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乳糖不耐症の症状の見極め方

乳糖不耐症の症状|赤ちゃんの長引く下痢は要注意!

乳糖不耐症の症状とは?赤ちゃんの下痢が続いている、ミルクや母乳を飲ませた後によく吐く、おならが臭いなどの症状がある時は乳糖不耐症を疑いましょう。特に便が水溶性の新生児、母乳・ミルクのみで栄養を摂取する1歳以下の乳児は要注意です。乳糖不耐症の症状の見極め方、対処法をご紹介します。

乳糖不耐症の症状|赤ちゃんの長引く下痢は要注意!

乳糖不耐症の症状|赤ちゃんの嘔吐や下痢が続いているときは…

赤ちゃんがミルクを飲んだ直後に噴水の様に嘔吐したり、何日も下痢、下痢に近い便が続いている、おならが臭いなどの症状がある場合は「乳糖不耐症」を疑う必要があります。

乳糖不耐症とは、主に母乳やミルクに含まれる「乳糖(ラクトース)」を分解する酵素(ラクターゼ)が何らかの原因で腸内に十分に分泌されず、ミルクや乳製品を摂取すると消化不良を起こし、下痢や嘔吐などの症状があらわれる病気です。

赤ちゃんの場合、母乳やミルクなどの乳製品によって栄養摂取を行う為、発症すると脱水症状や栄養不足による発育不全が起こる可能性もあります。
しかし、正しい対処ができれば症状の緩和や治癒を早められるはずです!

乳糖不耐症の症状とその特徴

ミルクを欲しがる赤ちゃんに沿い乳するママ

乳糖不耐症は、似たような症状を起こす乳アレルギーやガラクトース血症という病気と混同されがちですが、実際には発生原因が違う為、全く別物です。
では、乳糖不耐症の症状とは具体的にどのようなものなのでしょうか。主な症状や特徴として以下の4つが挙げられています。

乳糖不耐症の症状1‐下痢

赤ちゃんが乳糖不耐症の場合、下痢は最も顕著に表れる症状です。
本来赤ちゃんは、3ヶ月を超えると泥上のうんちになり、5ヶ月を過ぎると徐々に便が固まります。月齢にあった便が急に出なくなった場合、乳糖不耐症を発症した可能性があります。しかし、新生児の場合、元々が水みたいな便なので見た目の判断は難しいです。

赤ちゃんの健康状態を見る上で便は重要な判断材料です。普段のオムツ替えから、注視しましょう。

下痢の状態

固形の部分がほとんどなく、さらさらとした水のような水性便なのが特徴です。新生児期は元々下痢の様な水性便ですので、臭いと併せて確認する様にしましょう。

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におい

ひどく酸っぱい悪臭が出るのが特徴です。普段よりも、鼻につく酸っぱい臭いの便だった場合には注意が必要です。

乳糖不耐症の症状2‐腹部膨張・おなら

保育園の遊具で遊ぶ下痢中の赤ちゃん

お腹が全体的にぽっこりと風船のように膨らんでいて、触ると弾力がある場合はお腹にガスが溜まっている可能性があります。
おならやゲップの臭いが普段よりもきつく、特に硫黄のような悪臭がある場合は注意が必要です。

乳糖不耐症の症状3‐吐気・嘔吐

吐き気がしてママに助けを求める赤ちゃん

母乳やミルクを飲んでから、特に揺らしたりしていない状態で30分~1時間程度で水鉄砲の様に吐く状態を嘔吐と言います。また、月齢がまだ進んでいない赤ちゃんの場合口呼吸が苦手ですが、頻繁に口を開けての呼吸を試み、不機嫌そうなら吐き気を催している可能性があります。

いわゆる吐き戻しと言われている「溢乳(いつにゅう)」は、口からダラリと母乳やミルクが垂れくる状態を指し、特に心配のない赤ちゃんにはよくある症状です。吐き戻し後に赤ちゃんが不機嫌でなければ、ミルクの量が多い、ゲップのタイミングが悪い、飲んだ直後に揺らしてしまったことが原因です。

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ただし、特に揺らしたり、お腹を押していないにも関わらず、溢乳が多い場合には、別の病気も考えられるため、一度病院を受診した方が良いかもしれません。

乳糖不耐症の症状4‐お腹のゴロゴロ・腹痛

ママがいなくてもグッスリ寝るお利巧な赤ちゃん

母乳やミルクを飲んだ後にゴロゴロと腹鳴りをしている、お腹を軽く押しただけで泣いてしまう場合は母乳やミルクがうまく分解・消化されていない可能性があります。

乳糖不耐症は、風邪や胃腸炎にかかった後に発症しやすい病気です。
風邪をひき、熱は下がったのにお腹の不調だけが続いている。胃腸炎後、1週間以上便が硬くなる気配がない。こうした症状が見られたら、乳糖不耐症の疑いがありますので、病院を再診しましょう。

