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赤ちゃんの内斜視の原因

赤ちゃんの内斜視の原因は?どんな治療をするの?

内斜視って何が原因?検査や治療方法は?トレーニングで治るの?斜視って遺伝するの?赤ちゃんや幼児でも検査ちゃんと検査できるの?どんな場合に手術が必要?といった疑問について解説しています。

赤ちゃんの内斜視の原因は?どんな治療をするの?

内斜視(ないしゃし)ってなに?赤ちゃんの視線が気になる

赤ちゃんの視線がちょっとずれているかも、ちゃんと両目で前を見ていないかも、ちょっと寄り目になっているけど大丈夫かなと感じているパパ・ママも多いと思います。ほとんどの場合は成長に合わせて良くなることが多いのですが、まれに斜視という目の病気の可能性があるので注意しておきましょう。斜視は、赤ちゃんの2%が発症すると言われており、珍しい病気ではありません。

内斜視

斜視とは、物を見る時に片方の黒目は正面を向いているのに、もう片方の黒目が違う方向を向いてしまう目の病気のことを言います。斜視は、目のずれの程度や発症の時期、原因によっていくつかに分類をされています。
内斜視とは片方の黒目が正常に正面を向いているときに、もう片方が内側にずれている状態のことを言います。外側に向いている状態を外斜視(がいしゃし)、上側を向いている場合を上斜視、下側を向いている状態を下斜視といいます。

内斜視の種類と外斜視・偽斜視

内斜視は発症した時期と原因、症状が出ている頻度によっていくつかに分けられています。
生後6ヶ月以内に発症した内斜視のことを先天性(乳児)内斜視、生後6ヶ月以降に発症した内斜視のことを後天性内斜視といいます。

後天性の内斜視は、原因によって基礎型内斜視、調節性内斜視、周期内斜視、急性内斜視に分類されます。さらに、常に斜視になっている場合は、恒常性斜視、時々斜視が出てくる場合は、間歇性斜視(かんけつせいしゃし)に分けられます。
また、斜視ではないのに斜視に見えてしまう偽斜視という赤ちゃん特有の症状があります。偽斜視の場合は、成長とともに症状はなくなるため、心配はいりません。

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斜視の種類と発症時期

先天性と後天性

内斜視には、先天性の場合と後天性の場合がありますが、先天性(乳児)内斜視は、生後6ヶ月以内に発症し、そのほとんどが生後1ヶ月以降に発症しています。
後天性内斜視は、生後6ヶ月以降に発症した内斜視のことをいい、最も多い原因が遠視によるものです。一番多いのが1歳半から3歳とされています。

先天性内斜視

先天性内斜視は、詳しい原因がわかっていません。遺伝的なもの、母親の妊娠中の影響、神経系の異常、筋肉の異常などではないかと考えられています。

後天性内斜視

後天性内斜視は、原因によって3種類に分けられています。

基礎型内斜視

最初は、目のずれが小さく、次第に大きくなってくるのが特徴。眼鏡をかけてもズレ方が変化することはありません。

調節性内斜視

遠視が原因の内斜視。遠視を矯正する眼鏡をかけることで目のズレが小さくなります。

眼鏡をかける

急性内斜視

急に発症する内斜視のこと。原因不明の場合もあるが、脳や神経系の異常が原因の場合も多いためMRI検査が必要なこともあります。

さらに、症状が出ている頻度によっても分けられています。

恒常性斜視

常に斜視になっている場合。

間歇性斜視

斜視の症状が時々出てくる場合。

外斜視(がいしゃし)

間歇性外斜視は、外傷などが原因ではなく他に病気がない場合は、視力の発達にあまり影響がなく弱視になる心配もありません。ただし、目のズレ以外に眼精疲労が起こる場合が多く、症状が頻繁に出るようになった場合は、手術で大半が改善されるようです。

偽斜視(ぎしゃし)

偽斜視は問題ありません

斜視ではないのに、斜視のように見える赤ちゃん特有の症状を偽斜視と言います。
赤ちゃんは大人に比べると鼻が低いため、目頭の皮膚が余っているため、白目の内側の部分が皮膚で隠れてしまい、黒目が寄っているように見えてしまいます。偽斜視の場合は、成長に伴って鼻が高くなれば、自然に治っていくので特に問題はありません。

赤ちゃんの内斜視は早期発見することで治癒の可能性が高まる

赤ちゃんの内斜視は、種類や年齢によって治療方法が異なり、矯正用の眼鏡をかけることで治る場合もあれば、手術が必要な場合もありますが、いずれにしても早期治療をすることで治る可能性が高くなります。
内斜視を放っておくと視力の発達の妨げになってしまい視力の低下を招いてしまうため、普段から赤ちゃんの様子を観察して、心配なことがあれば定期健診の時に医師に相談したり、小児眼科を受診するようにしましょう。

