二人目の妊娠で考えておくこと

二人目妊娠!上の子との関わり方と気になる保育園問題

二人目の妊娠が分かったら、上の子との関わり方を今一度見直す必要が生じます。抱っこはいつまでできるのか、まだ母乳を飲ませている場合は断乳する必要があるのか疑問に回答。上の子と二人目の保育園問題についても解説します。赤ちゃん返りが見られるときは、不安に寄り添ってあげましょう。

二人目妊娠!上の子との関わり方と気になる保育園問題

二人目を妊娠したときに見つめ直したい上の子との関わり方

二人目の妊娠が分かったときは、赤ちゃんが加わるこれからの生活にばかり気持ちが向いてしまいます。

もちろん、これからの生活について考えることは大切ですが、妊娠中のこの瞬間も育児は続いています。そばにいる上の子との関わり方についても、同じようにしっかり考えていきましょう。

二人目を妊娠したときに、意識すべき3つのポイントを紹介します。

二人目が生まれる前は、上の子だけとの時間をたくさんとる

戸外で上の男の子と一緒に遊ぶ妊婦

上の子との生活は、赤ちゃんが生まれた後ももちろん続いていきます。しかし、上の子が「ひとりっこ」として親と関わる生活は、赤ちゃんが生まれたときに終わってしまうのです。

どちらも可愛い我が子であるのは当然のことですが、赤ちゃんが生まれてからしばらくは、どうしても赤ちゃんの世話につきっきりになったり、赤ちゃんのことが家族の会話や夫婦の会話の中心になってしまったりします。

子ども二人に平等に接しようとしても、当面は赤ちゃんに注意が偏ってしまうのは仕方のないことです。赤ちゃんが生まれる前は、上の子だけに意識を集中させて、親子だけの時間を楽しむようにしましょう。

上の子の不安に寄り添う

妹や弟が生まれたら、自分の存在は両親にとってどうなるのか、不安に感じている子はたくさんいます。

「もう全部一人でしなくちゃいけないの?」とストレートに親に聞いてくる子もいますが、「赤ちゃんに早く会いたいな」と口では言いながら、心の奥底に不安を隠している子もいます。

赤ちゃんが生まれることは嬉しいが、可愛い家族が一人増えるだけのこと。
お兄ちゃんやお姉ちゃんも、いつまでも可愛い家族の一人であること。
全部一人でする必要はなく、これからもママやパパを頼ってもよいこと。

上の子の理解能力に合わせて説明し、不安を取り除いてあげましょう。

妊娠中から「赤ちゃん返り」するケース

赤ちゃん返りして泣く幼児

「赤ちゃん返り」というと、赤ちゃんが生まれてから、上の子が赤ちゃんのような行動や話し方をすることをイメージします。しかし、子どもによっては、赤ちゃんがお腹の中にいる頃から「赤ちゃん返り」してしまうこともあるのです。

「赤ちゃん返り」した子どもの言動

いつも以上に甘えたがる
着替えや排せつなどができなくなる
わざと困らせるような行動をとり、反応を伺う
ベビーカーに乗りたがる
卒乳・断乳したのにおっぱいを吸いたがる
指をしゃぶる

いずれの行動も上の子の不安な気持ちを示していますので、「お兄ちゃんになるんだから、それはおかしいでしょ?」は禁句です。まずは不安な気持ちに寄り添い、思う存分、甘えることを許してあげてください。

家族みんなの愛情を感じられるように

関係が変わるのは、上の子とお母さん・お父さんの間だけではありません。下の子が生まれれば、おじいちゃんやおばあちゃんとの関係も「たった一人の孫」や「一番小さな孫」といった特別な立場ではなくなってしまうこともあります。

祖父母が電話でお腹の赤ちゃんのことばかり聞いていたりする様子を上の子は見ているものです。ですが、祖父母にとっても、上の子が可愛い孫であることには、何の変わりもないはずです。お父さんやお母さんがしっかり上の子の気持ちをフォローしてあげましょう。

祖父母が近くに住んでいるのなら、妊娠中に上の子が祖父母と一緒に過ごせる時間を作るのも良いでしょう。

妊娠中、上の子はいつまで抱っこできる?

