妊婦の目薬使用時の注意点

妊婦は目薬を使用できる?市販品を使う時は注意しよう

妊婦が目薬を使用しても良いのか心配な方へ。妊婦さんが市販の目薬を使用する時の注意点を5つご説明します。妊婦にはNGな成分が入った目薬もありますので、妊婦さんが目薬を使用する時には必ず成分を確認しましょう。

妊婦は目薬を使用できる?市販品を使う時は注意しよう

妊婦の目薬使用時の5つの注意点&使用NG時期&目薬

妊婦さんには、飲めない薬が多いので、風邪を引いた時や体にトラブルが起こった時には、服用する薬に注意する必要があります。では、妊婦さんは、市販の目薬を使用することができるのでしょうか。

妊娠中でも目薬を使用することができるか不安な方へ、妊婦さんが市販の目薬を使用する時の注意点について、詳しくご説明していきます。妊婦さんは、意外に目のトラブルに悩まされる方が多いです。妊娠中に、安心して目薬を使用することができるように、妊娠中の目薬の使用の仕方について頭に入れておきましょう。

妊婦に多い目のトラブル

目の疲れで目頭を押さえてる妊婦さん

妊婦さんは、肩こりや腰の痛みなどを初めとして様々なマイナートラブルに悩まされます。妊婦さんの中には、目のトラブルに悩まされる方も多くいます。妊婦さんに多い目のトラブルについて、ご説明していきます。

目の疲れ

妊婦さんに多い目のトラブルの一つが、目の疲れです。妊娠するとホルモンバランスが変化することにより、疲れやすくなったり、疲れがとれにくくなったりしてしまいます。体の疲れが、目に疲れという症状に表れることがあります。また、妊婦さんは、外で活発に動くことができなくなってしまうため、家でテレビを見たり、読書をしたりするなど、目を使う時間が妊娠前より多くなる人もいます。最近は、スマホの普及により、普段から目が疲れがちな方が多いため、妊娠中は、意識して目を休めるようにしていくようにしていきましょう。

一時的な視力の低下

妊娠すると一時的に視力が低下してしまう人がいます。妊娠するとホルモンバランスが変化することにより自律神経が乱れ、ピントが合わせにくくなったり、目からの情報が上手く脳に届かなくなったりしてしまうことがあるのです。また、血液量の増加による血圧の上昇により、眼圧が変化し、目が見えにくく感じることがあります。

これらの理由により、妊娠中に視力が下がったと感じる人がいます。ただ、妊娠中の体の変化に伴う視力の低下は、一時的なもので産後徐々に回復していきますので、あまり心配しないようにしましょう。

眼精疲労

目の疲れがひどくなってしまうと、肩こりや頭痛などの症状がおこる眼精疲労になってしまうことがあります。眼精疲労にならないように、できるだけ体をリラックスさせて休めるようにしていきましょう。

目の感染症

妊娠中は免疫力が低下してしまうため、ものもらいなど感染する目の病気にかかりやすくなります。結膜炎など痒みを伴うものは、長引くとつらいですので早めに対処したいものです。

妊婦は目薬を使っても大丈夫?

市販の目薬

妊娠中に、目の疲れなどの目のトラブルがあらわれた場合、市販の目薬を使用することはできます。ただ、目薬の成分により妊婦さんが使用出来ないものもありますので、妊婦さんが目薬を使用する時には、注意が必要です。市販の目薬を購入する時には、薬局で薬剤師さんに妊娠中であることを伝えて、妊婦でも使用可能な目薬を選んでもらうようにすると良いでしょう。

妊婦が市販の目薬を使用する時の5つの注意点

妊婦さんが市販の目薬を使用する時には、普通の時と異なり注意すべきことが多くあります。妊娠中の目薬使用については、以下の5点に注意し、何か不安な点がある時には、医師に相談するようにしてください。

1.妊娠4~12週は控える

妊娠初期の妊娠4~12週頃は、お腹の赤ちゃんの重要な器官が形成される時期ですので、薬を服用するのはできるかぎり控える必要があります。目薬は、一回の点眼量がごく少量であり、目意外の部分に成分が届きにくいものではありますが、念のために妊娠4~12週の目薬の使用は控えてください。

