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新生児黄疸の症状と正しい対処法

黄疸の症状や種類と黄疸になった赤ちゃんの治療方法

黄疸の症状は目や肌や爪が黄色くなることです。新生児黄疸や核黄疸など新生児の赤ちゃんがかかる黄疸の種類や症状を中心に紹介します。新生児の赤ちゃんの9割がかかる黄疸のホームケア、病院での治療法についても解説しています。

黄疸の症状や種類と黄疸になった赤ちゃんの治療方法

心配な新生児黄疸の特徴とは?黄疸の症状と種類

新生児黄疸の特徴とは?黄疸の症状と種類

やっと会えた赤ちゃんが「黄疸」と診断されたら、心配になりますよね。一緒に退院できなかったり、保育器の中で過ごしたりする我が子を見て不安にならないパパママはいないと思います。

新生児の黄疸はくあることで、そのほとんどが「生理的黄疸」とよばれ、10日ほどで自然と治ります。しかし、なかには病気が原因の黄疸もあり、正しい治療をしないと後遺症や命に関わる事もあります。
「新生児黄疸」について理解し、正しく対応できるように、症状や原因について紹介します。

赤ちゃんの黄疸は心配ない?症状や治療が必要な黄疸の違い
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赤ちゃんの黄疸はいつまで続くのでしょう?心配の要らない黄疸と注意を要する黄疸の原因や症状を詳しくチェック。「大丈夫ですよ」と退院したけれど黄疸が長引ききになるときのホームケアもご紹介。

新生児の黄疸って何?原因は?

新生児の黄疸は約9割の赤ちゃんに見られますが、そのほとんどは生理的なもので特に心配は必要ありません。しかし、2割程度の赤ちゃんに治療を必要とする病的黄疸が現れます。
黄疸の原因の種類を紹介します。

ビルリビンの影響が原因となる「新生児黄疸」

ビルリビンの影響が原因となる「新生児黄疸」

赤ちゃんはお腹の中ではママの胎盤から酸素をもらっています。その方法は肺呼吸するより酸素が吸収しづらく効率が悪いため、赤ちゃんの血液中には大人より多くの赤血球が存在します。
しかし、生まれてから肺呼吸になると同時に不要になった大量の赤血球が分解されます。その赤血球を分解する際に「ビリルビン」と呼ばれる黄疸の原因となる物質がでます。

通常、ビリルビンは肝臓を通しておしっこなどと一緒に排泄されますが、赤ちゃんの未発達な肝臓では大量に発生したビリルビンを処理できません。そのため、体内に蓄積されたビリルビンの影響で肌や白目が黄色く見えるようになります。

これは約9割の赤ちゃんに見られる「生理的黄疸」と呼ばれるもので生後2、3日から始まり10日ほどで黄疸がおさまる傾向にあります。特に治療は必要ありません。

母乳の成分が原因となる「母乳性黄疸」

完全母乳の赤ちゃんは黄疸が1ヶ月以上続くことがあります。
それは、母乳に含まれる女性ホルモンが肝臓の働きを弱めてしまうため、ビリルビンの処理が遅れてしまうのが理由として考えられます。

母乳をしっかり飲み、おしっこやうんちの色が問題なければ特に心配は入りませんが、不安な場合は1ヶ月検診でお医者様に相談してみましょう。

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異なる血液が原因となる「新生児溶血性黄疸」

ママと赤ちゃんの血液型が異なることからおこるのが「溶血性黄疸」です。血液型が異なることでママの体内に赤ちゃんの赤血球に対する抗体ができてしまいます。その抗体が赤ちゃんの赤血球を分解することにより、ビリルビンが増加し黄疸を引き起こします。
この「新生児溶血性黄疸」は治療が必要な黄疸ですが、生後まもなく現れることが多く、病院で発見できることがほとんどです。

胆道の炎症が原因となる「胆道閉鎖症」

胆道の炎症が原因となる「胆道閉鎖症」

肝臓と腸をむすぶ胆道が炎症を起こして、閉鎖してしまう病気です。
胆道閉鎖症になると、肝臓で処理された黄色い液である胆汁が血液中に溶けだしてしまい、肌や白目などの黄ばみの症状を引き起こします。白っぽいうんちが出るのも胆道閉鎖症の特徴です。
病的黄疸のため、治療が必要になります。

ビルリビン濃度の蓄積が原因となる「核黄疸」

新生児黄疸の症状でビリルビンの濃度が高い状態が続き、脳に蓄積してしまう事が原因で起こるのが「核黄疸」です。この核黄疸は重症になると「脳性まひ」などの後遺症が残る場合があります。
また、核黄疸になってしまうと治療が難しいため、予防する事が大切です。

黄疸を見分けるには?どんな症状が出るの?

