正産期とは?正期産・臨月との違い

正産期とは?妊娠37週~41週の出産に備えた過ごし方

正産期とは?正産期はいつからいつまでを指すのか、正期産や臨月との違いを説明し、この時期の妊婦さんの過ごし方の注意点を解説。お腹の張りや不規則な痛みなど陣痛の兆候を感じることもあり、出産はもうすぐです!ストレッチやスクワットなどの運動をしながら、心と体の準備を整えましょう。

正産期とは?妊娠37週~41週の出産に備えた過ごし方

正産期と正期産は違うもの?読み間違えやすい言葉

「正産期(せいさんき)」と「正期産(せいきさん)」は、別の言葉・意味だということをご存じでしたか?使う漢字が同じで並び方が違うだけなので、別の言葉と知らなかった方や読み間違いをしていた方も多いのではないでしょうか。

正確に理解されていないことが多い「正産期」と「正期産」について、説明しておきましょう。

正産期とは?いつからいつまでの期間を指す?

「正産期」とは、「せいさんき」と読み、妊娠37週0日~41週6日の期間のことを言います。

妊娠37週以降になると週1回の妊婦健診の際に、医師や助産師さんからは、「赤ちゃんはいつ産まれてくるか判らないから準備しておいてね」と声をかけられることでしょう。正産期は、赤ちゃんが産まれてきてよい状態まで成長した時期ということになります。

正期産はどういう意味?

正期産

「正期産」とは、「せいきさん」と読み、妊娠37週0日~41週6日の間に出産することです。

正産期が「期間を示す言葉」なのに対し、正期産は「出産そのものに対する言葉」です。また、「正産期」は一般的な俗語ですが、「正期産」は医療用語であり、医師や助産師も用います。

一方で、妊娠37週より前に出産することを早産、妊娠42週以降に出産することを過期産と言います。

正産期と臨月の違い

実は妊娠用語の中には、もう一つ正産期との区別がつきにくい「臨月」という言葉があります。臨月とは、妊娠36週0日~39週6日の期間のことを言います。臨月は、正産期より少し早い期間から始まり、臨月に入ってすぐの妊娠37週以前に出産した場合には、医学的には早産となります。

臨月=出産が近づいてきたというイメージが一般的です。臨月に入ると、妊婦さんの体が出産に向けた準備を始めていくことになります。

臨月はいつからいつまで?時期や過ごし方、里帰りの目安
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正産期に出産するのが良い理由

正産期での出産は、お腹の赤ちゃんや妊婦さんにとって、最もリスクが少ない時期での出産とされます。ただし、出産時の状況は一人一人異なりますので、正産期といえども楽観しすぎないようにしてください。

正産期は赤ちゃんの準備が最も整っている時期

胎児の成長が出産に耐えられる段階に達する

お腹の赤ちゃんは、妊娠した時から約40週かけて成長していきます。単に体が大きくなるだけでなく、臓器や身体機能なども徐々に発達していき、妊娠37週を超えると、お腹の赤ちゃんは外に出ても生きていけるレベルまで身体機能や心肺機能が発達します

赤ちゃんの体重や身長の成長は、個人差が大きく、正産期の出産でも2,500g以下で産まれてくる赤ちゃんもいれば、4,000g近くまで成長して産まれてくる赤ちゃんもいます。

ですが、心肺機能や身体機能の発達は、通常の場合妊娠37週を過ぎると、出産後も問題無く過ごせるレベルまで成長するのが一般的です。

早産・過期産にはリスクがある

早産や過期産となった場合、正期産と比較してお腹の赤ちゃんや妊婦さんのリスクが高くなるとされています。

早産のリスク

早産となった場合、出生体重2,500g未満の低出生体重児が生まれる可能性が高くなります。

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妊娠高血圧症などの合併症や高位破水によって、正産期前に赤ちゃんが産まれそうな気配がある場合、管理入院をして安静に過ごすことを求められる妊婦さんもいます。

過期産のリスク

早産だけでなく、過期産でもリスクがあります。妊娠42週を過ぎてからの出産は、赤ちゃんが大きくなりすぎて自然分娩の際に母子ともにリスクが高くなる場合があります。また、出産予定日を超過すると、胎盤の機能が徐々に低下していき、赤ちゃんが低酸素状態になる可能性もあります。

過期産のリスクとは?出産予定日を過ぎたら行う検査と対応
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過期産によるリスクを避けるために、現代では妊娠42週に入る前に、陣痛誘発剤などを用いて誘発分娩を行うのが一般的です。検査により経膣分娩が困難だと判断された場合は、帝王切開への切り替えとなります。

出産予定日が過ぎても陣痛の兆候が見れらない場合は、医師から入院や出産の日取りについて説明されます。

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正産期の出産でなくても自分を責めないで!

