赤ちゃんに座薬を使うとき

赤ちゃんに座薬をさすコツは?痛くない上手な入れ方

赤ちゃんに座薬をさすことは熱がなかなか下がらないときに効果があります。座薬を使い慣れていないママは、どのようにさせば良いのか戸惑うかもしれません。座薬が入らない、市販の座薬は使ってもいいの?など赤ちゃんに座薬を上手にさす方法や座薬の使い方をまとめました。

赤ちゃんに座薬をさすコツは?痛くない上手な入れ方

赤ちゃんの座薬のさしかたのコツ!ストレスを与えない方法

赤ちゃんの急な発熱!「とにかく熱を下げなくちゃ」「高熱が続いて何か影響が出たら…」と、何が何でもすぐに熱を下げたいと慌ててしまうママやパパは少なくありません。そんなときに、座薬による解熱剤を選択することがあります。どうすれば赤ちゃんにストレスや痛みを与えずに座薬をさすことが出来るのでしょうか。座薬について知っておくべきことについて見ていきましょう。

ドラッグストアで座薬を購入するのは控えましょう

市販の座薬についての新情報を知った赤ちゃん

赤ちゃんが高熱を出してしまうと、それが初めての発熱ならなおさら慌ててしまいます。ですが、近くのドラッグストアで赤ちゃんでも使える座薬を買って、すぐに赤ちゃんにさす…と言うのは、絶対に避けて下さい。なぜ、市販の座薬を自己判断でさすのはいけないのでしょうか。その理由は3つあります。

市販の座薬は赤ちゃんに適した座薬ではないかもしれない

赤ちゃんは大人と違い、体が小さいため少量でも効果が大きく現れます。そのため座薬が効きすぎて熱を下げ過ぎたり、臓器に負担をかけたり、場合によっては下痢や嘔吐などの副作用や他の深刻な症状が発生することもあるのです。

また、病院では赤ちゃんの月齢や体重を考慮して医薬品を処方しますが、ドラッグストアで販売されている座薬は個々の赤ちゃんに向けて処方されたものではありません。期待する効果を得られなかったり、副作用が強く出てしまったりすることがあります。

発熱の原因が解明されていないから

発熱には必ず意味があります。発熱から、何か重篤な疾病にかかっていることに気付くこともあります。とにかく熱だけを下げようとすると、発熱の原因を理解しないことになってしまい、疾病の早期発見の機会をみすみす失ってしまうことになりかねないのです。

発熱によってウイルスから身体を守っていることもあるから

高い熱を出すことで、ウイルスや雑菌が赤ちゃんの体に侵食してくるのを防いでいることもあります。そのようなときに、座薬によって熱を急激に下げてしまうと赤ちゃんの免疫力が低下し、ウイルスや雑菌が増殖してしまいます。

身体がほてっている時は冷やす

発熱により体温が上昇し体がほてっているときは、まずは『首の後ろ』『足の付け根』『脇の下』の3つの部分を保冷剤などで穏やかに冷やすようにしましょう。他の症状が出ていないかを観察することもできますし、座薬等の赤ちゃんの体内に直接投入してしまう医薬品で急激に熱を下げてしまうことと比べると、体にかかる負担も大きく異なります。

赤ちゃんが発熱した!病院で座薬が処方されたとき

座薬を入れるためおむつを外すママ

自己判断での座薬の使用はNGですが、医師が赤ちゃんに座薬を処方する場合は、処方された用法(座薬を入れる間隔・1回の量)を守って使用してください。座薬は直腸から直接吸収されますので、口から飲む薬よりも効き目が早く表れます。ここでは、座薬の入れ方を見ていきましょう。

赤ちゃんの座薬のさしかた

具体的にどのように赤ちゃんに座薬を入れるのかを説明します。(注1)

1.手先を清潔にし、座薬を開封します

赤ちゃんの直腸に雑菌を入れてしまわないよう、座薬は常に清潔な手指で扱います。そのためにも、座薬を開封するまえに、必ず手をきれいに洗っておきましょう。

2.おむつをはずしてスタンバイ

赤ちゃんのおむつを外し、お尻が汚れている場合はおしり用のウェットティッシュでキレイに洗浄します。利き手以外の手で赤ちゃんの両足を持ち上げ、おしりを10~20cmほど上に上げます。

3.座薬をしっかりと入れる

座薬のとがった方から、赤ちゃんの肛門に入れていきます。座薬全体が肛門に入ったところで止めるのではなく、指の先1cmくらい肛門に入れてから止めるようにしましょう。座薬が硬くて入りにくい時は、先を清潔な手で少し溶かし、柔らかくしてから挿入するようにしましょう。ただし、柔らかくし過ぎると肛門に入りにくくなりますので、「少しだけ」柔らかくするようにしてください。