赤ちゃんが内斜視かなと思ったときの対処

赤ちゃんが内斜視かなと思ったら斜視かどうかを観察してみましょう。内斜視かどうかのチェックは、自宅でも出来ます。

観察の結果、内斜視の疑いが強い場合は、子供の目の病気に詳しい病院を調べて受診するようにしましょう。赤ちゃんの斜視を正確に判断することは難しいため、経験が豊富な総合病院や大学病院を選ぶのがおすすめです。
総合病院や大学病院は目の病気だけでなく、脳や全身疾患の検査も出来るため、目の病気が原因ではなかった場合も検査や治療が受けやすいです。

赤ちゃんが斜視?斜視の種類と治療・セルフチェックのやり方
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赤ちゃんが斜視かもしれない…斜視が心配になったら赤ちゃんに多い偽斜視と本当の斜視との見分け方や乳幼児内斜視など斜視の種類や病院での治療が大切な斜視、診断・治療の時期や治療内容もおさえておきましょう。

赤ちゃんの斜視の観察ポイント

まずは偽斜視を疑ってみます。偽斜視の見極め方は、赤ちゃんの鼻が高くなったらこんな感じかなというイメージで鼻の付け根をつまんでみましょう。内側に白目が見えるようなら、成長して鼻が高くなるにつれ斜視は治ってくるので心配はありません。
それでも斜視の疑いがある場合は、家庭で出来る簡単なチェック方法を試してみて下さい。

3ヶ月以降の赤ちゃんを調べられる方法です。
まず、フラッシュがたけるカメラで赤ちゃんを撮影します。1m以内の近距離と、3m以上の長距離の2枚を撮ります。写真で黒目に写るフラッシュの光を確認します。フラッシュ光が黒目の中心に写っていれば斜視の心配はありません。黒目の中心からズレていた場合は、斜視の可能性がありますので、病院を受診してみた方が良いでしょう。

フラッシュの光で見てみる

フラッシュの光は、赤ちゃんの目に負担がかかるので連続して何回も撮影しないようにして下さいね。

赤ちゃんの視力ってどれくらい?

生まれたばかりは…

赤ちゃんの視力は、産まれたばかりの時は明暗を感じることは出来ますが、色は白黒、視力は0.01~0.02程度で物の輪郭がぼんやり見える程度の状態と言われています。

生まれたばかりは視力は0.01~0.02程度

生後2ヶ月

生後2ヶ月くらいになるとごく近くの動くものは目で追えるようになってきます。色は次第にカラーで見えるようになっていきますが、最初に認識するのは赤だと言われています。それから徐々に原色に近い色からわかるようになっていきます。

生後3ヶ月

生後3ヶ月くらいになると、両目で焦点を合わせられるようになってきます。視力は0.04~0.08くらいで人の形やパパ、ママの口元が笑っているかそうでないかも区別出来るようになってくると言われています。

生後3ヶ月くらいになると、視力は0.04~0.08くらい

生後半年頃

生後6ヶ月になると、お座りが出来るようになる子も増えてきて、視界も広がりますし。視力も0.1程度になり色々なものに興味が出てきます。この頃になると、人の顔も覚えられるようになり、区別が出来るようになります。それに伴って、人見知りが始まる子も多くなります。

1歳ころ

1歳頃の視力は、0.2~0.25程度になり、細かいものまで見えるようになります。また、上下左右、奥行きなど立体を把握できるようになり、行動の幅も広がってきます。

内斜視になる原因

内斜視になる原因は、目の筋肉・神経の異常、遠視の2つが大きな割合をしめています。まず、目を動かす筋肉は6種類あります。
この筋肉に神経がつながっており、直接脳に指令を出しています。これらの筋肉や神経が何らかの原因で麻痺してしまうことで、思い通りに目を動かせなくなり、内斜視を発症するとされています。

次に遠視ですが、遠視の場合は、普通の人よりもピントが遠くにあっているため、近くの物を見ようとしたときに、ピントを合わせるための調整の力が普通よりも過剰にかかってしまい普通に物を見ていても寄り目になってしまいます。

その他の原因は目の病気、全身の病気、遺伝、妊娠中のお母さんからの影響などがあると言われています。
斜視の原因を探るためには目の検査だけでなく、全身検査をしたり、MRIを取ったりする場合もあります。