2.プロノプロフェン入りの目薬は使用しない

妊婦さんが市販の目薬を使用する時には、「プロノプロフェン」という成分が含まれているものは、使用しないようにしてください。プラノプロフェンは、かゆみや炎症を抑える消炎作用がある成分でありますが、動物実験で分娩の遅れが確認されているため、妊婦の使用に関しては不安があります。プラノプロフェンは市販の抗アレルギー目薬にも含まれている成分ですので、妊娠中に市販の目薬を使用する際には、目薬の成分表示の欄をよく確認するようにしましょう。

3.使用説明書を良く読む

妊婦さんが市販の目薬を使用する時には、使用する前に必ず使用説明書をよく読むようにしてください。「妊婦さんは使用を控えるように」と注意書きが書かれているものは、使用しないようにしてください。使用説明書に書かれた使用回数や使用頻度なども守るようにしましょう。

4.かかりつけの産婦人科医に相談する

産婦人科の医者に相談してる妊婦さん

妊娠中に目のトラブルに悩まされて目薬を使用する場合には、かかりつけの産婦人科医に相談するのが一番安心です。妊娠初期~中期は、1ヶ月に1度しか妊婦健診がありませんので、目薬使用前に相談することは難しいかもしれませんが、次の妊婦健診の際に、市販の目薬を使用していることの報告と使用している目薬の商品名を報告するとよいでしょう。目の症状によっては、眼科を受診するようにアドバイスされることもあります。

5.古い目薬は使用しない

妊娠中に市販の目薬を使用する時には、以前に使用した目薬の残りなど古い目薬は使用しないようにしましょう。古い目薬は、にごりや浮遊物が見られることがあります。目薬の中ににごりや浮遊物が確認された場合には、使用せずに廃棄するようにしてください。

目薬の使用期限

目薬の使用期限は、使用説明書に従い正しく保管するという前提で、開封後2~3ヶ月となります。目薬の箱に記載されている使用期限は、未開封の状態でのものです。開封後は、正しく保管し、2~3ヶ月を目安に使い切るようにしてください。

目薬の容器に開封日時を記入しておくと、古くなった目薬を誤って使用することを避けることができます。

花粉症・アレルギー用の目薬には要注意!

妊娠中も花粉症やアレルギーに悩まされる方が多くいます。妊娠してホルモンバランスが変化したことで花粉症の症状が重くなったり、急に花粉症を発症したりする場合もあります。逆に、妊娠したとたんに花粉症の症状が治まる方も中にはいます。

妊婦は花粉症・アレルギーの目薬の成分を確認

花粉症の症状がひどい場合、通常ですと薬を服用して症状を抑えますが、妊娠中は服用が禁止されている花粉症やアレルギーの薬がありますので、注意が必要になります。市販の目薬についても、気をつけるべき点があります。

花粉症やアレルギーによる目の痒みを緩和する目薬には、「プロノプロフェン」という成分が含まれていることがあります。成分に「プロノプロフェン」が含まれている目薬は、妊娠中は使用しないようにしましょう。

妊娠する前に花粉症やアレルギー対策として目薬を処方されたり、市販の目薬を購入して使用していたりする方は、一度、その目薬の成分を確認してみましょう。もし、「プロノプロフェン」が成分に含まれている場合には、直ちに使用を中止して目薬を処分してください。

花粉症の症状を薬に頼らずに緩和させる方法

妊娠中でも安定期に入ると花粉症の薬を服用してもらうことができますが、やはり妊娠中の薬の服用は心配という方も多いことでしょう。花粉症は、季節的なものですので、妊娠中は薬に頼らずに症状を緩和させる方法を試してみるのもよいでしょう。

花粉をブロックする

マスクをしてくしゃみをしてる女性

花粉を体に取り込まない工夫をしましょう。花粉症対策としてマスクをするのは、いまでは当然のことですが、意外に見落とされがちなのが髪の毛への花粉の付着です。外出するときは、帽子をかぶり髪の毛に花粉が付着しないようにしましょう。また、髪の毛の長い妊婦さんは、髪の毛を纏めておくほうが、花粉が髪の毛に付着しにくくなります。花粉の季節に外出する際には、「マスク・めがね(サングラス)・帽子」を忘れないようにしましょう。

花粉を部屋の中に入れない

花粉の季節には、花粉をできるだけ室内にいれないようにしましょう。外出から帰った時には、上着を玄関で脱ぎ、できればブラシをかけたり、スプレーをしたりして花粉を室内に入れないようにしてください。また、花粉が多い時期は、洗濯物や布団をベランダに干すことはやめて、日当たりの良い部屋に干すようにしましょう。