上の子がまだ抱っこを必要とする年齢のとき、もしくは赤ちゃん返りして急に抱っこを求めてくるようになったとき、お腹に赤ちゃんがいるお母さんは、いつまで上の子を抱っこしても大丈夫なのでしょうか。

妊娠初期はひざの上に抱っこが基本

赤ちゃんをひざの上に抱っこする女性

妊娠初期は、お母さんは身体に負担をかけないように特に注意しなくてはいけない時期です。年子妊娠などで上の子が1歳前・10キロ未満ならともかく、2歳なら12キロ以上、3歳なら14キロ以上あります。子どもの全体重を支えると、お母さんの身体には大きな負担がかかってしまいます。

基本的にはお母さんが座った状態で、上の子をひざに抱っこするようにしてください。もちろん、お腹を押さえつけないように、できれば太ももの真ん中辺りに子どものお尻が収まるような体勢がおすすめです。

どうしても立つときは抱っこ紐でサポート

上の子がまだ小さく、抱っこしてお出かけしなくてはいけないときや家の中で抱っこして歩いて欲しいとせがんだときは、抱っこ紐を使うようにしてください。

抱っこ紐を使うことで子どもの重みをある程度分散させることができ、お母さんの腰やお腹に負担がかかりにくくなります。

妊娠中期も無理のない範囲

妊娠中期は安定期ですので、妊娠初期と比べると抱っこの方法などにそこまで神経質になる必要はありません。しかしながら、妊娠全期間を通して重いものを持つことは推奨されませんので、子どもの体重などを考慮し、お母さんに無理のない範囲で抱っこするようにしましょう。

身体に負担をかけると感じるときは、「赤ちゃんが生まれてから抱っこするから、もうちょっと待っていてね」「お父さんが抱っこしたいって言っているよ」など、子どもが落胆せずに済むような声掛けをしてください。

妊娠後期は医師と相談して

妊娠後期はお腹も前にせり出してきますので、普通に生活しているだけでも腰に負担がかかる時期です。立ちながらの抱っこはもちろん、膝抱っこも難しくなることがあるでしょう。

妊娠経過も含めて、妊婦健診時にかかりつけの医師に、身体に負担をかけない方法について相談してみましょう。

抱っこしなくてもスキンシップはできる!

母娘が一緒に散歩

抱っこだけが子どもと触れ合う方法ではありません。一緒に手をつないでお散歩することや頭をやさしくなでること、身体をくっつけてお昼寝したり座ったりすることも、素晴らしいスキンシップの方法です。

子どもが「さびしい」「不安だ」と感じなくても済むように、抱っこ以外のスキンシップを積極的に行っていくようにしましょう。

二人目を妊娠すると断乳しなくてはいけない?

「二人目の妊娠が分かったら、断乳をしなくてはいけない」と言われることがあります。これは、乳首を吸う刺激によって分泌されるホルモン「オキシトシン」が、子宮を収縮させる作用があるためです。できれば母乳育児を続けたいと考えているお母さんは、どのように対応することができるでしょうか。

「妊娠=断乳」ではない

妊娠中の授乳がどの程度、早産などと関係があるのかはまだわかっていない部分も多く、無理にやめる必要はないという意見もあります。年子育児の方などは、二人の子供を同時に授乳する『タンデム授乳』を実践する方もいます。

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妊娠の経過や医師の考え方による部分が大きいので、妊婦健診時に上の子の授乳について医師に相談し、医師の指示に従って授乳もしくは断乳を決定して下さい。

切迫早産の可能性があるときは断乳が必要になることも

かかりつけの医師から切迫早産の可能性があると言われたときは、オキシトシンの分泌を促進する行為は控える方が望ましいと判断され、断乳を促される可能性もあります。

上の子の預け先を検討しておこう

二人目を妊娠して、考えなくてはいけないのが上の子の預け先です。出産時の預け先については、既に考えていると思いますが、それ以外にも妊娠中は急な入院等もありえます。いろいろな場面も想定しておきましょう。

子供の手を引いて歩く母親

急に入院になったときは?

