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突発性発疹と家庭での対処法

突発性発疹のかゆみの原因は?かゆみ症状と家庭での対処法

突発性発疹にかゆみ症状はある?突発性発疹は高熱が引くと発疹が全身に広がりますがかゆみは伴わないとされます。しかし、見るからに痒そうなブツブツにひたすらぐずり続ける不機嫌な赤ちゃん…、本当に痒くないの?突発性発疹にかゆみが生じるケースの考察、不快症状への対処法や家庭でのケアを解説。

突発性発疹のかゆみの原因は?かゆみ症状と家庭での対処法

突発性発疹のかゆみを抑えてあげたい!突発性発疹とかゆみの関係

いきなり全身や顔面に発疹が大量に出現する『突発性発疹』。生後6ヶ月~2歳の赤ちゃんによく見られる疾病です。発疹だけが見られるケースはほとんどなく、多くは38度~40度近い高熱が数日続いた後に見られます。2歳までのほとんどの乳児や子供が感染し、感染した場合、6~8割程度の確率で発疹症状が出ると言われています。

突発性発疹はウイルス性疾患ですが、ほとんどの子が感染し早期に免疫を獲得していきます。高熱後の発疹が特徴で、通常発疹にかゆみは伴わないとされますが、まれにとてもかゆがる子もいるそう。

突発性発疹にかゆみが発生するケースや対処法について解説していきます。

突発性発疹の原因と経緯

突発性発疹が治り元気にママの元へ向かう赤ちゃん

突発性発疹の原因は『ヒトヘルペスウイルス6型』もしくは『ヒトヘルペスウイルス7型』です。一般的には初めて感染する時は『ヒトヘルペスウイルス6型』に罹患し、二度目に感染する時は『ヒトヘルペスウイルス7型』に感染することが多いようです。

『ヒトヘルペスウイルス』は、インフルエンザのように流行する季節は決まっておらず、年中、いつでも感染する恐れがあります。感染力ははしかや水ぼうそうと比べると弱く、感染者が出たからと言って急速に蔓延するということはありません。また、ウイルス性の感染症ですので、一度罹患すると再発の可能性は非常に低くなります。

高熱のあと発疹に症状が移行していきます

突然、38度~40度近い高熱が2~4日ほど続き、急激に平熱~微熱に下がったときに、顔面や全身に大小の赤いぽつぽつとした発疹が出ます。熱が下がるのと同時に発疹が出るケースが多いのですが、まれに、熱が下がりきらない状態で発疹が出たり、熱が下がってから2~3日ほどしてから発疹が見られたりすることもあります。

2歳までにかかることが多いと言われていますが、厚生労働省の国立感染症研究所によりますと、罹患者に占める0歳児と1歳児の割合は99%で、ほぼ乳児に限定された疾病だと言えます。

突発性発疹はかゆくなる?

ふっと起き上がりママを発見する赤ちゃん

突発性発疹は通常は自然治癒する疾病ですので、特別な治療法はありません。病院に連れて行っても高熱が続いている場合には対症療法として解熱剤が処方されますが、大抵は経過観察となり、発疹にも内服薬や軟膏、かゆみ止めといった医薬品は処方されないケースがほとんどです。

見た目は非常にかゆそうな突発性湿疹によるブツブツですがほとんどのケースにおいてかゆみがありません。資料によっては突発性発疹にはかゆみは出ないと記載されていることもありますが赤ちゃんの病気ですので本当にかゆくてぐずっているのか、ただ単に不快感からぐずっているのか、言語によって正確に判断できませんよね。

そのため、機嫌が悪かったりぐずっていたりするときは何らかのかゆみや不快感が生じている可能性も考えられます。

突発性発疹の症状を分析!かゆみがひどくなるケースは?

