100日祝いの祝い方と料理
お食い初め(100日祝い)のやり方と準備 献立や歯固めの儀式の順番を解説
100日祝いはいつ、どうやって祝う?お食い初めの献立や食べさせる順番、歯固めの儀式のやり方を安全のポイントとあわせて解説。準備チェックリストやよくある質問もまとめた保存版です。
誕生から100日目!お祝いの方法と赤ちゃんが喜ぶ料理
赤ちゃんが生まれてから100日目ごろに行う「100日祝い」は、家族や親戚、親しい友人を招いて健やかな成長を祝う行事です。別名「お食い初め」とも呼ばれ、「これから一生、食べ物に困りませんように」という願いを込めて、赤ちゃんに食事を食べさせる真似をします。
とはいえ、初めての育児では「100日目はいつから数えるの?」「お椀や歯固め石は何を用意するの?」「食べさせる順番や儀式の流れは?」と、分からないことばかりではないでしょうか。準備の途中で手が止まり、当日になって慌ててしまった、という先輩ママ・パパの声も少なくありません。
この記事では、100日祝い(お食い初め)の由来や数え方、準備するもの、料理の献立、当日の儀式の流れまでを順番に整理して紹介します。あわせて、共働きや里帰り中などの状況別の段取り、先輩ママの失敗談、準備チェックリスト、よくある質問もまとめました。形式にとらわれすぎず、家族みんなが笑顔になれる100日祝いの進め方が見えてきます。
- 赤ちゃんの行事は一生の大切な思い出になります。お七夜や初節句、お食い初めなどのしきたりや目的、由来など赤ちゃんにとっては一度しかないお祝いについて解説します。
100日祝いは赤ちゃんの人生で一度きりの行事です。飾り付けに迷っているママやパパのために、思い出に残る演出のアイデアもあわせて紹介します。肩の力を抜いて、素敵な100日祝いにしていきましょう。
100日の祝いは別名「お食い初め」と呼ばれる
「お食い初めって、ほかにも呼び方があって混乱する……」と感じたことはありませんか。100日祝いは赤ちゃんの生後100日を祝す行事で、別名「真魚始め(まなはじめ)」「お食い初め」「百日(ももか)の祝い」とも呼ばれます。地域や家庭によって呼び名が違うだけで、内容は同じものと考えて大丈夫です。
さらに、赤ちゃんが初めてお箸に触れることから「箸揃え」「箸初め」、地方によっては「歯がため」と呼ばれることもあります。100日祝いは「これから一生、食べ物に困りませんように」という願いを込めて行われ、赤飯や尾頭付きの鯛などが用意されます。生後100日前後は歯が生え始め、離乳食の準備に入る時期にあたるため、「食」にまつわるお祝いをするようになったといわれています。
この行事の歴史は古く、平安時代から続いてきました。赤ちゃんに苦労させたくないという親の願いは、昔も今も変わりません。実は海外にも似た風習があり、ヨーロッパの一部では命名式に「銀のスプーン」を贈り、「一生食べ物に困らないように」と願います。食の道具に願いを託す気持ちは、国を越えて共通しているのですね。
呼び名や由来を知っておくと、祖父母から地域独自の呼び方が出てきても戸惑いません。まずはご家庭や地元でどう呼ぶか、おじいちゃん・おばあちゃんに一度たずねてみると、準備の会話がスムーズに進みます。
生まれた日を1日と数え100日~120日の都合の良い日に祝う
「カレンダーで100日目を数えたら平日だった……」というのはよくある悩みです。100日祝いは赤ちゃんが生まれた日を1日目と数えて、生後100日ごろにお祝いします。ただし、ぴったり100日にこだわる必要はありません。ちょうどの日が都合に合わないことも多いため、100日から120日の間で行う家庭がほとんどです。
日取りは、仏滅などお祝いごとに向かないとされる日を避け、大安や土日など家族や親戚が集まりやすい日を選ぶと安心です。地方によっては、あえて100日より少し遅らせて長生きを願う「食い延ばし」という風習もあります。祝う日が地域で異なる場合があるので、事前に確認しておくと段取りがスムーズです。
何より優先したいのは、ママと赤ちゃんの体調です。生後3か月ごろは、まだ授乳リズムも整いきっていない時期。当日に向けて無理を重ね、ママが寝不足のまま迎えるくらいなら、思いきって日をずらすほうが家族みんなが笑顔で過ごせます。お祝いは「赤ちゃんの健康を願う日」であって、「完璧にこなす日」ではない、と考えれば気持ちが軽くなります。
まずはスマホのカレンダーで生後100日と120日の日付に印をつけ、その範囲で参加してほしい家族の予定を聞いてみましょう。早めに候補日を共有しておくと、遠方の祖父母も予定を合わせやすくなります。
