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赤ちゃんの長引く咳の特徴&ケア

赤ちゃんの咳が長引くときの対処法&注意したい咳の特徴

赤ちゃんの咳が長引くことで心配するママやパパはたくさんいます。だけど下手に病院に行って、他の感染症をもらうのも怖い。そんな時は咳の特徴に注目しましょう。どんな咳をしたら病院へ連れていくべきなのか、咳の原因や咳を伴う病気、自宅で様子を見る際のホームケアなどを解説しています。

赤ちゃんの咳が長引くときの対処法&注意したい咳の特徴

赤ちゃんの咳が長引くときの対処法!咳の特徴や原因は?

赤ちゃんの咳が長引く様子を見ているのは辛いですよね。赤ちゃんは1回の咳で2kcalのエネルギーが必要と言われています。体力のない赤ちゃんにとって、咳が長引くとそれだけ体力の消耗が激しくなってしまいます。

ですが、赤ちゃんの機嫌もよく、咳以外に発熱や下痢などの症状がない場合、果たして病院に連れていくべきなのか、少し様子を見るべきなのか迷いますよね。下手に病院に連れて行って、他の感染症をもらうのも怖いので、できるだけ自宅で対処したいと考える方も多いでしょう。

そこで今回は注意すべき咳の特徴と病院受診の目安、赤ちゃんの咳が長引く原因となる病気をまとめてみました。咳のホームケアも紹介しますので、赤ちゃんの咳が長引いて悩んでいるママは参考にしてみてください。

出典:www.youtube.com

赤ちゃんの長引く咳…注意したい咳の特徴

咳は人間の防衛本能であり、異常を知らせるサインでもあります。
空気中にはホコリやごみ、病原体やダニ、花粉などが多く存在しており、これらは呼吸するたびに空気の通り道である口から肺にかけた気道の粘膜に付着、感染します。これらを体は異物と認識し、体外へ排除しようとする働きが咳となって現れるのです。

咳が長引き寝込んでいる男の子

赤ちゃんは免疫力が低く、気道の抵抗力も弱いので大人よりも炎症を起こしやすいのです。しかも、炎症を起こした気道は普段より敏感な状態となり、まだ痰を上手に出すことができない赤ちゃんはさらに気道を刺激してなかなか炎症が治らないため、咳が長引いてしまいます。

咳の種類に注目

赤ちゃんの咳が長引いた時の対処法

病院に連れていく際、赤ちゃんの咳の特徴を聞かれます。受診をする際に咳をするとは限りません。伝えることのできない赤ちゃんに代わり、この特徴をより的確に伝えることで医師が適切な治療を行うことができます。咳の特徴としてまず気を付けたいポイントが咳の音です。

コン、コンという咳(乾性咳嗽_かんせいがいそう)

病気の初期症状、もしくは病気以外の原因として現れる咳になります。軽い調子で痰を伴わない乾いた咳の音になります。痰は出たとしてもごく少量だけで空咳(からぜき)とも言われます。食欲もあり、水分もとれ元気な様子ならすぐに病院に行く必要はありません。

ゴホン、ゴホンという咳(湿性咳嗽_しっせいがいそう)

「ゴホゴホ」や「ゲホゲホ」といった痰が絡んだような湿った咳の音を言います。これは痰や鼻汁といった軌道からの分泌物の増加を体外に排出しようとした働きによる咳になります。咳以外に発熱や鼻水、下痢といった症状がないかよく観察しましょう。

ケン、ケンという咳(犬吠様咳嗽_けんばいようがいそう)

「ケンケン」や「キャンキャン」といった犬が吠えるような咳を言います。主に小児に現れる症状です。喉の奥が炎症で腫れ上がり呼吸が苦しくなっている可能性があります。クループ症候群(仮性クループ)などに多く、呼吸困難などの重度の病気が関係し起こる場合があります。

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咳が続く期間に注目

咳の続く期間も重要な特徴と言えます。期間により3つに分類されます。

3週間未満 急性の咳

咳の続く原因には呼吸器感染症が多くあります。鼻水が一緒に出ているようであれば上気道炎であり、痰を伴うようであれば下気道炎となります。急性鼻咽頭炎、クループ症候群、肺炎、気道異物、誤嚥、塵媒吸引などがあります。

