤ちゃんの皮膚のシワなどを強調するようなポージングをさせたりします。全身だけではなく、特に小さい手の指、足先などを写すことも多いです。
コツ2.定番ポーズは抑えよう
ニューボーンフォトには、いくつかの定番ポーズがあります。ぜひ撮ってほしいポーズがある場合は、撮影前にカメラマンにお願いしておきましょう。
うつ伏せ
新生児期のうつ伏せは本来あまりおすすめできませんが、写真撮影の時くらいであれば問題ありません。ただし、決して目を離さず、慎重に行いましょう。
まだ首が据わっていませんので、注意が必要ですが、ふにゃっ・くにゃっとしたフォルムがとても可愛らしく見えます。
小さな手や足のアップ
全身以外に、赤ちゃんの小さな手をママとパパが繋いでいる写真も定番です。他に、ママとパパの結婚指輪を赤ちゃんの足にひっかける写真も、足の小ささが強調されます。
実は合成!あご乗せポーズは無理!
ニューボーンフォトの定番ポーズに、赤ちゃんをうつ伏せにし、腕を曲げ、あごを手で支えるポーズがありますが、実はこの写真の多くは、合成写真であり、新生児には無理な姿勢です。赤ちゃんへの負担を考えると、やめた方が良いでしょう。
コツ3.カラーだけではなく、白黒でメリハリ
ニューボーンフォトは、必ずカラー写真である必要はありません。意外と好評なのが、白黒の写真です。白と黒の二色の世界にすることで、グッと感覚が研ぎ澄まされて、生まれたばかりの赤ちゃんの表情や体つきをグッと感じられるようになります。
ニューボーンフォトを撮影した体験談
ニューボーンフォトを実際に試してみたお父さん・お母さんの感想をまとめてみました。
- 思いきって撮影してもらったが、とても良い思い出になった。
- とにかくかわいい!
- 両親にあげたら 、とても喜んでいた。
- 部屋が寒くて赤ちゃんの体調が気になった。
- 出張を頼んだが、費用が高くて驚いた。でも、良い思い出になった。
- ニューボーンフォトをしてよかった!ママ友にも薦めてみる!
- 基本的には、良い思い出になるので、満足度は高いようです。
しかしながら、やはり赤ちゃんの体調面や金銭面で少し不満を感じる人もいました。赤ちゃんの体調面に関しては、お父さん・お母さん・撮影スタッフの気遣いで、大きく変わってきます。
ニューボーンフォトでかけがえのない瞬間を切り取ろう
生後3週間以内の赤ちゃんの姿を記念に撮影する「ニューボーンフォト」。
ママやパパにとっては、子育てで行き詰まった時に「あのころはこんなに小さかったのか」と元気を与えてくれる写真になりますし、撮影されている赤ちゃんが大きくなった時には「両親がわざわざ撮影してくれたんだな」と愛情を感じられるでしょう。
できるだけ赤ちゃんの生活リズムを崩さないようにして、ありのままの姿を記念に残しましょう。