臨月の子宮口の状態とは?

臨月の子宮口はどうなる?子宮口でわかる出産のタイミング

臨月の子宮口はどのように開いていき、出産に至るのか、子宮口と陣痛の関係を解説。臨月に入る前に子宮口が開いてしまう原因やその後の処置と、反対に臨月になっても子宮口が柔らかくならない場合の対処法を紹介。稀にですが、子宮口が開く際にチクチクとした痛みや違和感を覚える人もいます。

臨月の子宮口はどうなる?子宮口でわかる出産のタイミング

臨月に子宮口はどうなる?

臨月になると、医師から「子宮口が開いてきましたね」と言われることがあります。しかし、子宮口が開いていると言われても、どんな状態なのかピンとこないので、不安になってしまう方もいるでしょう。

ですが、子宮口とは、要するに「赤ちゃんが産まれる際の通り道」です。赤ちゃん側に近い子宮口を「内子宮口」、出口に近い子宮口を「外子宮口」と言い、「子宮頚管」という管によって繋がれています。

出産が近づいてくるとホルモンの影響により、赤ちゃんの通り道である子宮頚管は柔らかくなります。その影響で内子宮口と外子宮口が少しずつ開きますが、これを「子宮口が開く」と表現するのです。分娩時には、子宮口は10センチまで開き、赤ちゃんがスムーズに通れるようになります。

図解:子宮口

準備期:子宮口は0~3cm

子宮口が3cmまで開く時期を準備期と言います。一般的には、子宮口が3cm開くと規則的な陣痛が来るといわれていますが、それ未満だと特に違和感なく、自覚症状もありません。ただし、不規則なお腹の張りや痛みを感じる「前駆陣痛」が始まる方もいます。

出産までの時間には個人差があり、子宮口3cmまで開いてからは、2~6時間で赤ちゃんが産まれる場合もあれば、数日間~数週間この状態が続く場合もあります。

一般的な準備期は、初産婦で約8時間、経産婦で約6時間と言われています。

子宮口3センチなら出産はもうすぐ!陣痛が来ないときは?
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活動期:子宮口4cm~7cm

子宮口が4~7センチまで開く時期を活動期と言います。「規則的な子宮の収縮=陣痛」を実感できるようになり、陣痛の間隔が3~4分になります。いよいよ出産が近づいてきましたので、陣痛室に入ってさらに子宮口が開くのを待ちます。

個人差がありますが、一般的には初産婦で約4時間、経産婦で約2時間と、準備期よりは短くなります。

移行期:子宮口8cm~10cm

陣痛の間隔は2~3分、1回の陣痛が1分~1分半と規則的に続くようになり、痛みも増します。いよいよ分娩台に上がり、全開の10cmになったところで、助産師さんの指示通りにいきみます。

個人差がありますが一般的には、初産婦で約1時間、経産婦で約15~20分かかります。

子宮口が開くときに痛みや違和感はある?

お腹をおさえる妊婦

一般的には、子宮口が開く際に痛みを感じることはありませんし、3cm以降は子宮収縮の痛みが強く、子宮口には意識が向かない方が大半です。

ですが、少数派ですが、臨月に入った頃に子宮口付近に違和感を覚えたり、痛みを感じる妊婦さんもいます。痛みの感じ方は人それぞれですが、「チクチクと針で刺されるような痛み」「生理痛のようにドーンと鈍い痛みなどと形容されることが多いです。

臨月に入る前に子宮口が開くとどうなる?

母体や胎児の状態によっては、臨月に入る前に子宮口が開いてしまう可能性はあります。3cm未満なら陣痛が来ない状態で数週間維持できることもありますが、そのまま出産が進み、早産になる可能性もあります。

早産を予防するための処置がとられる

早くに子宮口が開いてしまうと、早産を防ぐため、管理入院によって安静にし、陣痛が来ないように張り止めの薬などが投与されることもありえます。

また、出産に最も適した時期である正産期は、妊娠37週0日~41週6日です。臨月は、妊娠36週0日~39週6日ですので、臨月に入ってすぐに子宮口が開き、妊娠36週に分娩に至った場合も早産です。

妊娠36週なら胎児の臓器はほぼ完成しており、体重も2500g前後はあるのが一般的です。しかし、妊娠34週以降、正常の出産時期に近くても呼吸障害などのリスクはありますから、やはり定期的に妊婦健診を受け、病院で適切な処置を受ける必要があるでしょう(注1)

子宮頚管無力症とは?

妊娠中期あたりから子宮口が柔らかくなって開き始めた場合は「子宮頚管無力症」という病気の疑いがあります。妊娠24週までに兆候が見られた場合は、早産の危険性を考えて入院、または手術の可能性もあります(注2)。

臨月に子宮口が開かないとどうなる?

