離乳食はいつまで続ける?

離乳食はいつまで?離乳食完了期から幼児食へ移行する目安

離乳食はいつまで続けるべきか、離乳食を完了し、幼児食に移行する目安を解説。食事の回数や量、歯の状態、フォークやスプーンの使い方など、赤ちゃんの様子を観察したうえで離乳食の卒業は決めてください。離乳食完了期~幼児食期にかけての食事の注意点や取り分けのコツ、おすすめの献立もご紹介。

離乳食はいつまで?離乳食完了期から幼児食へ移行する目安

離乳食はいつまで続ける?離乳食完了の目安

一般的には1歳~1歳半が離乳食完了期と言われています。
しかし、離乳食を始めるタイミングも赤ちゃんによってそれぞれ違うように、終わらせるタイミングにも個人差があって当たり前。焦る必要はありません。

離乳食が完了すると、1日のメニューのほとんどが大人の食事に近くなりますが、完全に大人と同じ食事をできるようになるには、まだ時間が必要です。そのような時期の食事は「幼児食」とも呼ばれます。

離乳食を完了する目安としては、以下のようなことがポイントになります。

3回の離乳食を完食できる

離乳食を完食する幼児

大人と同じく朝・昼・晩と1日3回の離乳食をムラなく食べられるのなら、幼児食に移行しても良いでしょう(注1)。

離乳食完了期の1回の食事量目安

穀類軟飯90~ご飯80g
野菜・果物40g~50g
15g~20g
又は肉15g~20g
又は豆腐50g~55g
又は卵全卵1/2~2/3
又は乳製品100g

ただし、離乳食よりもミルクや母乳の方が好きだったり、離乳食に興味のない子は、焦る必要はありません。もう少し離乳食を続けて、様子を見ましょう。

離乳食とともに、おかゆも卒業

おかゆ

離乳食完了期になると、咀嚼力がついているので、おかゆも卒業できるはず。
主食となるご飯は、まず軟飯(2倍粥)から慣れさせます。上手く噛むことができてスムーズに飲み込めるなら、少し柔らかめに炊いたご飯を子供用茶碗に入れて食べさせるようにしましょう。

軟飯(2倍がゆ)の作り方

1.米:水を1:2の割合で鍋に入れて30分間浸します
2.強火にかけて沸騰したら弱火にして30分程火を入れます
3.火を止めて10分間蒸らしてから軽く混ぜれば出来上がりです

離乳食完了と断乳の関係

食事から十分な栄養が摂れていたとしても、「おっぱいを飲む」という行為は、子供にとって精神的に大きな支えです。離乳食が完了したからといって、焦って断乳する必要はありません。

断乳・卒乳については、その子の様子を見ながら検討していきましょう。

歯で食べ物をしっかり噛める

大人と同じような食事を食べるということは、離乳食と違い、歯で噛み砕く必要性が格段に増します。そのため、乳歯が生えていることが前提となります。

1歳くらいになると上下の前歯4本と奥歯が生え揃い始めるので、歯茎ではなく歯で咀嚼できるようになります。離乳食から幼児食へスムーズに移行するためには、歯が生え始める前から歯茎で噛む練習をしておくのがおすすめです。

自分で食べる意欲がある

ナイフとフォークを持って食事に挑む幼児

スプーンやフォークを使って自分で食べようとする意欲があるかも大切です。
ポロポロこぼしてしまうのは、1歳代の子供にとっては仕方のないことです。完食するためにはまだ大人の介助が必要なことも多いですが、子供自身に「食事は自分で食べるもの」という意識があれば大丈夫です。

離乳食が完了!幼児食に移行する際の注意点

「離乳食が完了した」とはいっても、いきなり大人と一緒の食事という訳にはいきません。子供の小さな身体に悪影響を与えることがないように、注意すべきポイントを押さえながら幼児食を始めてください。

幼児食(1歳半~2歳)の1日の食品摂取量の目安

1歳代の子供に必要なカロリーは、男の子950キロカロリー、女の子900キロカロリーです(注2)。
1回の食事量としては、大人の1/2~1/3が目安になります。

食品の目安量にすると、以下の表のようになります。

穀類200~300gご飯80g、
食パン8枚切り1枚、
うどん1/2玉など
肉類30~40g薄切り肉2枚
魚類30~40g切り身1枚程度
大豆製品30g豆腐や納豆
30~40gSサイズ1個
芋類50g