乳糖不耐症の種類

下痢をしてしまい申し訳なさそうな表情の赤ちゃん

一口に乳糖不耐症と言っても、症状の発生原因は様々です。
発生原因によって、その後の経過や対処方法が若干異なりますので、発生原因はしっかりと理解する必要があります。

乳糖不耐症の種類

乳糖不耐症には大きくわけて2つのタイプがあります。
ひとつはウイルスなどの外的要因で起こる乳糖不耐症。もうひとつは遺伝や加齢で自然発生する乳糖不耐症です。
2つを細かく分類すると以下の様になります。

二次性乳糖不耐症

風邪やウイルス性の胃腸炎の影響で、乳糖分解酵素が減少する為に発症します。
乳糖を含む食品を摂取しない又は摂取する量を減らせば、1ヶ月程度で元の状態に改善していくことが多いです。徐々に身体を慣らすために、少しずつ様子を見て、母乳やミルクを与えていきます。

先天性乳糖不耐症

遺伝的な要因も含め、生まれつき乳糖分解酵素が少ない又は全くない状態です。
乳糖を含む食品を摂取しなければ症状は起こらないため、根本的な改善ではなく、対症療法が中心となります。ただし、症状が軽い場合には微量の母乳やミルクを摂取させる場合もあります。

発達性乳糖不耐症

早産など、本来胎児の段階で生成される乳糖分解酵素が生成される前に出生した場合に発症します。
先天性同様、乳糖を含む食品を摂取せずにいれば、症状の発生は抑えられます。先天性乳糖不耐症同様、発症後は根本的な改善ではなく、対症療法が中心となります。症状が軽い場合には微量の母乳やミルクを摂取させる場合もあります。

原発性乳糖不耐症

加齢と共に乳糖分解酵素が減少していくことで発症するものです。
基本的には対症療法が中心となります。自然現象ですので、余程症状が重い状態を除いて、医療行為は行わず食事制限などで対処するのが一般的です。

乳糖不耐症の症状があるときの対処法

乳糖不耐症が治り元気を取り戻す赤ちゃん

乳糖不耐症が疑われる場合、一度病院受診をおすすめします。
乳糖不耐症の治療は、乳糖を含む食品の摂取をやめる・控えると同時に、乳糖分解酵素(ラクターゼ)を生成し、腸を正常な状態に戻す必要があります。
1歳を超えて離乳食が既に始まっている場合には、乳糖を含まない離乳食やヨーグルトなどで様子を見てみましょう。

赤ちゃんの乳糖不耐症は病院受診を

新生児や離乳食前を始める前の赤ちゃんは、母乳やミルクで栄養摂取ができないと発育不全になる心配があります。
乳糖不耐症の赤ちゃんの場合、乳糖を含まない無乳糖ミルクを与えるのが一般的ですが、自己判断で無乳糖ミルクに切り替えると更に栄養不足を助長する事態にも繋がりかねません。
乳糖不耐症の疑いがある場合は、一度病院を受診しましょう。

診断

病院の先生に乳糖不耐症と診断され驚く赤ちゃん

乳糖不耐症の診断するための代表的な検査方法に「便酸性検査」があります。
主に新生児や乳児で取られる検査方法ですが、乳糖が発酵するとできる乳酸の蓄積量で便の酸性度を測定します。
検便を行うにあたり、便を持ち込むかどうかは、事前に受診する病院に確認をした上で医師の指示と一般的なマナーに従って持ち込むようにしましょう。
この他に、乳糖を含む飲料を飲んだ後の呼吸を検査する呼気検査や血液検査などもあります。

赤ちゃんの乳糖不耐症の治療

乳糖不耐症と診断が確定した場合、基本的な治療方針は乳糖を一切食事に含めない事です。しかし、乳製品は成長に必要なカルシウムやタンパク質などを豊富に含んでいる為、なるべくならば問題の無い範囲で摂取をしたいところです。
その為、授乳の内容や月齢によって、以下の方法が取られることがあります。

治療‐母乳の場合

母乳育児で赤ちゃんを育てるママ

乳糖分解を補助する薬を投与した上で、母乳を飲ませる又は無乳糖ミルクや大豆ミルクなどに切り替えて授乳を行います。
特に新生児期の発症の場合は、栄養摂取の観点から、母乳育児を一時中断し、無乳糖ミルクに切り替える対処がとられることもあります。