早産や過期産で出産された方の中には、「どうして正期産で出産できなかったのだろう?」と自分を責めて悩む人もいます。

早産や過期産だと母体や胎児へのリスクが上がるのは事実ですが、早産や過期産になる原因はハッキリとは分かっていませんので、自分を責めることにないようにしてください。

赤ちゃんが2500g未満で産まれても、発達は徐々に追いついていきます。産まれてきた赤ちゃんのためにも、ママが心穏やかに過ごすことが大切です。

正産期の過ごし方

母子ともに健康な出産をするためにも、妊娠37週以降、正産期に入ったら日々の過ごし方に今まで以上に気を配るようにしましょう。また、赤ちゃんが産まれたらできなくなってしまうことをしておくのも重要です。

無理のない範囲で体を動かす

公園のベンチで一休みする妊婦

妊娠後期に入るとお腹の赤ちゃんが大きくなるので、妊婦さんが動きづらくなってしまいます。そのため、妊娠後期に入ってから急激に体重が増加する妊婦さんも多いです。

必要以上に体重が増加すると、難産になる可能性が高くなるとされていますので、正産期には無理のない範囲で体を動かすようにしましょう。

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ただ、正産期はいつ赤ちゃんが産まれてもおかしくない時期です。お腹に強い張りを感じるなど、体に異変を感じた時には、すぐに安静にするようにしてください。

早く出産したくて、体を無理に動かそうと考える妊婦さんもいるようですが、くれぐれも無理のない範囲でということを忘れないでください。

早く産みたい妊婦さんが臨月に行った陣痛促進方法
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睡眠をしっかり摂る

出産は予想以上に妊婦さんの体力を消耗します。正産期のうちに睡眠をしっかりとって、体力を温存させておきましょう。

ただ、お腹が大きくなると寝苦しく感じる妊婦さんも多いです。クッションなどを活用して、自分が寝やすい姿勢を見つけるようにしてください。夜ぐっすり眠れないようでしたら、お昼寝を少しするなど、疲れを溜めない工夫をしましょう。

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寝る直前までスマホやテレビを見ていると、良質な睡眠をとることができません。リラックスできる音楽を流すなど、自然と眠れるような方法を見つけましょう。

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体力をつけておく

正産期には、出産に備えた体力作りをしておきましょう。出産にかかる時間には個人差がありますが、人によっては陣痛開始から1日以上かけてようやく出産するということもありえます。特に初産の場合は、出産時間が長くなる傾向にあります。

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体力作りは、毎日短時間でも継続していくことで効果が期待できます。妊婦さんにも取り入れやすい体力作りの方法を紹介します。

スクワット

妊婦のスクワット

スクワットは骨盤周りの筋肉を鍛えることができるので、安産を促す運動として効果的です。スクワットは出産後の体型戻しにも役立ちますので、これを機会にスクワットをする習慣をつけておくと良いでしょう。

スクワットの方法

  • 両足を肩幅より少し大きめに広げる
  • 背筋を伸ばして、ゆっくりと腰を下ろしていく
  • 一番下前下ろしたら少し停止する
  • ゆっくり体を元の位置まで戻す

お腹が大きくて体が安定しないので、手すりを持ったり、壁に寄りかかりながら行うようにしましょう。無理のない回数を毎日続けて行ってください。

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ストレッチ

ストレッチは寝ている姿勢でできるものも多いので、体が重くて動きにくい妊婦さんでも取り入れることができます。お風呂上がりなど、ゆったりとした状態の時の行うとよいでしょう。

妊婦さんに多い腰痛や肩こりの解消にも効果的です。ストレッチを行う際には深い呼吸を意識して、無理をしないようにしてください。

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ウォーキング

公園をウォーキングする妊婦

ウォーキングは、妊婦さんの運動として取り入れる方が多いものの一つです。体力作りだけでなく、気分転換としてもオススメです。ウォーキングをする時には水筒やペットボトルを持参し、水分補給を小まめに行うようにしましょう。

また、急に陣痛がくる可能性もありますので、あまり自宅から遠く離れた場所まで一人でウォーキングしないようにしてください。

出産準備の最終チェック

出産を間近に控えた正産期は、出産や出産後の準備を整えておく期間でもあります。チェックリストを作成し、漏れがないようにしておきましょう。

  • 入院準備を再度確認
  • 入院中の家事全般を旦那さんや留守番の家族に依頼
  • 退院後の赤ちゃん用品の準備
  • 手続関係の手順の確認(出生届・保険証・出産手当など)

