想像妊娠は検査薬で陽性?陰性?正しいチェック方法
赤ちゃんを望んでいる女性なら妊娠の可能性を期待すればするほど、心も体も赤ちゃんを迎える準備へと近づいていきます。心と体はとても密に繋がっているため、強い思いが体に影響を与えることは決して珍しいことではありません。
妊娠を望んでいるベビ待ち女性に見られるのが、本物の妊娠と大変似た症状が現れる「想像妊娠」と言われる現象です。
以下のような想像妊娠の症状によって、実際には妊娠していないにもかかわらず、自分は妊娠していると思い込んでしまう人も少なくありません。
- つわり
- 体がダルい・倦怠感がある
- 体が熱っぽい
- 乳房が膨らむ・張る
- お腹が膨らむ・張る
- 乳房が黒ずむ
- オリモノに変化がある
これらの症状は本当に妊娠している時にも見られる症状のため、多くの女性が「妊娠したかも!」と思ってしまうのです。
検査薬を使って想像妊娠を判断するためには
想像妊娠と本物の妊娠を判断する上で、病院へ行く前に多くの女性が自分で妊娠検査薬を使って妊娠の有無を調べるのではないでしょうか。しかし想像妊娠と本物の妊娠の違いを明確に知っていなければ、何度検査薬を使っても陽性・陰性の反応に関わらず疑心暗鬼な状態から抜けきれません。妊娠の疑いがある女性は検査薬の正しい使い方と知識を身に着けておく必要があるのです。
想像妊娠をチェックする前に…正しい検査薬の使い方
では、想像妊娠をチェックする際に大変有効である妊娠検査薬についてご説明します。
1.検査薬の仕組み
女性の体は妊娠(受精卵が着床)すると、尿中・血液中に「ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCGホルモン)」が分泌されます。妊娠期間中はhCGホルモンの分泌が続き、黄体ホルモン&卵胞ホルモンの分泌を保ち子宮の赤ちゃんを守り胎盤の成長を促す働きを担っています。このhCGホルモンが尿に含まれることで検査薬が反応して妊娠の有無を判定することができるのです。
2.検査薬を使うタイミング
妊娠を待っている人にとってはすぐにでも検査薬を使いたいはやる気持ちも分かります。しかし確実な妊娠結果を検出するためには、HCGホルモンが増える次の月経予定日の1週間後がベストだと言われています。フライング検査と呼ばれる早めの検査薬使用をして妊娠の有無がすぐに分かるケースもあれば、数週間後に違う結果になっているケースも少なくありません。
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妊娠検査薬の陽性反応はいつから出るのでしょうか?正確に妊娠判定できる時期やフライング検査の精度、早期に妊娠しているかどうかを知りたいときに使用したい人に生理予定日前から反応を得られる検査薬も紹介。
3.検査薬の使い方
妊娠の可能性を感じる体の変化や症状を感じたら妊娠検査薬でチェックしてみましょう。検査薬はその多くが棒状のもので、その先に尿をかけて平らなところに置いて数分待つと妊娠の反応・陽性・陰性を検出することができます。薬局などでも様々なメーカーの物が売られていますが、何度も何度も検査することを考えれば通販などで多めに購入しておくと割安で毎回買いに行く手間も省けるのでおすすめです。
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想像妊娠の場合、検査薬は「陰性反応」になるはず!
想像妊娠では、どんなにつわりのような症状や熱っぽさを感じていたとしても、妊娠をした際に分泌されるHCGホルモンが尿中に含まれていないため、検査薬での反応は陰性になります。
体は妊娠をしている女性のように変化したり体調が崩れたりしても、検査薬では想像妊娠と本当の妊娠を大きく区別することができるhCGホルモンを検出することができるため、想像妊娠で検査薬に陽性反応が出ることはないのです。
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妊娠検査薬で陰性になった場合は、妊娠していないことが多いですが、妊娠している可能性もあります。しかし何故陰性になるのか、妊娠検査薬が陰性になった際の体の状態を詳しく説明いたします。
想像妊娠だと思っていたら陽性反応!その後、生理が来たけど…
想像妊娠かも?と思いつつ検査したところ陽性反応。または妊娠待ちの女性が早い段階で検査薬でのチェックを行った場合に陽性が出ることがあります。しかし、その数日後に生理が来たり病院で診察をすると妊娠していないと言われることがあるのです。
想像妊娠では検査薬に陽性反応が出ることはあり得ません。おそらくこういったケースは1度着床し、hCGホルモンが分泌され検査薬ではそれを感知。しかし、その後まもなく、妊娠を継続できなくなり「化学流産」してしまったものと考えられます。この場合、検査薬を使用しなければそもそも妊娠に気づかなかった可能性も高いです。
一般的に市販されている検査薬は「生理開始予定日の一週間後」という使用タイミングを掲げています。しかし多くの女性がそれよりも前にフライング検査をしているのも事実。これは妊娠への期待や不安で「すぐにでも結果を知りたい!」という気持ちから早め早めの検査薬使用に繋がっているのです。
近年、検査薬の性能が非常に良くなったためフライング検査であっても敏感にhCGホルモンに反応してしまい陽性を出してしまうと言われています。フライング検査は早い段階で妊娠を知ることができる反面、知らなくても良い事実を知ってしまうきっかけにもなり得るのです。
- 妊娠検査薬の陽性反応は本物?妊娠以外の陽性反応とは
妊娠検査薬の陽性反応は本物なのか、薄い陽性やhCG検出の仕組み、妊娠後の出血は生理なのかそれとも重症化しやすい不正出血なのかなど妊娠検査薬の陽性反応について解説します。
妊娠も想像妊娠も検査薬で簡単にチェックできるけど…
妊娠の有無は妊娠検査薬を使うことでいち早く簡単に結果を知ることができます。想像妊娠であった場合でも、検査薬の結果を本人がしっかり受け入れれば、その後は症状も治まり生理も再開します。妊娠の場合でも、想像妊娠の場合でも、検査薬は女性にとって心の準備をさせてくれる有効な道具です。
一方で、ベビ待ち女性の中には毎月のようにフライング検査で妊娠の有無を確かめている人がいます。現在の妊娠検査薬はとても精度が高いので、いち早く妊娠を知ることもできますが、毎月生理予定日近くに検査薬を使用する習慣は、悲しい事実を知るリスク、想像妊娠にかかる可能性を高めます。
想像妊娠は過剰な妊娠への期待や恐れから起こりますので、少しでも気持ちを楽に持って、フライング検査は控えた方がよさそうです。