お祝いの準備は「漆器のお椀」と「歯固め石」と「料理」を用意
「結局、何をそろえればいいの?」と迷ったら、まずは3つだけ覚えれば大丈夫です。平安時代から伝わる100日祝いには正式な祝い方があり、「食器」「料理」「歯固め石」を用意します。それぞれに作法はありますが、近年はカジュアルに祝う家庭が増え、準備する道具も実用的なものを選ぶケースが多くなっています。
準備でつまずきやすいのが「全部を完璧にそろえようとして疲れてしまう」こと。先輩ママからは「正式な漆器を買ったのに使ったのは一度きりで後悔した」という声もよく聞かれます。形を整えることよりも赤ちゃんとの時間を楽しむことを優先するのが、満足度の高い100日祝いのコツです。
当日までにそろえておきたいものを、チェックリストにまとめました。
- お祝い膳用の食器(漆器・素焼き・ベビー食器など)
- 祝い箸(柳の白木の箸)
- 歯固め石(お宮参りの石や神社の小石など)
- 料理(鯛・赤飯・お吸い物・煮物・香の物)
- 記念撮影の準備(衣装・背景・カメラやスマホの充電)
次の項目から、食器・歯固め石・料理の3つを順番に詳しく見ていきます。まずはご家庭の方針として「正式に寄せるか」「実用重視で気軽にいくか」を、パパ・ママで先に話し合っておくと準備が一気に進みます。
食べ物に困らないよう願いを込める漆器のお椀
足の高い御膳を用意し、お椀は漆器か素焼きのものを使うのが正式とされています。お椀の色は男の子と女の子で違いがあるので注意しましょう。
男の子用のお椀
男の子の100日祝いのお椀は内側と外側の両方が朱塗りの漆器を使います。
女の子用のお椀
女の子の100日祝いのお椀は外側が黒塗りで内側が朱塗りの漆器を使います。
正式な漆器は1万円前後から、高いものでは10万円を超える高級品まであります。一生に一度とはいえ、その後の出番が少ない食器に大きな出費をするのは負担も大きいもの。最近では、お食い初めのあとも離乳食で長く使える木製や磁器のベビー食器を選ぶ家庭も増えています。
「正式な漆器で祝いたいけれど買うのはためらう」という方に人気なのがレンタルです。漆器・御膳・祝い箸のセットが2,000円から5,000円ほどで借りられます。日数や送料で料金が変わるので、申し込み前に確認しておきましょう。写真に残る食器だけ少し奮発する、と決めると満足度とコストのバランスが取りやすくなります。まずは「買う・借りる・手持ちで代用」のどれにするかを決めるところから始めてみてください。
- ベビー用品のレンタルは安くて安心な物を利用したいですよね。ここではママたちから人気のあるレンタル店のBEST3をご紹介します!レンタル利用時の注意点など気になることも解説します。
丈夫な歯が授かるように願う歯固め石
100日祝いに欠かせないのが歯固め石です。「丈夫な歯が授かりますように」という願いを込めて用意します。一般的にはお宮参りのときに神社で授かった石を使い、ない場合は神社の境内の小石をお借りして、儀式が終わったら元の場所へ返します。
近くに河原があれば、きれいな小石を拾って使うこともできます。その場合は煮沸消毒してから使い、終わったら感謝の気持ちを込めて元の場所に戻しましょう。石の大きさや数、色に決まりはありませんが、3cm前後の持ち運びやすいものが扱いやすいです。地域によって石の決まりがあることもあるので、事前に近くの神社へ確認すると安心です。
歯固めの儀式で気をつけたいのが、赤ちゃんの誤飲・窒息です。小石は赤ちゃんが口に入れるとのどに詰まる危険があります。石は必ず大人が手に持ち、赤ちゃんの口に入れたり持たせたりしないようにしましょう。やり方は「箸でそっと触れる」だけで十分です。使う前後はよく洗って清潔に保ち、誤飲が心配な場合は決まりにとらわれず、家庭で安全に扱えるもので代用してもかまいません。発育や体調で気になることがあるときは、自己判断で進めず、3〜4か月健診や小児科で相談してみてください。
当日に慌てないよう、歯固め石は前日までに用意して洗っておくのがおすすめです。石を置く小皿も決めておくと、儀式がスムーズに進みます。
100日祝いに欠かせない料理
100日祝いには欠かせない献立があります。赤ちゃんのおめでたい行事なので、できる範囲で品数をそろえてあげましょう。基本は「一汁三菜」で、それぞれに願いが込められています。
尾頭付きの魚
お祝い事と言えば登場するのが尾頭付きの魚です。主に鯛を使うことが多く、日本では昔から祝い事の定番料理として親しまれています。
赤飯
赤飯もお祝いには欠かせません。地方によっては豆ご飯や栗ご飯を使うこともあり、魔除けの意味も込められています。
