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プール熱の感染経路と予防対策

プール熱の感染経路|予防とうつったときの二次感染対策

プール熱に感染しない、感染を拡大させないため、プール熱がどんなところから感染するか感染経路や詳しく知って感染してから症状が出るまでの潜伏期間や症状が治まってからの感染力を知りましょう。プールサイドでの感染対策を、感染してしまった場合の家族への二次感染の防止法について解説します。

プール熱の感染経路|予防とうつったときの二次感染対策

プール熱はどこから感染する?経路を知ってしっかり対策!

プール熱は、その名のとおりプールに入ると感染するということはご存知の方も多いでしょう。でも、感染経路はプール以外にも存在します。

プール熱と言うと夏風邪を連想します。実際夏に多い病気ですが、アデノウイルスが猛威を振るうのは夏だけではありません。冬にプール熱(咽頭結膜熱)が流行った年があることからもわかるように、アデノウイルス自体は通年を通して存在し感染のリスクがあります。プール熱(咽頭結膜熱)は感染すると赤ちゃんにはツライ症状が続くので、しっかりと感染予防を行いましょう。

出典:www.youtube.com

プール熱は急な発熱が特徴の「夏風邪」代表格

夏風邪でダウンした赤ちゃん

プール熱は、実は風邪の一種。数ある風邪のウイルスの中で、アデノウイルスに感染すると発症するのがプール熱です。プール熱は数種のアデノウイルスの感染により発症し、一年中かかる可能性がありますが、特に感染者が多く出る時期は6月~8月です。

3大症状と呼ばれるのが、発熱・のどの痛み・結膜炎。特に熱は、風邪とは異なり急に40度近くまで上がるのが特徴です。風邪の熱が1日~2日で下がるのに対し、プール熱での発熱は1週間程度続きます。

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プールだけじゃない!感染経路3つ

プール熱の感染経路と対策

プール熱の感染経路は主に次の3つです。

夏に多発するプールでの感染

プールでプール熱に感染するのは、プール熱に感染した子どもからウイルスが水中に排出されるためです。感染した子どものお尻の拭き残しや、鼻水やよだれが水中に流れ込み、その水を通じて結膜にウイルスが付着し感染します。

他、プールサイドでタオルを共用することによっても感染が広がっていきます。
プール熱は高熱が出るので、感染した子どもはプールに入れないのでは?と疑問に思うかもしれません。しかし、プール熱には1週間程度の潜伏期間がありその間も感染力があるので気づかずにプールに入ってしまう子もいますし、症状が治まってからも1ヶ月ほどは便からウイルスが排出され続けます。

そのため、感染力はあるのにプール熱の症状がないために自覚に至っていないケースは多くあるのです。

集団感染を招きがちな飛沫感染

普通の風邪と同様に、プール熱に感染した子どもの咳やくしゃみから出た飛沫が体内に入ることで感染します。

児童館では特に注意!接触感染

プール熱に感染した子どもの咳やくしゃみの他にも、飛沫やよだれがついたおもちゃや本を触り、その手を口に持って行ったり、目をこすったりすることによって感染します。

風邪より強いプール熱の感染力

保育園で楽しそうに遊ぶ赤ちゃん

プール熱は、普通の風邪に比べて強い感染力を持つため、「第二種学校伝染病」に指定されています。第二種学校伝染病とは、飛沫感染で広がりやすい病気のことで、インフルエンザやおたふくかぜ、風疹や麻疹もこれに該当します。

第二種学校伝染病に指定された病気は、登園・登校に制限があり、プール熱の場合は症状が完全に消えてから2日は登園・登校できません。

プール熱に感染するのはいつからいつまで?