突発性発疹の症状は、大きく分けると『熱』と『発疹』の2つです。通常の経緯ですと、高熱が先に出て熱が引いてから発疹が生じ、2~3日後には発疹の赤みが薄くなっていき、1週間後には跡形なく消えてしまいます。

このような経緯をたどるときは、あまりかゆみや不快感は強く出ないのですが、『熱』や『発疹』が通常と異なるときはかゆみや不快感が強く出ることもあるでしょう。

突発性発疹のメインの症状とかゆみの関係

ママと二人で外の景色を見る赤ちゃん

突発性発疹の各症状にかゆみを引きおこす原因がないかを見ていきましょう。

発熱

突発性発疹の高熱は通常2~4日で平熱に下がります。突発性発疹による発熱は、高熱にもかかわらず比較的元気なことが特徴とされています。
発熱による影響であせもやおむつかぶれなど、かゆみを伴う肌の不快症状を引き起こす可能性はあります。特に熱が下がったあとは赤ちゃんの機嫌も崩れていくので【かゆみ】を伴うときは、ぐずりがひどい事もあります。

熱のあとまれに37度台の微熱が数日続くこともありますが微熱が長く続くときは、突発性発疹ではなく脳炎や劇症肝炎などの他の病気に罹患している可能性もあります。すぐに病院に行って、赤ちゃんの症状の経緯を医師に話し、適切な治療を受けましょう。

発疹

高熱が引くと、全身にぶつぶつと発疹が広がっていきます。
このタイミングから保育園にも通えますが、半面で赤ちゃんの機嫌は崩れていきます。【痒そうな見た目の発疹】と【機嫌の悪さ】から、「痒くて不快なのではないか?」と親が思ってしまうのでは…?とも言われますが、実際にむずむずと不快そうにする赤ちゃんもいます。

特に目の周りや口の周りなど、過敏な顔面に発疹がたくさん出ている場合は、不快感も強くなる傾向があります。また、高熱のあとなので、発疹にあせも症状が隠れてしまっているケースもあるかも知れません。

家庭でできるケアをしても赤ちゃんがどうしてもひっかいてしまう場合は、病院に連れて行って、内服薬や外用薬が処方できないか相談してみましょう。

機嫌が悪い

突発性発疹は不機嫌病ともいわれ、高熱が引いたあと、機嫌が悪くなってぐずる赤ちゃんが多いようです。
この機嫌の悪さが、赤ちゃんが不快症状を訴えているのでは?と考えてしまう理由でもありますが、高熱とすれ違いに起こる発疹自体には、基本的にかゆみは伴わないとされます。

ほとんどの赤ちゃんにとって、突発性発疹が初めての高熱体験になります。高熱を経験することで漠然とした不安を感じ、お母さんやお父さんに甘えてしまう…といったこともあるのかも?時間が許す限りいっぱい抱っこして、甘えさせてあげましょう。

突発性発疹のかゆみや機嫌の悪さはいつからいつまで続く?

突発性発疹の不快なかゆみでギャン泣きする赤ちゃん

ほとんどの赤ちゃんの場合、かゆがったりぐずったりするのは発疹が出来てからになります。むしろ、高熱が続いているときは、機嫌よく大人しく遊んでいることも少なくありません。

発疹の赤みが引いて、腫れも引いていくと、かゆみや不快感も徐々に治まっていきます。ですから、かゆみや不快感、機嫌の悪さは最長でも2~7日ほどと見ておけば良いでしょう。

家庭でできるかゆみ対策とかゆみを抑えるアイディア

突発性発疹はかゆくないはず…といっても、言葉で訴えることのできない赤ちゃんですから、「かゆみなんてないはずだよ!」とも言いきれませんし、不快がる様子には何らかの対処をしてあげたいもの。赤ちゃんが快適に暮らせるために、家庭でできるかゆみ対策とかゆみや不快感を抑えるアイディアをご紹介いたします。

お風呂の入り方

スイマーバでお風呂に入る不安そうな赤ちゃん

高熱のときは、普段以上に体力を消耗しています。お風呂に入れてさらに体力を消耗する状況は避けておきましょう。また、かゆみがあるときに体が温まると、さらにかゆみが強まってしまいますので、お風呂で温まって血行を良くしてしまうのも考えもの。

