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赤ちゃんが転落した時の対処法

赤ちゃんが転落したときのチェックポイント&応急的対処法

赤ちゃんの転落は誤飲と共に赤ちゃんの二大事故と言われています。ベッドやお風呂や階段で目を離した隙に転落していた!なんてこともあります。頭やおでこのたんこぶで済めば良いのですが、時には骨折などの重大な事故にも繋がります。赤ちゃんが転落しないための防止方法や応急処置の方法を紹介します。

赤ちゃんが転落したときのチェックポイント&応急的対処法

赤ちゃんが転落!病院へ連れていくべき症状と応急処置

赤ちゃんが手足を上手に使えるようになるまでは、なかなか目が離せないものです。しかしママがどんなに注意を払って見ていても、赤ちゃんの転落や転倒は、ふとした拍子で起こってしまいます。

赤ちゃんの事故で、誤飲と並んで多いのが「転落」です。思わぬ事故にならないのが一番ですが、もし赤ちゃんがどこかから転落したり転倒したりしてしまった場合、唯一頼りになるのは一番近くにいるママです。
そこで今回は赤ちゃんの転落について、まずチェックするべきポイントと、病院に連れていくべき症状や応急処置など、知っておいて損はない情報をお届けします!

赤ちゃんが転落したらチェックするべき4つのポイント

赤ちゃんの頭は、本人たちにとって大きく、そして重いものです。通常、体の重心は大人であればオヘソの下あたりになりますが、頭の比率が大きい赤ちゃんは、胸のあたりになると言われています。上半身に重心があることで、それだけバランスが取りにくいのですね。

逆立ちをして今にも転落しそうな赤ちゃん

また、赤ちゃんはまだ手足を自分の意思通りに動かせるわけではありません。ねんね期の赤ちゃんが、手足をバタつかせているうちにベッドからずり落ちてしまうケースもあります。
たっちができて少し動きが活発になってきた赤ちゃんの場合には、ふと目を離した隙に乗り出してバランスを崩して落ちてしまうことや、よちよち歩きのうちにこけてしまい、ゴロンと落ちてしまうことも考えられます。
興味津々で台に上っているうちに、足を踏み外してしまうこともあります。いろんなことができるようになって親としては嬉しい反面、1歳半くらいまでは目が離せませんね。

もし赤ちゃんが転落してしまったとしたら、突然のことにママは動揺し、慌てふためいてしまうかもしれません。でも、ここで最も重要なことは、ズバリ「冷静な判断」です!転落の際にチェックするポイントがいくつかありますので、万が一の時のために覚えておきましょう。

1.意識があるか

まずすぐに泣いたかどうかを確認してください。特にまだおしゃべりができない赤ちゃんの場合には、大声でわんわん泣いていれば、現時点で意識の方は大丈夫です。ケロッとしているように見える場合でも、名前を呼んで反応があるか、ぐったりしていないか、視点は定まっているかを確認してあげてください。泣くまでに数十秒かかった場合は要注意です。

意識をなくしているときは絶対に、動かさないこと。頭部で出血している場合があるので後遺症を残さないためにも動かさないようにします。

2.外傷はあるか

転落・転倒したときに強くどこかにぶつけて出血してしまうことがあります。出血している場合には、ママがすぐに止血をしてください。
大きめの清潔な布(ガーゼが良い)で患部をぐっと押さえて止血します。

止血を促すために、怪我をした部分は、心臓の位置より上にあげてくださいね。と、簡単に説明しても、泣き叫ぶ赤ちゃんを前に、実はこれが難しいのです。赤ちゃんは患部が痛いので、押さえられるのを嫌がります。少しの傷ならば5分程度で収まりますが、もしうまくいかない場合や長時間出血が続いている場合は受診が必要です。

一緒にたんこぶがあるならば、氷嚢やアイスノンで、ガーゼの上から冷やしてくださいね。

3.骨折や脱臼はあるか

手足が力なくだらんとしている、触ると急に大泣きする、このような場合には骨折や脱臼の可能性があります。
なるべく患部を動かさないように、包帯やタオルで固定して、医療機関を受診しましょう。放っておいて痛みが引いたりよくなったりするわけではなく、6時間を過ぎると炎症がひどくなると言われていますので、夜間や休日でも受診をして早めの処置が必要です。

