子宮口を柔らかくする方法

子宮口は柔らかくするには?正産期から始めたい6つの習慣

子宮口を柔らかくするための方法をご紹介。陣痛後に子宮口がスムーズに開けば、安産が期待できます!ただし、子宮口が早くから柔らかくなりすぎるのは要注意。正産期に入ったら始めたい運動やストレッチ、ツボを紹介。あぐらの姿勢でいることも効果的です!

子宮口は柔らかくするには?正産期から始めたい6つの習慣

子宮口を柔らかくするべき2つの理由

出産が近づいてくると、通っている病院や助産院で内診を受けた際に、「子宮口がまだ硬い」「柔らかくなってきた」なとど伝えられることがあります。

子宮口とは、出産時に赤ちゃんが出てくる産道の出口のことです。普段は硬く閉じられている子宮口は正産期に入るとホルモンの働きにより柔らかくなります。子宮口が徐々に開いていくことは、出産が近づいていることを意味します。

子宮口を柔らかいと、どんなメリットがあるのか見ていきましょう。

子宮口3センチなら出産はもうすぐ!陣痛が来ないときは?
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出産時間を短縮できる

出産前に医師からお腹を診てもらってる妊婦さん

子宮口が柔らかくなる=子宮口が開きやすくなるということです。

赤ちゃんが産道をとおりぬけるために、子宮口は最終的に10センチほど開かなくてはなりません。子宮口が3センチ開けば陣痛がやってきますが、そこから全開の10センチまでなかなか開かない妊産婦もいます。

しかし、子宮口が柔らかく開きやすい状態になっていれば、短時間で子宮口が全開になり、陣痛開始から短時間で出産が終わることにもつながります。

お母さんと赤ちゃんの体力消耗を防げる

出産が長引くと、お母さんの体力は著しく消耗されてしまいます。また、狭い産道をくぐりぬけるためには、赤ちゃんもかなりの体力を必要としますので、出産が長引けば長引くほど、赤ちゃんに大きな負担をかけることになってしまうのです。

子宮口が柔らかく開きやすい状態になっているならば、お母さんはもちろん、赤ちゃんの体力消耗を回避できます。体力を温存することで、お母さんの産後の回復も早くなると期待できます。

子宮口を柔らかくするベストの時期

子宮口が柔らかいと、出産時間が短くなるだけでなく出産による母子の体力消耗も防ぐことができます。しかし、常に子宮口が柔らかい方が良いというわけではありません。

妊娠37週以降に柔らかくなるのがベスト

公園を散歩してる妊婦さん

子宮口が柔らかい方が良いのは、出産を楽にするためです。しかし、あまり早くから子宮口が柔らかいと、赤ちゃんを子宮内で守り、十分に育てることができません。

自分の意思でなんとかできるものではありませんが、正産期(妊娠37週0日目~妊娠41週6日目)に入ってから、少しずつ子宮口を柔らかくなるのが1番望ましい形です。

早く柔らかくなりすぎると早産の心配もある

まだお母さんの胎内で成長する方が良い妊娠36週目までに子宮口が柔らかくなり、開きやすい状態になってしまうことは、赤ちゃんの発育状況によっては好ましくありません。

赤ちゃんが未成熟にも関わらず、子宮と子宮頸管をつなぐ内子宮口が早く開いてしまう「子宮頸管無力症」は、早産の原因になります(注1,注2)。

妊娠36週までに子宮口が柔らかくなっていることが分かると、子宮口や母子の状態によっては、出産までの期間を入院して過ごすように勧められることもあります。安静にすることでお母さんと赤ちゃんの安全を守りますので、医師の指示に従いましょう。

妊婦健診をこまめに受けよう

子宮口が柔らかくなっているかどうか、どの程度開いているかを、妊婦さん自身が把握することは困難です。

厚生労働省では妊娠24週目以降は2週間に1回、妊娠36週目以降は1週間に1回、妊婦健診を受診するように勧めています(注3)。

お母さんと赤ちゃんの身体を守るためにもかならず妊婦健診を受け、自分の身体がどのような状態にあるのか把握するようにしてください。

子宮口を柔らかくする5つの方法

スクワットしてる妊婦さん

正産期に入るまでに子宮口が柔らかくなってしまうと、赤ちゃんの発育が十分でない状態で出産に進んでしまうというリスクがありますが、正産期に入ってからは、ぜひとも積極的に子宮を柔らかくしてスムーズな出産を目指しましょう。