突発性発疹のときは、硬く絞ったタオルで全身を拭いたり下着を替えたりするだけで、入浴させない方が良いでしょう。
ぬるめのシャワーを短時間だけ使うのも良いかもしれません。シャワーで汗を流した後は、乾いた清潔なタオルできちんと体を拭いて、赤ちゃんが風邪を引いてしまわないように注意して下さいね。

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肌のケアやシャワーのあとは保湿を

肌の乾燥もかゆみの原因のひとつ。身体を拭いたり、シャワーで汗を流したあとは保湿もしてあげましょう。
発熱であせもやおむつかぶれができたときは、発疹が広がるにつれ目立たなくなってしまうので「治った?」と勘違いするママも多いです。
不快症状の原因となりがちな部分なので念入りにケアしてあげましょう。

肌着

ママ手作り肌着でハイハイする赤ちゃん

発疹が出来ている間は、普段よりも皮膚が過敏になりがちです。やさしいオーガニックコットンの下着や、何度も洗濯してやわらかくなった下着などを着せてあげましょう。

また、高熱や微熱があるときは、普段よりもたくさん汗をかきます。下着を着替えさせ、汗が湿疹を悪化させないように気をつけましょう。

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冷やす

かゆがる患部をアイシングして、症状を和らげることもできます。しかし、赤ちゃんの皮膚は薄いので、刺激を強く感じすぎたり、冷えが引いてから熱を強く感じてかゆみが強まったりすることもあります。どうしてもかゆがるときだけの最終手段だと思っておきましょう。

かゆみ止めの医薬品

赤ちゃんの不快なかゆみを止める薬

あまりにもかゆがるときは、病院でかゆみ止めの相談をしてみましょう。
ですが、ほとんどの医療機関では突発性発疹に対してはかゆみに対処する塗り薬は処方してくれないことが多いです。

どうしても顔をひっかいてしまう場合には、アタラックスドライシロップなどの飲み薬を処方されることもあります。痒そうな部分には、ポリベビーなどおむつかぶれ用の市販薬の手持ちがあれば、使ってあげても良いかもしれませんね。

引っかき傷によるけがを防ぐ

数日我慢すればかゆみや不快感は引くとはいっても、赤ちゃんはかゆみや不快感を我慢してくれませんよね。顔周りや腕などを引っ掻いて跡が残ってしまわないように何ができるでしょうか?

爪を切る

赤ちゃんの爪を深爪にならない程度に短く切りそろえておくと、引っ掻いても跡が残る可能性は減らせます。赤ちゃんが寝ているときには、手にガーゼの手袋をかぶせておくのも良いでしょう。

薄着にする

体が温まると、かゆみや不快感も増していきます。引っ掻かないように長袖長ズボンを着せてしまうと、突発性発疹で期限の悪い赤ちゃんのイライラも高まってしまいますので、反対に薄着にして、体が熱くならないようにしてあげましょう。エアコンで適温に室温を調整するのも、かゆみによるイライラを抑える方法の1つです。

パパママまでイライラしないこと

赤ちゃんについて喧嘩したが仲直りした夫婦

かゆみや不快感から、寝付きが悪くなることがあります。「夜はしっかりと寝かせなきゃ」と思うことが自分を追い詰めてしまう要因となるのなら、時間が許す限り赤ちゃんの不眠に付き合ってあげるのも良いかもしれません。

どんなに症状が悪くとも、突発性発疹によるイライラやぐずりは2日~1週間ほどで収まり、永遠に続くわけではありません。ゴールは近いのですから、お母さんやお父さんもあと一息頑張ってくださいね。

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突発性発疹が起きたときに注意すること・知っておくこと

2日~4日ほどの高熱が治まって発疹が出るのが突発性発疹の特徴ですが、まれに微熱や下痢症状が続くこと、瞼や大泉門が腫れることもあります。突発性発疹が疑われるときは、何に注意をして観察し、どのような処置を行うことが必要となるでしょうか?

