離乳食中期の進め方マニュアル

離乳食の進め方~中期の食材・形状・食べない時の対処法

離乳食中期の進め方はどうしたらいいのでしょうか?初期から中期へとステップアップできる条件、与えて良い食材の種類と形状・量について詳しく解説し、安心して離乳食中期に進められる情報をまとめました。食べないときの対処法や、赤ちゃんの体調が悪いときの与え方も紹介しています。

離乳食の進め方~中期の食材・形状・食べない時の対処法

モグモグ期にステップアップ!離乳食の進め方中期編

生後7、8ヶ月頃は離乳食中期ですね!食べる量も増え、既に2回食へと移行している子も多いことでしょう。
7、8ヶ月は「モグモグ期」とも呼ばれ、ただごっくんと飲み込んでいただけの生後5、6ヶ月からより食事らしい動作を身に付けていきます。ごくゆるいペースト状の離乳食は問題なくごっくんできるようになったら、舌と上あごで食材をすりつぶしモグモグして食べる練習を始めましょう。

赤ちゃんが上手にモグモグできるよう、離乳食中期の食材の選び方や調理の仕方、食べさせ方についてしっかり学んでくださいね!

モグモグ離乳食へのステップアップサイン

大きく目を見開いて離乳食を見ている赤ちゃん

生後7、8ヶ月に差し掛かったからといって、自動的に中期の離乳食に変えなければいけないというわけではありません。赤ちゃんの運動能力や身体の発育には個人差があるように、モグモグする食材を受け付けるかどうかにも個人差があります。焦る必要は全くありません。

離乳食中期を始めてみたいサインは次の4つです。

こんなサインがみられたら離乳食をステップアップしてみよう!

  • 離乳食初期の食事には充分に慣れて、上手にごっくんすることができる。
  • おすわりが安定してきて、大人の支えが無くても座っていられる。
  • 2回食が順調に進み、時間帯もほぼ同じに安定している。
  • 離乳食を口にすると、口を動かしている様子が見られる。

このサインがしっかり見られるようになったら、中期の離乳食へステップアップしましょう。
ただし、赤ちゃんが食べづらいものを無理に食べさせると、離乳食自体を嫌がるようになってしまうので、赤ちゃんのペースに合わせて進めることが大切です。

離乳食中期の進め方・食材と形状は?食べさせ方は?

離乳食中期の赤ちゃんに与えて良い食材

離乳食中期は、初期に比べて与えられる食材が増えます。お魚の種類が増え、お肉も与えられるようになります。野菜の種類も増え、メニューにバリエーションをつけやすくなります。

アレルギーを起こす可能性がある食材は、注意して少量から与えるようにします。自己判断で食べるのを遅らせることはありません。

★穀物の一覧

お米、うどん、そうめん、食パン、コーンフレーク、オートミール

★たんぱく質の一覧

たら、鯛、ひらめ、かれい、鮭、鶏ささみ肉、鶏ひき肉、豆腐、納豆、高野豆腐、きな粉、お麩、プレーンヨーグルト、カッテージチーズ

★野菜・果物の一覧

にんじん、玉ねぎ、大根、かぶ、ほうれん草、小松菜、白菜、キャベツ、レタス、ブロッコリー、カリフラワー、モロヘイヤ、アスパラガス、きゅうり、なす、ズッキーニ、冬瓜、さやいんげん、トマト、かぼちゃ、とうもろこし、じゃがいも、さつまいも、りんご、バナナ、桃、いちご、みかん、メロン、すいか、梨、柿、ぶどう、キウイ

離乳食中期の赤ちゃんが食べられる固さ・大きさ

赤ちゃんに離乳食を食べさせてるママ

離乳食中期は、まだ歯や歯ぐきでつぶすことができません。固さは、絹ごし豆腐が目安です。大人も実際に舌と上あごで食材をつぶしてみて、赤ちゃんの感覚を掴んでみてください。

★おかゆの形状

おかゆは、離乳食初期で与えていた10倍がゆから少し水の量を減らし「7倍がゆ」を与えます。1ヶ月ほどして慣れて来たら、7倍がゆから少しずつ水を減らして、6倍がゆにして与えてもOKです。赤ちゃんの様子を見ながら、徐々に固くしていきましょう。おかゆは、離乳食初期のようにすりつぶして与える必要はありません。

★野菜の形状

野菜は小さな角切りにしましょう。大きさは2mm程度が目安。野菜はなかなか軟らかくならないので、食べる前にしっかり固さを確認してください。

葉野菜であれば、葉の先の軟らかいほうだけを取り、ゆでてみじん切りにします。とろみをつけたり、スープに入れたりして食べやすくして与えましょう。

★たんぱく質の形状

赤ちゃんはまだ歯で噛みちぎることができないので、細かくほぐして与えましょう。魚でも肉でも、ぱさぱさして食べにくいことがあります。あんかけにしたり、スープを足したりしてしっとりさせて与えましょう。