家庭でもできる子宮口を柔らかくする方法を5つ紹介します。体調も良く、気分も優れているときは、試してみて下さい。

1.スクワットで骨盤底筋を鍛える

スクワットをすることで、骨盤底筋を鍛えることができます。骨盤底筋を鍛えると、子宮口の伸びが良くなり、柔らかくなります。

ただし、正産期に入ると、お腹がさらに前にせり出しますので、身体のバランスが取りづらくなり、スクワット中に前後に転倒してしまう恐れがあります。

普段のように手を頭上に組むのではなく、手すりなどを掴んだり、背中を壁にくっつけた状態で行っても構いません。

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2.妊婦体操をする

骨盤底筋を鍛えたり、股関節を柔らかくする妊婦体操もあります。通っている病院や助産院で教えてもらえることもありますので、指示された通りに運動し、子宮口を積極的に柔らかくしていきましょう。もちろん、妊婦体操を行うときも、転倒しないように注意してください。

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3.あぐらの姿勢で骨盤を開く

あぐらをかいて座ってる妊婦さん

あぐらの姿勢をとることで骨盤が開き、骨盤底筋を柔らかくほぐすことができます。テレビを見るときや本を読むときなど、意識的にあぐらの姿勢をとるようにしてください。

あぐらに慣れたら、意識的に開脚を深めてあぐらをかいたり、膝の部分を押して膝が床につくようにあぐらをかいたりするなど、骨盤の開きを深めるようにして下さい。

4.下半身を温める

下半身を温めると、子宮口が柔らかくなりやすくなります。入浴はできるだけ湯船につかり、それ以外でも、足湯を行ったり、座っているときはブランケットなどを利用し、冷えに気を付けましょう。

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足湯をするときは、こまめにお湯を追加するか加温式のフットバスを使い、お湯がぬるくならないようにしましょう。ブランケットで下半身を温めるときは、膝にかけるのではなく、腰を巻くようにブランケットをかけ、下半身全体を暖めるようにすると効果的です。

温かいハーブティなどを飲むことで身体の中から温めることも大切です。ハーブの中には妊婦にとって好ましくない作用をもたらすものもありますので、ルイボスティーやマタニティブレンドなど妊婦さんも安心して飲める種類を選ぶようにしてください。欧米では、ラズベリーリーフティーが「安産になるお茶」として親しまれています。

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5.脂肪が多い食事を避ける

脂肪が多い食事を頻繁に摂っていると、赤ちゃんが通る産道にも脂肪がついてしまいます。産道に脂肪がつくと子宮口の開きを妨げてしまう可能性がありますので、妊娠中はもちろん出産が近づいてきても油断せずに、ビタミン・ミネラルが豊富な食事をとり、体重管理に気を付けましょう。

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6.分娩促進効果が期待できるツボを押す

日本助産学会の「エビデンスに基づく助産ケアガイドライン」では、分娩促進効果があるツボとして、三陰交と合谷、至陰の3つを紹介しています(注4)。

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いつものようにイラストお願いします@@

三陰交

三陰交のつぼの位置

内側のくるぶしの上部に、親指以外の4本の指をそろえて当てて見ましょう。くるぶしから4本目の指の上側にある筋肉と骨の境目が「三陰交(さんいんこう)」です。冷えを改善するツボとも言われ、身体が冷え切っているとき、特に下半身が冷えているときは三陰交も冷たくなっています。

指で三陰交をまっすぐ静かに押して見ましょう。ただし、強すぎる力で押すことはあまり効果がありません。ゆっくりと3回押すだけでも、三陰交が温まり、下半身全体も温まってきます。