3~8週間 遷延性の咳

遷延とは、長引くと意味です。3週間以上続く咳の事を言います。原因としては咳喘息アトピー性咳嗽などが挙げられます。

8週間以上 慢性の咳

慢性の咳は8週間以上長引く咳の事を言います。多くは喘息慢性副鼻腔炎などの鼻疾患が多く見られます。幼児では胃食道逆流症によっても起こります。

その他の咳の特徴に注目

病院にかかる際、咳をする際に一緒に現れる症状もよく聞かれます。きちんと観察し、伝えましょう。

咳の出る時間帯

1日のどのタイミングで咳をすることが多いでしょうか?起床時なのか、日中なのか、夕方、寝始め、寝ている最中など気にかけてあげましょう。
明け方にだけ咳が出る場合は、急激な気温の変化が原因のことが多いです。すぐに病院へ行く必要はないので、部屋の寒暖差を抑える工夫をしてみてください。

嘔吐を伴う咳

赤ちゃんは咳が続くと、食事後すぐに吐くことがあります。熱はないようであれば、まずは経過を観察しましょう。
元気があり、食欲もあるようならすぐに病院に行く必要はありません。胃の形成が不十分な赤ちゃんは胃を圧迫したことにより、咳をすると嘔吐しやすくなります。

逆に元気がなく、ぐったりとしているようであれば病院に連れて行きましょう。

異常音

咳だけでなく、異常音がする場合は気管支喘息を発症している場合があります。「ヒューヒュー」「ゼイゼイ」という呼吸の苦しそうな音を出している場合は病院に行って症状を見てもらいましょう。

水分は飲めているか

風邪などの場合、熱があり脱水症状を引き起こす可能性があります。赤ちゃんの脱水症状は重篤になりがちなので要注意です。水分を受け付けないようなら病院に行きましょう。また、熱はない場合でも喉の粘膜が弱っているので、適度に湿らせることで乾燥を防ぎます。

夜だけ咳が止まらないのはどうして?

ぐっすりと眠っていた赤ちゃんが夜中になると咳を始めたり、眠れなくなるほどの咳を始めたりする場合があります。これは、自律神経の働きが関係している場合もあります。夜になると交感神経と副交感神経が切り替わり、副交感神経が優位に働くのですが、副交感神経優位の状態では気管支は収縮して狭くなり、咳が出やすい状況となります。

また、気温差が関係しているとも考えられます。夜中から明け方にかけて気温は下がり、その温度差に敏感に反応した結果、咳が出てしまうのです。寝ている時の姿勢では、体を横にすることにより気管や肺を圧迫してしまうため咳が出やすくなります。

赤ちゃんの咳が止まらない!病院受診の目安

赤ちゃんを病院に連れていくことにためらうことも多いと思います。軽い症状だったはずが、病院に行き逆に別のウイルスを拾ってしまっては意味がありませんよね。

咳が止まら小児科で診察を受ける赤ちゃん

赤ちゃんの咳で一番多い風邪の場合、焦って病院に連れていく必要はありません。風邪はウイルスが原因で起こります。風邪薬で症状を和らげることも多いですが、基本的に自力で治るのを待つ病気です。咳は体から異物を出すための症状なので、止めてしまうと体内に残してしまう場合もあります。

では、どんな状態になったら病院に連れていくべきでしょうか?

飲食を一切受け付けない

赤ちゃんは大人と比べて脱水になりやすいと言えます。赤ちゃんは体重の70%~80%が水分です。水分の代謝も早く日に必要な水分が多いため、水分を取れないと脱水を引き起こします。脱水が進行すると命にかかわる場合がありますので、早めに受診をしましょう。

ぐったりしている

何度も吐くなどを起こし、咳をしていない時にも元気がなく、顔色が悪いなどの苦しそうにしているようなら至急受診しましょう。

呼吸数の乱れ、苦しそうな呼吸

呼吸数が極端に少ない、または極端に多いなど乱れが見られるようなら受診をしましょう。息苦しく、呼吸が時々止まるなどの症状がある場合もあります。呼吸で方が上下するなど苦しそうな場合も早めの受診をしましょう。

新生児・乳児の熱

軽い咳でも、3ヶ月未満の赤ちゃんの場合、体温調整が未熟なため、熱を出す場合があります。赤ちゃんにはつい着せ過ぎている場合もありますので、薄着にしても38度以上の熱があるようなら時間に関わらず、緊急に病院を受診しましょう。3ヶ月以上でも38度以上の熱がある場合は、様子を見て病院へ行った方がよいでしょう。

