妊婦には青汁がおすすめ

妊婦が青汁を選ぶときのポイント|嬉しい栄養素がいっぱい!

妊婦が青汁を飲むなら、どんな点に注意するべき?葉酸など妊娠中に必要な栄養素を効率的に摂取できる青汁ですが、商品選びは慎重に!「栄養機能食品」とはなにか、カフェインが含まれる青汁の特徴、国産表記のからくりなど、ドラックストアに出かける前に知っておきたいことをまとめています。

妊婦が青汁を選ぶときのポイント|嬉しい栄養素がいっぱい!

妊婦は青汁を飲んでも良いの?

妊婦になると食べ物や飲み物に制限が出てきます。青汁は幅広い年代の人が栄養補助食品としても取り入れている飲み物ですが、妊婦さんにとっては飲んでも良いかどうか気になるところです。

結論からいうと、妊婦さんは青汁を飲んでも問題ありません。初期から臨月までどの時期でも飲むことができます。ただし注意するべき点、知っておくべきポイントもあります。

青汁ってどんな飲み物?

グラスに注がれる青汁

青汁は「ケール」「大麦若葉」「明日葉」などの緑黄色野菜を原料とする飲み物です。
最近の健康ブームに伴って様々な商品が販売されていますが、形状としては以下の3つに分けられます。

  • 液体タイプ(そのまま飲料する)
  • サプリメントタイプ、
  • 粉末タイプ(水や牛乳などに溶かして飲む)

中でも、液体タイプは熱処理されていないので、原料となっている野菜の栄養素をそのまま吸収できます。

青汁に含まれている妊婦に良い栄養素

青汁には葉酸以外にも妊婦さんにとって嬉しい成分が豊富に含まれています。それぞれの成分が妊婦さんにとってどのような効果を与えてくれるかを知れば、青汁を選ぶ時の目安にもなります。

葉酸

葉

妊婦さんにとって重要な栄養素のひとつに「葉酸」があります。葉酸は水溶性のビタミンで、緑黄色野菜の葉物に多く含まれています(注1)。

しかし、葉酸の摂取推奨量は、18~29歳・30~49歳で240μg/日なのですが、妊娠中はそれプラス240μg/日が推奨されています(注2)。水溶性ビタミンである葉酸は水や熱に弱いので、すべてを食品から摂取するのは大変です。

そのため、厚生労働省の資料でも、1日1mgを超えない範囲で、青汁やサプリメントを含む『栄養機能食品』からの摂取は有効とされています。

『栄養機能食品』とは、特定の栄養成分を含むと厚生労働大臣が定める基準を満たした食品です。

妊娠初期の葉酸摂取は、神経閉鎖障害のリスクを減らす

妊娠初期のお腹の中では、胎児が細胞分裂を繰り返しながら成長しています。葉酸には細胞分裂を促進させたり、遺伝子情報を含むDNAを含んだ核酸を合成する働きがあります。

毎日、適正量の葉酸を摂取することで、お腹の赤ちゃんの神経閉鎖障害(先天異常の1種)のリスクを軽減できることが知られています(注3)

妊娠初期は、まだ妊娠したことに気が付いていない時間もあります。妊娠の可能性がある場合には、積極的に葉酸を摂取して備えておけばより安心です。

妊娠中期・後期の葉酸は貧血対策になる

眩暈して頭に手をやる女性

葉酸には造血効果があり、血液の製造をサポートをする働きがあります。

妊娠中期になると胎児は徐々に人間の形になり、栄養を必要としています。母親から胎児に十分な栄養や酸素を届ける働きをするのは血液です。そのため、妊娠中期以降は普段よりも多くの血液を必要としますが、反面、貧血の症状が出てしまう妊婦さんも多いです。

葉酸が不足すれば血液が足りなくなり、貧血の他にも倦怠感や疲労感、冷え症、寒気、頭痛、めまいといった不快な症状が出る場合もあります。

産後も葉酸は引き続き摂取したい

葉酸は妊娠中だけでなく、産後も引き続き摂取し続けたい栄養分です。母乳は血液から作られているので、産後は大量の血液が必要になります。さらに赤ちゃんは大人よりも細胞分裂を盛んに繰り返すので、母乳から葉酸を摂取することで成長が活発になります。

