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四種混合のそこが知りたい!

四種混合スケジュール&予防できる病気とワクチンの安全性

四種混合など予防接種はしっかり進めていますか?四種混合で防いでいる恐ろしい病気、四種混合接種スケジュールや予防接種を受ける前の準備をはじめ、ワクチン接種への不安にお答えします!接種スケジュール通りに行かなかったとき、同時接種、副反応やお風呂の可否など接種後の過ごし方について解説。

四種混合スケジュール&予防できる病気とワクチンの安全性

必ず接種しなければいけない四種混合。一体どんなもの?

赤ちゃんが生後2ヶ月になると、予防接種が始まります。その数の多さや、受け方の複雑さに圧倒されてしまうママも多いのではないでしょうか?

この記事では、必ず受けなければいけない定期接種の一つである、「四種混合」について解説します。

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予防接種の任意は受けるべき?予防接種のうち任意接種の必要性を病気のリスクやワクチンの効果の観点から見ていきながら任意接種と定期接種の違いや現在の定期、任意の予防接種についてもご紹介します。

四種混合で防いでいる4つの病気

四種混合ワクチンが終わり笑顔になる赤ちゃん

四種混合は、DPT-IPVという略称で呼ばれることがあります。これは、四種混合で防ぐことができる病気の頭文字をとったものです。
Dはジフテリア、Pは百日せき、Tは破傷風、IPVはポリオを指します。四種混合は、それまでは三種混合(DPT)だったものにIPVが追加され、2012年11月に導入されました。

D:ジフテリアってどんな病気?

ジフテリアとは、ジフテリア菌が鼻や喉に感染することによって発症します。
感染すると、2日~5日の潜伏期間の後に次の症状が出ます。

  • 高熱
  • 喉の痛み
  • ものを飲み込むときの痛み
  • 犬が吠えるような「ケンケン」という咳
  • 嘔吐
  • 血が混じった鼻水
  • 鼻の穴・上唇のただれ
  • 喉に膜が張る(ただれた粘膜に血液の成分が染み出し、細胞が死んで作られたものです。)

また、ジフテリアは次のような重い合併症を発症します。

心筋炎

心臓を動かす筋肉にウイルスの感染が広がり、炎症を起こして心臓の動きが悪くなります。

神経麻痺

身体の一部が動かしづらくなったり、感覚が鈍くなったりします。

これらの合併症や、先に説明した「喉に膜が張る」ことによる窒息により、ジフテリアの致死率は5%~10%にのぼります。

ジフテリアの患者数

ジフテリアは、ジフテリア菌を持っている人の咳やくしゃみなどの飛沫から感染する病気なので、ジフテリア患者が少なくなれば感染する人もいなくなっていきます。

日本国内では、1945年に8万6千人の患者が出てから1948年に予防接種が義務付けられ、感染数は激減しました。1991年から2000年の10年間に、日本国内で報告されたジフテリア患者数は21人にとどまっています。

P:百日せきってどんな病気?

百日せき菌がのどや鼻に感染することによって発症します。飛沫感染や、接触感染によって広がっていきます。百日せきは非常に感染力が強く、ママからの免疫が期待できないと言われています。
特に、四種混合のワクチン接種が終わっていない低月齢の赤ちゃんが感染してしまうと命にかかわる危険な感染症です。

百日せきに感染すると、7日~10日の潜伏期間の後、次の症状が出ます。

  • 風邪症状から始まり、だんだん咳がひどくなります。
  • 特徴的な咳が出るようになります。短い咳が続けて起こり、息を吸う時に笛のような音が出ます。
  • 低月齢の赤ちゃんではこのような咳が出ないことも多く、息を止めているような発作、チアノーゼ、けいれんといった症状が起こります。

また、低月齢の赤ちゃんでは特に、肺炎や脳炎といった合併症を引き起こすことがあります。
これらの合併症などにより、百日せきの致死率は0.2%にのぼります。生後6ヶ月未満の赤ちゃんでは0.6%に確率が上がります。

百日咳に感染させないためにママができる感染対策
百日咳に感染させないためにママができる感染対策
百日咳に感染するのは子どもだけではありません。現在は、自覚がない大人の百日咳によって感染が拡大しています。ママやパパが赤ちゃんの感染源にならないためにも百日咳の特徴や感染予防を理解しておきましょう。

百日せきの患者数

予防接種の普及により、ほぼ国内では患者が見られなくなったジフテリアと異なり、百日せきは現在でも感染が起こっています。

その理由の一つが、百日せき菌のワクチンは接種から4年~12年で効果が薄れるため、小さいころに予防接種を受けても免疫が弱くなってしまった人が感染してしまうこと、成人の場合は「しつこい咳」以外に顕著な症状がないことが殆どで感染しても気付きにくく大人を中心に流行を繰り返してしまうことが挙げられます。

日本では、年間2万人前後の感染が発生していると推計され、2008年には群馬県の中学校で集団感染が発生し、21人の生徒に出席停止の措置が取られています。

T:破傷風ってどんな病気?

