母乳が出なくなった原因&復活法

母乳が出なくなった7つの原因~復活させる方法はあるのか?

母乳が出なくなった原因と母乳を復活させる方法を解説。授乳間隔が長くなる生後6~7ヶ月頃は母乳が乳管に詰まりやすいので注意。また、差し乳に変化して母乳が出なくなったと感じているものの、実際に授乳量は充分だったという可能性もあります。ミルクも活用しつつ、まずは体のケアを優先して!

母乳が出なくなった7つの原因~復活させる方法はあるのか?

母乳が出なくなったときに考えられる7つの原因

母乳が出なくなった時の考えられる原因を7つご紹介します。一つの原因だけでなく、いくつかの原因が重なって母乳が出なくなっている場合もあります。

1.体の中の水分不足により十分な母乳が作れない

ママの体の水分が不足しているため、母乳が出なくなってしまうことがあります。母乳は、ママの体の中の血液・水分・栄養をもとに作られますから、水分不足に陥っているいと分泌量も減ってしまいます。授乳前後の水分補給を習慣にしましょう。

2.育児や日常生活にまつわるストレス

姑の傍で掃除機をかける女性

母乳の出が悪くなる前に、ひどくストレスを感じるような出来事はありませんでしたか?人間の体はとてもデリケートで、大きなストレスを感じると母乳の出が悪くなってしまうことがあります。

なにか特筆すべき出来事がなかったとしても、日々赤ちゃんのお世話に追われるママはストレスを溜めがちです。母乳が出なくなってしまうと、さらに母乳の悩みがストレスになってしまい、更に母乳の出が悪くなるという悪循環に陥ってしまうので要注意です。

3.睡眠不足により母乳分泌ホルモンが上手く働かない

睡眠不足だと母乳分泌ホルモンであるプロラクチンの分泌が減少し、母乳の分泌量が減少してしまいます。プロラクチンは夜寝ている時に分泌されますので、低月齢のうちは夜中の授乳等もあるかと思いますが、できるだけ横になり質の高い睡眠をとることを意識しましょう。

4.血行不良や冷えは母乳分泌には大敵

壁にもたれて頭を押さえる女性

血行不良や冷えは、母乳の分泌量を減少させてしまう原因になります。
産後は運動不足による血行不良になりやすく、血行不良は体を冷やしてしまうという悪循環が起こりやすいです。

冷えは寒い季節だけではなく、夏でもおこります。暑い季節にエアコンの効いた部屋に長時間いると体が冷えてしまいます。自宅ならエアコンの設定温度を高めに設定する、外出先であればショールなど羽織る物を準備して体を冷やし過ぎないように注意しましょう。

5.貧血で母乳のもととなる血液が減っている

母乳の主な原料は、血液です。ママが貧血になり血液量が減少してしまうと、十分な量の母乳を作れなくなってしまいます。産後は、出産による貧血・栄養不足などが原因で貧血になりやすい時期なので、注意が必要です。

6.栄養不足により十分な母乳が生成できない

十分な栄養を摂取できていないと、母乳の生成量が減少してしまいます。
授乳中のママはお腹が非常に空くものですが、これは無理のないことであり、授乳により1日500キロカロリーほどのエネルギー(水泳やランニング1時間の消費量にあたる)を消費しているのです。

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赤ちゃんを育児中のママの毎日は忙しく、ゆっくりと食事をする時間もないかもしれませんが、健康と母乳のためには宅配弁当なども活用していきましょう。できるだけバランス良く栄養を摂取していかなくては健康面も心配です。

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7.乳管が詰まっために、急に母乳が出なくなった

胸を押さえる女性

おっぱいの乳管が詰まっていると、急に母乳の出が悪くなってしまいます。乳管に古い母乳が外に排出されず残ったままだと、乳腺炎を引き起こす場合もあります。乳腺炎になると強い痛みを感じ、薬も服用するなど授乳自体ができなくなることもありますので、早めに病院を受診してください。

生後6~7ヶ月頃になると授乳間隔が長くなり、赤ちゃんに吸ってもらえないことで、古いおっぱいが詰まってしまいやすくなります。

母乳が出なくなったのは差し乳になったのが原因かも?

母乳の出が急に悪くなった場合、おっぱいの性質がかわり、「溜まり乳」から「差し乳」になったという要因も考えられます。

差し乳とは、赤ちゃんが吸うことで母乳が作られるおっぱい

差し乳とは、赤ちゃんがおっぱいを吸い始めるとおっぱいが張り出すタイプのことです。一方、溜まり乳とは、授乳中以外も常に母乳が製造され張ったような感覚があるタイプです。

差し乳は、授乳中以外はおっぱいが張っている感覚がないので、母乳が足りていないのではと心配になりますが、おっぱいのタイプと母乳の分泌量は関係しません。

差し乳・溜まり乳とは?母乳不足と勘違いする差し乳の特徴
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差し乳で母乳が足りているか確認する方法

差し乳だとおっぱいが張らないので赤ちゃんに十分な母乳を飲ませてあげられているか心配になります。母乳が足りているか心配な場合は、以下の点をチェックしてください。特に心配な点がなければ、母乳の量に関しては心配ありません。