絹ごし豆腐は元々軟らかいので、食べやすい量を取って少しつぶしてあげる程度でOKです。プレーンヨーグルトやカッテージチーズはそのまま与えるか、果物や野菜にかけて与えてください。

1食の量の増やし方

離乳食中期において、1食で食べてほしい量は次の通りです。離乳食中期には栄養全体の30%から50%を離乳食から摂るようになります。

  • 炭水化物:7倍がゆ50gから80g
  • 野菜または果物:20gから30g
  • たんぱく質:魚または肉を10gから15g、豆腐を30gから40g、卵黄1個分から全卵1/3個分、乳製品50gから70g

この量を目標に徐々に増やしていきましょう(注1)。
1食のメニュー数は2、3品が望ましいです。この量よりももっと食べたがったとしても、赤ちゃんの消化機能に負担がかかるので、規定量を超えて食べさせ過ぎないようにしましょう。

満腹感は食後の授乳で調整しましょう

母乳は欲しがるだけ与えて良いので、満腹になっていないようであれば母乳を与えます。ミルクの場合は1日トータル1,000mlから1,200mlの範囲で調整して下さい。

与える時間帯

離乳食中期は2回食なので、午前と午後に1回ずつ食事を与えます。何時と何時でなければいけない、という厳密な決まりはありませんが、2回目の離乳食が夜遅くならないようにだけ注意します。
2回食は2回目の離乳食が19時までに食べ終わっていればOKです。10時と14時、9時と13時などのパターンで与えるといいでしょう。

赤ちゃんの座らせ方、食べさせる姿勢

離乳食初期ではまだおすわりが安定していないため、大人の膝の上に座らせて食べさせましたが、離乳食中期ではベビーラックやバウンサーに座らせて食べさせましょう。背もたれが食べさせやすい角度に調整できるものが望ましいです。

大人と同じ角度だと、まだ前に倒れてしまう可能性もあるので、椅子の背を少しだけ後ろに倒した状態で座らせてあげましょう。

離乳食中期の進め方で特に注意したいこと

離乳食を手で掴んで遊びだした赤ちゃんを見て焦ってるママのイラスト

離乳食中期を順調に進めていけるよう、注意点を押さえておきましょう。

1.食べないからといつまでも与え続けない

規定量が増えてくるとなかなか食べ終わらない赤ちゃんや、食べ終わるまで集中できない赤ちゃんも出てきます。
そんなとき、決まった量を食べていないからと、食べるまでずっと座らせておかないようにしましょう。飽きたのに無理に続けられると、赤ちゃんはどんどん離乳食の時間を苦痛に思うようになってしまいます。

1食にかける時間の目安は15分程度にとどめてください。それ以上時間がかかったり、キョロキョロし始めたりぐずったりしてしまうようであれば、潔く切り上げましょう。

2.調味料はまだ使わない

食べない赤ちゃんを見て、おばあちゃんから「何も味がついていないなんてかわいそう。少し味をつけてあげたら?」と言われて困るという人もいます。

昔は、薄味をつけた離乳食を赤ちゃんに与えていましたが、この時期はまだ調味料は使わない方がベターです。赤ちゃんの舌はとても繊細で大人より味を感じやすいため、今はまだ食材そのものの味を教えてあげることを優先してください。おばあちゃんには「今の進め方では味付けはまだしなくていいんだよ」とハッキリ伝えてあげましょう。

3.食後の授乳もまだ続けます

離乳食初期と同様、食後にはしっかり授乳をしましょう。まだ栄養素のほとんどは授乳からです。離乳食でお腹がいっぱいになり、おっぱいやミルクの飲みが悪くなった場合は、少し時間を空けて授乳してみましょう。

作る品目が増えてくる離乳食中期は時短テクを活用しよう!

離乳食1食に2、3品も作るようになると、準備が大変です。時短テクを活用して、効率よく離乳食の準備をしましょう。

時短テク1.あんかけは「赤ちゃん用あんかけの素」を活用

バラバラとばらける葉野菜、ぱさぱさと食べにくい肉や魚などのたんぱく質は、あんでとろみをつけてあげると食べやすくなります。でも、毎回水溶き片栗粉を準備し、弱火でフツフツ・・・なんて面倒くさい、という人が多いのではないでしょうか?

そんなときには赤ちゃん用品店に売っている「赤ちゃん用のあんかけの素」が便利。ベビーフードの売り場で探してみてください。お湯で溶くだけで簡単にとろみづけができるのでとっても手軽です。かつおだしや昆布だしが含まれているものもあり、風味づけも一緒にできてしまいます。

時短テク2.トマトの皮むき

繊維が少なく軟らかいので離乳食に使いやすいトマト。でも、皮の湯むきがちょっと面倒ですよね。そんなときはトマトを冷凍してしまうのが便利です。ヘタを取り、反対側に十字型の切れ目を入れましょう。凍った状態で水にひたすと皮をむくことができます。

時短テク3.炊飯器の活用

炊飯器

人参、大根、ジャガイモなど火を通すのに時間がかかる野菜は、炊飯器を活用するといいですよ。お米を炊く際に、米と水を規定量入れたら、そこに皮をむいた野菜を入れて普段通りに炊くだけです。アルミホイルなどで野菜をくるむ方法もよく紹介されていますが、くるまずに炊いてもご飯にはほとんど影響がありません。簡単に軟らかくなるので、あとは細かくして与えるだけです。

離乳食中期の「困った!」を解決!こんなときどうする?