ジャガイモ1/2個
さつまいも1/6本

野菜100g

淡色野菜60g
+緑黄色野菜40g

海藻
きのこ類
少々わかめ、
しいたけなど
咀嚼・消化力に応じて
果物100~150gバナナ1本
牛乳
乳製品
400g牛乳・チーズ
ヨーグルト

3度の食事+おやつを用意してもOK

幼児食も、離乳食後期と同様に大人と同じく1日3回のリズムで食事を与えます。食事の間が長時間空いてしまう時や、食事まで我慢できない食欲旺盛な子には、時間と量を決めて1日1、2回補食(おやつ)を与えても良いです。

食事に響かない程度の量に気をつけながら、果物や牛乳、チーズなど、食事だけでは不足しがちな栄養素を補えるように上手に取り入れましょう。

幼児食に移行するからと言って必ずしも卒乳する必要はありませんが、母乳でお腹が一杯になってしまわないように、タイミングを考えてあげるようにしてください。

食材の大きさや固さ

大きさは1cmぐらいからスタート

カットした果物を掴む幼児

離乳食を完了したばかりの頃は、人参などの根菜類は、1cm幅・3~4cmくらいの長さが目安です。葉物野菜は、柔らかくゆでて、1~2cmの長さにカットして、食べさせましょう。問題なく咀嚼できるようなら、少しずつ大きくカットして構いません。

時には、型抜きをするなど、形を変えると喜びますし、食感も変わって飽きることなく食べられます。

硬さは肉団子ぐらいが目安

固さは「歯茎でつぶせるくらい」という表現が多いですが、肉団子やゆで卵くらいの固さを目安にしてください。様々な食材を適切な固さにして食べさせると噛む練習になります。

味つけは、薄味を維持したまま!

小皿で味見する主婦

子供に食べさせる食事は薄味に越したことはありません。私達が食べている食事は、1歳くらいの身体の小さい子供にとってはかなり塩分や糖分が高くなります。味付けが濃い料理は、子供にとって腎臓の負担になる可能性もあるので要注意です。

取り分けは、味付けする前に行う

離乳食完了期や幼児食期は、大人用のメニューを子供用に取り分けるご家庭も多いでしょう。手間も省けますし、ママやパパと同じメニューというのは、子供の食べる意欲を向上させるとても良い方法です。ただし、取り分けは、調味料で味付けをする前に行うという点を守りましょう。

また、薄味は子供だけではなく、大人の健康にとっても良い事だらけです。すべてのメニューが子供と同じ味付けなのは物足りないかもしれませんが、副菜などは同じ味付けで食べることも検討してみてください。

新しい味付けにチャレンジするのはOK!

濃い味つけは控えるべきですが、幼児食への移行を意識しはじめる離乳食完了期からは、それまでのシンプルな味つけに加えて、新しい調味料を使ってみるのはOKです。様々な味を覚えてもらった方が食に対する興味も沸きやすくなります。

例えばケチャップやマヨネーズ、ごま油、カレー粉など、ほんの少量で味つけをしてみてください。それまで薄味で単調な味ばかりの離乳食を食べていた子供にとってはきっと刺激的で、食事の時間が楽しくなります。

インスタント食品やジャンクフードは避ける

ジャンクフード

離乳食を完了したばかりの1歳、2歳代は、できるだけインスタント食品は控えましょう。

スーパーやコンビニなどのお惣菜も手軽で便利ではありますが、子供にとっては塩分や添加物が気がかりです。子供の頃からその味に慣れてしまうと、薄味の食事を嫌う傾向があります。

調理パンや菓子パンも手軽で与えやすいですが、塩分、糖分、油分全てが大量に含まれているので小さな子供にはおすすめできません。

アレルギーの原因となりやすい食べ物は慎重に

離乳食完了期、幼児食期になると、食事の回数も増え、子供もたくさんのものを食べられます。
しかし、離乳食を始めたばかりのときと同様に、初めて食べさせる食品は、まずは量を少なく、異変があってもすぐ病院に連れていける時間帯に食べさせるようにしましょう。

アレルギーは単品だけではなく加工品でも起こり得るので、食材を購入する場合はきちんと食品表示に目を通しましょう。

アレルギーを起こす可能性が高い食べ物

卵・牛乳・小麦・そば・えび・かに・ピーナッツ(落花生)・肉類(牛・豚・鶏)・いか・あわび・鮭・いくら・さば・山芋・ごま・ゼラチン・オレンジ・桃・バナナ・りんご・キウイフルーツ

生の魚介類はまだ早い

1歳代の子供はまだ消化器官が十分に発達していないので、生の魚介類を上手く消化することができませんし、食中毒を起こす可能性もあります。離乳食を完了しても、刺身やお寿司などの料理は、もう少し成長を待ってから食べさせて方が良いでしょう。