妊娠高血圧症候群や切迫早産などにより、出産時期よりもかなり早い時期にお母さんの入院が決定することもあります。場合によっては出産する前の数ヶ月間を病院で過ごす可能性もありますので、実家や義実家などに預かってもらえそうか考えておきましょう。

上の子が保育園に通っているときは、別の家に預けないで夫が送り迎えをするという選択肢もあります。ただし、夫の仕事の事情によっては、ベビーシッターなどの民間サービスを利用する必要性もでてきます。

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妊婦検診のときは?

病院やクリニックによっては、お母さんが健診を受けている間は上の子を預かってくれるサービスがあります。しかし、お預かりサービスがない産院に通っているときは、一緒に病院の待合室で待つ必要がありますので、楽しく過ごせるように工夫が必要です。

「静かにさせなきゃ」とママの負担になったり、子どもも頻繁な病院通いにストレスを感じるようなら、祖父母などを頼ったり、一時保育の利用も検討しましょう。

出産のための入院のときは?

出産のための入院は経膣分娩で3~4日、帝王切開で1週間が目安です。
入院中だけ祖父母の家に預けるのか、夫が有給や育児休業を取得するのか、家族にとってベストの方法を吟味してください。

退院後は?

退院したからと言って、すぐに体調が元通りになるわけではありません。また、退院直後は赤ちゃんの世話でお母さんの負担も増えます。

上の子が保育園や幼稚園に通っている場合、日中のママは少しは軽減されます。しかし、新生児を抱えての送迎はやや不安が残るのが正直なところです。

ファミリーサポートや産後ヘルパー、送迎も請け負ってくれるベビーシッターなどを探しておくと、産後の体調が優れなかったときにも頼りになります。

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二人目の妊娠と保育園問題

上の男の子と赤ちゃんと一緒に昼寝する女性

上の子が保育園に通っているとき、また、二人目の子もタイミングが来たら保育園に通わせようと考えているとき、次のような問題が発生することがあります。

育休中は保育園をやめさせられることもある

自治体よっては、「親が育児休業中は上の子も預かりは不可」と規定されているケースもあります。そのような保育園に通っているときは、一度上の子は退園となり、生まれたばかりの赤ちゃんと上の子の世話を同時にしなくてはなりません。

俗に『育休退園』といわれ、待機児童などとともに日本では問題となっており、埼玉県所沢市では保護者が市を提訴するなどの事態にも発展しました。

退園を逃れるためには、産後休暇ののちに育児休業を取得せずに職場に復帰するという方法があります。しかし、産後2ヶ月での就労はやはり負担も大きいでしょう。

自治体によって退園の条件は、上の子の年齢や育休の期間によっても違いがあります。お住まいの自治体や通っている認可保育園の在園条件を確認しておきましょう。

補助金が出なくなって通園が困難になることも

本来、認可外保育園は、「保育に欠ける乳幼児」に限らず入園は可能であり、保護者の就労の有無も問われません。しかし、認可外保育園の通園にあたり自治体から補助金が支給されている場合、育児休業中は補助金支給がストップされてしまう可能性もあります。

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ただでさえ育児休業中は収入が減りますので、金銭的負担が増えて、そのまま保育園に通わせることが難しくなってしまうご家庭もあるでしょう。

お住まいの地域はどのようなシステムになっているのか、今一度確認しておきましょう。

二人目の子の保育園申し込みタイミング

保育園は通常、定員に空きがあれば1年中いつでも入園することができます。しかし、4月入園を希望する場合は、前年の10月ごろまでに入園申請を行わなくてはならない保育園も多いです。希望する保育園の願書締め切りはいつなのか、保育園に直接問い合わせてみてください。

現在、上の子が通っている保育園が人気の高い保育園であるときは、きょうだいがいるからといって優先的に下の子を入園させてもらえない可能性もあります。在籍園への問い合わせは、早めに行いましょう。

二人目妊娠中は、積極的に手を抜こう

二人目が生まれることは喜ばしいことですが、上の子が小さい場合、妊娠中のお母さんの育児負担は大きくなってしまいます。

よく言われますが、二人目の赤ちゃんのお世話は、一人目のときのようにいかないことがほとんどです。それでも、下の子はたくましく育っていきます。

何事も完璧にやろうと思うと、身体も心も追い詰められます。妊娠中の今から「手を抜く」練習をしていると思いましょう!

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