破傷風は、土の中に常在している破傷風菌が、傷口から入ることによって感染します。
土や泥、ドブの中を中心にどこにでもいる菌で、誰でも感染の可能性がある怖い病気です。転んでけがをしたり、傷があるまま泥んこ遊びをしたりすることで感染します。人から人へ感染することはありません。

土からの感染以外には、衛生的でない場所で出産した際にへその緒を切ったところから破傷風菌が入り込むことによって感染する「新生児破傷風」があります。日本国内では1995年以降は報告されていません。

破傷風菌は、種のような形をしていて傷口から入りこんで発芽し毒を発生させます。破傷風菌による毒素は非常に毒性が強く感染は極めて危険であり、致死率は30%にも上ります。破傷風菌による毒素が神経細胞に到達すると毒素の中和は不可能になるとされることから破傷風は早期診断・治療がカギとなります。
破傷風菌による毒素が体内で発生すると、3日~21日間の潜伏期間の後、次の症状が出ます。

  • 口を開けにくくなる
  • 首筋から背中にかけて筋肉が緊張する
  • 寝汗がひどくなる
  • 歯ぎしりをする
  • けいれんする
  • 新生児破傷風では、おっぱいを飲む力が弱くなる

破傷風の患者数

最近の患者数のデータはありませんが、2000年に92名の感染が報告されていますが、1968年からは破傷風の定期予防接種が開始されているため、子どもの感染はほとんどなく、感染者の95%が30歳以上の大人です。

IPV:ポリオってどんな病気?

ポリオは、ポリオウイルスが原因で発症する病気で、「小児麻痺」とも呼ばれます。ポリオウイルスは、手足口病を引き起こすエンテロウイルスの仲間で腸内に住み着きます。

感染者の便から排出されたウイルスに触れてしまうなどして、ウイルスが口に入ることで感染します。感染すると喉や小腸でウイルスが増えていき、血液中で運ばれて神経にまで達します。

ポリオウイルスに感染すると、6日~20日の潜伏期間の後、発熱・頭痛・のどの痛み・嘔吐などといった風邪と同じような症状が10日ほど続きます。その後熱が下がると、麻痺症状が出ます。

ほとんどの場合麻痺は治りますが、1年以上麻痺が治らないケースでは後遺症として残ってしまう可能性があります。致死率は子どもで2~5%、大人では15~30%と高くなります。

ポリオの患者数

日本では1998年からポリオの発生動向調査を行い、国内ではポリオ患者が発生していないことが確認されています。予防接種の普及により、現在の日本ではポリオウイルスは根絶されたと言われています。

四種混合の接種スケジュール

予防接種のために訪れた小児科の先生

四種混合のワクチンは、「不活化ワクチン」と言って細菌やウイルスを殺して免疫成分だけを取り出して作られたワクチンです(これに対して、生きた病原体の毒素を弱めて作られるワクチンを「生ワクチン」と言います)。

四種混合は全部で4回接種をするわけですが、不活化ワクチンはワクチン内に細菌やウイルスが生きていないので身体の中で増殖させ免疫をつける効果はなく、免疫を安定させるために複数回接種することが必要になります。

初めの3回

生後3ヶ月~1歳の間に受ける必要があります。1回~3回の間は、3週間~8週間の間隔をあけます。

4回目

3回目が終了してから6ヶ月以上間隔をあけて接種します。推奨されているのは3回目終了後から12ヶ月~18ヶ月後です。

上記より、望ましいスケジュールは次のようになります。

  • 1回目:生後3ヶ月
  • 2回目:生後4ヶ月
  • 3回目:生後5ヶ月~6ヶ月
  • 4回目:1歳6ヶ月~1歳7ヶ月

また、ジフテリアと破傷風については11歳頃さらに追加接種を行います。

四種混合と同時接種~同時接種って何?

ワクチン注射を我慢する赤ちゃん

赤ちゃんが受けなければいけない予防接種は四種混合以外にも数多くあり、タイトな接種スケジュールをこなすため同じ時期に複数受けることになるものもあるでしょう。

同時接種は、一度の通院で同時に予防接種を受けてしまえるため、早い時期に免疫を確保したい病気から赤ちゃんを守る上では大切なことです。
一種類ずつ予防接種を受けていると免疫の獲得に時間がかかってしまうだけではなく、赤ちゃんが様々な病気にかかり摂取スケジュールが伸び伸びになってしまうことも考えられます。そうなると防ぎたい病気にかかってしまうリスクは高まってしまいます。

同時接種により、予防接種の効果が変わることはありませんし、何回も病院に足を運ばなくても良いのでママの負担も赤ちゃん側のストレス軽減にもなります。

同時接種は危険?