のどに詰まりやすい食品はNG

ナッツ類

喉に詰まらせる可能性が高い食品は、離乳食を完了しても食べさせる必要はありません。
また、スプーンやフォークを使って自分で食べられるようになると、食事中つい目を離しがちになりますが、一度に口に入れすぎると、どんな食べ物でも喉に詰まってしまいます。

幼児食に移行しても、食事中の子供からは目を離さず、1度に大量に口に含もうとしているときは、「ちょっと減らした方がいいよ」「お口がいっぱいになると」と声掛けを行ってください。

のどに詰まりやすい食べ物

  • お餅…乳幼児には食べさせる必要はない
  • ナッツ類…3歳未満は控える
  • こんにゃく…小さく刻んで食べさせる
  • ゼリー…弾力が強いものはNG。幼児用の柔らかめタイプが良い。
  • ぶどう・ミニトマト…大きいものはカットして食べさせる

特にナッツ類は、誤って器官に入りやすく、乳幼児の誤飲の大きな原因となっている食品です。内閣府の食品安全委員会でも、3歳頃まで食べさせないようにと注意喚起をしています(注3)。

離乳食完了期~幼児食期の子供におすすめの献立

食事からすべての栄養を摂取するとなれば、献立には気を配る必要があります。

特に子供の場合は食物繊維やカルシウム、鉄分が不足しやすいです。食物繊維は腸内環境、カルシウムは骨の成長、鉄分不足は貧血の原因にもなるので、意識的に取り入れるようにします。

栄養のバランスを考慮すると、理想的なのは和食です。定食のように主食、主菜、副菜、汁物といった献立を基本にしましょう。それぞれにおすすめのメニューをご紹介します。

主食

混ぜご飯

やはり主食となるのはお米ですが、1歳代の子供だと飽きて食べなくなる可能性もあります。炊き込みご飯にしたり、他の主食でバリエーションを増やして、マンネリ化を防ぎましょう。

  • 鶏そぼろの混ぜご飯
  • ツナと野菜のパスタ
  • ほうれん草と鶏ささみのうどん
  • 卵サンド

主菜

グラタン

肉類、魚類、大豆などのたんぱく質は重要な栄養素なので、毎日摂取する必要があります。

  • 牛肉と野菜のトマト煮込み
  • ひき肉団子のクリームシチュー
  • 白身魚のハンバーグ
  • 豆腐のグラタン

副菜

野菜と果物の副菜

副菜は野菜や果物のみのシンプルなメニューで十分です。

  • ほうれん草、モロヘイヤ、オクラ、小松菜などのお浸し
  • キウイのヨーグルト和え

汁物

栄養豊富なお味噌汁が1番おすすめですが、たまには見た目や味を変えてみると食欲をそそる1品になります。

  • きのこのクリームスープ
  • 根菜類のおすまし
  • パスタ入りトマトスープ

大人の食事から取り分ける裏ワザ集

鍋を持つ主婦

離乳食完了期になると、大人の食事から子供の分だけ取り分けできる機会が増えてきます。幼児食になると、ほぼ大人と同じメニューになりますが、取り分けのコツをご紹介します。

柔らかめに野菜を茹でるコツ

お野菜を茹でる時に、子供の分だけお茶パックや湯切りざるに入れて茹でる時間を長くすると一石二鳥です。麺類もこの方法で柔らかめに茹でることができます。

「蒸す」調理法を活用しよう

シリコンスチーマーがあると、電子レンジで手軽に野菜や魚を蒸すことができるので、子供の分だけ調理するのも苦になりません。蒸すことで素材のうま味が出ますし、ヘルシーな1品になります。

味噌汁は、簡単で栄養満点な1品

具沢山のお味噌汁を作り、お味噌をとく前に1人分取り分けておけばそれだけで栄養たっぷりの1品に仕上がります。

外食時には、スープを薄めよう

外食や出来合いの物を大人と一緒に食べる場合、麺類は軽く水に浸けて、スープ類には水を足して味を薄めるのがおすすめです。

離乳食をいつまで続けるかは赤ちゃんの食べ方次第!

離乳食をいつまで続けるかは、お世話をしているパパやママの判断次第です。一般的には1歳半くらいまでは離乳食を食べている子が多いですが、毎回の離乳食を完食してくれるようであれば少々早くても良いですし、逆に離乳食に興味が無いようなら徐々に時間をかけて幼児食に移行しても構いません。

大切なのは、子供が食事を楽しめるようになることです。焦る必要はないので、その子のペースに合わせてあげましょう。

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