空気清浄機や加湿器を活用する

花粉の季節には、空気清浄機と加湿器が大活躍してくれます。花粉はどんなに努力してもやはり室内に入り込んでしまいます。空気清浄機で室内に入ってきた花粉をできるだけ除去するようにしましょう。また、乾燥している部屋の中は花粉が飛散しやすくなってしまいますので、加湿器で適度な湿度を保つことも必要になります。

花粉の少ない日や時間を選んで外出する

妊娠中は、可能な範囲で花粉の少ない日や時間帯を選んで外出するようにしましょう。お天気がよく乾燥している日や風が強い日は、花粉の飛散量が多くなります。また、1日の中でもお昼~夕方にかけては、花粉が飛散しやすくなっています。最近は、天気予報でも花粉の飛散量を予想していますので、外出する時には参考にしてみましょう。

お風呂で鼻を温める

お風呂に入ると鼻の中に温かい空気が吸い込まれるので、鼻が通りやすくなります。ただ、妊娠中はあまり高い温度のお風呂に入ることは体に負担をかけてしまいますので、40度程度のお風呂にゆっくりと入り鼻や体を温めるようにしましょう。

花粉症を和らげる食べ物を食べる

ヨーグルト

様々な研究で花粉症やアレルギーの症状を和らげる効果のある食べ物があることが判ってきました。ヨーグルトなど乳酸菌やビフィズス菌を含む食べ物は、免疫力を高める効果があるため、花粉症に対する抵抗力もアップします。ただ、食べ物の効果は継続することで高い効果を得ることができますので、できるだけ毎日ヨーグルトを食べるなど、継続するようにしましょう。

妊婦がヨーグルトを食べる時の注意点とオススメの食べ方
妊婦がヨーグルトを食べる時の注意点とオススメの食べ方

目のトラブルは専門医に相談しよう

妊婦さんに目のトラブルが起こった場合、できるだけ早めに眼科医に相談するようにしてください。早期に受診することで症状の悪化を抑えることができるとともに、目薬や薬を使用する期間を短くできる可能性が高くなります。目のトラブルで眼科を受診する時には、必ず妊娠中であることと週数を伝えましょう。また、かかりつけの産婦人科医にも、目のトラブルで眼科を受診したことを妊婦健診の時にお伝えしてください。

目薬成分を全身に吸収させない目薬の差し方

目薬は、口から飲む薬と比べると目以外の部分へ成分が回りにくくなっています。ただ、妊娠中は、できるかぎり余計なものを体に入れたくないと考えますので、いくら安全な目薬でも多少の不安があることでしょう。目薬をさす時に、差し方を少し工夫することで、目薬の成分が体の他の部分へ回ることを最小限におさえることができます。

目薬の成分が体の他の部分に回りにくい目薬のさし方

目薬を点眼したら、目頭を1分ほど軽く押さえておきます。そうすることで、点眼液がのどに伝わり、全身に吸収されることを防ぐことができます。

目のトラブルを予防して目薬の使用を抑えよう

妊娠中は、いくら安全と言われても目薬を使うのは不安という方もいることでしょう。目薬を使用しないようにするには、目のトラブルがおこらないようにするのが一番です。目のトラブルの発生を予防する方法をご紹介します。

バランスの良い食事を摂る

バランスの良い和食

妊娠中は、免疫力が低下してしまう人が多いです。免疫力が低下してしまうと目の感染症にかかりやすくなったり、目が疲れやすくなったりしてしまいます。バランスの良い食事をすることで、免疫力を上げるようにしていきましょう。バランスの良い食生活は、免疫力の向上だけでなく、体重の過度の増加予防や血圧上昇の予防にも有効です。

目の周りを温めてあげる

妊娠中に感じる目の疲れは、血行不良が原因となっていることも多いです。ぬるめのお風呂にゆっくりと入って、目の周りや体を温めて、目の周囲や体全体の血行を促進させてあげましょう。血行をよくすることは、妊婦さんにおこりやすい肩こりの予防や症状緩和にも有効です。

妊婦さんは安全な目薬を使用しよう

妊婦さんは、目のトラブルにみまわれやすくなっていますので、市販の目薬を使用しないといけない状況になることもあるでしょう。妊娠中に市販の目薬を使用する時には、目薬の成分を確認し、安全な目薬を使用するようにしましょう。市販の目薬の使用に関して心配な点がある場合には、医師や薬剤師に相談してください。

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