妊婦はにんにくを食べても良い?

妊婦ににんにくはおすすめの食べ物?臭いを軽減する食べ方

妊婦ににんにくはおすすめできる食べ物?にんにくの効果・効能と、臭いを軽減する食べ方をご紹介。にんにくは栄養価も高く疲労回復効果もあるので、風邪に負けたくないときなど妊娠中もにんにく料理を楽しんでOK。ただし、食べ過ぎは胃腸の調子を悪くし、下痢や胃もたれを起こす可能性もあります。

妊婦ににんにくはおすすめの食べ物?臭いを軽減する食べ方

妊婦はにんにくを食べても良いの?

妊娠中は食べない方が良いとされている食材もあるので妊婦さんは食べ物について気を使うものですが、独特の臭いが特徴のにんにくも、刺激が強いので食べない方が良いと思っている妊婦さんもいるのではないでしょうか。

妊婦がにんにくを食べることで胎児への悪影響はない

結論から言えば、妊婦さんがにんにくを食べることで、お腹の赤ちゃんや母体に悪影響を及ぼす心配はありません。にんにくは栄養が豊富に含まれている食材なので、疲れやすい妊婦さんにとって良い影響も期待できます。

ただし、妊婦の体調不良の原因になる恐れもあり、食べ過ぎには注意

妊娠中ににんにくを食べること自体は問題ありませんが、刺激が強い食べ物には間違いありませんから、過剰摂取はおすすめできません。

生のにんにくであれば1日1片までの摂取にしておき、オイル漬けやしょうゆ漬けなど加工されているにんにくの場合はつい食べ過ぎてしまいやすいですが1日2片までにしておきましょう。

妊娠中の「にんにくの食べ過ぎ」がもたらす悪影響

胃がもたれる妊婦

栄養価が高い食材であるにんにくですが、食べ過ぎると下痢や胃もたれなどの消化器系を中心に悪影響を及ぼす場合もあります。

消化不良を起こし、お腹が緩くなりやすい

にんにくを食べ過ぎると消化不良になり、下痢症状を引き起こす場合があります。
妊娠中に下痢になると脱水症状が心配なので、予防のためにもにんにくの食べ過ぎには注意が必要です。特に、普段からお腹が緩い方はにんにくの摂取量に気を付け、よく加熱したものを少量のみ味わうようにしましょう。

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妊娠中の刺激物は胃もたれの原因になる

妊娠すると免疫力が低下するといわれますが、普段より消化機能も弱くなる傾向があり、胃の調子が優れないことも増えます。にんにくは刺激が強い食べ物なので、胃に負担がかかり、胃もたれを起こしやすくなるので、適量を守って摂取してください。

つわりが終わったばかりの頃は胃腸が弱っているので特に注意!

つわりが終わると急に食欲が出てくることがありますが、それまで普通の食事を十分に摂れていなかったとしたら、胃腸は弱った状態です。パンチのきいた濃い味付けの料理には、にんにくが豊富に含まれていることもあります。

にんにくの臭いを「おいしそう」と思えるほどつわりが治まったのは喜ばしいですが、急に刺激物を食べ過ぎないようにしてください。

体内のビタミンを殺傷してしまい、ビタミン欠乏症に繋がる恐れあり

ビタミン生産菌も殺菌してしまうニンニク

にんにくは抗菌・殺菌作用がある食材ですが、食べ過ぎると腸内でビタミンを作っている「ビタミン生産菌」も殺傷してしまい、結果として体内で生産されるビタミンの量が減り、ビタミン欠乏症になる恐れもあります。

ビタミン欠乏症になると口角炎、舌炎などの症状が表れますが、ひどくなると皮膚炎を引き起こすこともあります。

血中のヘモグロビンを減少させ、貧血を招く可能性がある

にんにくは血液をサラサラにする効果がある食べ物です。もちろんこれは妊婦さんにとってもメリットになりますが、食べ過ぎることで溶血作用が強くなるという点には注意が必要です。

溶血作用によって血中のヘモグロビンが減少すると、ただでさえお腹の赤ちゃんに送る血が必要な妊婦さんは貧血症状を起こす恐れもあります。

妊娠してから貧血気味の自覚がある、めまいや立ちくらみの症状がひどい、医師から鉄剤を処方されているようなときは、念のためにんにくは控えておきましょう。

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にんにくに含まれている妊婦に嬉しい栄養素

にんにくに含まれている栄養素

にんにくは健康補助食品のサプリとして使用されるほど栄養価が高い野菜です。
妊娠中は食事に気を使うもの。にんにくには、どのような栄養素が含まれていて、どんな効果・効能があるのか知っておきましょう。

