Loading

百日咳とはどんな病気?

百日咳とはどんな症状?具体的な症状や治療・予防方法

百日咳とはどんな病気なのか、初期症状や感染経路など紹介します。大人と違い、赤ちゃんが罹ると重症化しやすい百日咳のワクチンや手洗いなどの予防方法や、百日咳に罹ったときの治療方法なども解説します。どのような危険性があるのかを確認して赤ちゃんに感染させないためにしっかり対策しましょう。

百日咳とはどんな症状?具体的な症状や治療・予防方法

百日咳とは?赤ちゃんに感染すると大変な百日咳の初期症状と治療法

百日咳(ひゃくにちぜき)と聞くと子供の病気というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか?百日咳は、子供から大人まで誰にでもかかる可能性のある病気ですが、赤ちゃんが感染してしまうと重症化するリスクが高い病気です。
百日咳に感染した場合の症状や原因、対処法を良く知り、注意しておきましょう。

百日咳は百日咳菌が付着して感染

咳が止まらずにギャン泣きする赤ちゃん

百日咳は、のどや鼻、気管支の粘膜に百日咳菌が付着して感染することで発症します。
流行の時期というのはなく、年間を通して感染が確認されており、また子供から大人まで誰でもかかる可能性のある病気です。大人が感染した場合は、免疫があるので咳は続きますが、自然に治癒していきます。百日咳と気づかないケースも多いようです。

一方、月齢の低い乳児が感染してしまった場合は、肺炎や脳症などの合併症を引き起こすケースもあり、重症化することがあるため注意が必要です。やっかいなことに、百日咳は初期症状が風邪と区別が尽きにくいため、風邪と診断されてしまうことも多いようです。
小児科で風邪と診断された後でも、咳がひどくなるようなら百日咳の可能性もあるということを覚えておいて、再度病院を受診するようにしましょう。

百日咳の症状は咳が約100日続く

百日咳にかかり具合がスッキリしない赤ちゃん

百日咳になると、名前の通り100日間くらい、約4ヶ月もの間ひどい咳が出ます。
主な症状はコンコンコンと数十回の咳が続き、その後息を吸い込むヒューという発作が起こりますが、発熱などはほとんど見られません
合併症で肺炎などを引き起こしてしまった場合は、熱が上がることもあるので、ひどい咳と発熱がある場合は、すぐに病院を受診した方が良いでしょう。

百日咳菌に感染すると、潜伏期、カタル期、謦咳(けいがい)期、回復期という4つの期間を経て完治します。それぞれの症状をご紹介します。

潜伏期間

百日咳に感染すると、6日~20日間くらいの潜伏期間があります。この期間は、特に症状が出ることはなく、普通に過ごすことが出来ます。

カタル期

軽い風邪のような鼻水やくしゃみなどの症状が1~2週間くらい出ます。発熱はしない場合が多いですが、微熱が出ることもがあります。百日咳と診断が出た場合は、抗生物質によって治療が行われますが、この時期に治療を始めることが出来れば、咳がひどくなる謦咳期に進行しないため、症状が軽く抑えられることもあります。
周りに百日咳にかかってしまった人がいる場合で、軽い風邪のような症状が出た場合は、病院を受診する際に医師に伝えておいた方が良いでしょう。

カタル期は、百日咳菌の感染力が一番高くなるため注意が必要です。赤ちゃんがいる家庭では、咳やくしゃみなどの風邪のような症状がある場合は必ずマスクをつけて、赤ちゃんに病気をうつさないように日頃から心がけておきましょう。

謦咳期

その後2週間~3週間激しい咳が出ます。
この時期は、百日咳の症状の特徴である「コンコンコン」という数十回の咳の後、息を吸う「ヒュー」という発作が見られます。
この期間、一番症状がひどく苦しい時期で、特に夜に咳き込むことが多くなりますが、発作が出ていないときは比較的元気なことが多いのが百日咳の特徴でもあります。

病院で診察する際に発作がでなければ、百日咳の診断が出ない場合もあります。百日咳の疑いがある場合は赤ちゃんの動画などを撮って医師に見せたりする方法も良いかと思います。
また、赤ちゃんが感染してしまった場合は、この時期が一番重症化するリスクが高いため注意が必要です。

月齢の低い赤ちゃんの場合は、激しく咳き込むと息を吸い込めなくなることがあり百日咳の特徴的な発作が見られないこともあります。
そうなってくると、体に十分な酸素が行き渡らなくなり、くちびるが青くなるチアノーゼやけいれんを引き起こすような危険が伴い、命を落としてしまう場合もあります。

また、肺炎や脳症などの合併症を引き起こす可能性もあるので早めに病院を受診するようにしましょう。
咳がひどくてミルクや飲み物を吐き出してしまう場合は、脱水症状になる危険もあるので注意しましょう。