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4.嘔吐しているか、しそうな様子はあるか

赤ちゃんや小さな子どもは、消化器官が未発達なので吐きやすくなっています。ですので、腹部を打った場合、気持ち悪くて吐いてしまいます。
頭部を打った場合にも嘔吐します。この場合は二つの原因が考えられます。一つは頭部に内出血が見られる場合、もう一つは軽い脳震盪(のうしんとう)を起こした場合です。

どちらにせよ、ママは赤ちゃんの様子を観察しながら、嘔吐の回数と時間を記録しておきましょう。転落してすぐの嘔吐が一度だけならば、軽い脳震盪が原因でたいして心配はないとは言われているようですが、素人判断はできませんので一応医療機関に相談して指示を仰ぐことをおすすめします。

かわいい我が子が転落してケガをしてしまったら、いくら冷静でいれたとしても、自分がケガをした時よりもずっと慌ててしまうでしょう。もしそれが杞憂だったとしても、赤ちゃんの大事には変えられません!何より早めの対応が重要ですので、ママは落ち着いて状況を判断してくださいね。

自宅で経過を見守っていい症状

意識もはっきりしていて、外傷も酷くない、軽いケガで済んだ場合は自宅で経過を見守りましょう。経過観察で大丈夫だといわれるチェックポイントをまとめました。

いつのまにか階段に登れるようになった赤ちゃん

  • 意識がはっきりしていて、しばらくするといつものように泣き止んだ
  • 傷がある場合、すぐに出血は止まった
  • 手足の動きにいつもと違う様子はない
  • 嘔吐はない(もしくは直後一度きり)
  • 食欲もいつも通り
  • 鼻血や耳からの流血がない
  • 瞼の裏を見ても、いつもと変わりなく赤い(白い場合は脳内出血による貧血の可能性も)
  • 言動や寝ている時の顔色などがいつもと変わらない
  • 服のうえから体を触っても特に痛がる箇所はない

大丈夫だと思っていても、頭部の出血はすぐに症状が出ないこともあるので、転落後48時間は注意して観察し、念のため1週間はゆっくり過ごしてくださいね。

赤ちゃんのたんこぶの処置法

赤ちゃんや子どもは本当によくたんこぶを作ってしまいます。たんこぶは「皮下血腫」と言って、頭部への衝撃によって小さな血管から出血し、それが皮膚の下で溜まっている状態をさします。
立ち上がった時、おすわりからゴロンと転んでしまった時、つまずいてこけてしまった時、など、転落にかかわらず赤ちゃんが自分の体を支えきれずに頭を打ってしまうことはしばしばあります。

転落して泣きじゃくる男の子

たんこぶが出来そうなケガをしたら、まず冷やしましょう。冷やす方法は二つあります。

冷やしたタオルや氷嚢で冷やす

オーソドックスな冷やし方です。氷嚢やアイスノン、またはナイロン袋に氷と水を入れたものをタオルに巻いて患部に当てます。
ナイロン袋に氷と水を入れる場合は、患部に密着しやすいように空気を抜いて口を閉めてくださいね。発熱の時のように、冷やしたタオルでも構いません。
この冷やし方では、冷やすのと放置するのを数十分繰り返します。10分冷やして、5分放置、くらいの間隔で繰り返しましょう。冷やすと最初は冷たさで痛いですが、3分頑張れば慣れてきます。

熱さまシートで冷やす

特に言葉の通じない赤ちゃんは、じっとして冷やすことを嫌がる場合が多いです。
もし、打った箇所が髪の毛で覆われているところでなければ熱さまシートが便利です。患部の大きさに合わせて切って貼ってあげましょう。

どちらの冷やし方も、ケガから6時間は特に安静にして様子を見ましょう。頭部を打った時には、48時間は要注意です。
そして、冷やす時は、赤ちゃんを抱っこしてあげること。赤ちゃんは頭を打ったことでびっくりしたのと痛いのとで泣いていることでしょう。ママが抱っこをして、まずは安心させてあげてくださいね。(意識がないなどの緊急性が高い時を除く)

たんこぶは通常1週間程度で治りますが、念のため、2日間お風呂は避けておきましょう。

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病院へ連れていくべき症状

病院を受診した方が良いのはどんな時でしょう。すぐさま救急車という状況ではなくとも、48時間の経過観察の中で、やっぱり受診した方がいいかも、という状況になる時もありますので注意が必要です。

