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赤ちゃんの下痢が続くときの対応

赤ちゃんの下痢が続く時のホームケアと病院受診の目安

赤ちゃんの下痢が続くときの考えられる原因を紹介します。赤ちゃんは大人に比べて胃腸が弱いのですぐに下痢をしてしまいます。下痢が続く原因、家庭でできるケア、危険な下痢を見分けて病院へかかる目安を解説します。赤ちゃんのお腹を守るための対処法です。

赤ちゃんの下痢が続く時のホームケアと病院受診の目安

赤ちゃんの下痢が続くとき!考えられる病気とチェック法

赤ちゃんは大人や子どもに比べると、胃腸が弱く、普段からミルクや母乳・離乳食などの水分量の多いものを口にしているため、下痢症状を起こしやすくなっています。そのため、赤ちゃんが下痢をするのは決して特別なことではありません。
とはいえ、特別なことではないと分かっていても、あまりにも続くと「何か病気にかかっているのかしら?」「ちゃんと消化できているのかな?」と不安になってしまいますよね。

赤ちゃんの下痢が心配なお母さん

赤ちゃんの下痢が続くときに考えられる病気と、それぞれの病気をどのようにチェックするのかについて紹介します。

赤ちゃんの下痢が治らない原因や対処法とホームケア
赤ちゃんの下痢が治らない原因や対処法とホームケア
赤ちゃんの下痢が治らないと心配なママへ、長期間続く下痢の原因と考えられる病気について解説しています。病院受診・再診の目安やおうちでのケア、お腹に優しい食材や離乳食のレシピも紹介しています。

ウイルス感染による下痢

赤ちゃんが何らかのウイルスに感染し、下痢症状が出ていることも考えられます。特に、人の多い所に出かけた後や、児童館や保育園などの赤ちゃん同士や子どもと接触する機会が多い場所に通っている赤ちゃんは、一定期間の潜伏の後、下痢や他の症状が発症することがあります。

赤ちゃんの下痢!考えられる原因と予想される病名
赤ちゃんの下痢!考えられる原因と予想される病名
赤ちゃんの下痢の原因、冷え?食べ過ぎ?それとも病気?赤ちゃんの下痢の主な原因と予想される病名、下痢をしているときのお出かけや室内環境、服装の選び方の注意点について説明します。

アデノウイルス

『アデノウイルス』は、夏場、屋外のプールで感染することが多いため、『プール熱』の原因としても知られています。アデノウイルス自身、現在確認されているだけでも51もの型があるので、アデノウイルスに罹患したからといって症状が全て同じとは限らないことも、アデノウイルスの特徴と言えます。

プール

アデノウイルスに罹患すると、個人差はあるものの、喉の痛みや腫れ、目ヤニや目の充血、高熱、下痢などの症状が見られます。感染力が強いため、保育園などに通っている赤ちゃんは、アデノウイルスに罹患していることが判明すると、熱などの諸症状が消えてから2日間は登園が禁止されます。
なお、潜伏期間は5日~1週間程度、症状が出るのは3~5日、完全に治るためには2週間程度かかることもあります。

ロタウイルス

ほとんど全ての子どもが小学校に行くまでにかかると言われているほど、感染力が強く、広範囲に広がるのが『ロタウイルス』の特徴です。
生後6ヶ月~2歳の間に罹患すると症状が重症化しやすい傾向が見られるので、罹患に早く気付き、早めに病院に連れて行って処置を受けるようにしましょう。実際に、入院を必要とする乳幼児の下痢のうち、2人か3人に1人は、ロタウイルス感染によるものと言われています。

ロタウイルスは、アデノウイルスとは異なり、冬~春にかけて流行します。嘔吐と下痢、発熱がみられますが、症状が重症化しやすい乳幼児には、これら3つの症状全てが見られることが多いです。
任意の予防接種として『ロタウイルスワクチン』がありますが、1価ワクチンの場合は生後6~24週の間に、4週以上間隔を空けて2回接種し、5価ワクチンの場合は生後6~32週の間に、それぞれ4週以上の間隔を空けて3回接種します。

泣く赤ちゃん

ノロウイルス

『ノロウイルス』は、ロタウイルスよりは少し早く、秋から初冬にかけて流行します。人の手や食品などを通して感染し、嘔吐や下痢、腹痛などを起こします。症状はロタウイルスと似ていますが、ノロウイルスには予防ワクチンがないので注意が必要です。免疫がつかないウイルスなので、一度ノロウイルスに罹患しても何度でも感染します。

ノロウイルスに感染すると、1~2日ほどで嘔吐や下痢などの症状が見られるようになります。通常は、これらの症状が1~2日ほど現れて回復していきますが、乳幼児は症状が長引くことや、下痢が1日に20回以上見られるなど重症化することもあります。