ソファーに座り考える臨月のママ

臨月に入っても子宮口が硬いままでまったく開かない妊婦さんもいます。「予定日を過ぎてしまうのでは?」と心配になる方もいるでしょうが、子宮口が柔らかくなって開くタイミングには個人差があるので、焦る必要はありません。

一般的には子宮口は徐々に柔らかくなって、少しずつ開いていくパターンが多いですが、中には急激に開く場合もあります。健診時にはなにも言われなくても、陣痛が始まってから柔らかくなって開き始める妊婦さんもいます。

子宮口が開かない!陣痛後も全開にならないときの対処法
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子宮口を開くために臨月になったらしたいこと

妊娠36週、臨月に入ると妊婦健診は週に1度になり、子宮口の状態もチェックします。赤ちゃんの発育が良好で、いつ生まれても大丈夫なら、子宮口を柔らかくし、開きやすくするための取り組みを行ってもよいでしょう。

子宮口は柔らかくするには?正産期から始めたい6つの習慣
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一般的に、子宮口を柔らかくするために良いと言われている方法をご紹介します。

適度な運動

臨月の適度な運動は、陣痛を促し、子宮口を開く効果が期待できます。特にスクワットや階段の上り下りなど、股関節を柔軟にするような運動がおすすめです。

おすすめのストレッチ

  • 四つん這いの体勢になって、手は肩幅に足は肩幅よりも少し広めに広げます。お腹が大きくて辛い場合は楽な幅で大丈夫です。
  • そのままお尻だけを左右に振ります。腰を落としたり反ったりすると負担がかかり腰痛の原因になるので、できる限り水平に保ちながら数回お尻を振ります。

お腹に負担がかからないストレッチなので臨月でも安心して行えます。骨盤周りの筋肉が動いて温まります。それによって子宮の血行が良くなり、子宮口が柔らかくなる効果が期待できます。テレビを観ながらでも簡単にできるので、習慣的に行うとより効果的です。

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マタニティースクワット

図解:マタニティスクワット

1.がに股の状態で足を肩幅よりもやや広めに開いて、両手は後頭部に置いて立ちます。
2.立った状態からゆっくりと腰を下ろし、一番低い時点で5秒間キープします。
3.ゆっくりと元の体勢に戻るスクワットを1日に数回行います。

転倒防止のために、壁によりかかって行ってください。
お相撲さんが行う股割りのようなストレッチですが、股関節が伸びて子宮口の硬さがほぐれます。

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ウォーキング

ウォーキングは、妊婦さんにとっては最適な全身運動です。歩く時は骨盤周りが軸となり積極的に使われますが、これによって子宮の血行がよくなります。手軽にできる運動ですし、出産に備えて体力をつけることもできます。

ただし、体調がすぐれない時や悪天候で足場が悪い日は、やめておきましょう。また、ウォーキングに出かける時は携帯電話や母子手帳を持って出かけるようにしてください。

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身体を温める

身体を温めて体温を高くすると、血行が良くなり、骨盤周りの筋肉が緩んで子宮口も開きやすくなります。臨月は体が重く、湯船に浸かるのが億劫になる妊婦さんもいますが、できるだけシャワーではなく、湯船につかることを心がけましょう。

足湯も同様に身体を温める効果があります。お風呂に浸からなかった日は、寝る前に足湯だけでも行うと身体が温まり、安眠しやすくなります。

他にもカイロを使用したり、温かい飲み物を飲むようにしたりと、体が冷えないように気を付けましょう。

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精神的にリラックスする

お茶を飲みリラックスする妊婦

緊張した状態では、なかなか子宮口が開きにくくなります。特に3cmまで開いて陣痛は始まったけれど、お産が進まない場合は、リラックスが大切です。

陣痛が始まっている状態では、難しいこともアリと思いますが、パートナーや助産婦さんと会話したり、可能であれば音楽をかけたり、アロマを焚いたりして、緊張をほぐすようにしましょう。

卵膜剥離

子宮口が硬いままの状態が続く場合には、医師の判断によって卵膜剥離が行われる場合があります。これは赤ちゃんが包まれている卵膜を子宮壁から少しだけ剥がす処置で、内診の際に、医師の指や器具によって行われます。

卵膜剥離は痛みを伴うことが多いのですが、刺激によって陣痛が促されて子宮口が開く場合もあります。妊婦さんたちの間では、通称「内診グリグリ」とも呼ばれています。

内診グリグリで陣痛を促進!痛いけれど効果は抜群?
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薬で対応する場合もあり

子宮口や子宮頚管を柔らかくするために「子宮頚管熟化剤」という薬を使用する場合もあります。薬が効いて陣痛が始まり、子宮も柔らかくなればそのまま出産となります。

それでも陣痛が来ない場合は医師から「陣痛促進剤」を勧められる場合もあります。不安な点がある場合は、遠慮せず医師に尋ねるようにしましょう。

子宮口を開く方法~柔らかく開きやすい子宮口で安産に!
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