妊婦さんのしたいことをしておく

出産後は、赤ちゃん中心の生活になります。しばらくは自分の自由な時間を取ることができませんので、妊娠中の今のうちにしたいことをしておきましょう。

正産期は夫婦2人で過ごす、残り少ない期間でもあります。旦那さんと二人でゆっくり過ごしたり、病院や自宅から離れない距離で、デートを楽しんでも良いでしょう。

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正産期の妊婦さんの体の変化

お腹の張りを感じる妊婦

正産期は出産に向けて妊婦さんの体が変化をしはじめ、陣痛の兆候を感じることもあります。
何か不安な点がある場合には、妊婦健診の際に医師に相談してください。

陣痛の兆候10項目~出産のサインを見逃さない!
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お腹の張りをより感じる

正産期に入ると、お腹の張りをより感じる妊婦さんが多いです。「お腹を触るとカチコチ!」という方もいるでしょう。

正産期のお腹の強い張りは、出産が近づいている印です。お腹が張って辛い場合は、座ったり、横になったりするなどして、体を休めるようにしてください。

臨月のお腹の張りや痛み・気をつけたい陣痛の特徴・対処法
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お腹が下がる

出産予定日が近づいてくると、赤ちゃんの頭がどんどん子宮口の方に下りてきます。そのため、お腹の膨らみ全体が下に下がってきます。

お腹が下がってくると、子宮によって腸や膀胱が圧迫されて頻尿になりやすくなります。一方で、胃は圧迫感から解放されて、食欲が増加する妊婦さんもいます。最後まで気を抜かず、体重管理には気を付けましょう。

臨月にお腹が下がる理由~出産まではどのくらい?
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胎動が少なくなる

正産期に入ると胎児の頭が下がってきて、妊婦さんの骨盤の間に入り込みますので動きづらくなり、胎動が少なくなります。

ただ、胎動の強さについては個人差が大きく、出産直前までよく動いていたというケースもあります。

臨月に胎動が減る理由|胎動が激しいと出産はまだまだ?
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前駆陣痛が起こる

正産期に入ると、お腹に不規則な張りや痛みを感じる妊婦さんがいます。この痛みは体が出産に向けて子宮収縮の準備をはじめているときの症状であり、「前駆陣痛」と呼ばれます。

初産の場合は、前駆陣痛を本陣痛と勘違いして病院に連絡する方も多いですが、もし本陣痛ならば痛みの間隔は規則的で、だんたんと強くなるはずです。前駆陣痛は規則的な痛みにはなりません。

本陣痛か前駆陣痛か判断がつかない場合は、念のため病院へ連絡してみると良いでしょう。

前駆陣痛の症状で心の準備!お腹の張りや痛みの特徴
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後期つわりがおこる

つわりは妊娠初期から始まり、安定期に入るころに終わるのが一般的ですが、正産期に入って吐き気や胃もたれ、胸やけなどの後期つわりに悩まされる妊婦さんもいます。大きくなった子宮が胃を圧迫することで、胃痛が起きることもあります。

一度にたくさんの量を食べようとすると嘔吐してしまうこともありますので、食事は小分けにしましょう。出産までの辛抱ですから、食べられる時間に食べられるものを少しずつ口にするようにしましょう。

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正産期の妊婦さんの心の変化

不安な表情の妊婦と寄り添う看護師

正産期に入って出産が近づくと、陣痛の痛みや出産後の生活に対する不安から、情緒が安定しなくなってしまうこともあり得ます。

陣痛の痛みが怖いときの対処法

陣痛痛みに関しては、呼吸法を練習したり、イメージトレーニングがおすすめです。事前に出産時のことを想像しておくことで、精神的な余裕に繋がります。

出産の痛みが怖い…呼吸法でリラックス&痛みを和らげる方法
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出産のイメージトレーニングで安産になる?体験談15
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出産後の生活が不安なときの対策

出産や赤ちゃんとの生活に対して心配なことがある場合には、家族や先輩ママ、主治医や助産師さんにも相談したり、赤ちゃんが産まれてからの生活で、楽しみなことを思い浮かべましょう。

出産が楽しみになる10項目~出産の不安を乗り越えるために
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「もうすぐ赤ちゃんに会える」という前向きな気持ちで正産期を過ごした方が、陣痛が起こった際にパニックにならず、落ち着いて出産を進められることが多いでしょう。

正産期は家族のサポートが大切!

正産期は、妊婦さんにとって最後の頑張りどきです。家族は妊婦さんをサポートしてあげてください。旦那さんは、家事などできることはご自分から進んで行いましょう。

赤ちゃんが産まれてくると、奥さんは忙しい毎日を過ごすことになります。今のうちから、家事を手伝う習慣がついていると、赤ちゃんが産まれてから奥さんの負担が少なくなるでしょう。出産という一大イベントを家族で協力して乗り切ってください。

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