妊婦が甘酒を飲むメリット

妊婦が甘酒を飲むと嬉しい効果あり!米麹甘酒を手作りしよう

妊婦は甘酒を飲んでも大丈夫?健康や美容に良いと言われている甘酒ですが、妊娠中はアルコールを摂取するのはNG。しかし、ノンアルコールの米麹原料の甘酒なら妊娠中もOKです。甘酒の栄養素や便秘解消などの嬉しい効果、市販の甘酒の選び方を解説。炊飯器で甘酒を手作りする方法もお伝えします!

妊婦が甘酒を飲むと嬉しい効果あり!米麹甘酒を手作りしよう

妊婦も甘酒を飲める!アルコールの心配ない甘酒の種類

甘酒は健康や美容に効果があると言われ、市販の商品も多く見かけるようになりました。ですが、妊娠中は「酒」という名前から、「アルコールが含まれているのではないか?」という心配を思い浮かべる方も多いでしょう。

実は甘酒の中でも「米麹甘酒」は、妊婦さんでも大丈夫。安心して飲めるノンアルコールの食品です。はじめに甘酒の種類と妊婦さんでも安心して飲める理由について解説します。

甘酒には2種類ある

甘酒には大きく分けて2種類あります。一つは米麹を原料とする米麹甘酒、もう一つは酒粕を原料とする酒粕甘酒です。両者の大きな違いはアルコールです。

米麹原料の甘酒

米麹甘酒

米麹甘酒は、麹菌とご飯やおかゆなどを混ぜて、保温して作ります(これを糖化といいます)。原材料は、あくまで麹菌とお米。そのため、ノンアルコールです。

ちなみに、文部科学省が作成している日本標準食品成分表において甘酒とは米麹甘酒を指し、ソフトドリンクに分類されています。

酒粕原料の甘酒

一方、酒粕甘酒はデンプンをアルコールにした後の粕=酒粕を原料とします。酒粕そのもののアルコール分は8%と言われており、甘酒を作る過程では熱を加えますが、微量ですがアルコールが残ってしまいます。もちろん妊婦さんや子供にはNGな飲み物です。

妊婦さんも安心して飲める米麹甘酒

妊婦さんは厚生労働省が策定した「妊産婦のための食生活指針」にも掲載されているように、お腹の中の赤ちゃんが健やかに成長するように禁酒が原則です。いくら健康や美容に効果があるといわれる食品であっても、微量のアルコールが含まれるものの摂取はしない方がよいでしょう。

胎児性アルコール症候群|赤ちゃんの顔に出る妊娠中の飲酒
胎児性アルコール症候群|赤ちゃんの顔に出る妊娠中の飲酒

これに対して米麹甘酒はノンアルコールなので、妊婦さんでも安心して飲むことができると言えるのです。

妊婦さんにとって嬉しい米麹甘酒の栄養素・効果

米麹甘酒には、妊婦さんの健康と美容に効果が期待できる栄養がたくさん含まれています。どのような栄養が含まれ、どのような効果が期待できるのか解説します。

大事なエネルギー源であるぶどう糖

ぶどう糖

甘酒の原料となる米麹は重量の10%にぶどう糖を含んでいます。ぶどう糖は、脳、赤血球、神経組織といった臓器が通常、唯一栄養源として使うことができる大事な栄養素です。

特に妊娠中の女性は赤ちゃんへの栄養を与えるために循環血液量が多くなっているので、ぶどう糖も多く必要となっている状態です。米麹甘酒を飲むことで、しっかり妊婦さん自身のエネルギーを補給し、お腹の中の赤ちゃんの成長にもつなげることができます。

ビタミンB群で代謝UP

米麹には、同じ重量のごはんに比べてビタミンB1、B6が約5倍、B2は約10倍含まれています。ビタミンB1は糖質、ビタミンB6はたんぱく質、ビタミンB2は脂質を体の中でエネルギーに変える際に必要となる大事な栄養素です。

妊婦さんは赤ちゃんに栄養届けるために、体の中でのエネルギー代謝をUPさせることも大切です。また、ビタミンB1が不足すると疲れやすくなり、ビタミンB6が不足すると不眠や貧血の原因に、ビタミンB2が不足すると口内炎が引き起こりやすくなります。

妊娠中は体質の変化から疲れやすくなり、貧血、肌荒れに悩まされることもあります。米麹甘酒でビタミンB群を補うことで、これらの症状の予防にもつながります。

プロテアーゼで整腸作用

プロテアーゼとは体の中でたんぱく質を分解し、アミノ酸にする際に必要となる酵素のことです。つまり、たんぱく質をエネルギーにする手助けをする存在なのです。米麹甘酒には、このプロテアーゼの一種が含まれています。

し米麹に含まれるプロテアーゼは、2016年に広島大学のマウスを使った研究で、腸内の善玉菌であるビフィズス菌を増加させる作用があることが証明されています(注1)。

腸内の善玉菌が増えることで整腸作用が期待できるので、妊婦さんの悩みで多く聞かれる便秘にも効果が期待できます。

腸内環境を整えて免疫力UP

内臓と腸

妊婦さんは赤ちゃんへの影響を考えて体調不良になってもお薬を飲むことができないことが多いので、風邪や病気をしないように日ごろから免疫力をUPさせることが重要です。

免疫力をUPさせるための一つに、腸内環境を改善するという方法がありますこの腸内環境を改善するためには、腸内の善玉菌であるビフィズス菌を増加させることがポイントだと言われています。