赤ちゃんの場合は、謦咳期まで進んでしまうと入院して治療するケースも多いようです。
出来るだけ咳が出ないようにするためには、部屋を乾燥させないように加湿し、水分をしっかりとるようにしましょう。乾燥すると咳を誘発してしまいます。

回復期

2ヶ月~3ヶ月かけて完治しますが、その期間は時々発作が出る程度までおさまります。
しかし、この回復期の2ヶ月~3ヶ月の風邪をひいたりすると発作が出やすくなるので、しばらくは注意が必要です。

赤ちゃんが感染すると無呼吸状態になる可能性もある

月齢の低い乳児は感染し、ひどい咳が出ると呼吸が出来なくなり体に酸素が行き渡らなくなり、無呼吸状態を引き起こしてしまいます。
また、肺炎や脳症などの合併症を起こしたりして、死亡するケースもあるため注意が必要です。

百日咳は飛沫感染で広がり感染力が強い

病み上がりですっかり元気が無くなった男の子

百日咳は飛沫感染で広がります。
飛沫感染とは咳やくしゃみによってウイルスや細菌が細かい唾液や気道分泌物に包まれて空気中に飛び出し、人の鼻や粘膜などに感染します。感染範囲は通常1~2mくらいと言われています。
百日咳の感染力は非常に高く、感染者の咳や菌のついた手で接触することが原因になり感染することもあります。

感染力は発症してから2週間が非常に高いため、風邪のような症状がある場合は、日頃からマスクを着用し、うがい手洗いをこまめにするように意識しましょう。

家族間での感染対策は?

百日咳が赤ちゃんに感染してしまっては大変です。
家族間で感染しないように日頃から予防する方法をいくつかご紹介します。

  • 風邪のような症状がある場合はマスクをつける。
  • 赤ちゃんが触ったり、口に入れたりする可能性があるものは消毒をする。
  • 外から帰ったら、うがい手洗いをする。
  • 咳をしている人は、赤ちゃんに近づかない。

このようなことに日頃から気を付けると良いでしょう。

早期発見のポイント

百日咳は初期症状が風邪と変わらないので、早期発見が難しい病気なのですが、その中でも早期発見のポイントをいくつかご紹介します。

1.咳が続く

熱はないけど、咳が1週間以上続いているという場合は、百日咳の可能性も含めて病院を受診するようにしましょう。

2.夜になると咳がひどくなる

百日咳菌に感染すると夜になると咳がひどくなるケースが多いようです。最近、夜になると咳が出るなと感じたら、病院を受診してみましょう。

3.周りに咳が続いている人がいる

百日咳菌は飛沫感染で感染をする上に、感染力が非常に高いため、周りに咳が続いている人がいる場合は注意しましょう。

百日咳は名前の通り、100日くらい、約4ヶ月ものあいだ咳が出ますが、症状が出てから2週間くらいは一番感染力が高くなっています。その間、咳やくしゃみ、菌がついた手で接触してしまうと感染する場合があります。
咳が出るなと思ったら、すぐにマスクを着用するようにし、こまめにうがい手洗いをするよう心がけましょう。

百日咳の治療法・回復期間や早期発見のポイントは?
百日咳の治療法・回復期間や早期発見のポイントは?
百日咳の治療のために、感染時の初期症状の特徴や回復までの期間、新生児と大人の症状の違いや感染によるリスクを説明しています。また、百日咳に感染しないための予防策やワクチン接種についても解説します。

百日咳の治療や予防方法

病院に行くのを嫌がりダダをこねる赤ちゃん

百日咳に感染してしまったら、どのようにしたら良いのか、感染を予防するにはどのようにしたら良いのかをご紹介します。

治療は病院で抗生物質を処方してもらうこと

大人の場合は、感染してしまっても免疫があるため、百日咳と気が付かずに自然に治癒することも多いようです。

百日咳との診断が出た場合は、抗生物質で治療をします。カタル期で百日咳の診断が出た場合、抗生物質での治療を始めると症状のひどい謦咳期に進行を止めることができます。
ただ、百日咳の初期症状は風邪の症状を区別がつきづらいため、風邪の診断が出ることも多いようです。周りに百日咳の感染者がいる場合や百日咳の疑いがある場合は、病院を受診する際に医師に伝えるようにしましょう。

赤ちゃんの咳が長引くときの対処法&注意したい咳の特徴
赤ちゃんの咳が長引くときの対処法&注意したい咳の特徴
赤ちゃんの咳が長引くとママたちは心配ですよね。そんな時は赤ちゃんの咳の音や特徴をよく観察しましょう。そして、どんな咳をしたら病院を受診するべきかを知り、正しいホームケアの方法も身につけましょう。

百日咳の咳は、市販の咳止めでは効果はありませんので、咳がひどく、百日咳に感染している疑いがある場合は病院を受診し検査をしてもらうようにしましょう。
一般的には、咳がひどくなる謦咳期に百日咳の診断が出て治療を始めることが多いようです。

