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乳糖不耐症の赤ちゃんのケア

乳糖不耐症の赤ちゃんの早期回復ケアと小児科受診の必要性

乳糖不耐症は赤ちゃんの下痢症状が長引きやすく、その間赤ちゃんの発育に必要な乳糖を消化吸収できないため、小児科で治療を受けおうちでの回復を早めるケアが大切です!また乳糖不耐症はそれ以外の病気の可能性もあることから自己診断は絶対にやめましょう!乳糖不耐症で下痢が発生&続く理由とは?

乳糖不耐症の赤ちゃんの早期回復ケアと小児科受診の必要性

乳糖不耐症?赤ちゃんが下痢のときのミルク&離乳食とケア

今まで元気だった赤ちゃんが急に下痢になることはよくあります。赤ちゃんですので、風邪などが原因で下痢になることもあるかもしれませんが、風邪は治ったはずなのに下痢だけが長引く場合は乳糖不耐症を疑った方がよいかもしれません。
乳糖不耐症の原因とミルクや離乳食など、そのケアについてもご紹介します。

乳糖不耐症になると赤ちゃんの下痢が長引いてしまう理由

ママからおっぱいをもらう赤ちゃん

乳糖不耐症には生まれつきの症状である「先天性乳糖不耐症」、成長とともに症状が発生する「遅発性乳糖不耐症(後発性乳糖不耐症)」、風邪や胃腸、ウィルスによって引き起こされる「二次性乳糖不耐症」があります。
乳糖不耐症になると「乳糖」を消化して吸収する乳糖を分解する酵素が分泌されなくなるため、下痢が長引くことになります。

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赤ちゃんの乳糖不耐症の多くは二次性乳糖不耐症

乳糖不耐症は、風邪や胃腸炎にかかった後に起こる二次性乳糖不耐症がほとんどです。風邪の症状は治まったのに下痢が1週間以上続いている場合は乳糖不耐症の疑いがあります。
適切な対処をすれば1ヶ月程度で元の状態に改善することが多いです。

乳糖不耐症で下痢が起こる理由

乳糖不耐症の赤ちゃんの寝顔

乳糖不耐症と聞くと身近な病気ではない印象を持ちますが、私たちが牛乳を飲んだときにお腹がゴロゴロするのも乳糖不耐症の症状だと知っていましたか?
日本人はそもそも乳製品を摂取するような食生活を送ってこなかったことから、乳糖不耐症になりやすいと言われています。

そもそも乳糖不耐症とは、母乳やミルクの中に含まれている「乳糖(ラクトース)」を分解する酵素であるラクターゼが腸内に分泌されないため、母乳やミルクが消化できずに下痢の症状が起こります。そのため母乳であれば乳糖分解酵素薬、ミルクの場合は無乳糖ミルクに切り替えることで症状を改善させられます。

乳糖不耐症の赤ちゃんのケア|回復を早めるミルクと食事

オシャレな服装でママを見つめる赤ちゃん

乳糖不耐症になった場合、適切なケアがなされないと症状が長引きます。回復を早めるために適切なミルクと食事を赤ちゃんには与える必要があります。
ミルクの場合は無乳糖ミルクや大豆ミルクに切り替えたり、母乳の場合は乳糖分解酵素を投与した上で授乳したりしなければなりません。

また、離乳食が進んでいる場合は、乳糖分解酵素を投与した上で、指定されている品目に関して食事制限を行います。ただし、指定されていない品目にも乳糖が含まれている場合があるので、食品を購入する際には確認が必要です。

治癒を促すホームケアのポイント

大好きなアンパンマンのぬいぐるみを抱っこして寝る赤ちゃん

乳糖不耐症の治療を開始したとしても、症状が改善するまでには最低でも1週間以上の時間がかかります。下痢が治まったと思っても、腸内はまだ正常な状態に戻っていない場合もあります。
長引く下痢の症状によっておしりかぶれや脱水症状を引き起こる場合もありますので、注意が必要です。

乳糖不耐症のときは「離乳食」の内容にも注意

先ほども触れたとおり、乳糖不耐症には食事制限が必要になります。チーズなどの乳製品を控えることはもちろんなのですが、乳製品ではないものでも食品添加物として乳糖を入れている場合があります。調理の過程で牛乳を多量に用いている場合もあるので注意しましょう。

ただし微量の牛乳を接種することで分解酵素を作ることを促すことができるため、微量の牛乳を飲んだ方が良い場合もあります。
医師に相談しながら摂取するものを決めていきましょう。

乳糖不耐症のときの下痢はおしりかぶれを起こしやすい

毛布に包まれて寝る赤ちゃん

おしりかぶれはおむつの中で雑菌が増殖することでおこります。下痢になって何度もおむつを替えていると、おしりを何度もおしりふきでふくことで皮膚そのものを傷つけてしまったり、おむつの中が蒸れてしまって雑菌が繁殖しやすくなったりします。

おむつ内の環境を改善するためにはおむつをこまめに変えたり、おしりの汚れを取った際にはよく乾燥させたりする必要があります。症状がひどい場合には、ワセリンをおしりに塗って保湿する必要があります。