咳がひどくて眠れない

激しい咳が続き、夜も眠れないようでしたら受診をしましょう。眠るには一定の体勢が続くため、痰が大人よりも上手に出すことができません。そのため、激しい咳を繰り返すことがあります。激しい咳により赤ちゃんの体力を奪ってしまいますので、痰の除去をしてもらう必要があるかもしれません。

3日以上咳が続く

気になる咳が3日以上治らないようでしたら、受診をしましょう。長引く咳は肺炎や発熱、中耳炎、百日咳の原因にも繋がります。
軽めの咳なら、細菌やウイルスを輩出しようとしているだけかもしれないので慌てないで、自宅でケアをしてあげると良いでしょう。

赤ちゃんの咳が長引いて辛そう…。ママができるホームケア

大人でも辛い咳。赤ちゃんにとっては咳をすることはすごく疲れることです。長引く咳で体力の消耗が激しくなります。なかなか治らない辛い症状を少しでも緩和させ、早めに楽にしてあげる努力をしましょう。

鼻水を厚手のティッシュでかむ女の子

縦抱きをする

寝ているよりも体を起き上がらせる方が咳は楽にできます。横抱きではなく縦抱きにしてあげるとだいぶ楽になります。また、抱っこではない時には枕などで、傾斜をつくって寝かせてあげるといいですね。赤ちゃんの吐き戻し対策で売られている傾斜型になっている枕などを活用してもいいかもしれません。

部屋を加湿する

空気が乾燥して咳をしている場合もあります。乾燥した室内は風邪などの感染にも繋がります。湿度は50%~60%にすると赤ちゃんの呼吸も楽になります。加湿器があるなら使用し、ない場合は部屋に濡れたバスタオルを干すなど工夫してください。

水分補給をする

咳が出ている時は水分補給には十分気を付けて下さい。ウイルスが付着したことにより喉の粘膜が弱っているため、喉を乾燥した状態にするとより咳が出やすい状態になります。水分を補給することで硬い痰を排出しやすくする効果もあります。熱が出ている時や嘔吐、下痢をしている時には特に脱水症状が起こる場合もありますので、こまめな水分補給を心がけてください。ただし、喉への刺激となるためオレンジジュースなどは避け、冷ましたお湯や麦茶を飲ませてあげると良いでしょう。

おっぱいやミルクが飲みづらいときは回数を増やす

咳や鼻水のせいでおっぱいやミルクが飲みづらい場合もあります。一気に飲ませるのではなく、状態を見ながら少しずつ飲ませてあげましょう。

鼻水を吸引する

咳が止まらない理由に鼻水も考えられます。病原菌やウイルスが鼻の粘膜に付着すると体外へ排出しようと鼻水が出ます。赤ちゃんは自分で鼻をかむことができないので鼻水が溜まってしまいます。ウイルスを撃退すると鼻水は粘りが出ます。その粘りのある鼻水が喉に落ちて痰になり、赤ちゃんは不快感から排出するため咳をします。喉に鼻水を落とさないように鼻水を吸引してあげましょう

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離乳食は赤ちゃんの状態を見て調整

離乳食をスタートしている赤ちゃんは、注意が必要です。初期の頃のトロトロの離乳食の場合は無理なく食べることができますので、様子を見ながら食べさせてあげましょう。中期に入った頃の食事は固形の食事に慣れていない赤ちゃんはうまく飲みこめず、誤飲にも繋がります。
食べづらそうにしている時は初期のトロトロに戻してあげます。食事を受け付けないようならミルクだけにするなど、様子に合わせて調整しましょう。

赤ちゃんの咳が長引く原因…咳が長引きやすい病気

赤ちゃんの咳について紹介をしてきましたが、長引くと様々な病気を引き起こす原因となります。最初は熱もなく、コンコンと軽い咳をしていても放置すると鼻や喉以外にもウイルスが入り込んでしまいますので、症状に変化が現れたり、悪化したり、長引くようなら注意をしましょう。1度病院を受診していても、治らないようなら再診し、経過を報告しましょう。
咳が長引いたら疑うべき病気を紹介します。参考にして病院受診をしましょう。

咳の薬を赤ちゃんに飲ませる母親

かぜ症候群・普通感冒

ウイルス性の感染症で、一般的に「風邪」と呼ばれる病気です。鼻やのどから感染、炎症を起こすことが多く鼻水やくしゃみといった症状から始まり、コンコンといった咳や発熱をします。
代表的なウイルスはライノウイルスやRSウイルスですが、原因となるウイルスは200種類以上あると言われるため原因特定は難しいです。一般的な場合、それほど症状は長くならず、自然治癒することも少なくありません。