症状が出るまでの潜伏期間から感染の可能性があり、症状が消えてから1ヶ月後まではウイルスの排出があるので感染力を持ちます。

つまり、潜伏期間(7日間程度)~症状が出ている期間(7日間程度)~ウイルス排出期間(1ヶ月程度)と、トータルで1ヶ月半程度は感染する危険があります。このうち、発症後の数日間が最も強い感染力を持ちます。特に、症状が消えてからも尿や便にウイルスが排出されるので、お世話する家族は充分に注意する必要があります。

赤ちゃんと家族のプール熱感染対策

プール熱の感染を防ぐためタオルを分ける家庭

赤ちゃんがプール熱に感染すると、のどの痛みで食事や水分が摂れなくなり、脱水症状を起こすことがあるなど、つらい症状を引き起こします。家族に感染してお世話する人がダウンしてしまうと大変なので、感染対策はしっかりと行いましょう。

念入りに行って!プール熱の感染対策

プール熱の原因となるウイルスは感染力が強いため、手に触れるものや口に入るものは念入りに消毒を。また、普段の行動にも注意が必要です。

プール熱が流行る季節には、あらゆるものにウイルスが付着している可能性があります。例えば、こんな場所に気を付けましょう。

なるべく触らない!または、触ったら手を洗う場所

・スーパーやショッピングセンター:エレベーターのボタン、階段やエスカレーターの手すり、トイレ内のチャイルドシート、買い物かご、買い物カート
児童館や子育て支援センター:おもちゃ、絵本、ベビーベッド

プールでの感染と感染の拡大を防ぐためには

プールで遊んだ後は、念入りにシャワーを浴び、手洗いうがいも行います。

目を洗うことは、ドライアイの原因になるため現在では推奨されていません。そのため、プールに入る際は目に水が入らないよう、サイズのぴったり合ったゴーグルを使うようにしましょう。もしプールの水が目に入ってしまった場合は、目を洗いましょう。

お友達とのタオルの共用は厳禁です。必ず、自分のタオルで身体を拭きましょう。

プール熱は感染しない対策だけでなく、させない対策も大切。症状がなくても潜伏期間の可能性があります。他のお子さんにうつしてしまわないよう、プールに入る前にお尻をきれいに洗う習慣をつけましょう。

手洗いは30秒以上が目安

手洗い・うがいは感染予防の基本。手洗いは、30秒はじっくりと行いましょう。手のひら、指の間、爪、ひじまで丁寧に洗います。大人の感染予防には、手洗いをした後さらにアルコール消毒を行うとより効果的です。

目をこすらないよう注意して見てあげて

目の粘膜はウイルス感染しやすい場所。
普段から、赤ちゃんが目をこすらないように注意して見てあげましょう。特に、公共の場にいる時は色々なものに触りがちなので、菌が手に付着しがち。菌がついた手で目をこすると、結膜から感染してしまいます。

家族への二次感染を防止する方法5つ

プール熱の赤ちゃんのおむつを替えるママ

もし赤ちゃんが感染してしまった場合は、次の5つのルールを守って、家族への二次感染を防ぎましょう。

プール熱の治療と治療中の過ごし方|完治までのホームケア
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1.ママはお家でもマスクを忘れずに

飛沫感染を防ぐため、常にマスクをしてお世話を行いましょう。

2.オムツ替えの際は要注意

アデノウイルスは、おしっこやうんちから排出されます。プール熱に感染してしまった赤ちゃんのオムツ替えをする際は、手袋を着用するとより安全です。

オムツ替えの後は、手洗いとアルコール消毒も念入りに行いましょう。

3.タオルや食器の共用は避けて

タオルには結膜からのウイルスが、食器には唾液からのウイルスが付着しやすくなっています。タオルや食器は共用せず、しっかりと消毒を行いましょう。

タオルや食器は熱湯消毒または次亜塩素酸ナトリウムで消毒を行います。熱湯消毒の場合、85度以上の熱湯に1分間以上浸して消毒します。アルコールでも消毒は可能ですが、アデノウイルスは他の菌やウイルスと比較してアルコールに強いと言われています。