下痢が酷いときは脱水症状に注意

下痢の回数が増えて心配なのは脱水症状です。脱水症状が続くと命にかかわる問題になりかねません。脱水症状になっているかどうかはおしっこの回数が減っているかどうか、肌に弾力性があるかどうかから判断できます。

月齢が進んでいれば、赤ちゃん用の飲料水で水分補給ができますが、うまく水分補給ができない場合もありますので、必ず病院に行って医師の判断を仰ぎましょう。

赤ちゃんが乳糖不耐症のときの母乳&ミルク

驚きひっくり返る赤ちゃん

赤ちゃんが乳糖不耐症になった場合には、母乳がメインの赤ちゃんなのか、ミルクがメインの赤ちゃんなのかによってケアの仕方が変わります。それぞれのケアの仕方をよく読んでからケアを行いましょう。

母乳メインの赤ちゃん

母乳は赤ちゃんが栄養をとるためにベストだと言われます。母乳には、ミルクにはないウィルスや細菌から体を守る免疫システムを形作る抗体が含まれます。
母乳はミルクより赤ちゃんの消化吸収にやさしいため、ほとんどの場合、乳糖消化酵素薬を服薬させながらの授乳を継続することができます。

ただし症状がひどい場合には、一時母乳を中断し治療用ミルクに切り替えることもありますので、自己判断で行わず、必ず医師の判断を仰ぎましょう。

ミルクの赤ちゃん

ノンラクトミルクを飲む乳糖不耐症の赤ちゃん

乳糖不耐用のミルクとしては「ノンラクトミルク」や「ラクトレスミルク」として各社から販売されています。医師の指示のもと、薬局などでミルクを購入します。

乳糖不耐用のミルクについて乳糖不耐用のミルクを嫌がる赤ちゃんもいますが、メーカーによって原料が豆乳のものと牛乳由来のものがあり、それぞれ味が違うので、乳糖不耐症の赤ちゃんが乳糖不耐用ミルクを飲んでくれないときは、違うメーカーのミルクを試してみることも必要でしょう。

赤ちゃんが乳糖不耐症のときの離乳食

先ほども触れたように、乳糖不耐症には指定された食品を制限する必要があります。以下の食品をよく確認の上、食品を摂取するようにしましょう。

食べてもOK

大好きな離乳食を食べる赤ちゃん

ヨーグルト

ヨーグルトは乳製品ですので、乳糖が含まれており、真っ先に制限されそうな食品ですが、ヨーグルトの場合、製造の過程ですでに乳糖が分解されているため、摂取が可能です。
離乳食として生後5、6ヶ月から与えることが可能ですので、月齢がそれ以上の赤ちゃんの場合はヨーグルトを食べさせても大丈夫です。

乳糖分解タイプの牛乳

牛乳の中には乳糖分解タイプの牛乳があります。これは乳糖がブドウ糖に分解されているので、摂取が可能です。
ただし、牛乳は1歳を過ぎてからの摂取が良いとされているので、月齢が小さい赤ちゃんには与えない方が良いでしょう。

ハードチーズ

チーズは種類によっては摂取できます。ハードチーズのように熟成期間が長いチーズの場合、製造の過程ですでに乳糖が分解されているため、摂取が可能です。
ただし、チーズも牛乳と同様、1歳を過ぎてから摂取した方が無難です。無理に食べさせるのはやめましょう。

豆乳

牛乳と同じものだと思われがちですが、豆乳は乳糖を含んでいないため、摂取が可能です。2倍ぐらいに薄めれば生後6ヶ月から摂取が可能です。
ただし、牛乳と同様、豆乳も便が柔らくなる場合があるので、様子を見ながら与えるようにしましょう。

乳酸菌飲料

乳酸菌飲料も乳糖が入っていると思われがちですが、製造の過程ですでに乳糖が分解されているため、摂取が可能です。1歳過ぎから摂取が可能ですが、糖分が多いので、取り過ぎには十分注意しましょう。
乳糖不耐症は改善しても虫歯になってしまったなどということにもなりかねません。

避けたい食べ物

一口で苦手な離乳食と分かった赤ちゃん

ソフトチーズ

ハードチーズは長期間熟成されていましたが、ハードチーズと違いソフトチーズは熟成期間が短く、乳糖が十分に分解されていないため、避けるべき食品に入っています。

ドレッシング

ドレッシングというと乳糖と無縁のように思われがちですが、ドレッシングの中には乳糖が含まれているものがあります。
乳糖が含まれている可能性があるものは避けて、別のもので代用しましょう。

パスタソース

パスタソースにも乳糖が含まれている可能性があります。
パスタを作る際には市販のパスタソースは避け、自分でソースを作って食べさせるようにしましょう。

シリアルコーン

シリアルコーンは牛乳と混ぜなければ大丈夫だと思われるかもしれませんが、シリアルコーン自体に乳糖が含まれている可能性があります。
シリアルコーンでなければ朝食はダメということはないので、別のものを食べさせるようにしましょう。

ベーキングミックス

パンケーキが大好きな赤ちゃんもいるかもしれませんが、残念ながらベーキングミックスの中には乳糖が含まれている可能性があります。
しばらくはパンケーキではなく、牛乳を使っていないパンを食べるようにしましょう。

赤ちゃんの乳糖不耐症は病院受診が大切です!

