産後ストレスの原因と症状

産後ストレスは早めに解消を!心身に及ぼす悪影響とは?

産後ストレスの原因、ストレスによって引き起こされる心身の症状や夫婦関係への悪影響を解説します。産後はホルモンバランスの変化もあり、ストレスが溜まりやすくなっています。産後うつや育児ノイローゼの引き金にもなりますので、早めにストレスを発散・解消しましょう。

産後ストレスは早めに解消を!心身に及ぼす悪影響とは?

産後ストレスの原因

生まれたばかりの赤ちゃんは、とても小さくて、可愛い存在です。
しかし、赤ちゃんが無事に生まれてくれてほっとした気持ちの一方で、産後ストレスに悩まされる人もいます。

睡眠不足による慢性的な倦怠感・疲労感

睡眠不足で目をこする女性

産後は、睡眠不足になり、ストレスが溜まりやすくなります。

産まれたばかりの赤ちゃんは、昼夜を問わず2~3時間おきに、授乳が必要になります。ママは、夜も赤ちゃんのお世話があるため、まとまった睡眠をとることができません。

ホルモンバランスの変化による不定愁訴

産後は、ホルモンバランスが急激に変化するため、体や不調や精神面の不安などを感じやすく、ストレスが溜まりやすい状況になります。

ホルモンバランスの変化による不調は、自分でハッキリとした不調の原因がわからず、症状の出方もバラバラで、余計に不安になるものです。

産後はホルモンバランスが大激変!不調を改善する整え方
産後はホルモンバランスが大激変!不調を改善する整え方

産後も体調がなかなか戻らない焦り

産後、なかなか体調が元に戻らないことで、思うように育児や家事が進まず、ストレスを溜める方もいます。体調の回復具合は、出産前の体調・分娩時の状況・個々の体力などにより異なってきます。

いずれ体調は戻りますので、焦らず、今できる範囲で赤ちゃんのお世話をこなしていきましょう。辛いときには、周りに助けを求めることも必要です。

育児への不安・ためらい・心配

泣く赤ちゃんを抱っこしながら無関心な母親

育児への不安が大きいと、それがストレスとなってしまいます。

初めての出産の場合は、慣れない赤ちゃんのお世話に追われ、授乳・寝かしつけ・お風呂の入れ方など、何をしていても、「これであっているのかな?」と不安になってしまいます。

また、2人目以降の出産の場合は、赤ちゃんのお世話で大変な中、上の子が赤ちゃん返りをしてしまうと、ママはもうてんてこ舞いです。「2人も子育てしていけるのかな?」と不安に思うことでしょう。

育児・家事へ非協力的な旦那への不満

産後、旦那への不満が蓄積し、それがストレスになることもあります。

産後のママは、育児と家事に追われて、まさに猫の手も借りたい状況です。そんな時に、旦那が、全く協力的でないと、イライラしてしまうことでしょう。

旦那への不満はため込まず、その都度、伝えた方が良いでしょう。今後、旦那さんに子育てに協力してもらうためには最初が肝心です。旦那さんのできることから、協力してもらうようにしましょう。

世間から孤立しているという思い

小さい赤ちゃんを育てていると、思うように外出することができず、気付いたら「何日も旦那さん以外の大人と話をしていない」ということも珍しくありません。

毎日、赤ちゃんと2人で自宅で過ごしていると、世間から孤立していると感じ、それがストレスの原因になってしまいます。

産後のストレスが原因で起こる症状

産後にストレスを溜めてしまうと、体や心に異変が起こってしまうこともあります。

そのままにしておくと、症状が長引いたり、悪化してしまうこともあります。早めに対処できるように、自分の体や心の変化には敏感になっておき、時には専門医を受診しましょう。

過食・拒食|「授乳中はお腹が空く」で片づけないこと

女性が一片の野菜を口に運ぶ

産後にストレスを溜め込むと、過食や拒食の症状がみられるケースがあります。また、産後はまずは体と心を休めることが先ですから、体型戻しに躍起にならないようにしましょう。

過食の原因となるホルモン「コルチゾール」

ストレスが溜まると、コルチゾールというホルモンの分泌量が増加します。コルチゾールは食欲抑制ホルモンであるレプチンの分泌を抑制する働きがあるため、食欲の制御がきかなくなり、過食に陥る可能性が高くなります。

母乳育児中の方は、食欲が増す傾向がありますが、急激に自信の体重が増加している場合は、母乳によるカロリー消費を摂取量が上回ってしまっています。

拒食は身近なもの!「早く痩せたい」という気持ちが強い人は注意

また、産後はストレスとともに、体型を戻したいという思いから、拒食に陥ることもあります。出産前の体重よりも大幅に体重が減少してしまうこともありえますので、注意が必要です。