アレルギーによる下痢

アレルギーによって下痢が引き起こされていることもあります。

新生児・乳児消化管アレルギー(ミルクアレルギー)

蕁麻疹の出ている子供

粉ミルクに含まれるカゼインやβ-ラクトアルブミンなどが原因になり、アレルギーを起こしてしまうケースがあります。これを、『新生児・乳児消化管アレルギー』と呼びます。
カゼインやβ-ラクトアルブミンは母乳には含まれない成分ですので、完全母乳栄養で赤ちゃんを育てている場合は、『新生児・乳児消化管アレルギー』は起こりませんが、粉ミルクを使った栄養を行っている場合は、500人に1人程度の割合で発症します。

新生児・乳児消化管アレルギーの赤ちゃんは、粉ミルクを使用している場合は、遅くとも生後3ヶ月までに下痢や嘔吐、血便などの症状が出ます。
赤ちゃんによっては蕁麻疹などの皮膚疾患やくしゃみなどの拒否反応が見られることもあるので、なるべく早く病院に連れて行ってミルクアレルギーかどうか診断してもらい、ミルクアレルギーと確定されたら新生児・乳児消化管アレルギー用の粉ミルクに切り替えましょう

ただし、この新生児・乳児消化管アレルギーは、症状が長期化しにくいですので、生後1年を過ぎるとミルクアレルギーの症状が出なくなり、普通に乳製品を摂取できるようになるケースが多いです。

食物アレルギー

離乳食が始まると、赤ちゃんは母乳やミルク以外の食品を摂取するようになります。色々な食品でアレルギーを起こすことがありますが、特に症例数が多く、重篤な症状を起こす可能性がある原料は7種類あり、その原料を使った食品には、パッケージなどに原料名を表示することが義務付けられています。また、この7種類の原料に次いで症例数が多く、重篤な症状を起こす可能性がある原料は20種類あり、可能な限り原料名を表示するように推奨されています。

アレルギーを引き起こす可能性がある原料

  • 表示が義務付けられているもの:えび、かに、小麦、そば、卵、乳、落花生
  • 表示が推奨されているもの:あわび、いか、いくら、オレンジ、キウイフルーツ、バナナ、もも、りんご、くるみ、カシューナッツ、ごま、さけ、さば、大豆、牛肉、鶏肉、豚肉、まつたけ、やまいも、ゼラチン

この中でも、赤ちゃんによく見られるのが、『牛乳』と『卵』です。アレルギーがある赤ちゃんが、アレルギーの対象となる原料を口にすると、湿疹や嘔吐、下痢、喘息症状などが現れることがあります。症状が重篤な場合は、呼吸困難や嘔吐、下痢などが一度に現れる『アナフィラキシーショック』になることもあります。

アレルギー反応が出ている赤ちゃん

冷えによる下痢

ただ単に、お腹や手足が冷えていて、下痢が起こるということもあります。平熱が大人より0.5~1度ほど高いために、赤ちゃんはちょっと暑がりです。そのため、冷える季節に布団を蹴飛ばしてしまったり、思いがけないほどの量の汗をかいたりすることもあります。

赤ちゃんのお部屋の温度を適切に保ち、いつも赤ちゃんが快適に過ごせているかこまめにチェックしましょう。また、汗の状態もこまめにチェックして、赤ちゃんの下着が濡れているようなら、体を乾いたタオルで優しく拭いて、着替えさせるようにしましょう

食べ過ぎによる下痢

赤ちゃんも、子どもや大人と同じく、食べ過ぎてしまうことがあります。消化できる量以上に食べてしまって、下痢症状が出ることもあります。お腹がいっぱいになっているサインを見逃さないようにし、赤ちゃんの食べ過ぎを未然に防いであげましょう。

赤ちゃんの下痢と脱水症状

大人や子どもと比べると、赤ちゃんの便は緩い状態でも正常な便と判断できます。では、緩い状態と本格的な下痢状態とは、どのように見分けることができるのでしょうか。また、家庭でできる下痢の対処法、脱水症状にならないために何が出来るかについても探っていきましょう。

正常な便と下痢症状の見分け方

泣いている赤ちゃん

大人に比べると、食べ物に含まれる水分が多いために、正常な便でも水っぽく緩くなってしまう赤ちゃん。正常な便と下痢症状の便とはどのように見分けることができるでしょうか。

形状で見分ける

普段より水っぽくなったときは、赤ちゃんが下痢状態だと判断できるかもしれません。また、おむつから漏れそうな状態になったときや、漏れてしまったときも、赤ちゃんは下痢をしていると考えられます。

回数で見分ける

ミルクを飲むたびに便が出ていた新生児期を超えると、徐々に回数が少なくなり、生後4~5ヶ月頃には1日1~3回ほど便が出るようになります。ですが、1日に5回以上便が出るときは、下痢と考えても良いでしょう。

