臨月の外出はどこまでOK?破水や陣痛に備えた準備と出産までにしておきたいこと
臨月に入り外出するときの注意点や外出先で陣痛や破水が起こったときの対処法や里帰り、出産までにしておいた方が良いことなどについて解説します。
臨月の外出範囲はどこまで?外出の際の注意点
臨月はお腹が張ったりいきなり陣痛がきたり破水する可能性があります。それでも産院に通って定期健診を受けたり日常の買い物などで外出をしなくてはいけません。
外出の際の注意点 基本の4か条
1.午前中に出かけるようにしましょう。
午後は体が疲れやすく疲れたことによってお腹が張ることがあります。また、浮腫みやすいママは午後以降の方が浮腫みやすいので午前中に出かけて早めに帰り足が浮腫んだら自宅で足を高くして休むことをおすすめします。
2.たとえ雑誌で見て流行っている場所でもあまり土地勘のない場所は避けましょう。
何かあったときに知らない場所では対応に困ることもあります。自分が良く知っている場所に出かけるようにしましょう。
3.長時間の外出は避けましょう。
体に負担がかかりやすいので時間を決めて長時間にならないようにしましょう。
4.一人で外出する際は連絡を必ずとれるようにしておきましょう。
散歩や買い物、妊婦検診もあるので一人で出歩かないというは難しいです。その場合、必ず家族と連絡が必ずとれるようにしておきましょう。
常に緊急連絡先(家族とかかりつけの参院)を携帯電話に登録をしさらにメモにして持って出かけると安心です。
臨月の外出は自宅・産院から一時間で戻ってこられる場所までがベター
赤ちゃんが生まれたらしばらくは旅行に行けないかもしれません。だからといって臨月に入ってから旅行に行くのはいつ出産になってしまうかわからないので避けましょう。
二人目以降の妊娠の場合、しばらくは上の子にあまりかまえないからかわいそうな気になるのはわかるのですが遠出は控えましょう。
日常の買い物や上の子がいる場合にまったく家から出ないわけにもいきません。外出は自宅とかかりつけの産院から1時間以内の場所までにとどめておくのが安心です。
人込みの多い場所ではリスク回避の工夫を
人込みの多い場所は危険
人込みはノロウイルスやインフルエンザなどの感染症にかかるというリスクがあります。マスクを着用し、外出先から戻ったら必ず手洗いをしましょう。
混雑していると妊婦だと気づかれない
荷物があたったりすることがあります。また、小さな子どもは前を見ないで走ってきてお腹にぶつかることもあるのでまわりの動きにも注意してください。
疲れてお腹が張ったら休む
すぐに座れるところを探しましょう。慣れない場所では休める場所を探すのも一苦労。この時期は慣れた場所に出かけるようにしてトイレが探せなくて困ることのないようにしましょう。
無理ないスケジュール
外出時は色々なところに行ったり見たりしたいものです。でも、ママが思うよりも体は疲れやすいので無理のないスケジュールを組みましょう。
誰かとお出かけ
家族や友人と一緒にお出かけができると何かあったときも安心です。
臨月の外出は車と電車、どっちが安全?
臨月になるとママが思っている以上に体に負担がかかりお腹が張ったりすることもあります。それでも息抜きも必要ですし、親戚の集まりなど少し離れたところに行かなくてはいけない用事があったりもします。
電車の注意点
移動をするときは通勤ラッシュなどの時間帯や転倒の恐れのあるような人の多い混雑した電車に乗るのは控えた方が良いです。車内が込み合っていると押される危険性もありますし、シートに座れないこともあります。
電車でお出かけのときは空いている時間帯で10分以内で乗り換えがなく到着できる場所までにしておくと安全です。
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車の注意点
車が必須な地域のママもいますよね。ママが運転するときは長時間の運転は控え、張りを感じたらすぐに休むように心がけでください。眠気があるときは無理に運転しないなどの対策をとるようにしましょう。
体調を考え疲れたら休めるように時間に余裕を持って出かけましょう。また、妊娠中でもシートベルトは必要です。普段のシートベルトに圧迫感があったらマタニティシートベルトが便利です。最近は手頃な価格となっていてママと赤ちゃんを守り圧迫せずサポートをしてくれます。
誰かに同乗してもらえるときは運転を交代でしたり、運転の必要がない場合は助手席ではなく運転手の後のシートが安全です。
里帰り出産はいつまでに?飛行機を使う場合の注意点
里帰りは臨月前に行っておくのがベターです。
できれば36週までに移動をしておくことをおすすめしますが、出産前は何かと忙しいのでもし臨月に入ってしまった場合には、国内線の場合はJAL,ANAともに出産予定日28日以内の搭乗には診断書と医師の同意書が必要になります。
さらに出産予定日を含め7日以内の場合は診断書の提出と医師の同伴が必要となりますので注意してください。その他、出産予定日から28日以内のママが同伴できる幼児は1名のみです。
妊娠中は航空会社では安心して利用ができる色々なサービスがあります。たとえば優先的に機内へと案内をしてくれたり、台数に制限はありますが長距離歩行が不安なママは電動カートを利用できます。事前に電話などで確認しておくと良いです。
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臨月の外出の持ち物&もしもの時の対処法
臨月に外出するときはいつ陣痛や破水が起こるかもしれないことを常に考えシミュレーションをしておくと良いです。もしものときのために必ず持っていたほうが良いものや持っていると便利なものをまとめました。
臨月の外出に必要な持ち物
臨月はいつ出産するかはわかりません。そのため、外出時は生理用ナプキン、母子手帳、携帯電話、産院の連絡先のメモ(携帯に登録)などを持って出掛けましょう。
生理用ナプキン