授乳中も妊娠中と同じように、母乳によって母親が赤ちゃんに血液や栄養を送り届けています。産後も積極的に葉酸を摂ることを心がけましょう。

ビタミン

青汁と果物と葉物野菜

美容と健康のためにビタミンが効果的なのはよく知られています。葉酸もビタミンの一種ですが、青汁には他にもビタミンA、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンCなどが含まれています。

ビタミンB6はアミノ酸の代謝を促してつわりの症状を軽減してくれる効果が期待できます。ビタミンB12は赤血球中のヘモグロビンの合成を助けて血液を作る働きがあります。ビタミンCは免疫力を高めたり、鉄分の吸収をサポートしたり、骨や血管を保護する役目があります。

ビタミンAの摂り過ぎは良くないのでは?

妊婦さんはビタミンAの過剰摂取に注意をしなければいけません。ビタミンAは体内に溜まりやすく、妊婦さんや胎児の発育にも悪影響を与える恐れがあります。

しかし、注意が必要なビタミンAは肉類などに含まれている「動物性ビタミン(レチノール)」です。
青汁の原料となる野菜類に含まれているビタミンAは「カロテン」で、必要摂取量を超えても、自然に体外に排出されるので、ほとんど心配ありません。

ただし、特定の食品ばかりを摂取することは、決して身体に良いことではなく、不調の原因になります。1日の適正量を守りましょう。

カルシウム

カルシウムは妊娠中に限らず積極的に摂りたい栄養素で、骨や歯を形成してくれます。成人女性は1日650mgのカルシウムが必要ですが、日本人は妊娠以前からこの摂取量に到達していない人も多いのが現状です。

鉄分

鉄分が含まれるナッツやドライフルーツ

妊娠中や産後は普段よりも血液を必要とするので、貧血の症状が出る人が多いです。鉄分は葉酸やビタミンB12と同じく血液を生成してくれる働きがあるので、普段よりも多く摂取する必要があります。

月経のある成人女性が1日に推奨される鉄分が10.5mgなのに対して、妊娠中期以降は20代で約21.0mg、30代では21.5gとおよそ2倍の鉄分が必要です。

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普段の食生活ではなかなか摂ることができない栄養素を補うためにも、青汁は妊婦さんにとって役立つ飲み物といえるでしょう。

妊婦が青汁を選ぶ時に注意するポイント

青汁を飲んで苦そうに舌を出す女性

青汁と言っても野菜だけで作られている商品だけではありません。独特の味を改善するために他の成分が混ざっている場合もありますが、妊婦さんにとってあまり良くない成分が入っている商品もあります。

『栄養機能食品(葉酸)』などの表記があるか

葉酸の摂取を目的として青汁を飲みたい場合は、国への届け出や許可が行われている「栄養機能食品」や「特定保健用食品」と表記されている商品を選びましょう。

葉酸の場合は、1日当たりの摂取目安量が60μg~200μgの範囲内であれば、『栄養機能食品(葉酸)』としての販売が可能です。1日当たり葉酸400~1000μgの摂取が可能であるならば、『特定保健用食品』として認められます(注4)。

カフェインが含まれていないか

抹茶の茶葉

数ある青汁商品の中には「抹茶」が含まれているものがあります。抹茶には「カフェイン」が含まれていますが、妊婦さんにとってカフェインはあまりおすすめできる成分ではありません。またカフェインは血液を通してお腹の中の赤ちゃんにも移行するので、適量を守る必要があります。

カフェインを摂り過ぎると不眠の症状やイライラ、頭痛など不快な症状を感じる場合もありますし、カルシウムを排出して鉄分の吸収率が下がります(注5)。

妊婦さんの場合は1日コーヒー2杯くらいであればカフェインを摂取しても問題ないと言われていますが、他の食べ物や飲み物からも摂取すると考えれば、できる限り青汁からは摂取しない方が良いでしょう。

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飲みやすい青汁には要注意

青汁と言えばどうしても飲みにくいというイメージが強いですが、販売する方にしてみればその問題を解決することで人気商品になるので、味を良くするために抹茶を加える場合があります。