ただし、謦咳期に入ってから抗生物質で治療をしても症状を緩和する効果はあまりなく、感染力をなくすために使われます。
咳が出ることで、体力を消耗してしまうため、自宅で安静にするようにしましょう。乾燥は咳を誘発させてしまいます。咳の症状を緩和させるためには、部屋を乾燥しないように加湿し、水分をしっかり補給するようにしましょう。
水分補給をする場合は、酸味のあるものや甘い飲み物は咳を誘発するので避けるようにしましょう。

完治までは約100日かかる

百日咳は症状が長引く病気で、咳が出始めてから完治まで約100かかると言われています。
百日咳との診断が出て、抗生物質による治療が行われた場合、5日から1週間ほどで感染力がなくなりますが、再発防止のために2週間は抗生物質による治療が行われます。治療が始まっても咳は止まらないため、咳を誘発しないように部屋の湿度を高めにすると良いでしょう。

再発はあるの?1度かかったら大丈夫?

百日咳は1度かかったから大丈夫ということはありません。
百日咳のワクチン効果も5年~10年と言われています。最近では、ワクチンの免疫が切れてしまった大人が感染するケースが増えているようです。症状も風邪と変わらないため、百日咳の診断が出ず、咳が続いているなという感じで百日咳に気が付かずに感染を拡大させてしまうケースもあるので、注意しましょう。

百日咳の予防方法

百日咳にかからないための四種混合ワクチン

百日咳に感染しないためにはどのようにしたら良いか予防方法をいくつかご紹介します。

ワクチン接種

四種混合ワクチンで予防することが出来ます。
四種混合ワクチンは、ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオを予防するためのワクチンです。
ワクチン接種によって、百日咳の感染リスクを80%~85%減らすことが出来るという報告もあり、予防にはかなりの効果が期待できます。

四種混合ワクチンは、国で定期接種に定められているため、対象の年齢と期間が定められており、期間内であれば、基本的に、費用は国や自治体の負担となり無料で接種ができます。
ワクチン接種は、生後3ヶ月から7歳6ヶ月未満が対象となりますが、標準的な接種年齢は初回が3ヶ月~12ヶ月となっています。3ヶ月を超えたらなるべく早めに接種した方が良いでしょう。

初回は20日~56日の間隔で3回接種し、追加で初回接種の3回目終了後、1年~1年半に達するまでの間に1回接種します。確実に免疫を作るためには、決められたとおりに接種することが大切です。
もし、間隔があいてしまった場合でも、規定の回数を超えないように接種をしますが、小児科の医師に相談するようにしましょう。

予防接種スケジュール|生後2ヶ月からのワクチンと接種回数
予防接種スケジュール|生後2ヶ月からのワクチンと接種回数
生後2ヶ月頃から予防接種スケジュールを立て必要なワクチン接種を滞りなく済ませましょう!次の接種までの間隔、早めに受けたいワクチンや予防接種前後の赤ちゃんの健康管理や副反応について分かりやすく解説。

咳をしている人には近づかない

百日咳菌は飛沫感染によって感染します。咳やくしゃみをしている人には近づかないようにしましょう。

うがい手洗い

外から帰ってきたらうがい手洗いをしましょう。日頃からうがい手洗いを習慣化することで、百日咳だけでなくインフルエンザなどの感染症も予防することが出来ます。
大人だけでなく赤ちゃんの手も洗ってあげるようにしましょう。

咳が出たらマスクをする

月齢の低い赤ちゃんの場合、周りにいる大人が原因で百日咳に感染する可能性が高いので、赤ちゃんのいる家庭では咳やくしゃみ、鼻水など風邪の様な症状が出た場合はすぐにマスクを着用するように日頃から心がけておきましょう。

百日咳に感染させないためにママができる感染対策
百日咳に感染させないためにママができる感染対策
百日咳に感染するのは子どもだけではありません。現在は、自覚がない大人の百日咳によって感染が拡大しています。ママやパパが赤ちゃんの感染源にならないためにも百日咳の特徴や感染予防を理解しておきましょう。

百日咳から赤ちゃんを守るために

百日咳から赤ちゃんを守るためには、まずは生後3ヶ月経ったらなるべく早く、体調が良い時を見計らって予防接種をするようにしましょう。
予防接種をすることで、百日咳に感染してしまうリスクをかなり低くすることが出来ます。また、日頃から手洗いうがいを習慣にするようにしましょう。手洗いうがいは、百日咳だけなく他の感染症の予防にも効果的です。

百日咳の初期症状は風邪の症状によく似ているため、風邪の診断が出ることや百日咳かもしれないが様子を見ましょうと言われることが少なくありません。それでも、症状が悪化してきた場合は、遠慮せずに再診してもらいましょう。
また、受診した病院では検査が出来ない場合などは、設備が整っている病院に紹介状を書いてもらえるように医師に相談することも大切です。

特に月齢の低い赤ちゃんの場合は、命にかかわることにもなりかねませんので、百日咳かもと感じたら、早めに対処するようにしましょう。