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プール熱の治療法とホームケア

プール熱の治療と治療中の過ごし方|完治までのホームケア

プール熱はどんな治療をする?おうちでのケアはどうしたらいい?長引くプール熱はしっかり治療することが大切ですが、プール熱は抗ウイルス薬がないのでプール熱の治療期間中はお家でのホームケアもとても重要です。家族や兄弟への感染拡大を防ぎつつ赤ちゃんの症状を少しでも和らげてあげましょう。

プール熱の治療と治療中の過ごし方|完治までのホームケア

プール熱の治療&治療中のお家での過ごし方

気を付けていたけれど、なってしまったプール熱・・・。遊びたい盛り、おうちで安静を続けるのは赤ちゃんが退屈でかわいそう。ツライ症状を、できるだけ早く軽くしてあげるため、治療方法について知っておきましょう。

プール熱は治療が必要!原因や症状は?

高熱で具合が悪い赤ちゃん

プール熱は、6月~8月に特に流行する夏風邪の一種。アデノウイルスがのどや目の粘膜に感染することで発症します。流行期は主に夏ですが、一年を通じて感染のリスクがあります。

普通の風邪と同様、飛沫感染や接触感染によっても感染しますが、プールでの感染が多くみられるためプール熱と呼ばれます。プールでは、感染した子から尿・便・鼻水・唾液として排出されたウイルスが水中に入ったり、感染した子とタオルを共用したりすることによって感染が広がります。

感染すると、まず急に40度近い発熱が起こり、つづいてのどの痛みや結膜炎といった症状が出てきます。症状は1週間程度続き、熱は上がったり下がったりを繰り返す子もいます。

プール熱が疑われたら病院へ!

プール熱は大変感染力が強く、症状が治まってからも1ヶ月は便や尿からウイルスを排出し続けます。感染を広げないよう普段の風邪よりさらに厳重な対策が必要となるため、疑わしい症状があれば病院でプール熱かどうか診断してもらうことが大切です。

赤ちゃんが発熱する病気はたくさんあるため、医師によってはすぐにプール熱を疑わないケースもあります。プールに入った、身近にプール熱を発症した子がいた、きょうだいがプール熱に罹った、などプール熱に罹る可能性の出来事があれば医師に伝えるようにしましょう。

検査は、鼻水や唾液などを採取して行います。迅速診断キットを使い、10分程度で結果が分かります。

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治療方法は「対症療法」

プール熱の治療とホームケア

プール熱の原因であるアデノウイルスに効果がある抗ウイルス薬はないので、風邪と同様に症状を和らげながらウイルスの排出を待つという対症療法になります。

処方される治療薬

プール熱にかかると、高熱やのどの痛みで食欲がなくなったり、水分を摂りづらくなったりします。そうなると脱水症状が心配なので、症状を和らげる薬が処方されます。

熱やのどの痛みに処方される薬

カロナール:アセトアミノフェン製剤で穏やかな効き目です。赤ちゃんでも安心して服用できます。オレンジの香りで、甘味と苦みがあります。副作用はほとんどありません。

結膜炎の症状が重い場合は、点眼薬が処方されます。ただし、アデノウイルスに直接効果がある点眼薬はないので、炎症を抑える目的や、細菌による二次感染を防ぐ目的で使われます。

結膜炎に処方される薬

クラビット:目の粘膜についた最近の増殖を抑える点眼薬です。副作用はほとんどありません。

■点眼薬をさす際の注意点

赤ちゃんに点眼薬をさすのは、暴れるので少々難しいかもしれません。頭をしっかりママのひざで固定して、目を開きましょう。下まぶただけ開いて、1滴でも目に入れば充分です。言葉が通じる子であれば、点眼薬をさした後は少しの間目を閉じていてもらうようにしましょう。

点眼薬をさす際には、容器にウイルスが付着するのを防ぐため、容器の先が目に触れないように注意しましょう。

治療期間は?保育園はいつから通える?

プール熱の症状は長引き、1週間程度続く子もいます。熱も、普通の風邪であれば1~2日で下がるのに対し、プール熱の場合は5日ほど続くことが多いです。

症状が出ている間は安静にして、必要に応じて処方されたお薬を使いましょう。処方されたお薬を1週間程度服用しても症状が良くならない場合は再受診しましょう。
保育園に登園できるのは、症状が治まってから2日後と学校保健法で定められています。

また、予防接種は身体に弱いウイルスを入れることになるため、体調が万全な時に受ける必要があります。プール熱の場合は、症状が治まった後、2週間以上経ってから受けるようにしましょう。

お家での治療が基本。でも入院が必要になる場合も

プール熱は、基本的には対症療法を続けながらお家で様子を見ることになります。
しかし、水分がとれず脱水症状を起こしたり、細菌に感染し肺炎を合併したりするなど重篤な症状が見られれば入院し、点滴治療を行うことになります。

のどの痛みで水分や離乳食を摂れない場合は、医師に相談して早めに対処しましょう。

プール熱の治療中、お家ではどう過ごす?