月齢の低い乳児や呼吸器の病気がある赤ちゃんは「ヒューヒュー」と音がしたり、呼吸困難になったりする細気管支炎などを起こすこともあります。

インフルエンザ

かぜ症候群と同じようにウイルス性の感染症です。インフルエンザウイルスが原因になります。鼻水や咳など風邪と似た症状が出ます。38℃以上の急な高熱が出て息苦しそうにしている、機嫌が普段より悪い状態が続くようであれば病院を受診しましょう。
治るまでに1週間程度の時間がかかり、重症化しやすいことが特徴です。高熱が出るため、水分補給などをこまめにおこなう必要があります。細菌によるインフルエンザ脳症、二次感染や気管支炎、肺炎、中耳炎などの合併症を起こす場合があり、免疫の低下している小さな赤ちゃんなどは注意が必要となります。

ワクチン接種が任意で行えますが、効果が出るまでに2週間程度の期間が必要となりますので、流行するタイミングより早く接種することが望ましいです。

クループ症候群・候頭炎

上気道のウイルス感染から喉頭という気管の入り口が炎症を起こし腫れてしまう病気です。咳、鼻水といった風邪の症状からはじまります。喉頭部分は気道の中で最も細くなっているため、腫れると空気がスムーズに流れにくくなり呼吸がしにくくなります。突然の呼気性呼吸困難を起こし、「ケンケン」という犬吠様咳嗽をし、声がかれ、苦しそうな顔をします。

6ヶ月から6歳ごろまでの乳幼児に多く、特に2歳ごろまでの赤ちゃんに多く見られます。昼間は風邪のような軽い症状でも夜間に悪化することが多いので、ひどい咳をし、息を吸うときに「ヒーヒー」という音がする場合は病院へ受診をしましょう。
咳がひどくならないように室内の湿度を高めてあげ、枕やクッションを使い上体を起こす、もしくは縦抱きにすると呼吸が楽になります。

肺炎

風邪やインフルエンザなどの感染症と合併して起こる病気です。ウイルス性や細菌性のものに分類され、吸い込んだ空気中から酸素と二酸化炭素を交換するための器官である肺に炎症が起こります。
風邪の症状が1週間ほど続くと高熱が出てきて、咳や鼻水が日ごとに悪化していきます。高熱が5日以上続く、咳が激しくて眠れない、吐くなどを繰り返すようであれば肺炎の疑いがあるため病院へ受診をしましょう。

呼吸困難症状が出ていたら至急受診の必要があります。2歳以下の赤ちゃんの場合、入院をして点滴による水分補給や気管支拡張剤の投与などの治療となります。

急性気管支炎

喉や鼻の炎症が喉と肺をつなぐ気管支にまで移ってしまい、気管支が炎症し腫れることにより起こる病気です。2歳くらいまでの赤ちゃんの気管支は短くて太く、気管支の浄化機能も弱いためウイルスが入りやすく感染しやすくなっています。気管支炎の症状は38度くらいの発熱があり、コンコンという乾性咳嗽が発生します。

しだいに炎症が進むとゴホンゴホンという痰の絡んだ湿性咳嗽に変わってきます。それに伴い咳がひどく眠れない、食欲が落ちる、吐く、不機嫌になるなどの症状が出ます。熱は4日くらいで下がりますが、咳の症状は1~2週間ほど残ります。細菌性であれば、急に高熱が出てゴホゴホとせき込み、胸に痛みを感じることもあります。ウイルス性よりも肺炎になりやすいため注意が必要です。

小児気管支ぜんそく

呼吸をする時に「ヒューヒュー」「ゼイゼイ」といった音がし、呼吸困難を繰り返す病気です。始めの段階では、風邪をひいた時に咳が長引き、呼吸に音が聞こえることが多いようです。風邪のたびにこの症状が現れ、風邪をひいていなくても「ヒューヒュー」と言った音が聞こえるようになります。

咳が出やすくなり、運動をすると同じような症状が現れるようになります。アトピー体質の赤ちゃんがなりやすいアレルギー性の病気です。喘息発作の際の気管支では、気道炎症や気道過敏症、気流制限などが起こっています。

百日咳

連続的にせき込んだ後、急に息を吸い込むため笛を吹くような音を出すといった、特有のけいれん性の咳発作を特徴とした急性気道感染症を言います。咳が約100日続くことからこの名前が付けられました。統計的に1歳以下の乳児は重症化しやすい傾向にあり、特に生後6ヶ月以下の赤ちゃんがかかった場合は注意が必要です。