じんましん|冷やして対策!ひどいときは病院へ

冷やす

産後は、ストレス・睡眠不足・疲労蓄積などにより、じんましんができやすくなります。
じんましんは、皮膚細胞からヒスタミンが放出されることにより発症します。ヒスタミンは、血管を拡張させ、皮膚表面に赤みやむくみ、痒みを引き起こします。

じんましんができた場合には、患部を冷たくて清潔なタオルなどで冷やしてください。患部を刺激しないようにしましょう。血行が良くなると、じんましんが酷くなりやすいので、入浴や運動は控えてください。

じんましんの治療には、抗ヒスタミン剤を処方されることがあります。抗ヒスタミン剤を服用中は、授乳を中止したほうが良いとされています。

症状を早く治すために授乳を中断して抗ヒスタミン剤を飲むのか、薬に頼らず症状が治まるのを待つのかは、主治医とよく相談してください。

母乳の出が悪くなる|赤ちゃんへの授乳は続けたまま対策しよう

産後、ストレスが蓄積されることで、母乳の出が悪くなる場合があります。母乳の出が悪くなったことで育児への悩みが増え、さらにストレスが増大するという悪循環に陥る可能性もあります。

母乳の出は、一度悪くなってもまた元通り出るようになることも多いです。母乳の出が悪い時でも、赤ちゃんにおっぱいを吸わせることを止めないでください。赤ちゃんがおっぱいを吸うことで、ホルモンの分泌が促され、母乳の分泌が増えることもあります。

母乳の出が悪くなった時には、おっぱいマッサージも有効です。母乳の出に関して不安がある場合には、母乳外来などを受診しましょう。

母乳外来とは?母乳育児の味方「母乳外来」の費用と利用方法
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産後うつ・育児ノイローゼ|誰でも発症する可能性がある!

産後のストレスを甘く見てはいけません。時には、産後うつや育児ノイローゼの症状を引き起こす可能性もあります。

産後うつ・育児ノイローゼともに、産後ママにおこるもので、似た症状も多いため区別がついていない人も多いですが、原因などがやや異なります。

頬杖ついて考えこむ鬱症状の女性

産後うつの原因・特徴

産後うつは、出産後のホルモンバランスの急激な変化により、うつ状態になることです。

出産後2週間頃から症状が見られやすく、症状が続く期間には個人差があります。早めに通院して治療することで、症状が早く治まることが多いため、早期の対応が大切になります。

<産後うつの主な症状>

  • 赤ちゃんに関心が持てなくなる
  • 不眠
  • イライラ
  • 自己嫌悪感
  • 意欲喪失
  • 不安やパニックに襲われる
  • 食欲不振
  • 疲労感

産後うつの検査には助成あり

産後うつを早期発見し、適切な治療を受けることができるように、2017年から産後2週間と1ヶ月後の産後うつ検査に公費助成がされることになりました。
助成の内容については、お住まいの自治体にお問い合わせください。

産後うつの症状とは?鬱の兆候・危険度をチェックしよう!
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育児ノイローゼの原因・特徴

育児ノイローゼとは、育児に関するストレスが原因となり、うつや不眠などの症状に悩まされることです。

一人で育児してノイローゼになる女性

育児ノイローゼは、夫や周囲の協力が得られず、1人で育児と家事をしている母親にみられることが多い症状です。育児ノイローゼは、産後だけでなく、育児中ならいつでも発症する可能性があります。

育児ノイローゼと思われる場合は、早めの対処が大切です。心療内科を受診するのがためらわれる場合には、まずかかりつけの小児科や産婦人科・行政の子育てセンターなどに相談してください。

<育児ノイローゼの主な症状>

  • 情緒不安定
  • 育児への意欲喪失
  • イライラする
  • 気分が落ち込む
  • 頭痛や動悸
  • 不眠
  • 子供を可愛く感じない
育児ノイローゼの症状と原因、心療内科の受診で変わるもの
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産後ストレスによる産後クライシスにも注意!

育児を助けない夫を睨み付ける女性

産後、ママがストレスを蓄積させ、旦那さんへの不満が爆発し、産後クライシスに陥る夫婦もいます。子育て・家事など、困ったことがあった場合は、早めに旦那さんに相談して、協力を求めていきましょう。

「自分がこんなに頑張っているのに、旦那は育児にも家事にも協力してくれない!」と、不満がどんどん蓄積していき、夫婦関係が悪化してしまいます。

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