いつ破水してしまうかはわからないので夜用生理用ナプキンを準備してでかけましょう。
母子手帳
外出中に出産の方向にすすめことがあります。また、転倒などのアクシデントに見舞われたときにの応急処置などでも母子手帳を持っていればママや赤ちゃんの情報が医者に伝わります。
携帯電話
緊急に家族に連絡ができるようにしっかり充電してから出掛けましょう。
産院の連絡先
産院の連絡先は診察券を持って出掛けましょう。携帯電話に登録をしてもパニックになってパスワードが思い出せない状況も考えられますし、大きな病院の場合に診察券がないと入院に手間取ることがあります。
その他
カーディガン
冷房が効いて寒いことがあります。体の冷えはお腹が張る原因にもなるのでかさばらない上着が1枚あると重宝します。
水筒
妊婦さんは喉が渇きやすいので小さめの水筒やペットボトルの水を持って出掛けましょう。
陣痛タクシーを予約しておく
陣通時は破水をしてしまうことも考えられ普通のタクシーには乗車ができないこともあります。
陣痛タクシーとは陣痛がはじまったときに配車してくれるタクシーで登録料が無料です。かかりつけの病院、出産予定日、緊急連絡先などを登録しておくことにより陣痛がはじまったときスムーズに病院まで送迎してくれます。しかも料金は通常のタクシーと同一金額です。
しかも助産師による研修を受けたドライバーがいるタクシー会社もあるのではじめての出産でも安心です。また、バスタオル・防水シートを準備しているタクシー会社、後払いシステムなど通常のタクシーにはないサービスがいっぱいです。
いつ陣痛がはじまるかわからない臨月。そこで陣痛タクシーに登録し外出の際は必ずタクシーの連絡先も持ち歩くことをおすすめします。
携帯電話に登録したり、携帯電話の充電が心配なママやはじめての出産でパニックになり携帯電話のパスワードを忘れそうなママは他にメモにして母子手帳やお財布に挟んでおきましょう。
外出先で陣痛が起きたときの対処法
歩いて疲れたせいでお腹が張ったのかと思ったら陣痛だったという先輩ママの話はよく聞きます。陣痛から始まる場合は焦らなくてOKです。
できるだけ痛みが本格化する前に、なにかおかしいと思ったら家に帰った方が良いです。陣痛の間隔を測りながら自宅に戻りましょう。そして、自宅からかかりつけの産院に電話をし指示に従いましょう。
他に家族や友達がいなくても自分で車を運転して産院に行くのは危険です。車の微妙な振動は陣痛を促進させますし、定期的な痛みで運転に集中するのは難しいです。必ず登録してある陣痛タクシーに連絡しましょう。
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外出先で破水してしまったときの対処法
破水とは、胎児を包んでいる卵膜が破れて中の羊水が外へ流れ出ることをいいます。一般に子宮口が全開になってから破水することが多いのですが陣痛よりも破水が先に起こる(前期破水)もあります。
破水には個人差があり、いきなり大量に出るママや少量でおりものや尿漏れと区別がつきにくいママもいます。
見分け方としては安静時にも止めようとしても自分では止められない、アンモニア臭ではないなどがありますが破水かもしれないと思ったらすぐに産院に電話をしましょう。
破水は細菌感染の可能性があるので少し厄介です。産院に連絡しそのまま病院へ直行になることが多いです。入浴やウォシュレットはNGです。
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外出先の破水でパニック!救急車は必要!?
外出先の破水は確かにたいへんですが、救急車を呼ぶ必要はありません。ただし、痛みがひどい、出血がある、赤ちゃんの頭がでてきているなどの場合は呼ぶことになります。
まずは、落ち着いて産院へ連絡することが大切です。そのままほとんどの場合、家族の車や陣痛タクシーで産院に向かうことになるので夜用ナプキンやタオルがあると便利です。
出産までにしておいた方が良いこと・行っておきたいところ
赤ちゃんが生まれると毎日の生活が一変し、今までのように自由出掛けることもままならなかったり…ということもしばしば。そこで、赤ちゃんが生まれる前にしておきたいこと、出掛けておきたいところなどをまとめました。
1.美容院や映画に行きましょう
体調が良ければ美容院に行っておきましょう。しばらくは行けないかもしれません。また、映画館や子どもを連れて行きにくいレストランなども行っておくのも良いです。パパとの時間を大切にしましょう。
2.お部屋を見直しましょう
赤ちゃんが生まれるとたくさんの赤ちゃんグッズになるので、お部屋のモノを全体的に見直しておきたいですね。あまり活用していないものは実家に預けたりフリーマーケットを利用し処分したりなど、少し荷物を減らしお部屋をしっかりとお掃除しましょう。
必要のないものだらけだとお掃除も行き届かず、赤ちゃんはほこりなどに敏感でアレルギーの原因となってしまう可能性もあるからです。
3.おにいちゃんおねえちゃんになる上の子とのスキンシップを
第二子以降の出産のママは上の子との時間を大切にしましょう。妊娠中は思うように体が動かないこともありますが、これから赤ちゃんが家に来るけれど、あなたも同じように生まれてきたことやあなたのお世話をする時間が減るかもしれないけれど大切な子どもだということ、家族が増えるという喜びを伝えましょう。
出産や育児は体力が必要なので体を動かせるときは無理のない範囲で動かし体力をつけましょう。妊娠生活は人生で限られた時間なので思い出になるようにたくさん写真を撮っておきましょう。
臨月の外出を過剰に恐れないこと
臨月はいつ生まれるかわかわない状態なので外出が不安になることもあると思います。でも臨月だからといって家から一歩も出ないという考え方はしなくて良いです。
日常生活を楽しみながらあまり無理をせず遠出をしないことを心がけましょう。そしてなにかあったときのこともシミュレーションし、落ち着いて対応することが大切です。