においで見分ける

下痢状態のときは、腸でしっかりと栄養分が吸収されていないと考えることができます。そのため、便から酸っぱいようなにおいや腐ったようなにおいがすることもあります。

家庭でできる対処法

下痢になってしまったら、まずは家庭での食事状態や部屋の環境を見直す必要があります。

食事によって下痢が起こっている可能性もある

特に、離乳食段階のときは、食事によって下痢になっていることも少なくありません。赤ちゃんの消化機能がまだ充分に発達していないのに硬めの離乳食を与えているときや量が多すぎるとき、また、糖分や乳製品が多く含まれすぎていても下痢になります

食事が適度な硬さなのか、量は適性量になっているのか確認し、必要ならば離乳食の段階を1つ前に戻してみましょう。また、乳製品や糖分が多すぎるときは、量を控えるように調整して見ましょう。

室内環境や服装で下痢が起こっている可能性も

室内環境や服装に気をつける

冷えから下痢が起こっていると考えられるときは、部屋の温度や赤ちゃんの服装を見直しましょう。エアコンで部屋を暖めることもできますが、あまりに長時間、常習的にエアコンをつけると、空気が乾燥して赤ちゃんが風邪をひいてしまうかもしれません。少し肌寒い程度の温度なら、いつもの服装に1枚加えることで温めてあげるようにしましょう。

冷えやすい赤ちゃんには、スリーパーを使うのも良いアイディアです。スリーパーには色々な素材でできているものがあるので、夏はコットン素材、冬はダウンが入っているものなどを使用するのも良いでしょう。

水分補給のポイント

赤ちゃんは、大人や子どもと比べると体の容積が小さいため、多くの水分を蓄えておくことができません。そのため、下痢や嘔吐、発汗が続くと、すぐに脱水症状になってしまいます。下痢が続くことで赤ちゃんが脱水症状にならないよう、充分な量の水分を補給するように心がけましょう。

食事の直前は避ける

食事の前に水分補給を行うと、赤ちゃんはお腹がいっぱいになって、食事自体が進まなくなってしまいます。水分補給は食事の直前を避け、食後や食間に行うようにしましょう。

無理に飲ませない

下痢をして水分が排出される分、多めに水分を摂らせなくてはいけません。ですが、失われた分の水分を一度に無理に飲ませようとすると、赤ちゃんも苦しくなってしまいます。時間はかかり、手間もかかりますが、少しずつこまめに飲ませるようにしてくださいね。

常温の水分を与える

赤ちゃんの水分補給と言えば、薄めた麦茶やほうじ茶、湯ざましなどが一般的です。暑い時は、大人は氷が入ったものや充分に冷えているものなど、清涼感のあるものを飲みたいと思いますが、赤ちゃんにはなるべく常温で与えるように注意して下さい。
赤ちゃんは消化機能がまだ充分に発達していないので、体温よりも極端に冷たいものを飲ませると、お腹に刺激を与え、下痢症状がひどくなることもあります

赤ちゃんの下痢!こんなときはすぐに病院に

赤ちゃんを病院で診てもらう

赤ちゃんはすぐに下痢症状を起こすので、ちょっと下痢が見られたからといって、すぐに病院に連れて行く必要はありません。ですが、ウイルス性の下痢もあることから、次の症状が見られるときは、すぐに病院で受診するようにしてください。

赤ちゃんの下痢の見分け方は?受診目安と危険な下痢
赤ちゃんの下痢の見分け方は?受診目安と危険な下痢
赤ちゃんの下痢の見分け方について知りたいママ向けに、どんな状態であれば下痢なのか、注意すべき下痢とはどのような症状か、下痢の状態からわかる病気と受診の目安について解説しています。

嘔吐がある

下痢症状だけでなく嘔吐も見られるときは、単なる食べ過ぎや冷え過ぎによる下痢とは考え難いです。なるべくすぐに病院に連れて行きましょう。

赤ちゃんの機嫌が悪い

赤ちゃんは痛みを言葉にして表現できないので、機嫌の良し悪しで周囲が判断するしかありません。下痢症状だけでなく、継続して赤ちゃんの機嫌が悪い時は、腹部の痛みがあると考えられます。すぐに病院で診察しましょう。

水分を受けつけない

水分を補給しようとしても水分を受けつけないときも、何らかの病気に罹患していると考えられます。放っておくと脱水症状を起こしてしまうので、夜中であっても病院に行くようにしましょう。

血便が出る

便全体に血が混じっているときは、『腸重積』などの自然治癒が困難な疾患に罹患している可能性が考えられます。痛みを伴うだけでなく、放置しておくと腸が壊死することもあるので、血便に気付いたらすぐに病院に連れて行き、専門の治療を受けましょう。

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