平成23年には、同時接種の後に亡くなってしまった赤ちゃんが7人いたと報道され、同時接種に産道的ではない医師もいます。同時接種は本当に安全なの?と心配になるママもいるかもしれません。

基本的にはどんなワクチンの組み合わせでも同時接種が可能とされ、同時接種の後に赤ちゃんが亡くなってしまったという事例では、その後予防接種との因果関係などは証明できておらず、同時接種の影響による事故ではないとの見解でおおよそ一致しているようです。

実際の組合せ、接種スケジュールは小児科医の判断にもよるところが大きいとも言えますし、同時接種にどうしても不安が残る場合はかかりつけの小児科医に相談してみるのも良いでしょう。
ママは、赤ちゃんを危険な病気から守るために、接種可能な月齢になったら予防接種を進めていくということが大切です。

四種混合の接種に行く前にしておきたいこと・準備

これから予防接種を控える赤ちゃん

四種混合を受ける際には、市から配布されている資料に良く目を通して臨みましょう。

1.予診票へ記入しましょう

予診票には記入する内容が多いので、当日記入する「診察前の体温」以外は予め家で記入してから病院へ持参するとスムーズに受診できます。

2.副反応やリスクについても理解しましょう

四種混合では、注射したところが赤く腫れたり、しこりになったりするなどが良くある副反応として挙げられます。他には熱が出ることもあります。
接種回数とともに副反応は出やすくなる傾向があり、初回の接種では9%、追加接種では16%に副反応が見られるという統計もあります。

予防接種後の過ごし方

四種混合のワクチンでは重い副反応はほとんどありませんが、接種後は30分程度病院で様子を見るようにしましょう。これはどんな予防接種でも同じです。また、お家に帰ってからも、接種後24時間は副反応が起こりやすいので赤ちゃんの様子を注意しながら静かに過ごすのが良いですね。

3.予防接種当日の持ち物を準備しましょう

忘れ物をすると予防接種が受けられないことがあります。当日の持ち物についてもチェックしておきましょう。

予防接種に必要な持ち物

・予診票
・母子健康手帳
・保険証
・乳幼児医療費助成制度の医療証(不要な場合もありますが念のため持っていきましょう)
・委任状(パパかママ以外の人が付き添う場合)
・その他お出かけグッズ(オムツ、ミルク育児の方は調乳グッズ、着替え、タオル、赤ちゃんをあやすおもちゃや絵本など)

4.赤ちゃんの体調をチェックしましょう

予防接種に使われているワクチンは細菌やウイルスを元に作られているので、毒素が弱いとはいえ原則体調が良い時に受けるようにしましょう。

予防接種当日は、赤ちゃんの様子にいつもと違ったところがないか観察してから受診します。熱が37.5℃以上ある場合は、予防接種を受けることができません。

四種混合のQ&A

赤ちゃんの四種混合について説明を受けるパパとママ

何かと疑問や不安の多い予防接種。よくある疑問をまとめました。

Q.接種した日の過ごし方…お風呂は入っても良い?

昔は、予防接種を受けた日はお風呂を控えるようにと指示がありましたが、お風呂を控えることに明確な根拠がなく予防接種を受けた当日でも入浴しても差し支えないとも言われています。

しかし、基本的に予防接種後は激しい運動は避け静かに過ごすべきですので、お風呂嫌いで抵抗してしまう子なら入浴は避け体を拭いてあげる程度にとどめるのが良いかも知れませんね。
注射したところは強くこすらないように気を付けましょう。代謝が高まり体力を消耗する長湯も避けるようにしましょう。

Q.接種が遅れた場合の対処は?

予防接種の日に風邪を引いてしまうなどして接種スケジュールがずれてしまうというのはよくあることです。
四種混合は、最初の3回を生後3ヶ月~1歳の間に打てばよいので、多少遅れてもこの期間内には何とかおさまるのではないでしょうか?もし、この期間から遅れてしまったという場合は主治医に相談しましょう。

Q.アレルギーのある赤ちゃんへの接種は大丈夫?

予防接種の中には、卵アレルギーのある赤ちゃんには注意して接種する必要があるもの(インフルエンザ・麻しん・風しん・おたふくかぜ)がありますが、四種混合については原材料にアレルギー物質を含まないので卵アレルギーがある赤ちゃんでも接種できます。
但し、念のため主治医には赤ちゃんのアレルギーについて伝えておくようにしましょう。

Q.ワクチンはどこの会社が作ってる?

四種混合のワクチンは、国内では「化血研」と「阪大微研」という会社の2社が製造しています。

2015年には、化血研で製造されているワクチンが、国から承認された方法と異なる方法で製造していたとして一時出荷停止になるなどの問題が起きました。
このニュースを受け、化血研製のワクチンの接種に不安を抱いた方も多くいたことでしょうが、その後の厚生労働省の調査でワクチンの安全性には問題がないとされており、現在では化血研製のワクチンでも安心して接種することができます。

それでもやっぱり不安、という方もいるかもしれませんが、化血研の四種混合ワクチンは国内でシェア6割以上を占めており、化血研製でないワクチンを取り扱っている小児科を探して予防接種を受けるのはなかなか難しいかもしれません?

予防接種をしっかり受けて赤ちゃんを病気から守りましょう

何回も予防接種を受けに行くのは本当に大変。赤ちゃんは大泣きするし、泣き止ませるのも一苦労ですよね。

でも、大切な赤ちゃんをこわい病気から守るのはママの大切な仕事のひとつ。かかりつけの先生の指示をよく聞いてスケジュールを立て、抜け漏れなくしっかりと予防接種を受けましょう。