妊娠中期以降の胎児の成長のために追加摂取が必要な「たんぱく質」

にんにく100gあたりたんぱく質は6.4g含まれていますが、これは野菜の中では珍しく、たんぱく質含有量が高いと言って良いでしょう。たんぱく質は妊娠中期以降、お腹の中の赤ちゃんの骨や筋肉の成長のために追加摂取する必要がある重要な栄養素です。

疲労回復効果が高く、疲れやすい妊婦さんにおすすめの「ビタミンB1」

にんにく100gあたりビタミンB1は0.19mg含まれており、ビタミンB1は体内で同じくにんにくに含まれているアリシンと結合することで、疲労回復効果が期待できます。

肉体的にも精神的にも疲労を感じやすい妊娠中に、積極的に摂りたい栄養素や成分がセットになっているのがにんにくなのです。

ビタミンB1は、体内の糖分が多すぎると上手く働けない

妊娠したことで味覚が変わったり、疲れやすくて甘いものを欲したりと、妊婦さんは糖分摂取量が増える場合があります。糖分を体内でエネルギーに変換してくれるのがビタミンB1の役割ですが、あまり多くの糖分が体内に入ってくるとビタミンB1の作業効率が落ちてしまいます。

「疲労感を取り除きたいから」といって糖分をとると、逆にビタミンB1が不足して疲労がたまってしまい悪循環となります。

つわりが終わったばかりの頃など食欲のない時期に特に食べたくなる果物、暑い時期にのどを潤すためのジュースなどの清涼飲料水、甘いお菓子類には糖分がたくさん含まれていますので、「最近疲れやすいな」という妊婦さんは1度あえて甘いものを摂らないという選択をしてみてください。

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皮膚や粘膜を保護し、妊娠中の肌荒れ予防に良い「ビタミンB6」

にんにく100gあたりビタミンB6は1.53mg含まれており、ビタミンB6はたんぱく質の吸収を促進する働きがあります。また皮膚や粘膜を保護する働きもあるので、妊娠中に肌荒れが気になる妊婦さんには嬉しい成分です。

胎児の先天性異常を防ぐため妊娠初期の摂取が推奨されている「葉酸」

にんにく100gあたり葉酸は93ug(マイクログラム)含まれています。担当医や助産婦さんから「葉酸をとるように」とアドバイスを受けたことがある妊婦さんも多いでしょうが、葉酸は妊婦さんにとって非常に大切な栄養素なのです。

妊婦さんがなりやすい症状である「貧血」や胎児の「神経管閉鎖障害」のリスクを軽減するために、1日400ugの摂取が推奨されています。

妊娠中に葉酸を摂って神経管閉鎖障害&つわりのリスク低減
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葉酸はにんにくの芽にも豊富に含まれている

スーパーの野菜売り場で販売されているにんにくの芽には、特に葉酸が豊富に含まれています。その量は100gあたり120ugとかなり多いですが、生のにんにくより臭いが控えめで食べやすいので、手軽に葉酸をとりたい場合にはおすすめです。

にんにくの芽には葉酸以外にも、免疫力を高める「βカロテン」や抗酸化作用に優れている「ビタミンE」、「食物繊維」や「鉄分」といった妊婦に嬉しい成分が豊富含まれていますし、お値段も安く、調理方法も炒めるだけで良いので簡単です。お肉や厚揚げと一緒に炒めると美味しく頂けるので是非試してみてください。

抗菌作用によりウイルスを退治し風邪を予防する「アリシン」

アリシンとはにんにくに含まれている香りの成分です。にんにくはそのまま臭いを嗅いでもさほど強い香りは持っていませんが、切ったり潰したりすると強い香りが出ます。この時に出る成分がアリシンで、疲労回復を始め、食欲増進、生活習慣病予防といった効果があります。

抗菌作用にも優れているので、薬の服用に慎重にならざるを得ない妊婦さんにとっては大敵の病原菌やウィルスから身を守ることができ、O157のような強い菌を退治してしまうほどの威力があります。

病原菌を撃退し、免疫力が高まれば風邪などに感染しにくくなるので、臭いは強烈ですが妊婦さんにとって大きなメリットを与えてくれる嬉しい成分です。

アリシンは加熱されると「アホエン」に変化し、血行を促進する!