お吸い物
赤ちゃんの吸う力が強くなるよう願いが込められています。鯛や蛤、あさりを使うのが一般的です。
焚き物
昆布やたけのこ、レンコンなどお祝いに相応しい煮物を用意します。地域性のある食材や旬の食材を使うのも良いでしょう。
香の物
100日祝いの季節や地域に適した食材の漬物です。なますやごま和えを盛り付けることもあります。
これらの基本を押さえつつアレンジを加えると、オリジナリティのある祝い膳になります。とはいえ、すべてを手作りする必要はありません。共働きや里帰り中で時間が取りにくい家庭では、お食い初めの宅配セットやお祝い膳の通販、料亭・レストランのプランを使うのも賢い選択です。鯛だけはお頭付きを焼いてもらい、ほかは手作り、と分担すると無理がありません。
まずは「手作りする品」「お店に頼む品」を紙に書き出して仕分けしてみましょう。役割を決めておくと、当日キッチンで慌てずに済みます。
100日祝いの正式な祝い方
「誰が、どの順番で食べさせるの?」と当日の流れが不安な方も多いはず。食べさせる真似をする役目は、長寿にあやかって身内の年長者が務めるのが習わしです。男の子はおじいちゃんなど男性が左膝に、女の子はおばあちゃんなど女性が右膝に赤ちゃんを乗せて、食べさせる真似をします。
身内に年長者がいない場合や、家族だけで祝う場合は、ママ・パパどちらが行ってもかまいません。最初のひと口だけ年長者が行い、あとは家族が順番に真似をする、という和やかなスタイルも増えています。
料理を食べさせる順番は次のとおりです。
- ごはん
- お吸い物
- ごはん
- お魚
- ごはん
- お吸い物
この順番で3回繰り返します。赤ちゃんはまだ食べられないので、実際には口に入れず「真似」だけにとどめ、無理強いは絶対にしないでください。誤嚥を防ぐため、食べ物を口に入れるのは避けるのが安心です。
そのあとに「歯固めの儀式」を行います。歯固め石に箸を軽く当て、その箸を赤ちゃんの歯茎にそっと触れさせて、「丈夫な歯が授かりますように」と願います。石を直接歯茎に当てたり、口に入れたりはしません。
当日にやりがちな失敗と、安心して進めるポイントを比べてみましょう。
| ありがちなNG | 安心のポイント |
| 料理を実際に口へ入れる | 口には入れず、食べさせる真似だけにする |
| 歯固め石を歯茎や口に直接当てる | 箸を石に触れさせ、その箸を歯茎にそっと当てる |
| 赤ちゃんが眠い・機嫌が悪いのに進める | 授乳や昼寝のあと、機嫌のよい時間に行う |
| 段取りを決めず当日に慌てる | 役割と順番を前日までに家族で共有しておく |
儀式が終わったら、用意した料理は家族みんなでいただきます。最後に全員で記念写真を撮ると、思い出に残る一日になります。当日の流れを紙やスマホのメモにして、進行役の人と共有しておくと安心です。
みんなの100日祝いの料理メニュー11選
実際の祝い膳を見ると、準備のイメージがぐっとわきます。正式な御膳から、ベビー食器を使った気軽なスタイルまで、先輩ママ・パパの100日祝いメニューを11例紹介します。我が家らしいスタイル探しの参考にしてください。
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基本を押さえた豪華な祝い膳です。手間ひまかけた料理から赤ちゃんへの愛情が伝わってきます。デザートのイチゴが良いアクセントになり、豪華さの中に可愛らしさも忘れていません。
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正式なお椀は漆器ですが、このようにベビー食器を使ったお祝いも増えています。クマさんのプレートは赤ちゃんも喜び、離乳食でも長く使えるので、実用も兼ねた御膳です。
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尾頭付きの鯛と蛤のお吸い物以外をワンプレートにまとめた、可愛らしい祝い膳です。フォークとスプーン付きで離乳食にもそのまま使えます。手作りメッセージを添えたデザートにも深い愛情を感じます。
こちらもベビープレートで一つにまとめた祝い膳です。ワンプレートでも品数が多く、手の込みようが伝わります。彩り豊かな盛り付けに、メッセージカードやイチゴの飾りも素敵です。
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赤飯や煮物、お吸い物など基本に則った祝い膳です。尾頭付きの鯛も豪華に添えられています。うさぎの形にカットしたリンゴのデザートに、ママの愛情が光ります。
