赤ちゃんが白目をむく理由

赤ちゃんが白目になる原因と症状や受診の目安

赤ちゃんが白目をむく原因と気になる症状、白目に青や黒の色がついている場合の理由を解説します。また黄疸や斜視、白内障、緑内障などの目に関する様々な病気について詳しくみていきます。日ごろから赤ちゃんの目を観察して大事にならないよう気をつけてあげましょうね!

赤ちゃんが白目になる原因と症状や受診の目安

白目を剥いて熟睡中!赤ちゃんはどうして白目をむくの?

赤ちゃんが寝ているときなどにふと見ると白目を剥いていることはありませんか?
寝ているときだけでなく授乳中などに白目になっていると心配になりますよね。白目をむく原因と様々な症状を紹介していきます。

白目を出して寝ている赤ちゃんを心配する女の子

赤ちゃんが白目をむく考えられる原因

大人でも寝ているときに白目をむくことがあります。赤ちゃんの白目の原因も大人とほぼ同じです。その他の様々な原因についても見ていきましょう。

白目をむく原因

筋力の問題

赤ちゃんは、筋肉が未発達でまぶたの皮膚も薄くて短いです。大きくなると皮膚も伸び、筋肉もついてきますが赤ちゃんにはまぶたを閉じた状態を保つ筋肉が未発達なのに加えて眼球を覆うほどのまぶたの長さもないため大人よりも白目を剥きやすいようです。

遺伝

まれに赤ちゃんが白目をむくのは遺伝的な要素もあるようです。パパやママも、白目を剥いて寝ていることはありませんか?

視力が弱い

もともと赤ちゃんは視力が弱く目の前30cm程までしか見えていません。両目の焦点を合わせる機能も未発達なので、同じところを見続けることもできません。ですので、授乳中や眠くなったときなどに白目になりやすいのです。

赤ちゃん

赤ちゃんの視力の発達

【新生児~生後2ヶ月】


生後すぐの赤ちゃんはほとんど視力がなく、明暗はわかりますが色は白黒で見えています。生後2ヶ月頃にはごく近くで動くものを目で追うようになります。


【生後3~5ヶ月】


生後3ヶ月頃から様々な色が認識できるようになってきます。視力はまだ弱いですが、目の前で動くものを目で追ったり頭を動かしたりします。脳が視界に映るものを立体的に処理できるようになるためハンドリガードが見られるようになります。


【生後6~8ヶ月】


この頃になると、早い子では視力が1.0ぐらいまで発達します。しかしこれはほんの一握りの子で一般的には0.1~0.5程度の視力なので、自分の周囲しか焦点が合いません。しかしハイハイや伝い歩き等によって様々な刺激が加わることで身体の運動能力と一緒に発達していきます。


【1歳以降】


3歳頃までには大人と同じくらいのものが見えるようになります。まだ発達途中ですので、スマホやテレビ等、目を酷使することは控え、時間を決めるなど対処しましょう。


赤ちゃんが白目をむいて寝るのはごく普通のこと

気持ちよさそうに眠っている赤ちゃんが白目を剥いていることはありませんか?「病気じゃないの?」と心配するママも多いと思います。先程も記述したように、赤ちゃんのまぶたの筋肉は未発達です。そのため大人よりも白目を剥きやすいのです。

小さな赤ちゃんが白目を剥いて寝るのは異常なことではなく、ほとんどの赤ちゃんにあることです。まぶたの筋肉が発達してくる生後3~4ヶ月頃にはなくなってくることが多いので、気長に見守ってあげましょう。

目を開けて寝てしまうのはよくあること

気になる症状や受診の目安

赤ちゃんの目に関して気になる症状はありませんか?はっきりと意思表示ができない赤ちゃんの異常には早く気づいてあげたいですよね。
目は一生ものです。日ごろあまり気にして見ないかもしれませんが、一度赤ちゃんの目をじっくり見てみましょう。

目に関する様々な症状

赤ちゃんは白目をむく以外にも様々な目に関する症状があります。それぞれの症状や対処法を見ていきましょう。

白目から出血している

赤ちゃんの白目から充血ではなく出血しているように見えたり、赤い点が見えると結膜下出血の可能性があります。結膜下出血とは、結膜下の毛細血管が破れて出血したもので、白目が赤く染まります。一部分がうっすら赤くなる軽度のものから、結膜全体が真っ赤に染まるものまでありますが、特に痛みを感じないのが特徴です。

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基本的に原因は外部からの衝撃によるものです。赤ちゃんの場合は自分の爪で引っ掻いてしまったり、目をこすってしまうことがあるため爪をこまめに切るなどの対処をしましょう。
結膜下出血が起こっても視力が低下することもありません。多くの場合出血した血液は1~2週間で自然に吸収され完治します。

