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プール熱の症状を徹底解説

プール熱の症状を徹底解説|潜伏期間や他の感染症との違い

プール熱の症状はいつもの風邪や溶連菌など他の感染症とどう違う?夏風邪の一種と甘く見てはいけません。プール熱の症状は赤ちゃんにとってはかなりツライもの。プール熱の症状の出かたには順番や潜伏期間など特徴をおさえプール熱の症状を知って、早めに対処して赤ちゃんを楽にしてあげましょう。

プール熱の症状を徹底解説|潜伏期間や他の感染症との違い

赤ちゃんが急な発熱!もしかしてプール熱かも?

夏に急な発熱があると、「これが良く聞くプール熱?」と思う方もいるのではないでしょうか?プール熱と聞くと、特別な治療が必要かと心配になることもありますよね。
風邪の場合はおうちで様子を見ることもできますが、プール熱の場合は至急受診が必要。すぐに受診したほうが良いかを判断するためにも、プール熱の症状を知っておきましょう。

強い感染力を持つ夏風邪「プール熱」

夏にプールを楽しむ女の子

プール熱は、夏風邪の一種で正式には「咽頭結膜熱」と呼ばれます。主に6月~9月頃に流行します。
その名のとおり咽頭(のど)が腫れて発熱し、結膜炎の症状が出る病気です。

「アデノウイルス」というウイルスに感染すると発症します。夏にプールで感染することがあるためプール熱と呼ばれますがプールに入らなくても感染します。夏風邪をもたらす代表的なウイルスですが2003年頃からは冬にも流行の兆しを見せるようになりました。

アデノウイルスは現在全51種類確認されていて、うちプール熱の症状を引き起こすのは3型が中心とされています。ママからもらった免疫では防げないため、生後6ヶ月未満の赤ちゃんでもかかることがあるので注意が必要です。乳幼児がかかりやすいウイルスで、プール熱に感染した人の約6割が5歳以下の乳幼児です。

特に、生後14日以内の赤ちゃんが感染すると重症化することが知られています。

プール熱にかかるとこんな症状が出ます

プール熱は、風邪の一種ではありますが、普通の風邪の時には見られない特徴的な症状がいくつかあります。

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潜伏期間・症状が出る順番

プール熱の症状と潜伏期間

感染してからすぐには発症せず、5日~7日の潜伏期間があります。
潜伏期間を経て、3~5日程度症状が続き完治までには1週間程度かかります。

プール熱の症状は、まず発熱から始まります。
発熱の後、食欲不振、のどの痛み、鼻水、目の充血、目やにといった症状が続いて現れます。目の症状は、片方の目から始まり、続いてもう片方の目にも症状が現れます。
その他、腹痛、下痢、リンパの腫れなどといった症状が出ることもあります。リンパの腫れは、特に首の後ろに多く起こります。

保育園や幼稚園のお休み期間

プール熱は、学校保健法で「第二種伝染病」に指定されています。症状が治まってからも、2日程度は保育園や幼稚園の登園を控えなければいけません。

第二種伝染病とは

第二種伝染病とは、子どもの集団生活の中で広がりやすい感染症のことで、プール熱のほかインフルエンザやみずぼうそうも該当します。

プール熱の時の発熱の特徴

プール熱に罹った赤ちゃんを看病するママ

プール熱に感染すると、40度近い高熱が急に出て、4~5日続きます。一旦熱が下がったのに、再び熱が上がってくることもあります。朝や日中に熱が下がり元気に過ごしていたのに、夕方から夜にかけてまた熱が上がりぐったりとする、という日を何日か繰り返すという子も多いです。

プール熱の時の鼻・のどの症状

プール熱では、鼻水が出る子もいますが、いつもの風邪ほど鼻水の症状は重くない場合が多いです。一方、のどの痛みは強く食事をとれなくなってしまい体重が減ってしまう子もいます。

プール熱に特徴的な結膜炎

風邪の一種なのに結膜炎になるというのはちょっと不思議ですよね。プール熱は、飛沫感染や接触感染以外に、プールの水の中にいるアデノウイルスが、結膜に感染することによっても感染します。それで結膜炎になってしまうのです。