血流

アリシンは加熱されることによって「アホエン」という成分に変わります。アホエンは体内に入ることで血液がサラサラになる効果を発揮するので、血行・血流が良くなります。

妊婦さんは冷えや肩こり、腰痛、むくみなどのマイナートラブルに悩まされやすいので、血行促進も嬉しい効果です。

脂肪燃焼効果で太り過ぎを予防する黒にんにくの「カプサイシン」

最近は「黒にんにく」という真っ黒なにんにくが注目されています。妊婦さんが食べても問題はありません。むしろ普通のにんにくよりもミネラルが豊富に含まれているので、妊婦さんにはおすすめです。

黒にんにく

黒にんにくは通常のにんにくに比べて脂肪燃焼効果も高いです。唐辛子に含まれている「カプサイシン」に脂肪燃焼効果があるのは有名ですが、黒にんにくにもカプサイシンと同じ働きを持つ成分が含まれているため、同等の効果が期待できます。

にんにくの臭いが気になる場合の対処法

にんにくは食べたいけれど、どうしても臭いが気になってしまうという妊婦さんもいるでしょう。にんにくの特徴的な臭いは、食べ方によって軽減も可能です!

にんにくの臭いの正体は「アイリン」が傷ついた際の酵素反応

にんにくの臭いの素は「アイリン」という成分です。と言ってもアイリン自体は無臭ですが、にんにくに傷がつくことで、アイリンと「アリナーゼ」という酵素の反応が起こり、「アリシン」が作られますが、これが臭いの正体です。

にんにくを切るときは、繊維に逆らわない切り方をする

にんにくを切るときには、繊維に逆らわないようにスライスします。
切り方によって臭いの原因であるアリシンの発生を抑えることができます。

にんにくを切ると中央に芯がありますが、実はこの芯に臭い成分が集まっているので、取り除いてしまえば多少臭いが和らぎます。水に浸けると臭いが軽減されるので、切ってすぐ水に浸けるのも良い方法です。

にんにくを剥くときは薄皮を傷つけない

にんにくを調理する時は、まず白い薄皮を剥きます。この時ににんにくを傷つけないように気を付けると臭いが和らぎます。

傷がつくことで臭いの原因となる「アリシン」が作られるので、包丁で剥く場合は慎重に行ってください。

十分に加熱すれば、臭いを抑えられ、消化にも良い

ニンニクを加熱する

にんにくは加熱すると臭いが弱まります。にんにくに含まれている「におい酵素」は熱に弱いという特徴があります。焼いたり茹でたりして臭いを軽減するか、電子レンジで軽く温めるだけでも臭いが軽減できます。

多少焦がすと香ばしい香りになるので食べやすくなるという妊婦さんの意見もあります。また加熱することで内臓への刺激も弱まります。

食べる前に牛乳を飲むと、臭い成分が発生しにくくなる

牛乳に豊富に含まれているたんぱく質は、体内でにんにくの臭い成分「アリシン」と結合し、アリシンの化学反応を抑えることができるので、独特の臭いが軽減されます。

食べるときに緑茶を飲むと、カテキンによって口臭を抑えられる

にんにくを食べた後の口臭が気になる妊婦さんには、食べる時にお茶を飲むのがおすすめです。緑茶に含まれている成分「カテキン」には、口臭を予防する働きがあります。

ただし、妊婦さんにはあまりおすすめできないカフェインも含まれているので、1日2杯程度にしておきましょう。また、基本的にカフェインレスの緑茶にもカテキンは含まれています。

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食後にりんごを食べると、ポリフェノールの消臭作用で臭いが軽減される

リンゴに多く含まれている「ポリフェノール」という成分は、消臭作用がありますので、にんにくを食べた後にデザートとしてリンゴを食べれば、口の中に残る嫌な臭いを消してくれるでしょう。パセリやミントのタブレットにも口臭を防ぐ効果があるので、試してみてください。

妊婦はにんにくで元気な毎日を!

妊婦さんにとってにんにくは元気の源となる食材です。疲れが溜まると、風邪などの感染症にもかかりやすくなりますので、にんにくの疲労回復効果は嬉しい限りです。

つわりでにんにくの臭いを嗅ぐと気分が悪くなってしまう時にはおすすめできませんが、症状が出ないなら食べても問題はありません。

ただし、食べ過ぎてしまうと悪影響を受ける場合もあるので、にんにくの良い効果だけを感じるように適量を守りましょう。

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