米麹甘酒には先ほど述べたようにビフィズス菌を増やす作用があるので、免疫力UPの効果も期待できます。

チロシナーゼによるシミ・くすみ予防

妊娠中は女性ホルモンの働きで、シミのもととなるメラニン色素細胞を活性化させてしまい、色素沈着やシミに悩まされることがあります。出産するとホルモンバランスが変わるので、一時的な現象とも考えられていますが、やはりシミや色素沈着は避けたいものです。

米麹甘酒に含まれるコウジ酸には、シミのもととなるメラニンの生成を抑制する効果や、最近の研究では皮膚のくすみの抑制にも効果があることが分かってきています。米麹甘酒は、妊婦さんのシミやくすみ予防にも一役買ってくれるのです。

妊娠中の甘酒の効果的な摂取方法

甘酒を飲む妊婦

「甘酒」と一口に言っても米麹原料と酒粕原料のものがあるように、米麹甘酒にもさまざまな種類があります。

どのようなものを選べばいいのか?飲む量はどれくらいか?
米麹甘酒の効果的な摂取方法について解説します。

市販品は加糖されていないものを選ぶ

甘酒を選ぶ際は、原材料ができるだけシンプルなものを選びましょう。
米麹甘酒の場合、絶対に必要な原材料は「米(もち米)・米麹」の2種類だけです。

米麹甘酒はお米のデンプンを甘いグルコースに分解したものなので、ほんのりとした甘さが特徴です。何も加えなくても飲むことができるのですが、市販のものには、飲みやすくするために砂糖や食塩を加えられた商品が多数存在しています。

妊婦さんは砂糖や食塩の過剰摂取は避けた方がよく、日頃から減塩や砂糖の摂取量には気を配った方が良いでしょう。

1日に飲める甘酒の量

カップに入った米麹甘酒

米麹甘酒はコップ1杯当たり約160kcalです。これはお茶碗半分のごはんや6枚切りの食パン1枚とほぼ同じカロリーです。

また、ぶどう糖をはじめとした炭水化物が主成分なので、飲みすぎるとエネルギーオーバーにつながりかねません。美容や栄養効果を期待するためには、1日にコップ1杯程度を継続して飲むことをおすすめします。

甘酒を飲むなら朝食や間食時がおすすめ

米麹甘酒はぶどう糖を含んでいるので体内でエネルギーに変わりやすく、満腹感もあります。またエネルギーになりやすいということから、できれば活動時間、つまり昼間に飲んだ方がよく、寝る前に飲むのはあまりおすすめできません。

体温が下がっている起床後すぐに温めて飲めば、手軽なエネルギー補給になり、身体も温まって午前中の活動がスムーズに始められます。また、日中の間食として時間をかけて飲めば、妊娠中の食欲を抑えられます。

調理にも使える米麹甘酒

米麹甘酒は飲むだけなく、調理にも使えます。プロテアーゼによってお肉のたんぱく質をアミノ酸に変える、つまりお肉を柔らかくする効果があります。

カレーやシチュー、肉じゃがを煮込む際に大さじ2杯程度の米麹甘酒を加えるとお肉が柔らかくなり、アミノ酸によって旨味も増すのでいつもより味付けを薄くしてもおいしく仕上がります。

妊婦さんの体重管理には、自炊によるカロリーコントロールも重要なポイントになります。米麹甘酒を調理にも利用してみてください。

甘酒を手作りしてみよう

米麹甘酒の原料となる米麹は、麹菌という微生物なので温度によって活動が弱まったり、強くなったりします。つまり、温度管理をされていない米麹甘酒は栄養価が低いということなのです。米麹の一番活動に適している温度は60℃前後とされています。

また、継続して飲むことで効果が得られやすくなるので、栄養価の高い米麹甘酒を多めに作り置きするのもおすすめです。簡単にできる米麹甘酒の作り方をご紹介します。

米麹甘酒の作り方

米麹甘酒の完成品

材料

材料:できあがり量1.2リットル~1.5リットル

  • 米こうじ500g
  • ごはん300g(やわらかめに炊飯したもの)
  • 水900ml

道具:

  • 炊飯器
  • 温度計
  • ふきん
  1. 炊飯器の釜に熱湯

    炊飯器の釜に熱湯(材料以外の水を使います)を注いで温めておきます。

  2. ごはんと水を入れて混ぜ合わせ60℃前後になるまで加熱

    鍋に米麹をいれて砕き、ごはんと水を入れて混ぜ合わせ、中火にかけておたまで混ぜながら60℃前後になるまで加熱します。※65℃を超えてしまった場合は、早急に冷水に鍋ごと浸して冷ましてください

  3. 炊飯器に2を移します

    炊飯器に2を移します。

  4. 保温のスイッチを入れて濡れふきんをかける

    保温のスイッチを入れて濡れふきんをかけ、6時間~10時間60℃を保ちながら発酵させます。
    時々温度を測り60℃前後か確認しましょう。※65℃を超えた場合はふきんをずらして冷まし、55℃を下回った場合は炊飯器の蓋をしめて温度を上げます。

  5. 熱湯消毒した瓶やタッパーなどに移し替えます

    できあがったら、熱湯消毒した瓶やタッパーなどに移し替えます。冷蔵庫で1週間程度の保存が可能です。

つぶつぶが気になる場合はミキサーにかけてトロトロにするのがおすすめです。
飲みにくい場合は、豆乳や牛乳で割ったり、生姜をいれても良いでしょう。再加熱の際も65℃を超えないようにしましょう。

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