プール熱の赤ちゃんを心配する女の子

抗ウイルス薬がないプール熱では、対症療法を行いながら身体の回復を待つことになるのでお家での過ごし方がとっても大切。
正しいホームケアの方法を知っておきましょう。

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離乳食はのど越しが良いものを少しずつ

食べやすい離乳食を赤ちゃんに食べさせるママ

のどの痛みで離乳食が進まないことがあります。胃腸も弱っているので、消化に良いものを与えることはもちろん、のどが痛くて食べづらそうにしていたらのど越しの良い、少し柔らかめの食事に変えてあげて。夏の暑い時期は特に、少し冷たくしたスープやジュース、ゼリーなどの食べ物が食べやすくおすすめです。

のどや結膜に炎症が起きてしまうプール熱の時には、粘膜の回復を助けるベータカロチンを豊富に含む食材を積極的に与えましょう。ベータカロチンを豊富に含む食材で、喉が痛い時の離乳食に取り入れやすいのはスイカです。

喉が痛くても食べやすいスイカ離乳食レシピ

スイカは、ベータカロチンが豊富なだけでなく、水分を多く含むので脱水症状が心配な時にもおすすめの食材です。
さっぱりとしていてのど越しがよいので、喉が痛い時にも食べやすいです。

特におすすめなのが、スイカゼリー。ゼラチンがなくても、柔らかいゼリー風に仕上げられます。

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■やわらかスイカゼリーの作り方
  • スイカ果汁を絞る。(30mlくらい)
  • 片栗粉を小さじ半分程度入れてよく混ぜる。
  • 様子を見ながら電子レンジで加熱する。

手づかみのほうが食べる意欲がある、という場合は、寒天を使うと少し固めにできますよ。スイカ果汁に粉寒天をまぜて煮て溶かし、冷やし固めましょう。

水分補給は最重要事項

脱水症状を防ぐため、おっぱいやミルクは、少しずつ頻繁にあげましょう。水分をたくさん摂っておしっこ・うんちを良く出すことはウイルスの排出や解熱にも効果的です。

普段の授乳間隔に加え、1時間おきに少量与えます。おっぱいやミルクを飲みたがらない場合や、既に卒乳している場合は、麦茶や湯冷ましを与えましょう。

経口補水液を与えることも脱水症状の予防・改善に効果的です。
但し、経口補水液はジュースではありません。飲ませる際は次のことに注意しましょう。

経口補水液を飲ませる際の注意点

  • 自己判断で飲ませることは避け、医師の指示に従って脱水症状の危険がある場合に飲ませるようにしましょう。
  • 1日に飲ませる量の目安は、赤ちゃんの体重1kgあたり30mlから50 mlです。分量を守って与えましょう。
  • 一度にたくさん飲ませると吐き戻してしまうことがあるので、小さめのティースプーンやスポイトで少しずつ口に含ませましょう。
  • 経口補水液を飲んでから、おしっこの量が増えてきたり、色が薄くなってきたりした場合は、身体に充分に水分が行き渡っている証拠なので経口補水液を飲む量を減らしても大丈夫です。

お風呂はOK、でも家族に感染しない対策を

熱が下がりお風呂でアヒルと遊ぶ赤ちゃん

機嫌がよければお風呂に入っても大丈夫です。発熱により汗をかくので、お風呂で汗を流した方があせもの予防になります。

ただし、家族に感染しないように次のことに気を付けて赤ちゃんを入浴させましょう。

入浴の際の注意点

  • 赤ちゃんを浴槽に入れる前におしりをきれいに洗いましょう。
  • 体力が落ちているので、浴槽に浸かるのはごく短時間に。
  • 熱いお湯も避け、38度程度のぬるめのお湯にさっと浸かる程度に。
  • ママは一緒に浴槽に入らずに、外から赤ちゃんを支えて入浴させてあげましょう。
  • 赤ちゃんの入浴は家族の中で最後にしましょう。パパの帰りが遅いなどで、赤ちゃんの順番を最後にするのが難しい場合は、シャワーで済ませるか、身体を拭いてあげるだけにしましょう。
  • 使用したタオルは、他の家族と共用することは避けましょう。
  • 使用後のタオルは、熱湯に1分間以上浸すか次亜塩素酸ナトリウム(ハイターやミルクポンなどの商品名で販売されているもの)で消毒しましょう。

目やにがひどければ取り除いてあげて

プール熱では目やにがたくさん出るので、適宜拭ってあげましょう。目やにが気になって、赤ちゃんが目をこすってしまうと、炎症が悪化してしまいます。

目やにを取ってあげる時は、ママの手で取ることはせず、清潔なガーゼや清浄綿などで優しく取り除きましょう。使ったガーゼはすぐに消毒し、清浄綿はすぐに廃棄しましょう。

日中はできるだけ安静に

プール熱は、赤ちゃんによっては熱があっても元気な場合もありますが、病気であることには変わりないので油断せず、なるべく安静に過ごしましょう。

他の子にうつさないよう、外出は控えて

病み上がりのため自宅で安静にしている赤ちゃん

プール熱の症状が出ている時はもちろん、症状が治まってからも2日間はなるべく外出を控えましょう。

児童館や子育て支援センターに行くと感染を広げてしまいます。症状が治まってからも1ヶ月程度は便からウイルスが排出されます。その間は、たくさんの赤ちゃんが集まる場所にはできるだけ行かないようにしましょう。

プール熱は長引きます。気長にケアを!

プール熱の発熱は、下がってもまた上がってしまうのを繰り返すこともあり、ママを不安にさせますが、必ず治るので心配しすぎずにホームケアを続けましょう。

ただし、感染力が強いので油断は禁物。赤ちゃんのオムツ替えや入浴など、排出されたウイルスに触れるお世話をするときは充分に注意しましょう。