妊婦の牛乳でカルシウム摂取

妊婦は牛乳でカルシウム摂取!飲み過ぎ&冷やしすぎに注意

妊婦でも牛乳を毎日飲んで良いのか心配な方へ。妊婦さんが牛乳を飲む時の適正量や注意点について詳しくご説明していきます。妊婦さんにとって、牛乳は大切なカルシウム摂取源ですが、飲み過ぎには注意しましょう!

妊婦は牛乳でカルシウム摂取!飲み過ぎ&冷やしすぎに注意

妊婦は牛乳を飲んでもOK?妊婦の牛乳適正量と飲む時の注意点

妊娠中は、カルシウムを摂取するために牛乳を沢山飲んだ方が良いのかなと考える方も多いでしょう。ただ、牛乳はアレルギーの原因になる食べ物でもありますので、妊婦自身やお腹の赤ちゃんに影響を及ぼさないか心配な面もあります。妊婦は牛乳を飲んでもよいか心配な方へ、妊婦が牛乳を飲むときの適正量や注意点など、妊婦の牛乳摂取について、詳しくご説明していきます。妊娠中は、食生活について今まで以上に気に付けることが増えてきますが、栄養バランスを大切に色々な食材を楽しみながら食べるようにしましょう。

妊婦は牛乳を飲んでもOK!

妊娠すると、食生活について見直しをするという方が多いです。元気な赤ちゃんも産むために少しでも、自分と赤ちゃんの体に良い物を食べたいと、妊婦さんならみんな考えることでしょう。今まで当然のように飲んできた牛乳についても、「妊婦になったら牛乳を飲んでも良いのかな?」と、ふと考えてしまいます。

牛乳に含まれる栄養素

コップ1杯の牛乳

妊娠して食生活を見直しする時には、その食べ物に、「どのような栄養素が含まれているか?」「どのような原料からできているか?」ということを考えてみると良いです。牛乳についても、どのような栄養素が含まれているかを見ていきましょう。子供の頃から毎日のように飲んでいる牛乳ですが、成分表示をじっくりと見たことがないという方は、意外と多いのではないでしょうか。

牛乳の成分(コップ1杯200mlあたり)

  • エネルギー 138kcal
  • たんぱく質 6.8g
  • 脂質    8.0g
  • 炭水化物  9.7g
  • ナトリウム 81mg
  • カルシウム 230mg

こちらでご紹介した成分は、国内の生協で販売されている成分無調整の牛乳のものです。牛乳の成分は季節や地域により変動しますので、あくまでも平均値と考えておいてください。牛乳には、私たちがよく耳にする栄養素が含まれています。その中でも特にカルシウムの含有量が多いことが判ります。

牛乳はカルシウム吸収率が優れている

牛乳を飲む妊婦

牛乳の他にも、カルシウムを含む食べ物は色々あります。小魚や野菜などにも、カルシウムが含まれています。ただ、食べ物に含まれるカルシウムは、すべて私たちの体の中に含まれる訳ではありません。食べ物に含まれるカルシウムの中でどれくらいの量が体に吸収されるか数値化したものを、カルシウム吸収率と言います。食べ物により、カルシウム吸収率が異なっています。牛乳は、他の食べ物と比較して、カルシウム吸収率が高くなっています。牛乳は、カルシウムを効率よく摂ることができる食品と言えます。

カルシウムを含む食品のカルシウム吸収率

  • 牛乳   40%
  • 小魚   33%
  • 野菜   19%

妊婦さんも牛乳を飲めます!

「妊婦が牛乳を飲んでも良いのか?」という疑問に対しては、基本的には「妊婦さんは、牛乳を飲んでも良い」ということになります。牛乳は、妊婦さんにとって大切なカルシウム摂取源になります。牛乳は、調理せずに飲むことができるため、手軽にカルシウムを摂ることができます。

妊婦の牛乳と赤ちゃんのアレルギーの関連は?