乳糖不耐症の治療を受ける赤ちゃん

赤ちゃんの下痢の原因はさまざまあります。風邪によるもの、細菌によるもの、ウィルスによるものなど、乳糖不耐症以外が原因でおこる下痢が多くあります。
自己判断で乳糖不耐症だと判断することで、逆に症状の悪化を招いたり、別の症状を引き起こし、返って病状を悪化させたりすることにもなりかねません。必ず病院を受診して医師の判断を仰ぎましょう。

乳糖不耐症の赤ちゃんの治療と治るまでの期間

これから述べるように、乳糖不耐症は症状や治療法によって治るまでの期間が異なります。治ったと思ってもすぐに下痢が再発することもあります。
完治まで1週間~1ヶ月またはそれ以上かかる場合もありますので、まずは医師と相談して治療に専念しましょう。

赤ちゃんが乳糖不耐症のとき、病院受診を勧める理由

赤ちゃんの乳糖不耐症の症状が心配なママ

先ほども書いた通り、赤ちゃんの下痢には様々な原因があり、自己判断は危険です。
仮に乳糖不耐症だったとしても適切なケアをしなければ、症状が悪化する場合があります。専門家の意見を聞いて、しっかりとケアしていく必要があります。

■「乳糖」は赤ちゃんの発育にとって大切だから(赤ちゃんにとって下痢が長引くリスク)

自己判断で乳糖不耐用ミルクに切り替えると栄養不足になる危険性があります。
乳糖を全く摂取しない状態が続くと、乳糖を分解する酵素も作られなくなるため、逆に乳糖不耐症の症状が長引くこともあります。そのため少量の牛乳を呑む必要が出てきますが、その判断は医師に任せる必要があります。

■ミルクを飲んだ後に下痢の症状がみられるのは乳糖不耐症だけではない

下痢にはさまざまな原因があります。一番多いのは急性胃腸炎で、細菌性の場合、腐敗したようなにおいがしたり、血便が出たりします。
ウィルス性の下痢、例えばロタウイルスが原因の下痢の場合、酸っぱいにおいがします。しかし、便ににおいがあるといってもロタウイルスによる下痢でも、酸っぱいにおいがするため、素人では容易に判断はできません。

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治療方針は胃腸の負担を軽減し「自然治癒を促す」

小児科で診察を受ける赤ちゃん

すでに書いたように乳糖不耐症の原因は、分解酵素であるラクターゼが分泌されないことにあります。今後、乳糖を全くとらないようにするのではなく、ラクターゼが分泌されるようにしていくことが治療方針ですので、自然治癒力を高めていく必要があります。そのためのサポートをするために、乳糖分解酵素を使ったり、乳糖不耐症ミルクを用いたりします。

■乳糖分解酵素を使う

母乳育児をされている方には、乳糖の分解をサポートするミルラクトやガランダーゼといった乳酸分解酵素剤を処方します。分解酵素剤を使いながら、ラクターゼの分泌を促していきます。

■乳糖不耐症ミルクに切り替える

普段使っているミルクを、一時的に乳糖を含まない乳糖不耐症用のミルクに切り替えます。腸の状態が良くなるまで、腸に負担をかけないように乳糖を含まないミルクで様子を見ます。

どのくらいの期間で治る?

乳糖不耐症が治り元気におでかけする赤ちゃん

乳糖不耐症の治療期間は月齢とそれが先天的なものなのか、二次的なものなのかによって異なります。先天的な乳糖不耐症であれば、ミルクを飲まなくても良くなる年齢まで治療が必要です。
二次性乳糖不耐症の場合は1週間~1ヶ月、もしくはそれ以上かかる場合もあり、赤ちゃんによってさまざまです。一般的には2週間程度ミルクを切り替えて経過観察するものですが、その後の回復状況によっては治療期間が延びる場合もあります。

下痢の時の様子の見方・病院受診の判断ポイント

以下のような症状が出た場合はすぐに病院を受診した方が良いでしょう。

1.唇が渇いており、皮膚に弾力性がない。
2.嘔吐がひどく、水分を取ってくれない
3.下痢が1週間以上続いている
4.おしっこの量や回数が少ない
5.血便がある
6.熱が続いている

乳糖不耐症は治らない病気ではありません

急に赤ちゃんが下痢になると、とても心配になりますよね。さらに乳糖不耐症という病名まで伝えられると、「大丈夫かな」と不安になるのは当然です。
しかし、大人でもお腹がゴロゴロするように乳糖不耐症は決して珍しい病気でもなければ、治らない病気でもありません。必ず病院を受診し、医師と一緒に乳糖不耐症を治すように頑張りましょう。