白目が充血している

目をこする赤ちゃん

充血の症状は出血の場合と似ていますが、出血は白目全体が真っ赤に見えるのに対して充血は白目に血管が確認できる状態です。
軽く目をこすっただけでも充血してしまいますが、放っておいても1~2日程度で治るので心配はいりません。ただ、毎日ずっと目をこすり続けていたり痒がったりしている場合は病院を受診するようにしましょう。

灰色・黒いシミ

赤ちゃんの白目に灰色のシミのようなものが見えることがあります。白目の下には脈絡膜と呼ばれる膜があります。
この膜の色素が透けてシミのように見えているので心配はいりません。成長とともに自然と目立たなくなってくるでしょう。また、ほくろが原因の場合もあります。こちらも視力に影響を与えることはありません。

白目が黄色の場合は黄疸の可能性

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白目が黄色く見えるものとして黄疸の症状があげられます。新生児の「生理的黄疸」は生後2~3日からはじまり生後10日ごろ落ち着くことが多いです。これは新生児の9割以上に起こる症状で、ほとんど心配はいりません。
また、完全母乳の赤ちゃんは生後10日を過ぎても黄疸症状が続く場合があります。これは「母乳性黄疸」といい血液から作られた母乳を飲んでいるために起こります。
1ヶ月ほど続きますが、母乳をよく飲みおしっこやうんちの色に問題がなければ心配はいりません。

黄疸症状のある赤ちゃんのうち約2割の赤ちゃんには治療が必要と言われています。白目や肌の黄色みが1ヶ月を過ぎても落ち着かない、紅茶のような色のおしっこが出る、白っぽいうんちが出るといった症状がある場合は治療が必要ですので、必ず受診しましょう。

黄疸症状

赤ちゃんの白目が青色なのは普通のこと

そもそも人間の白目は、眼球の中のブドウ膜と呼ばれるものが青っぽい色をしており、その上に眼球を覆う強膜というものがあります。
赤ちゃんは大人に比べて強膜が薄いため、ブドウ膜の青色が透けて見えることがあるのです。つまり、赤ちゃんの白目が青色に見えるのは普通のことなのです。

瞳が白く濁っている

日本人の瞳の色は多くの人が黒色ですが、個人差が大きく赤ちゃんによっては明るい茶色など人それぞれ色は違います。
しかし、赤ちゃんの瞳の水晶体が白く濁っている場合には先天性白内障の可能性もあるので早めに病院を受診しましょう。この白内障については後ほど詳しく解説します。

黒目が広がって見える

黒目が大きく見えるととても可愛らしく見えますが、赤ちゃんの黒目が異様に大きく広がって見える場合は先天性緑内障の可能性があります。
先天性緑内障は放っておくと失明の可能性もある危険な病気です。黒目の広がりの他にも光を異常に嫌がる、涙が頻繁に出る、まぶたが痙攣するなどの症状が現れたら早めに受診するようにしましょう。こちらも後ほど詳しく解説します。

赤ちゃん

瞳が光って見える

暗闇の中で赤ちゃんの瞳が蛍光色に光って見える場合は網膜芽細胞腫という小児がんの一種が原因である可能性があります。
非常にまれな病気ですが、異常を伝えることのできない乳幼児に多い病気なので、身近な大人が注意してみてあげることが大切です。
早く治療できれば命に関わることは少なく治癒力の高い病気ですので、異常に気付いたらすぐに受診しましょう。

赤ちゃんの視線が合わないのは斜視の可能性

斜視とは、何か人や物を見るときに片方の目の位置がその人や物の方向を見ていない状態のことです。「赤ちゃんと目が合わない気がする」「赤ちゃんの視線がおかしい?」と思ったら斜視かもしれません。
まだ目の筋肉が未発達の赤ちゃんは「仮性内斜視」になりやすく、本当の斜視と区別しにくい場合があります。斜視の特徴についてみていきましょう。

斜視の種類

斜視にも様々な種類があります。目の向きや斜視になっている時間などで分類されます。
常に斜視になっている恒常製斜視と、時々斜視になる間歇性斜視に分けられます。

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片目が外をむく外斜視

外斜視とは、片目の視線が外側に外れてしまう症状のことです。

片目が内側をむく内斜視

内斜視とは、外斜視とは反対に片目の視線が内側に外れる症状です。いわゆる”より目“になります。内斜視には生まれつきのものと、遠視が強い為に物をよく見ようとして目が内側に寄ってしまうものがあります。

片目が上下にむく上下斜

片目は正面を向いているのに、もう片方は上か下にずれている症状のことを上斜視または下斜視といいます。

斜視の影響により複視になる

斜視があると、左右の目からの情報がうまく処理できずにものが二重に見えてしまうことがあります。二重に見えると不愉快なので、ある程度大きくなると最初から斜視になる片目からの情報を無視するようになることがあり、そうなると斜視も悪化してしまいます。

視力の成長の妨げになる

斜視のように、片方の目が使われていない状態が長く続いてしまうと、視力の成長を妨げる可能性があります。

ものを正しく見るには両目を使う必要があり、両目を使うことで得られた情報から脳で像を結び、ものの立体感や遠近感を正しく知ることができるのです。

白目をむいた痙攣に注意!