治療‐ミルクの場合

無乳糖ミルクや大豆ミルクなどに切り替える又は乳糖分解を補助する薬を投与した上で授乳を行います。

治療‐離乳が進んでいる月齢の場合

乳糖の分解を補助する薬を投与し、特定品目の食事制限を行います。

ヨーグルトやハードチーズなど一部の乳製品は製造の過程で既に乳糖が分解されているため、乳糖不耐症であっても摂取可能とされています。
しかし、乳製品でなくても、食品添加物に乳糖を含んでいるケースもあり、食品の購入には注意が必要です。

なお、症状が軽い場合は、微量であれば牛乳などの食品を適量摂取する事を医師から勧められる場合もあります。これは乳製品からの栄養摂取を継続的に行うとともに、特に二次性乳糖不耐症の場合は乳糖分解酵素の減少を食い止め、症状の長期化を防ぐ目的があります。

ミルクや食事以外のホームケア方法

風邪やウイルス性胃腸炎が原因で引きおこる乳糖不耐症は、再び十分な乳糖分解酵素(ラクターゼ)の生成が行われるようになるまで1週間~2ヶ月以上の時間が必要です。

症状の改善が見られても、すぐに治療や食事管理をやめてはいけません。腸内環境が正常な状態に戻るまで辛抱強くホームケアを続けましょう。

長引く下痢が原因のおむつかぶれ

下痢が長引き呆然とした表情の赤ちゃん

おむつかぶれは、下痢や拭き残しによりおむつの中で雑菌が増殖することで起こります。また、おしりふきなどで汚れを強くこすって落とそうとすると、赤ちゃんの皮膚に直接ダメージを与えてしまうこともあります。
おしりが湿ったままおむつをつけてしまい、更におしっこで蒸れると雑菌が繁殖しますので、特に夏場の湿度が高くなりやすい時期には注意が必要です。

対処方法として、おむつをこまめに変える、シャワーや洗面桶でおしりを洗ったらよく水分を拭きとる、ベビーワセリンで保湿をしてあげるなどが挙げられます。
あまりにも症状がひどい場合は、医師に相談して塗り薬などを処方してもらい様子を見ましょう。

脱水症状

全力で遊んでしまい脱水症状ぎみの赤ちゃん

赤ちゃん、特に新生児や低月齢の子にひどい下痢が続いている場合、心配なのが脱水症状です。赤ちゃんにとって脱水症状は命に関わる問題です。
見極めポイントとして、おしっこの回数が減ってきていないか、唇や口周りが乾燥していないかといった点が挙げられます。重症化するとおしっこが出ない、目にくぼみができる、肌に弾力が無くなるといった症状が見られます。

月齢がある程度進んでいれば、赤ちゃん用の麦茶やスポーツドリンクで水分補給が可能ですが、新生児など月齢がまだ低い赤ちゃんにはこの方法は使用できません。乳糖不耐症の症状が出ている場合には、70℃以上で殺菌したお湯をミルクと同じように冷まして飲ませてあげましょう。

なお、市販の経口補給水(OS1など)は、原則として自己判断で与えず医師の指示を仰ぎましょう。ただし、いずれの飲料も赤ちゃんによっては嫌がって受け付けない場合もあります。脱水症状の兆候を感じたら、すぐに病院へ行きましょう。

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赤ちゃんの下痢・嘔吐が見られたら「乳糖不耐症」を疑ってみる

赤ちゃんの嘔吐や下痢は珍しいことではありません。吹き出すような嘔吐はあまり見られませんが、口から母乳やミルクを垂らす溢乳はよくある症状です。風邪の場合、発熱時は便が柔らかくなるのは自然な現象で、赤ちゃんは腸内環境が正常化するのに時間がかかるため、下痢が続いてもなかなか乳糖不耐症とは思い至りません。そもそも月齢の低い赤ちゃんは元々うんちが柔らかいため、すぐに下痢と判断できない場合もあります。

乳糖不耐症の症状は赤ちゃんによくある症状が混在している為、なかなか判断が難しい場合もあります。乳糖の摂取を控えればいいわけですから、すぐに命に関わるような病気でもありません。

しかし、乳糖不耐症は、母乳やミルクなど赤ちゃんが活きていくために欠かせない栄養摂取に関わる病気なのは確かです。治療期間も長期化する傾向があり、乳糖不耐症を疑う症状がある場合は早めに病院を受診・再診し、赤ちゃんが早く元気になるように対処していきましょう。