プール熱の時の結膜炎は、下まぶたの症状が強く現れ、上まぶたの症状は比較的弱めです。具体的には次のような症状が見られます。

  • 目の充血
  • 目の痛み
  • 涙が多く出る
  • 目やにが多く出る
  • いつもより光をまぶしく感じる

プール熱が治ればこれらの症状は消え、後遺症などが残ることはありません。

子どもがプール熱になっちゃった!体験談

お子さんが実際にプール熱にかかってしまったママの体験談を集めました。症状の出方やお子さんの様子など、参考にしてみてください。

・熱が上がったり下がったりというのが10日続き、親子ともどもぐったり…。
・寝る前や明け方に40度の熱が出るという日が続き、眠れない様子だったのでその度座薬で熱を下げて寝かせました。それが4日続き、5日目でやっと熱が下がりました。
・2~3日、朝方は平熱に下がりますが、昼過ぎになるとまた38~39度に上がる、というのを繰り返しています。
・40度近い熱が出ても比較的元気で水分も摂れていました。
・目やにがひどく、朝起きた時は目が開かないほどでした。

いつもの風邪と症状はどう違う?違い4つ

熱が下がらず寝込んでいる男の子

プール熱と、いつもの風邪の症状の違いを知っておくことは大切なことです。
いつもの風邪と比較しプール熱は感染力が高いので、二次感染を防止するための厳重な対策が必要になります。

結膜炎の症状が出る

いつもの風邪では、目に異常が出ることはあまりありません。結膜にウイルス感染するのが、プール熱の最もわかりやすい症状の一つ。目を気にしたり、しきりにこすったりしている様子が見られたら、赤ちゃんの目をよく観察してみましょう。
目やにが多く出ていたり、目が充血していたりする場合はプール熱の可能性があります。

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熱の上がり方が急で体温が高い

いつもの風邪では、40度近い熱が急に出ることはまれ。プール熱では、多くの場合39度~40度、ひどいケースでは41度にまで熱が上がった、という人もいます。

風邪の場合は体調が悪くなるのと同時に熱が出るか、或いは体調が悪くなってからだんだん熱が上がってくることが多いですが、プール熱の場合は、他に異常がないのにまず熱だけが急に上がることが多くみられます。
元気に遊んでいたので、体調が悪いことに気が付かなかった、というママもいます。

熱が下がりにくい

何度か風邪を繰り返した赤ちゃんなら、いつもの風邪では水分をしっかりとって安静にしていれば、比較的すぐに(1~2日ほど)熱が下がることが多いのですが、プール熱の発熱はなかなか熱が下がりません。

ママからの免疫が切れた頃の赤ちゃんでは普通の風邪と見分けがつきにくいこともあるでしょうが、熱が長引いて食欲がない日が続き、脱水症状を起こして点滴が必要になることもあるので発熱があったら赤ちゃんの様子を注意して観察するようにしましょう。

首が痛くなる

プール熱では首のリンパ節が腫れます。これもいつもの風邪ではあまり見られない症状の一つです。
腫れて押すと痛む場合もあります。プール熱かもしれない、と思ったら赤ちゃんの首の後ろを触って腫れがないかどうかを確認してみましょう。

プール熱と同じ時期に流行る他の感染症との症状の違い

口で体温計を図っている女の子

感染症というと冬に多いイメージですが、夏にも色々な感染症が流行ります。プール熱以外では、次のような感染症にかかる可能性があります。

手足口病

手足口病の場合は、プール熱とは異なり40度近くも熱が上がることはほとんどありません。だいたい38度前後ということが多いです。

手足口病の特徴的な症状は手のひらや足の裏にたくさんできる小さな水疱。プール熱では、水疱ができることはありません。

手足口病は、ママからもらった免疫によってある程度防げるので、生後6ヶ月以降に感染することが多いです。

ヘルパンギーナ

ヘルパンギーナも、プール熱と同様高熱とのどの痛みが出ます。喉の奥に水疱がたくさんできることが特徴ですが、おうちでは確認することは困難ですよね。

ヘルパンギーナの特徴としては、高熱以外には比較的症状が軽いことが挙げられます。高熱も2~3日で下がります。特に治療を行わなくても1週間程度で自然に治ります。

溶連菌感染症

溶連菌感染症は、「溶血性連鎖球菌」という細菌に感染することで起こる病気です。39度台の発熱があり、のどの痛みがある点ではプール熱と似ています。
溶連菌感染症では、まれに全身に発疹が出ることがあります。発疹はかゆみがあり、舌にまで広がることも。