内斜視を予防する方法

内斜視を予防する方法

赤ちゃんが後天性の内斜視になる原因の多くは、幼いころからスマホやゲームなどの小さいゲームを集中して見続けていることにもあるといわれています。なぜなら、スマホやポータブルゲーム機の画面は小さく、集中してじっと見つめていると寄り目になってしまいます。

目を動かす筋肉もずっと寄り目になっていると緊張しっぱなしです。これが習慣化してしまうと、目の筋肉に異常が起きてうまく動かなくなることや筋肉につながっている神経に異常が出てしまうことが考えられます。内斜視を予防するには、小さいころからスマホやポータブルゲーム、タブレットなどの小さな画面を集中して見ないように注意をしてあげることです。

それでも、先天性の内斜視や遠視などで弱視になってしまっている場合は、予防のしようがありません。しかし、内斜視は早期発見をし、治療を始めることが大切です。子供は、見えない事もわかっておらず、それが普通だと思っている場合も多いのです。周りの大人が注意をして、異常が見られたら、すぐに眼科医に相談しましょう。

赤ちゃんが寄り目になっている場合に注意するべきこと

ただし、赤ちゃんの斜視のほとんどが偽斜視で成長とともに症状はなくなっていきますが、赤ちゃんのうち約2%は内斜視と言われています。赤ちゃんの目の動きがおかしいなと思ったら、なるべく早めに病院を受診するようにしましょう。
内斜視はずれている方の目が弱視になってしまうことも多いため、早期発見をし矯正することが大切です。

内斜視の検査方法と治療

検査

赤ちゃんの内斜視は、小児眼科で検査をしてもらい治療をしていく必要があります。もしかしたら、内斜視かもしれないと感じた場合は、まずは小児眼科のある総合病院や大学病院で検査をしてもらうと良いでしょう。目が原因でない場合、大きな病院だと脳の検査や全身の検査をスムーズに受けられることが考えられます。

赤ちゃんの内斜視を検査する方法・いつから

赤ちゃんの内斜視の診断は、生後1ヶ月くらいから出来るようです。ただし、その頃はママでも赤ちゃんの斜視に気が付きにくくわからないことがほとんどです。
生後3ヶ月くらいになると赤ちゃんの視力も発達してきて、両目で焦点を合わせることが出来るようになってき、動くものを目で追ったり、ママの顔をじっと見つめたり出来るようになってくると視点に違和感が出てくることが多くなって来るようです。

小児眼科に行くと0歳児でも検査を行うことができます。検査はまず視力を測定することがから始まります。次に目薬や機器を使って、目の屈折状態を確認する屈折検査を行います。さらに、網膜や神経に病気がないのかを検査、目の動きに異常がないかを確認する眼球運動検査、片目をかくして目の動きゃ位置を確認する眼位検査などを行って斜視を判断します。

斜視を治すためのトレーニング法

斜視を治すためのトレーニング

斜視の場合は、寄り目になっている方の目の視力が落ちているので、視力を上げていくための治療が行われます。遠視が原因の斜視は、遠視を矯正するための眼鏡を着用することで治療をします。

遠視の矯正をするための眼鏡は、見えにくい方の目をしっかり使えるようにする特殊な眼鏡です。その他にも良い方の目をアイパッチでかくして、良い方の目を強制的に使わせるトレーニングを日常生活に取り込んだりするトレーニングもあります。
それでもバランスが悪く、治療が難しい場合は手術が必要な場合も出てきます。ただし、斜視の手術については、医師の方針によってタイミングに違いが出るようです。

両目で物を見始めるのが1歳頃からなので、生後8ヶ月までに手術をした方が良いという医師もいれば、1歳未満では斜視の見極めが難しいため、2歳頃に手術を行うべきという医師や治療が遅れると視力の低下が進んでしまうので2歳までに手術をするべきという医師もいます。
手術のタイミングについてはこれだけの判断が変わるので手術をすすめられた場合は、他の医師の意見を聞いてみるのも良いかもしれません。

内斜視かもと思ったら早めに医師に相談しましょう

内斜視かもと思ったら早めに医師に相談

赤ちゃんの目は、発達の途中段階あるため、放っておいてしまうと視力が低下してしまいます。しかし、赤ちゃんの場合は、見えなくてもそのこと自体に気が付いておらず、訴えることもできません。

内斜視は放っておいても治る病気ではなく治療が必要な病気です。また、早期発見をし、適切な治療が受けられた場合は、回復出来る可能性が高い病気です。
赤ちゃんの目が少しでもおかしいなと気付いた場合は、定期健診の時に相談するか、なるべく早めに小児眼科を受診し、医師に相談するようにしましょう。