「妊婦さんが牛乳をよく飲むと産まれてきた赤ちゃんが牛乳アレルギーになる」、または、「妊婦さんが卵をよく食べていると産まれてきた赤ちゃんが卵アレルギーになる」、という話しを聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

しかし、妊婦さんが食べたものと産まれてきた赤ちゃんのアレルギーを関連つけるような医学的根拠は、今のところ確かめられていません。かりに、産まれてきたお子さんが牛乳アレルギーであっても、ママが妊娠中に牛乳を飲んだことが原因ではありませんので、妊婦さんも赤ちゃんへの影響を気にせず牛乳を飲んでください。

妊婦とカルシウムの関係

牛乳には、カルシウムをはじめとして私たちの体に必要な栄養素が沢山含まれています。日本では、小学校の給食でも毎日牛乳が出されています。妊婦さんは、特にカルシウムを積極的に摂った方が良いとされていますので、牛乳は手軽なカルシウム摂取源として有効です。妊婦さんにとって、カルシウムがいかに大切かということについて、ご説明しておきます。

成人女性のカルシウム摂取目標量

パセリを噛む女性

厚生労働省が策定したカルシウム摂取基準目安量は、20代女性が700mg/日、30代女性が600mg/日となっています。しかし、実際のカルシウム摂取量の平均値は、20代女性が457mg/日、30代女性が465mg/日となっており、いずれの年代も目安摂取量を下回っています。女性は、妊娠する前からカルシウムを積極的に摂取するように心がけた方が良いと言えます。

妊娠中のカルシウム摂取量

妊娠中は、カルシウムを積極的に摂取した方が良いと言われていますが、厚生労働省が策定した「妊産婦のための食生活指針」によると、妊娠中は、カルシウム吸収率が高まるため妊娠前と比較してカルシウム摂取目安量を増やす必要はないとしています。ただ、20代~30代の女性は、カルシウムの摂取量が、厚生労働省が定める目安量を下回っている方が多いのですので、妊娠前よりカルシウムを積極的に摂取した方が良いでしょう。

カルシウムの体内での役割

カルシウムは、人間の体の骨や歯を作り役割を果たしていることは、皆さんご存じかと思います。実は、カルシウムには、骨や歯を作り以外にも様々な働きをしてくれています。

  • 丈夫な骨や歯を作ってくれる

体内に摂取されたカルシウムの約99%は、骨や歯に吸収されます。私たちの骨や歯の健康のためには、カルシウムは欠かせない栄養素となっています。

  • 神経伝達を助ける

カルシウムは、神経の伝達を助ける役割を担っているので、長期的にカルシウムが不足していますと、神経伝達に異常が見られるようになります。ちょっとしたことでイライラしてしまう場合は、カルシウムが不足している可能性があります。妊婦さんは、ホルモンバランスが崩れる影響でイライラしやすくなりますので、カルシウムが不足してしまうと、更にイライラが強くなってしまうかもしれません。

  • 筋肉収縮機能

カルシウムは、体の中で筋肉を収縮される機能を果たしています。筋肉を収縮される機能とは、すなわち心臓の鼓動を正常に保つ働きも含んでいます。

  • 血液の凝固作用

カルシウムには、血液を凝固させる役割があります。怪我などで出血したときに、血液を固めてくれるのも、カルシウムの機能の一つです。

妊婦のカルシウム不足がもたらす影響

妊婦さんが摂取したカルシウムは、赤ちゃんの骨や歯を作るための大切な栄養素となります。妊婦さんが摂取するカルシウムが不足してしまうと、妊婦さんの骨や歯のカルシウムが溶け出し、赤ちゃんの方へ送られることになるため、結果的に妊婦さんの体のカルシウムが減少し、将来的に骨がスカスカになってしまう骨粗しょう症になる可能性が高まります。

妊婦が牛乳を飲む時の適正量

妊婦さんが牛乳を飲む時には、飲み過ぎることがないように適正量を守って飲むようにしてください。妊婦の牛乳の目安摂取量と、牛乳を含む乳製品の目安摂取量についてご説明します。

妊婦の牛乳適正量

コップ一杯の牛乳を持つ女性

牛乳コップ1杯には、約200mgのカルシウムが含まれています。1日のカルシウム摂取目安量は、600mg/日~700mg/日とされていますが、カルシウムは、色々な食材から摂取した方が良いですので、牛乳は1日コップ1杯程度にしておくと良いでしょう。

妊婦の乳製品の目安摂取量

厚生労働省が策定した「妊産婦のための食事バランスガイド」によると、妊婦さんは、妊娠中期までは非妊娠期と同じ摂取量で構わないとしていますが、妊娠後期になると乳製品の摂取量を1.5倍にするとしています。

食事バランスガイドでは、乳製品を1回摂取する量の目安は、「牛乳コップ半分・チーズ1かけ・スライスチーズ1枚・ヨーグルト1カップ」となっています。通常期の目安摂取量はこのうち2つ、妊娠後期の目安摂取量は3つになります。妊婦さんは、牛乳だけでなく、色々な乳製品をバランス良く摂るようにしましょう。