診察を受ける赤ちゃん

赤ちゃんの白目にも、気を付けなければならない症状があります。
小さな赤ちゃんは急に熱をだすことがよくあります。特に6ヶ月から4歳頃の乳幼児の場合は熱のせいで痙攣を起こすこともあります。こんな症状が出たら熱性けいれんの可能性があります。

  • 意識が5分以上なくなる。
  • チアノーゼを起こしている。
  • 白目を剥いている。
  • 口からよだれがぶくぶく出ている。
  • 体が痙攣している。
  • 高熱が出ている。

こんな症状が出たとき、見ている大人はパニックになってしまいますよね。熱性痙攣が起きたときは、痙攣が収まるまで安静にしておく必要があります。
痙攣が始まった時間、何分続いたか、目はどこを向いているか、手足の突っ張りの様子などを冷静に観察しておき、医師に伝えましょう。

通常の熱性けいれんは10分以内には収まることが多いですが、それ以上痙攣が続くようであれば救急車を呼んでくださいね。

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瞳が白く見える…重大な目の病気

先程少し触れましたが、次に解説する白内障や緑内障は放っておくと危険です。ここからは二つの重大な病気について詳しく見ていきましょう。

白内障

赤ちゃん

白内障は、お年寄りがなる病気だと思っている方も多いと思います。しかし、小さな子どもでも白内障になることがあります。

白内障になる原因

遺伝によるものと、妊娠中に母親が風疹などに感染し、母体の病気が原因で発症するケースがあります。また外傷性の白内障もあり、眼球に強い刺激を受けると白内障になる場合もあります。

白内障の症状

白内障は、黒目の部分が白く濁るのが特徴です。失明の原因となる病気の一つで、注意が必要です。白内障になると視界全体に霧がかかったような状態になります。
この状態だと、光がにじんで見えたり、眩しくて見えにくいなどの症状が現れます。

白内障になったときの治療方法

白内障の治療は基本的には手術を行います。
あまり症状がひどくないうちは点眼薬や内服薬で症状を遅らせる場合もあります。

緑内障

赤ちゃん

緑内障も、お年寄りの病気というイメージがありましたが最近では子どもの緑内障が増えています。視力低下の低年齢化と同時に子どもの緑内障も増えているのです。

緑内障になる原因

緑内障とは眼圧が上昇し、視神経が阻害される失明原因1位の病気です。先天性緑内障は、生まれつき隅角という房水を排出する部分がうまく発達していない病気です。
先天性緑内障を持って生まれた赤ちゃんは、生まれたときにはまだ症状が出ていなくても放置しておけば80%が生後1歳までに発症します。

緑内障の症状

眼圧が高まることによって眼球が拡大することで黒目が大きくなる、黒目が白く濁る、涙が増える、瞼が痙攣する等の症状が現れます。

緑内障になったときの治療方法

先天性緑内障の場合は薬物治療の効果が出にくいため、手術をすることが多いです。房水の通り道を人工的に作る手術を行うのです。

白内障は早い段階での予防と改善が必要な病気です。症状に気づいたら早めに受診しましょう。

たいせつな赤ちゃんの目は日ごろからしっかり観察しましょう

これまで赤ちゃんの白目について見てきましたが、白目の症状だけとっても沢山の症状がありますね。問題のない白目の症状もありますが、気になる症状があれば早めに病院を受診するようにしましょう。

うまく言葉を話せない赤ちゃんには、日ごろの大人の観察が大切ですが、観察以外にも重要なことがあります。
日ごろ小さな子どもにスマホやテレビ画面を長時間見せたりしていませんか?しばらく大人しくしてくれるかもしれませんが、あまり目を酷使し続けると子どもの目に重い負担がかかってしまいます

若い人でも目の酷使は大人でも長時間目を酷使すると肩が凝ったり、頭痛がしたりするのには理由があるのです。
最近では「スマホ老眼」という言葉もよく耳にします。老眼は40代頃からの症状だとされていましたが、老眼やドライアイも低年齢化が進んでいます。これから成長していく大切な赤ちゃんの目。日ごろから気を付けてみてあげましょう。

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