転落の後遺症がないか確かめるために診察を受ける赤ちゃん

  • なんとなくずっと機嫌が悪い・むずがる
  • 少なくても出血が長く続く
  • 何回か吐く
  • 寝つきが悪い
  • たんこぶが大きい、打った部分がぶよぶよと腫れている

迷った時には小児救急電話相談#8000

正直なところ、一番難しいのが「これって病院に行った方がいいのか?」というグレーゾーンです。医療の知識が乏しい私たち素人にとっては、このグレーゾーンのせいで困ることもしばしばあります。

しかし、グレーゾーンの中にも「あの時受診しておいてよかった」というケースもあることを、忘れてはなりません。迷った時には、遠慮なく「小児救急電話相談」を使いましょう!特に、休日・夜間などかかりつけの小児科の先生との連絡が取れないときには、本当に頼れる存在です。

受診すべきか迷った時、対処の仕方がわからない時には

小児救急電話相談 「#8000」

小児救急電話相談は、#8000にかけると、自動的に住んでいる都道府県の相談窓口に転送されて、小児科医師や看護師のアドバイスを受けることができるサービスです。受診すべきかどうか、応急処置はどのようにすれば良いのか、どこの病院に行けばよいのか、など、的確なアドバイスをもらえます。

救急車を呼ぶべき症状

  • 意識がなく、ぐったりしている
  • 目線があわない
  • ひきつけを起こしている
  • 血が大量に出ていて、止血しても止まらない
  • 顔色が悪い
  • 耳や鼻から黄色い液体や血液が出ている

こういった症状があるときには、すぐに救急車を呼んで受診してください。ママはなるべく落ち着いて、状況把握に努めてくださいね。

救急車の呼び方

  1. とにかく落ち着くことが先決です。
  2. 電話が繋がったらまず「救急です」と告げましょう。
  3. 場所や名前、ケガの状況を説明します。
  4. 救急車の到着まで、ママができることを教えてくれますので、その通りに応急処置を行います。
  5. 事故の経過や症状などを落ち着いて説明する。

心肺蘇生の方法

赤ちゃんの意識がなく、呼吸もなかったら場合はすぐさま119番通報をして、電話で指示されたら心肺蘇生を行います。

  1. 反応があるかを確認する
    呼びかけをします。乳児の場合は足の裏を押して刺激しながら呼びかけましょう。
  2. 正常な呼吸をしているか確認する
    隣に座り、10秒以内に胸やお腹が呼吸をしているように上下しているかを確認します。呼吸がなかったり、途切れていたりした場合には、心肺蘇生を行います。
  3. 胸骨を圧迫する
    左右の乳首を結ぶ線から、指一本ぶん下の位置を、1分間に100回くらいの速さで30回圧迫します。使う指は、中指と薬指の2本です。胸が3分の1沈むくらいまで強く圧迫します。
  4. 気道確保
    片手を額に当てて、もう片方の手の人差し指、中指の2本で顎先を持ち、鼻の穴が天井に向くくらいまで頭をのけぞらせます。
  5. 人口呼吸
    気道を確保したまま、赤ちゃんの口と鼻両方を同時に自分の口で覆って息を吹き込みます。胸が軽く上がる程度、1回1秒で、2回吹き込みます。
  6. 3〜5を繰り返し行う。

これが赤ちゃんへの心肺蘇生の方法です。万が一のために、覚えておくと安心ですね。

赤ちゃんの転落防止対策をしよう!

元気いっぱい、いろんなことに興味津々の赤ちゃんが転落しやすいとはいえ、未然に防いであげることが大人の私たちにできることです。赤ちゃんのために家の中の環境を整えていても、危険はあちこちにいっぱい。
予想外の事故が起こらないためにも、転落の防止対策をして、赤ちゃんを守りましょう!