直接ウイルスが付着しやすいタオルや食器は、やはりアルコールよりさらに殺菌効果の高い次亜塩素酸ナトリウムがおすすめです。
次亜塩素酸ナトリウムとは、ハイターやミルクポンといった商品名で売られているもの。哺乳瓶や離乳食食器の消毒に使っていた消毒剤が余っている場合は、アデノウイルスの感染対策に役立つので、捨てないでとっておきましょう。

次亜塩素酸ナトリウムを消毒に使用するときは換気をしっかり行いましょう。

4.入浴は最後に

プール熱にかかっても、元気があれば入浴も可能です。ただし、入浴の順番は最後にしましょう。入浴後は、お風呂場を洗剤できれいに掃除しましょう。お風呂場も、次亜塩素酸ナトリウムで消毒するとより安心です。

5.目やにはママの手でとらないように

目やににはウイルスが含まれているので、直接ママの手でとらないようにしましょう。ティッシュペーパーや清浄綿でやさしくふき取り、使ったらすぐに廃棄しましょう。

プール熱の気がかりQ&A

ママの手を握る赤ちゃんの可愛い手

遊び盛りの赤ちゃんにとっては身近なプール熱。プール熱の感染に関する気がかりに答えます。

プール熱には何度も感染する?

プール熱の原因となるアデノウイルスには多くの型があります。
インフルエンザと同じように、同じ型のウイルスにはシーズン中2回かかることはありませんが、違う型であれば、再び感染してしまう可能性があります。

アデノウイルスには全部で数十種類の型があり、そのうちプール熱を最も引き起こしやすいのは3型。他に2、4、7、11型でもプール熱を引き起こすことがあります。

プール熱には大人も感染する?

プール熱に感染するのは圧倒的に乳幼児が多いのですが、感染力が強く大人も感染します。子どもが感染して、お世話をしていた家族全員がダウン、というケースも少なくありません。
家庭での感染対策をしっかり行い、お世話するママ・パパに感染しないよう注意しましょう。

但し大人の場合は、乳幼児ほど強い症状が出ないため、プール熱と気づかない場合もあります。気づかずに感染を広げてしまうと危険なので、少しでも疑わしい症状が出たら病院で検査をしてもらいましょう。

はやり目(流行性角結膜炎)との感染経路の違いは?

はやり目は、やはりアデノウイルスにより引き起こされますがプール熱とは違う8、19、37型(まれに4型11型)による感染で起こります。プール熱の症状に似て目が真っ赤に充血し目やにが増える結膜炎症状が出ますが、プール熱よりもさらに目の症状は重く現れます。一方、発熱やのどの痛みといった症状はほとんど出ません。

はやり目は、プール熱と異なり全世代に幅広く流行するため、人が触れる様々な場所(ドアノブや手すりなど)にウイルスが付着します。ショッピングセンターなどの公共の場で、多くの人が頻繁に触る場所に触れ、その手で目をこするなどして感染するケースが多いです。

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プール熱にかかると危険なのはどんな人?

生後14日以内の赤ちゃんでは感染症が全身に広がり、重篤になることがあるので特に注意が必要です。

妊婦さんが感染しても、風疹のようにお腹の赤ちゃんに影響が及ぶことはありませんが、効き目の弱い解熱鎮痛剤しか使えないので症状を和らげることが難しいことがあります。
ツライ症状のせいで食欲がなくなるとお腹の赤ちゃんにも良くないので、感染にはくれぐれも注意しましょう。

プール熱は、感染しない・させない!

プール熱は、生後間もない赤ちゃんでなければ重篤な症状になることはほとんどない病気ですが、目が開かないほど腫れてしまったり、目やにでいっぱいになったりする姿は見ていてとってもつらいもの。

感染しないことはもちろん、感染させないことも大切。きょうだいが通う幼稚園や小学校でプール熱が流行っていたら、赤ちゃんもプール遊びはお休みしましょう。

日ごろの注意で充分感染を予防できる病気なので、対策をしっかり行って赤ちゃんをプール熱から守ってあげましょう。