高熱が出た時には、けいれんと脱水症状に注意

突発性発疹が治り安眠する赤ちゃん

赤ちゃんに38度以上の高熱が出たときは、まず、熱性けいれんは起こっていないかに注意します。
体に震えが見られるときは、けいれんの持続時間や回数、硬直状態が起こっているかをしっかりと観察し、すぐに病院に連れて行きましょう。夜間や土日祝日のときは、できれば小児科医が常駐している救急病院に連れて行き、適切な診察と処置を受けます。

また、高熱が出ている間は、特に水分補給に気をつけます。赤ちゃんは体が小さいですので大量に汗をかくとすぐに脱水症状に陥ってしまいます。ミルクや母乳、可能な月齢なら湯冷ましや薄めた麦茶などをこまめに飲ませ、赤ちゃんが脱水症状を起こさないように、また、体温が上がりすぎないように注意しましょう。

高熱が続くときは解熱剤の処方も

40度前後の熱が続くときは、脳に異常が生じないためにも、解熱剤を使用して早めに熱を下げることが大切です。病院に連れて行って、どのくらい前から何度の熱が出ているのかを詳しく説明し、適切な処置を受け、医薬品の処方を行ってもらいましょう。

医薬品によっては、高熱であっても、赤ちゃんが機嫌よく寝てミルクを飲んでいるなら、服用させる必要がないという説明を受けることもあります。必ず医師の指示に従い、自己判断で薬を服用させたり、薬の量や間隔を変えたりしないようにしましょうね。

熱が治まってから合併症が発症することも

辛いかゆみをママに訴える赤ちゃん

ごく稀にですが、高熱が治まってから脳炎や脳症、劇症肝炎、血小板減少性紫斑症などが合併症として発症することがあります。高熱が引いてからの赤ちゃんの機嫌があまりにも悪い時や機嫌の悪さが長期間続くとき意識がもうろうとしているように見られるときはすぐに病院を受診し、精密な検査を受けるようにしましょう。

突発性発疹の後は、病気にかかりやすくなる

突発性発疹の症状が治まった後は、発熱などで体力をかなり消耗しているため、抵抗力が落ち、病気にかかりやすくなってしまいます。体力が本格的に回復するために4週間ほどかかると見られていますので、症状が治まっても1ヶ月ほどは人が多い場所に連れて行くことや、赤ちゃんが体力を消耗する遊びを行うことは避ける方が良いでしょう。

また、突発性発疹自体は、一度罹患すると再度かかることはまずありません(ヒトヘルペスウイルス6型にかかってからヒトヘルペスウイルス7型にかかることはある)が、抵抗力が弱っているときですのでインフルエンザや水ぼうそうなどの他の感染症にはかかりやすくなっています。家族みんなが感染症を家に持ち込まないように、手洗いやうがいなどを丁寧に行うようにしましょう。

予防接種も最低2週間を空けてから

予防接種の予約を行っている場合でも、突発性発疹で体力を消耗していると、予防接種から本格的に感染してしまうこともあります。予防接種の種類によっても異なりますので、それぞれの注意書きをしっかり読んで、適切な間隔を空けてから予防接種を実施するようにしましょう。

一般的には、病院で突発性発疹から完治したと診断されてから2週間は空けることが望ましいです。特に、突発性発疹にかかりやすい生後6ヶ月~2歳の間は、予防接種のスケジュールが立て込んでいる時期ですので、「早く予防接種を受けさせなきゃ」と考えてしまうかもしれませんが、まずは赤ちゃんの体力回復を優先しその後予防接種を受けさせましょう。

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突発性発疹はほとんどの赤ちゃんが通る道!

高熱と全身発疹を見るだけで、それが初めての病気なら、お母さんもお父さんもパニックになってしまうかもしれません。ですが、突発性発疹はほとんどの赤ちゃんが一度は通る道でもあり、予後も良く、発熱から発疹解消まで長くても2週間もかからない病気です。

合併症が起こることも少なく、順調に回復するケースが大半ですので、落ち着いて対処することが大切です。何よりも水分補給に注意して、初めての病気に立ち向かう赤ちゃんをしっかりと支えてあげましょう。