離乳食初期は比較的スムーズに進んだのに、中期になったら食べてくれなくなった、または最初からずっと食べてくれない、日によって食べてくれない、など、離乳食を食べない悩みは様々です。ここではそんな悩みを見ていきましょう。

離乳食を食べてくれない理由&対処法

粒があると食べてくれない

この時期に与えたい形状のものだと嫌がる、という赤ちゃんもけっこういます。離乳食初期はまだ、ごっくんと飲み込むだけだったので、母乳やミルクとそう大きな違いはありませんでした。

でも、少しモグモグすることを目指したこの時期の離乳食にさしかかると、急に食べたくなくなってしまう赤ちゃんがいるのです。そんなときは、まだ離乳食中期へのステップアップのタイミングではありません。無理せず、初期の形状に戻して様子をみましょう。

嫌いな食材が多い

この時期はまだ、好き嫌いなく何でも食べる、という赤ちゃんの方が珍しいです。慣れない味のものが多いので、好き嫌いがあって当然です。

食べているうちに慣れてくることもあります。食べやすい調理法を工夫しながら、くじけずに何回か与えてみましょう。どうしても無理なようであれば、一旦その食材はお休みしてください。形状がステップアップしたら食べてくれるかもしれません。

離乳食に集中しない

まだお腹がすいていない、遊びたいなど赤ちゃんの気持ちが食事モードになっていないのかもしれません。生活リズムを整え、食事の前は散歩をしたり、しっかり室内遊びをしたりなどして、お腹を空かせてあげましょう。授乳も、ぐずったら与えるのではなくリズムを整えていきます。

風邪をひいたとき・下痢・便秘をしたときはどうする?

離乳食中期では、体調が悪いときは消化に良いものを少しずつ与えます。水分不足にもなりやすいので、離乳食も水分が多めのメニューを作ってください。食べたがらないようであれば、無理に与える必要はありません。

風邪をひいたときや下痢のときは、いつもより水分が多めのおかゆや、野菜スープ、ポタージュなどがおすすめです。

便秘のときは、整腸作用のある食材や、食物繊維を含む食材を与えましょう。さつまいもペーストをプレーンヨーグルトにトッピングしたり、おかゆに刻んだ納豆をトッピングしたりしてあげましょう。

食物アレルギーが心配なときの進め方

離乳食初期でアレルギーが出てしまった場合や、今アレルギーが出ていなくてもこれからアレルギーを起こす可能性のある食材を初めて与える場合は、どのように離乳食を進めていくのが良いのでしょうか。

離乳食初期でアレルギーが出てしまった場合、中期の進め方はどう変わる?

赤ちゃんを連れて病院でアレルギーについて相談しているママのイラスト

離乳食初期に与える食べ物でアレルギーが出る可能性が比較的高い食材は、パンやうどんなどの小麦製品、そば、卵、牛乳、落花生、えび、さけ、さば、りんご、バナナ、桃などです。これらの食材でアレルギーが出た場合、中期はどう対応するべきでしょうか。

アレルギー症状が出た食材は、必ず医師の診断を仰いでください。自己判断で与え続けたり、完全に除去したりするのはNGです。

過去にアレルギー症状が出たからといって、アレルギーを起こしやすい食材を与える時期を遅らせるのもやめましょう。かかりつけ医の開院時間をチェックし、万が一アレルギー症状が起きた際にはすぐに受診できる体制を整えて食材を与えれば大丈夫です(注2)。

アレルギーを起こしやすい食材の与え方

離乳食中期で与えられるようになる食材の中で、アレルギーを起こす可能性が高いものが「卵」。アレルギーが怖いからと、卵を与えるのを遅らせる人もいますが、できればこの時期に与えておきたいものです。

卵には栄養素が豊富で、離乳食中期以降、不足しやすい鉄分も含まれています。また、アレルギーかどうかを把握しておく意味でも一度与えてみることが大切です。アレルギーを起こしやすい食材を初めて与えるときは、小さじ1杯の量を単品で、平日の午前中に与えます。卵を初めて与える場合は、固ゆで卵にして、卵黄だけを少量与えましょう。

本の通りにいかなくても心配しないで

離乳食初期は何とかごっくんできたけれど、その先がなかなか進まない…。と悩み始める人が増えてくるのもこの時期です。離乳食の本を見ると、しっかり食べている赤ちゃんの例や、色々な食材を使って食卓を華やかに彩るメニューの数々があり、ママを悩ませます。

でも、実際はそんなに毎日違った献立を作るのは難しいですし、規定量の通りに食べてくれる赤ちゃんばかりではありません。本はあくまで「理想」を紹介しているに過ぎません。本の通りに行かなくても気にしすぎないようにしましょう。

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