転落防止柵が施されたピンクのベビーベッド

よくある赤ちゃんの転落事故の例

・ベット・ソファから落ちる
・抱っこしていた手から滑り落ちる
・ベビーカーやベビーチェアから落ちる
・抱っこ紐から滑り落ちる
・登れるようになった段差から落ちる
・階段から落ちる

想像しただけで、目を覆いたくなってしまいそうな事例がたくさんですね。赤ちゃんの身近なところに危険は潜んでいます。

赤ちゃんが転落したときのチェックポイント&応急的対処法
赤ちゃんが転落したときのチェックポイント&応急的対処法
赤ちゃんの二大事故の一つ「転落」について、ママの対処法や病院受診と救急車を呼ぶべき基準、たんこぶの処置の仕方や心肺蘇生法など、知っておくべき情報を整理します。また、家庭で出来る転落防止対策を紹介します。

赤ちゃんを転落事故から守るための対策7ヶ条

では、事故を防ぐには、どうすれば良いのでしょうか?

赤ちゃんの安全を守るママの手

1.ベビーベッドの柵は閉じる

まだ寝返りもできない小さなうちは、オムツ替えも授乳も頻繁だったことから、柵は開けっ放しにしていたおうちも多いのではないでしょうか?寝返りをうちだしたり、くるっとひっくり返るような素振りを見せ始めたりしたら、柵は安全のために閉じて寝かせるようにしましょうね。

2.ソファや大人用のベッドに一人で寝かせておかない

家事に忙しいママがついついやってしまうことですよね。「ちょっとここに寝ててね」と言って、その通りにしてくれれば良いのですが、急に機嫌が悪くなりぐずっているうちに体がずれて転落、という場合もあります。柵のないところに寝かすのなら誰かの目が要りますね

3.ベビーカーやベビーチェアのベルトは必ず締めて使う

ヒヤリハットでよくあるケースです。いつもは締めているのに、ついうっかり締め忘れていたなんてことないでしょうか?ベビーカーの場合は、段差や坂道の衝撃で赤ちゃんがゴロンと落ちてしまうことがあります。ベルトを締めているか必ず確かめて使いましょう。

4.抱っこ紐で抱っこをしている時は、前かがみに要注意

最近よく注意喚起がされるようになりました。一見ママの体と密着しているから大丈夫に見えますが、前にかがむとママの体と赤ちゃんの間には空間ができます。抱っこひもの多くは、密着したママと赤ちゃんを覆う仕組みで作られています。
どうしてもかがむ姿勢をとるときには、手で赤ちゃんを支えながら行いましょう。事故予防のためにセーフティガードが付いている抱っこひもであればそれを閉めて使いましょうね。

5.はいはいができるようになったら段差に注意

はいはいができるまで赤ちゃんが成長すると、手足はかなり発達して自由に動かせ、体を支えることもできるようになります。ということは、ちょっとした段差に登ることもお手の物になります。
好奇心旺盛な赤ちゃんは、むしろそう言ったちょっと難しい課題をクリアしたがります。本当にちょっとの隙にヒョイと登って、ママが気づかないうちに落ちてしまうので、はいはいができるようになった頃から、伝い歩きをする頃には目が離せません。

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6.階段には必ずベビーゲートをする

これは絶対取り付けましょう。赤ちゃんは階段がどれだけ危険なのかがわかりません。取り付けて、行けないようにするとママが見張る負担も断然軽くなります。もちろんのことですが、大人が通った後は、柵に毎回ロックをかけることをお忘れなく。

7.家具の角にはベビーガードを取り付ける

転落・転倒した時に机の角にぶつけてしまった、というケースはよく聞きます。家具の角やヘリは、意外と鋭くなっているので赤ちゃん用品店や100均に売っているガードを取り付けておけば安心です。

赤ちゃんを転落から守る安全な環境作りが大切

事故の大小はあれども、赤ちゃんは多少なりともケガをしながら成長していくものです。とはいえ、ケガはなるべく避けるべきものであることには変わりありません。特に転落は、場合によっては赤ちゃんの命にも関わります。
そんなことにならないように、赤ちゃんが安心して過ごせる環境を整えてあげたいですね。赤ちゃんが産まれた頃は、大人中心だった家の中を子ども仕様に整えていくだけでも結構な労力と工夫が必要です。

1歳半を過ぎるとママの言っていることも少しずつ理解できてダメなことがわかってきますし、足腰も丈夫になってこけにくくなります。特に6ヶ月~1歳くらいの間は目が離せませんがいろいろ工夫を施して、赤ちゃんを守ってあげたいですね。