<差し乳で母乳が足りているかのチェック方法>

  • 授乳後の赤ちゃんの機嫌が良い
  • 授乳の間隔が短くなっていない
  • 赤ちゃんの体重が順調に増加している

出なくなった母乳を復活させる5つの対策

母乳が出なくなった場合、ママとしてはできればまた元通り出るようになってもらいたいと願うはず。母乳の出が悪くなったのは、ママに自分の体のケアをしてくださいというサインかもしれませんので、赤ちゃんのお世話は大変でしょうが、少し自分の体にも目を向けてあげましょう。

1.母乳外来を受診し、マッサージを受けたり、助産師さんに相談する

胸の痛みを心配する女性

母乳外来ではおっぱいマッサージなど母乳を再び出すためのケアをしてくれるだけでなく、赤ちゃんへの授乳量は足りていそうか、体重の増加は順調かなど、成長にまつわる相談にも乗ってもらえます。

赤ちゃんを出産した産院や総合病院で母乳外来がある場合もありますし、助産師さんが個人で母乳外来を開いている場合もあります。中には、助産師さんが自宅まで出張してくれる母乳外来もありますので、来院が難しい方にはおすすめです。

母乳外来は、1対1での相談になり、1人当りの受診時間も長くなるので、予約制になっている場合が多いのが特徴です。ホームページや口コミなどで気になる母乳外来を見つけたら、予約してから来院するようにしてください。

母乳外来とは?母乳育児の味方「母乳外来」の費用と利用方法
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桶谷式母乳育児相談室とは?

母乳が出ないときの悩みの相談先である母乳外来ですが、最も知名度が高いのが「桶谷式母乳育児相談室」です。助産師の桶谷そとみさんが発案した「桶谷式母乳マッサージ」は痛くないと評判で、研修を受け認定された助産師さんが開業する場合にのみ「桶谷式母乳育児相談室」を名乗れます。

桶谷式母乳育児相談室では、母乳マッサージだけでなく、育児に関する全般的な相談にものってもらえますので、周りに育児について相談できる人がいない方にはとても心強いです。

2.産後の食事は宅配弁当なども活用!適度ならケーキもお餅もOK

赤ちゃんのお世話に追われているとママの食事がおろそかになりがちです。ママの食事を作り時間が十分に作れない場合には、宅配弁当や食材の宅配サービスなどを利用して、手軽に栄養のある食事がとれるように工夫してください。

母乳のために「食べてはいけないもの」というのは実はありません。油や砂糖分が多い呼ばれるものは「母乳が詰まる」とも言われますが、明確な根拠はなく、栄養素は分解されて全身に巡るだけです。

ケーキも、お餅も適量なら大丈夫ですので、好きな物を食べて上手にストレスも発散してください。ただし、なにか特定のものばかり食べるのは不足栄養素がでてくる心配があるので、健康面への配慮は忘れないようにしましょう。

3.睡眠はなにより大事!赤ちゃんと一緒にお昼寝してOK

赤ちゃんと一緒に昼寝する母親

赤ちゃんを育ているとまとまった睡眠や休息をとるのが難しいのが現状ですが、夜中に授乳で起きている場合は、昼間赤ちゃんと一緒にお昼寝をして体を休ませましょう。また、休日などにたまにはパパに赤ちゃんを預けて、ゆっくりと休息をとる時間をとれるとよいでしょう。

4.ゆっくりと湯船に浸かって体を芯から温めよう

産後の1ヶ月健診で許可が下りたら、ママも湯船に浸かって構いません。身体が冷えていると血行不良で母乳の出は悪くなります。また、ストレスを抱えてイライラしているときほど、入浴して心身の緊張をほぐすことは大切です。

赤ちゃんと一緒のお風呂だとなかなかゆっくり入浴できませんから、先に赤ちゃんを洗ってパパに預けた後にゆっくり湯船に浸かったり、または赤ちゃんを最初からパパにお願いして、リラックスして入浴タイムとしましょう。

5.ハーブティーなど温かい飲み物を飲んで水分補給を習慣化

温かい飲み物を飲む女性

母乳の80%以上は水分であり、授乳はカロリーを消費すると同時に、ママの体から水分を排出する行為でもあります。そのため、「母乳が出なくなった」と感じはじめたときには、できるだけ水分を摂りましょう。

体を冷やさないために、飲み物は常温か、温めて飲むのがおすすめです。ホットで飲むことで、リラックス効果も期待できます。

授乳中はカフェインを控える必要がありますし、カフェインは利尿作用があるので、体から水分を排出しやすくなります。ハーブティー・ほうじ茶・タンポポ茶など、ノンカフェインのお茶などを常備しておきましょう。

母乳が出なくなったときは、無理せずミルクも活用しよう!

赤ちゃんをずっと母乳で育ててきたママにとって、急に母乳が出なくなったという事態はショックであり、受け入れがたいものでしょう。ただ、あまり母乳にこだわりすぎてしまうと、赤ちゃんに十分な栄養を与えられなくなってしまうこともあります。

母乳の出が悪くなって、一時的に混合育児をしたとしても、再び母乳量が復活し完全母乳育児に戻せることもあります。一方で混合育児をしているうちに、粉ミルクのメリットを実感し、自分が本当に楽しいと思える育児や授乳のスタイルが見つかることもあり得ます。

混合育児をスムーズに進める方法~「哺乳瓶の乳首」に注意!
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大切なのは、母乳が出なくなったからといって、自分を責めたり、焦ったりしないこと。できる範囲で対策をとりながら、赤ちゃんにとって最良の方法を見つけてください。

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