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妊婦が牛乳を飲む時の注意点

妊婦さんが牛乳を飲むことは、妊婦さんにとってもお腹の赤ちゃんにとっても良いことでしょう。しかし、妊娠中に牛乳を飲むときには、以下の点に注意してください。

適正量を超えないようにする

妊婦さんが牛乳を飲む場合は、飲み過ぎないように注意が必要です。日本人女性のカルシウム摂取上限は、2,500mg/日となっています。私たちは、牛乳以外の普段の食事からもカルシウムを摂取していますので、牛乳を飲み過ぎると1日のカルシウム摂取量を超えてしまう可能性がありますので、注意が必要です。

カルシウムの過剰摂取が体に及ぼす影響

カルシウムを摂取しすぎると高カルシウム血症を引き起こすことがあります。高カルシウム血症になると、便秘・吐き気・皮膚の痒みなどの症状が現われます。

牛乳の脂肪分に注意

コップ一杯の牛乳

牛乳には、カルシウムだけでなく脂肪分も含まれています。牛乳コップ1杯(200ml)あたり、約8gの脂肪分が含まれています。1日の脂質の摂取目安は、約50gになりますので、牛乳を飲み過ぎると、牛乳だけでかなりの脂肪分を摂取することになってしまいます。妊婦さんが、必要以上に体重が増加してしまうと、出産の際に苦労したり、妊娠高血圧症になる可能性が高くなったりしますので、注意が必要です。

下痢になる場合には飲むのをやめる

普段牛乳を飲み慣れていない妊婦さんが、急に牛乳をそのまま飲むようになると、下痢をしてしまうことがあります。下痢が長続きしてしまうと、妊婦さんの体力が消耗するなど悪影響を及ぼしてしまいますので、いったん牛乳を飲むのをやめたほうが良いでしょう。

冷たすぎる牛乳は控える

ホットミルク

妊婦さんは、冷たすぎる飲みの物は体を冷やしてしまいますので、控える必要があります。牛乳も、冷蔵庫でキンキンに冷やした物をすぐに飲むことのはやめた方が良いでしょう。冷蔵庫から出してコップに入れた牛乳を少し経ってから飲むようにしましょう。また、ホットミルクにしたり、スープに入れて温めて飲むようにしたりするのもオススメです。

妊婦は豆乳を飲んでもいいの?

女性の中には、牛乳代わりに豆乳を飲む習慣がある方も多くいます。牛乳より豆乳の方がヘルシーで美容や健康によいといイメージがあるので、豆乳は女性に好まれる飲み物です。普段から牛乳の代わりに豆乳を飲んでいる方は、妊娠しても変わらず豆乳を飲んで良いのか、不安に感じることもあるでしょう。

豆乳も適正量を守っていれば、妊婦さんが飲んでも問題ありません。ただ、豆乳にふくまれる大豆イソフラボンの過剰摂取は、ホルモンのバランスを崩してしまう可能性がありますので、豆乳の飲み過ぎには注意してください。妊婦さんが豆乳を飲む場合には、1日コップ1杯程度にしておきましょう。また、豆乳を選ぶ場合には、糖分が少なくカロリーが低い「無調整豆乳」にする方が良いでしょう。

妊婦さんはカルシウムを色々な食品から摂ろう!

色々な食材が入った買い物袋を持つ妊婦

妊婦さんやお腹の赤ちゃんに良い栄養素が含まれているからと、同じ食べ物ばかり食べていると、逆に悪影響が出てくることがあります。妊婦さんいとって、カルシウムは積極的に摂取したい栄養素ではありますが、カルシウムを摂る時には、牛乳だけに偏ることなく、色々な食品をバランスよく食べるように心がけてください。

カルシウムを多く含む食品

  • プレーンヨーグルト
  • スライスチーズ
  • 豆腐
  • 納豆
  • 小魚(ちりめんじゃこなど)
  • 干しエビ
  • ウナギ
  • 小松菜
  • 水菜

妊婦の牛乳は大切なカルシウム源

妊娠中は、つわりで体調がすぐれず、食事の支度も十分にできないという方も多いのではないでしょうか。そんな時に、牛乳は手軽に摂れるカルシウム源として活躍してくれます。牛乳を飲むときには、適正量を守り、飲み方に気をつけるようにして、効率よくカルシウムを摂取していきましょう。

妊婦さんは、カルシウムにかかわらず色々な栄養素を色々な食品からバランス良く摂るようにすることが大切です。ただ、あまり栄養のことばかり気にしていると食事が楽しくなくなってしまいますので、まず楽しんで食事をすることを心がけて見ましょう。

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