百日咳の症状や治療法とは?ワクチンとホームケアの予防方法
百日咳の症状や治療法とは?ワクチンとホームケアの予防方法
百日咳の症状は、くしゃみや鼻水からはじまり、入院が必要なほど重症化することもあります。その症状や特徴、予防接種済みの大人でも感染する理由、ワクチンや生活習慣での予防策などを解説します。

生後3ヶ月から4種混合ワクチンを接種できますが、効果は一生続くわけではないため、小児の患者が確実に減る中、近年では大人の患者の方が増加しています。大人の場合、赤ちゃんほど重症化しないためただの長引く風邪ととらえられ、咳と共にまき散らかされた唾による赤ちゃんに感染することが多くあり問題視されています。

細気管支炎

主にRSウイルスの感染で起こります。
気管支よりもさらに肺に向かって奥に細気管支があります。その細気管支にまでウイルスが入り込むことで炎症を起こして呼吸困難になる病気です。2歳以下、とくに生後6ヶ月~1歳の赤ちゃんが起こしやすい病気で、鼻水や軽い咳からはじまり、2日後くらいから呼吸するたびに「ゼイゼイ」と音がするようになります。さらに悪化すると小鼻がピクピクとしたり、肋骨の間がへこむ陥没呼吸をすることがあります。呼吸困難に陥っている可能性がありますので、至急病院を受診してください。

細気管支炎は急に症状が悪化することもあるので、基本的に入院治療となり、必要に応じて酸素吸入が行われます。1度治っても、風邪をひくたびに過敏に反応して、ひどい咳が出る傾向にあります。

副鼻腔炎(蓄膿症)

風邪などをきっかけに合併症として起こる病気です。赤ちゃんは鼻をかむことができないため、自然に鼻水を排出させることができず、鼻の奥にある副鼻腔に溜まってしまいます。炎症により副鼻腔に黄色い膿ができ、喉に垂れることで湿性咳嗽が起こります。

副鼻腔炎はなかなか治らないことが多く、8週間以上続くと慢性副鼻腔炎と呼ばれます。黄緑色の鼻水が大量に出て、鼻づまりがひどい、鼻周辺の皮膚がただれるようであれば耳鼻科を受診しましょう。

咳だけの症状で保育園を休むべきか

熱もないのに保育園を休ませるべきかで悩むママも多いことでしょう。しかし、熱のでない咳でも感染の強い病気の場合もあります。免疫力の低い乳幼児が集団生活する保育園は感染症を防ぐことは容易ではありません。学校保健安全法では、感染症の対策として「咳エチケット」を実施するよう求めています。飛沫感染で感染を広げないために守るべき項目として下記の内容が設定されています。

幼稚園で輪になって遊ぶ子供達

    • 咳やくしゃみを人に向けて発しないようにする
    • 咳を出るときはできるだけマスクをする
    • マスクがなくて咳やくしゃみが出そうになった場合はハンカチ、ティッシュ、タオル等で口を覆う
    • 素手で咳・くしゃみを受けた場合はすぐに手を洗う

しかし、赤ちゃんはこのような行為は難しいと言えます。飛沫の範囲は2mと遠くまで飛び感染します。保育園に通わせている家庭の多くは仕事に行かなければならないなどの事情はありますが、他の赤ちゃんにうつしてしまうかもしれないという配慮はやはり必要なのではないでしょうか。軽い咳だから休まないという選択をしたとしても保育士に「咳をしている」という事実は伝え、注意を払ってもらうなどの気遣いをしましょう。

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赤ちゃんの咳の対処はママたちの観察力が鍵

赤ちゃんが咳をしている姿はかわいそうで、すぐにでも病院に連れていくべきか悩みますよね。
ただ、「逆に病院で病気を拾ってきてしまうかもしれない」という不安もあります。まずは、咳の始まりがいつからなのか、どんな咳をしているのか、どんなタイミングでしているのかなど赤ちゃんの様子を落ち着いてよく観察してください。
そして、赤ちゃんにとって快適な環境になっているかをチェックしてください。空気は乾燥していないか、空気は汚れていないか、近くに喫煙者はいないかなどをチェックし、問題があるようであれば改善をしましょう。

長引く咳は単なる咳と侮らず、何かの病気のサインかもしれません。普段から赤ちゃんの様子を見ているママが「なにかおかしい」と感じたときは迷わず病院を受診しましょう。