溶連菌感染症の症状はつらいですが、プール熱と異なり細菌が原因なので、抗菌剤がよく効きます。抗菌剤を服用することで、1~2日で発熱・のどの痛みが軽快します。

また、溶連菌感染症は2歳以降にかかりやすい病気であるということもプール熱と異なる点です。

流行性角結膜炎

流行性角結膜炎は、「はやり目」とも呼ばれる、重い結膜炎です。
プール熱と同様、「アデノウイルス」に感染することによって発症しますが、プール熱のアデノウイルスとは型が異なります。

プール熱よりもさらに重い症状が目に現れ、目が開かなくなるほど目の粘膜が腫れてしまうこともあります。
赤ちゃんでは重症化しやすく、ひどくなると角膜に穴が開いてしまうこともある恐ろしい感染症です。

プール熱の対処法

プール熱で病院を受診するママと赤ちゃん

感染力が高く、つらい症状が続くプール熱。
早く楽にしてあげるために、対処法について知っておきましょう。

プール熱の症状が出たらすぐに受診を

プール熱を引き起こすアデノウイルスにはいくつか型があります。

「型」というのは、インフルエンザウイルスがA型・B型に分類されるように、同じ名称でも異なるタイプのウイルスがあります。一度ウイルスに感染して免疫ができても、型が異なるウイルスに対しては免疫がないので、再び同じ病気に感染してしまうのです。

プール熱を引き起こすアデノウイルスの型は3型を中心に1、4、7、14型などがあります。このうち怖いのが「7型」で、赤ちゃんが感染すると肺炎を引き起こす可能性があります。
赤ちゃんが感染すると重症化が心配なので、プール熱と疑われる症状が出たらすぐに受診しましょう。

アデノウイルスに対する特効薬はないので、解熱鎮痛剤が処方されるなど対症療法になります。
のどの痛みで水分や食事がとれなくなる場合もあり、水分不足が心配です。そのような場合は解熱鎮痛剤でのどの痛みを和らげるなどすることが有効です。

結膜炎の症状がひどい時には点眼薬も処方されます。

プール熱にかかった時のホームケア

プール熱の原因であるアデノウイルスに直接作用する薬はないため、ホームケアが重要になります。

のどの痛みで食欲が低下するので、離乳食は消化に良く食べやすいものを与えましょう。いつもの食事より、一段階前に戻っても良いでしょう(9~11ヶ月の食事を与えているなら、7~8ヶ月の柔らかさに戻すなど)。水分も摂りにくくなる場合があるので、少しずつこまめに与えましょう。

おうちでは安静に過ごしましょう。

家族に感染しないように注意しましょう

プール熱は感染力が強いので、家族に感染しないように注意することが必要です。赤ちゃんのお世話をするママも手洗いは1回30秒以上しっかり行い、タオルや食器の共有は避けます。
ウイルスは高温でないと死なないので、食器は煮沸消毒することが望ましいです。アデノウイルスに対してのアルコールの消毒効果は高くありません。

プール熱の症状、正しく知って感染を予防しましょう

赤ちゃんが夏に体調を崩したとき、プール熱の症状を把握していることはとても重要。
適切に対処することができ赤ちゃんの症状を和らげてあげられるだけでなく、家族への感染も防ぐことができます。

プール熱は、普通の風邪とは異なりタオルや食器も別にしないと家族にうつってしまいます。症状を知っていれば、このような二次感染も未然に防ぐことができます。

赤ちゃんが体調を悪くしたときは、しっかりと対策をしてママも倒れてしまわないように注意しましょう。