木製の食器を使った御膳です。漆器ではありませんが、荘厳な雰囲気があり伝統を感じさせてくれます。紅白のなます、赤飯、尾頭付きの鯛、そしてオシャレなデザートが目を引きます。
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御膳の代わりに、このような手作りケーキでお祝いするのも素敵です。文字を入れて写真に残せば、大きくなった我が子に見せられる思い出になります。ママやパパの記憶にも残る祝い方です。
形式にとらわれず重箱に詰めるのも高級感があります。品数が多くても綺麗に詰めれば、招いた祖父母も喜んでくれるでしょう。重箱はほかの行事でも使えるのが魅力です。
カジュアルで家庭的な祝い膳です。気軽な雰囲気ながら、しっかり手の込んだメニューが並びます。大人用と赤ちゃん用の食器を分けると、お祝いの雰囲気がぐっと高まります。
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親戚や招く人数が多いときは、大皿で出すのもおすすめです。後片付けがしやすく、ママの負担も軽くなります。みんなで賑やかに囲む様子が伝わるメニューです。
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シンプルな木製食器に、基本を押さえた祝い膳が並びます。ポイントは、尾頭付きの鯛の代わりに添えられた「鯛をかたどったアップルパイ」。遊び心のある一品で、つい真似したくなります。
気になるスタイルが見つかったら、画像を保存して家族に共有してみましょう。「これに近い感じにしよう」と具体的なイメージを伝えられると、準備の相談が一気に進みます。
100日祝い(お食い初め)でよくある質問
100日ぴったりにお祝いできないときは?
無理に100日目に合わせる必要はありません。生後100日から120日の間で、家族がそろいやすい土日や大安などを選べば大丈夫です。地域によっては長寿を願って少し遅らせる「食い延ばし」の風習もあります。ママと赤ちゃんの体調を最優先に、余裕のある日取りを選びましょう。
仏滅でもお祝いしていいの?
お日柄を気にするご家庭では大安を選ぶと安心ですが、最近は六曜にこだわらない家庭も増えています。大切なのは赤ちゃんの成長を祝う気持ちと、家族が集まれること。祖父母がお日柄を気にする場合もあるので、日取りは事前に相談して決めると角が立ちません。
食器は必ず漆器でないとダメ?
正式には漆器や素焼きの器を使いますが、決まりに縛られる必要はありません。離乳食でも長く使える木製や磁器のベビー食器を選ぶ家庭も多く、レンタルや手持ちの器で代用しても問題ありません。お祝いする気持ちがいちばん大切です。
歯固め石はどこで手に入る?
お宮参りのときに神社で授かることが多いです。なければ神社の境内の小石をお借りし、終わったら元へ返します。河原のきれいな小石を煮沸消毒して使う方法もあります。赤ちゃんの口には入れず、必ず大人が手に持って扱い、誤飲に十分注意してください。
赤ちゃんの体調が悪いときはどうする?
赤ちゃんやママの体調がすぐれないときは、無理に当日を強行せず日を改めましょう。お祝いは健康を願う行事なので、体調回復が最優先です。発熱や授乳量の低下など気になる症状があるときは、自己判断せず小児科や健診で相談してから予定を立てると安心です。
赤ちゃんの100日祝いは楽しく祝おう
平安時代から続く100日祝い(お食い初め)は、「一生食べ物に困りませんように」という親の願いが込められた、温かな行事です。正式な作法を大切にするのも素敵ですが、形にこだわりすぎて疲れてしまっては本末転倒。赤ちゃんと家族が笑顔で過ごせることを、何より大事にしたいですね。
準備のポイントは、食器・歯固め石・料理の3つをそろえること、生後100〜120日の都合のよい日を選ぶこと、そして当日は食べさせる真似と歯固めを「安全第一」で行うことです。料理は手作りと宅配を組み合わせ、食器はレンタルや手持ちで代用しても、お祝いの気持ちは少しも変わりません。
親戚や友人が多いご家庭では、オードブルやケータリングを頼んだり、料理を持ち寄るパーティー形式にしたりするのもおすすめです。里帰り中なら祖父母に下ごしらえを手伝ってもらう、共働きなら外食プランを使うなど、それぞれの暮らしに合った祝い方を見つけてください。
赤ちゃんの成長はあっという間です。生後100日の小さな手やふっくらした頬は、今だけのもの。写真や動画にたっぷり残して、家族みんなで「おめでとう」を伝える、世界にひとつの100日祝いにしましょう。