合谷

合谷のつぼの位置

手の甲を上にし、親指の骨と人差し指の骨が交差した部分を見つけます。その部分から人差し指の先端に向かって軽く押していき、特に痛みを強く感じる部分が「合谷(ごうこく)」と呼ばれるツボです。合谷は少しくぼんでいますので、押しやすいことも特徴です。

合谷は、万能のツボとも言われます。肩こりや目の疲れ、腕の疲れなども解消することができます。特に回数は制限されませんので、気が付いたときに合谷を押しておきましょう。

至陰

至陰のつぼの位置

足の小指の先端部分の外側を「至陰(しいん)」です。血行不良を改善する効果があり、逆子直しのツボとしても有名です。指で軽く押して、刺激を与えてみましょう。

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陣痛後、急速に子宮口が柔らかくなることもある!

妊娠37週に入っても、子宮口が硬いままのことがあります。ですが、特に不安に思う必要はありません。正産期に入り、徐々に子宮口が柔らかくなっていく人もいますが、陣痛が始まってから急に子宮口が柔らかくなることも珍しくありません。

妊娠37週目以降の妊婦健診時に「子宮口がまだ硬いですね」と言われたら、スクワットやあぐらの姿勢、下半身を意識的に温めること、ツボ押しなどを積極的に実施し、陣痛に備えて子宮口を柔らかくするようにしていきましょう。

子宮口が柔らかくならないときに病院で受ける処置

陣痛が始まったのに子宮口が硬いままということもありますが、焦ったり、気に病む必要はありません。

病院では子宮口にバルーンを挿入して物理的に子宮口を開いたり、陣痛促進剤を投与して子宮口が開きやすい状態にするなどの医学的処置が可能です(注5)。

自然に子宮口が柔らかくならなくても、難産になるとは断言できませんので、気持ちを楽にして出産に臨みましょう。

バルーン挿入

陣痛が始まっても子宮口が硬いままのとき、また、子宮口が開きかけているけれども大きくは開かないときは、子宮口にバルーンを挿入する処置を実施することがあります。子宮口がバルーンに押されると、子宮口も自然と緩まり開きやすい状態になります。

子宮内にバルーンを挿入するときには、特に痛みを感じることはありません。通常の内診と同じような感覚で実施され、短時間で挿入処置が終わります。また、バルーンが膨らんだあとは自然に膣外に押し出されますので、除去する必要はありません。

陣痛促進剤の投与

陣痛が始まっているのになかなか子宮口が開かないとき、また、本陣痛が始まったのに陣痛が弱まってしまったときは、陣痛促進剤を投与して、出産にかかる時間を短縮することがあります。陣痛促進剤は点滴もしくは経口で投与されますが、点滴投与の方が薬剤の量を調整しやすいですので、点滴で投与されることが多いです。

陣痛促進剤を使っても、陣痛がなかなか進まず、子宮口が開かないケースもあります。このようなときは産婦さんの体調や投与済みの薬剤の量を考慮して、陣痛促進剤の量を増やすこともあります。陣痛促進剤の量を増やせないと判断したときは、帝王切開による出産に切り替えます。

緊急帝王切開

バルーンや陣痛促進剤などの処置を行ってもスムーズに出産が進まないときは、緊急帝王切開を実施します。計画的に帝王切開を行うときは局所麻酔を用いることもありますが、緊急帝王切開を実施するときは早急に麻酔が効く全身麻酔を用いることも多いです。

帝王切開をすることで赤ちゃんとお母さんの健康が守られますので、過度に不安に思わず手術に臨みましょう。

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できるだけリラックスして出産に臨もう

出産前の医師からの診断でもリラックスしてる笑顔の妊婦さん

筋肉は緊張すると硬くなり、リラックスすると緩みます。子宮口は筋肉でできていますので、意識的にリラックスして出産に臨むようにしてください。

もちろん、出産が初めての人にとっては、「リラックスして」と言われてもなかなか緊張を緩めることができないかもしれません。いざというときにリラックスしやすくなるために、好きな音楽が聴けるツールや心がなごむ写真などもぜひ出産用のカバンに入れておきましょう。

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