新生児期の黄疸の症状にはいくつか原因があります。病院でも細かくチェックしてもらえますが、ママも黄疸の種類と症状を理解することで、赤ちゃんも守れるようにしましょう。

病院で診てもらう赤ちゃん

肌や白目、爪が黄色くなる

黄疸の一番の判断基準は肌や白目、爪の色が黄色くなることです。ママや周りの大人でも見た目でわかるので、一番の判断基準となります。
完全母乳の赤ちゃんは黄疸の症状が長引きやすいですが、1ヶ月以上続く場合はミルクをあげるようにしたり、不安な場合は念のため病院を受診したりするとよいでしょう。また、白目や肌、爪の色をチェックする際は自然光の下で観察しましょう。

白っぽいうんちがでる

新生児のうんちは正常な場合緑や黄色です。しかし、肝臓や胆道に異常がある場合、正しく便が処理されず、白っぽいうんちが出ることがあります。
その際はすぐに病院を受診しましょう。また、うんちが出たおむつを持っていくもしくは写真を撮っておくと、先生に相談する際にスムーズです。

色の目安は母子手帳にもカラーチャートがついているので、比べてみるとよいでしょう。

濃い黄色のおしっこがでる

濃い黄色のおしっこがでる

新生児のおしっこは大人と違い、透明に近い色をしています。
しかし、濃い黄色もしくは赤いおしっこが出た場合、肝臓が正しく機能していない可能性があります。
病的黄疸の可能性が考えられますので、そのおむつを持って病院を受診しましょう。

黄疸になった赤ちゃんの病院での看護方法

1.光線療法

光線療法

赤ちゃんに光を当て続ける事でビリルビンを水に溶けやすくし、体外へ排出しやすくする方法です。
赤ちゃんはアイマスクをして裸におむつ一枚の状態になり、保育器の中に入ります。授乳やおむつ替え以外は基本的に保育器の中で過ごすようになります。

光線療法は24時間続けられ、一度ビリルビンの濃度を計測します。問題なければ光線療法は終了となりますが、もしビリルビンの数値が芳しくない場合は12時間~24時間再度保育器の中で光線療法を受けるようになります。

新生児黄疸の原因は?具体的な症状や光線治療の方法
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新生児黄疸は赤ちゃんの約90%がなるポピュラーな症状です。しかし初めて赤ちゃんの様子を見たママはビックリするかもしれません。赤ちゃんの新生児黄疸について、原因や対策、光線治療の具体的な方法を解説します。

2.交換輸血療法

赤ちゃんのビリルビン濃度が急激に上がった場合や、とても高い状態など急激にビリルビン濃度を下げなくてはならないときに行います。
赤ちゃんの血液を輸血によって入れ替える方法です。

3.ガンマグロブリン大量点滴療法

ガンマグロブリンとは血液中にあるたんぱく質の事です。このたんぱく質は細菌やウイルスを中和する抗体としての働きがあり、これを黄疸治療にも行っています。
この治療法は交換輸血療法と同じくらい効果が期待できるため、交換輸血療法の頻度が少なくなっています。

家庭での看護方法

病院では毎日お医者さんや看護師さんが赤ちゃんの様子を気にかけてくれますが、退院したらママが自宅で看護しなくてはなりません。
肌が黄色くくすんできたり、白目が黄色くなってきたり、日々しっかりと観察してあげるようにしましょう。
新生児黄疸は多くの赤ちゃんがかかる症状ですが、まれに重症化するケースもあります。
自己判断で母乳からミルクに変えるなどせず、少しでも心配な事があれば病院で相談しましょう。

黄疸の診断方法は?数値や基準値について

診断

大人の正常なビリルビンの濃度は1.0mg/dl以下といわれています。3mg/dl以上になると黄疸の症状である、肌や白目が黄色くみえるといった症状があらわれます。
ただ、新生児の場合は肝臓機能が未発達な為、一度13mg/dl前後まで血液内のビリルビンの数値があがった後、新生児の正常な数値といわれる5mg/dlまでゆっくりと下がります。

しかし、15md/dl以上の数値が続く場合は「病的な黄疸」の可能性があるので、詳しい検査が必要になります。
また、生後24時間以内に見た目で確認できるほどの黄疸が表れたり、2週間しても黄疸が収まらない場合には病的な黄疸の可能性があります。

黄疸治療にはいくらかかる?黄疸治療は保険適応内

黄疸治療の費用については保険適応内になります。「光線療法」「交換輸血」のいずれも通常の医療保険と金額によっては高額医療費申請の対象となっております。
また、自治体によっては乳幼児医療証が発行されますので、無料~1割負担で済むこともあります。

3割負担の場合は2万円~20万円と入院日数によってかなり幅があるようです。医療相談窓口や病院の会計窓口などで相談してみるとよいでしょう。

ママの気持ちにも気を付けて

産後のママの精神状態は非常に不安定な状態です。
やっと会えたかわいい赤ちゃんが「黄疸」と診断されたらどうでしょう。
ただでさえ出産という大仕事の後で体力的にも精神的にも限界に近い状態で、裸で目隠しをされ、ブルーの光を浴びている我が子にショックを受けるママも多いでしょう。

精神的なダメージはママの身体にも影響する事があります。不安な事はひとりで抱え込まず、気軽にお医者さんに相談しましょう。また、周りの大人も赤ちゃんだけでなくママの心のケアについてもしっかりフォローしてあげましょう。

ママの気持ちにも気を付けて

新生児黄疸と診断されたらひとりで抱えこまないで

新生児黄疸は9割の赤ちゃんに起こるとてもメジャーな症状です。心配しなくても自然と治る事がほとんどです。しかし、中には病気が原因の黄疸もあり、放置しておくと脳性まひなどの後遺症が残ったり、命に関わったりする決して軽視できない症状でもあります。

自分で生理的黄疸なのか病的黄疸なのか判断するのは、大変危険です。
黄疸の症状は見た目で分かるものが多いので、不安な事があれば気軽にお医者さんに相談しましょう。