原料に「抹茶」「カテキン」と記載されている場合はカフェインが含まれています。野菜が100%の場合、又はそれに近い青汁は、含まれていたとしてもノンカフェインに近い商品と言えます。

ミルクで割ったりハチミツで甘みを加えると言った方法で自分好みの味にすることは可能です。美味しくて飲みやすい青汁ほど、成分表示や原材料をしっかりチェックしましょう。

糖分が多くないか

青汁に甘味をプラスして飲みやすくするために糖分が含まれている商品もあります。身体のためにと思って毎日青汁を飲むのに、普段よりも多く糖分を摂取してしまうのは妊婦さんにとっては望ましくないでしょう。

妊娠中は血液中に含まれている糖の分解が難しくなるので、血糖値が上がりやすくなります。「妊娠糖尿病」のリスクもありますので、注意が必要です。

人工甘味料・合成保存料などの添加物が含まれている商品もありますので、やはり成分表示・原材料をチェックしましょう。

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原材料は国産か

青汁の粉

外国産だから一概にダメだという訳ではありませんが、中には日本では使用を禁止されている農薬や収穫後の野菜に薬剤などを使っているケースもあります。最終的には日本での製品検査をパスして販売されていますが、抵抗がある方は控えた方が良いでしょう。

また、実は日本の法律では、原料のうち国産が51%以上なら、商品表示には「国産」と表示してよいのです。国産にこだわるなら、国産100%と明記してある商品をおすすめします。

日本の青汁メーカーの中には、野菜の栽培から自社で管理しているところも多いので、ホームページなどで野菜の産地をチェックすると安心できます。

青汁も飲みすぎると身体に悪い

健康効果の高そうな青汁ですが、飲みすぎるのは、他の飲料同様に身体に良いとはいえません。
青汁には食物繊維が多く含まれていますが、摂り過ぎると腹痛を伴う下痢の症状が出る可能性もあります。また青汁に含まれているビタミンKの摂り過ぎは、溶血性貧血のリスクが高まります。

妊婦にとって良いということでガブガブ飲むのではなく、パッケージに記されている1日の摂取量の目安を守って飲むようにしてください。

青汁の主原料となる野菜

青汁には様々な種類がありますが、青汁を選ぶポイントとして原材料があります。主な原材料として使われている緑黄色野菜の特徴を比べて、自分に合った青汁を選んでください。

ケール

ケール

最近はスーパーでも見かける機会が増えた「ケール」は、アブラナ科の1種でキャベツの原種です。青汁の中には「ケール100%」という商品もあるように、その栄養価は野菜の中でも抜群に高いのが特長。しかし独特の苦みや青臭さが気になるという方も多いです。

ケールに多く含まれている栄養素はビタミンCとE、カルシウム、βカロテンです。免疫力を強化したり、鉄分の吸収を助けるビタミンは妊婦さんにとって必要不可欠な栄養素です。また粘膜や皮膚を正常に保つ働きがあるβカロテンは美容にも効果的です。

大麦若葉

イネ科の穀物である大麦の若い葉が「大麦若葉」です。青汁には非常によく使われている野菜で、大麦若葉100%の粉末タイプの商品もあります。青汁に使われている原材料の中では苦みも少なく飲みやすいです。

大麦若葉に多く含まれている栄養素は鉄分や食物繊維です。貧血や便秘でお悩みの妊婦さんにはぴったりでしょう。

明日葉

セリ科の植物である明日葉も青汁の原料としてよく使われますが、ケールや大麦若葉とは違い100%の商品は少なく、他の野菜と混ざっているものが多いです。

明日葉に多く含まれている成分はビタミンCとE、カルシウム、βカロテンになり、ケールとよく似ています。

妊婦は青汁を飲んで、栄養補給!

青汁は妊婦さんにとって良い効果がある飲み物です。最近は、飲みやすい味の青汁も増えてきましたから、産後も継続して飲めるような青汁を選んで、母子共に健康をキープしてください。

ただし、成分や品質に問題がなくても、体質的に青汁が合わないという人もいます。基本的にアレルギーになりやすい原料は含まれていませんが、飲んだ後に不快感があったり、どうしても受け付けないという方は、無理をせず、青汁以外のもので栄養を摂るようにしましょう。

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