4.座薬が出てくる時はしっかりおさえます

座薬を入れた後すぐは、赤ちゃんの腹圧等で押し返されて出てくる可能性があります。座薬が出てこないように4~5秒ほど肛門を押さえるようにしましょう。赤ちゃんが下痢気味のときは、おむつを装着してから、おむつの上から赤ちゃんの肛門を押さえます。

座薬がおしりから出てきたときは、あまり溶けていないようなら、出てきた座薬をそのまま入れて、もう一度赤ちゃんの肛門を押さえましょう。半分以上溶けた状態で出てきたときや座薬を入れてから数分以上経ってから出てきたときは、再挿入しないで、赤ちゃんの様子を見守るようにしましょう。

座薬をさすときのポイント

座薬を入れられた赤ちゃん

座薬をさすときのポイントをご紹介します。

パパ・ママの手の準備

座薬をさすときは、爪で赤ちゃんのおしりを傷つけることがないように、爪を短く切りそろえることが大切です。手指に怪我をしている場合は、シリコン製などの使い捨て手袋を利用するのも良いです。

布団を汚さないための準備

赤ちゃんが下痢をしているときは、座薬を入れるタイミングで下痢状のうんちが出てしまうこともあります。赤ちゃんが座薬に驚いて腹圧をかけてしまうこともありますので、周りに飛び出ないように、布団の上にシートを敷き、おしりふき等を周りにおいておきましょう。

また、下痢をしていないときでも、お尻の穴を刺激しますので、うんちが出てしまうことがあります。おしりの下におむつを敷いて、おしりふきを置いておき、いつでも対応できるように準備しておきましょう。

なかなか座薬が入らないとき

何回挑戦しても、座薬が上手に赤ちゃんのおしりに入らないときは、指先で少し先端を温めたり、水で濡らしたりして、滑りを良くしてみましょう。それでもなかなか座薬が入らないときは無理をしないでください。医師の指示に従い、脇の下・首の後ろ・足の付け根をしっかり冷やすなど、座薬以外の解熱方法を行うようにしましょう。

座薬を入れたのに効かないとき

座薬を入れたのに熱が下がらないときは、赤ちゃんの熱がまだ全部出切っていない、もしくは座薬が合わないと考えられます。赤ちゃんの手足の先を握って冷たく感じるときは、まだまだ赤ちゃんの熱が出る時期ですので、このタイミングで座薬を入れても効果はほとんど得られません。座薬を入れるときは、赤ちゃんの熱が出切ってから、手足が温かくなってからにしましょうね。

また、手足が温かくなってから座薬を挿入しているにもかかわらず熱が下がらないときも座薬が赤ちゃんに合わないと考えられます。そのようなときは、再度座薬を投入するのではなく、様子を見て、他の薬を処方してもらうか、保冷剤で脇の下や首の後ろ、脚の付け根を冷やすようにしてください。

効果は見られたけど、まだ熱が高いとき

座薬が効いて赤ちゃんの熱が下がったと思っても、まだ平熱に戻らない時は、医師の指示に従いましょう。座薬は、38.5度以上の熱がある時に使います。もう一度使いたい時は6時間以上間隔を空けてください。(注2)
しかし、自己判断だけでさらに座薬を入れるのは危険です。そのためにも、座薬を処方された時に、医師に使用方法を良く確かめておきましょう。

座薬が余ったとき

処方された座薬は、勝手に使用をやめてはいけません。熱が引き症状が落ち着いたなら、かかりつけ医の許可を得て使用を中止してください。座薬が余った時は、冷蔵庫で保管するといいでしょう。ただし、保管していた薬を使いたい時は使う前に必ずかかりつけ医に相談してください。

赤ちゃんの月齢と体重に合わせて処方されたものですので、赤ちゃんの月齢が進み、体重が増えている状態では、同じ容量を使用しても解熱効果は得られない可能性があります。ママやパパが勝手に量を計算して使用するのは危険を伴います。自己判断はやめましょう。

発熱したときはどのように行動すべきか

座薬が嫌いでギャン泣きする赤ちゃん

座薬は、きちんと病院で診察を受けてから使用します。では、急な発熱が起こった場合は、どのように対処することができるでしょうか。

赤ちゃんの平熱は何度から?正しい計り方と発熱の基準
赤ちゃんの平熱は何度から?正しい計り方と発熱の基準
赤ちゃんの平熱の測り方や赤ちゃんにおすすめの体温計の特徴や使い方を紹介します。赤ちゃんの平熱は何度なのか、何度からが発熱なのかという疑問や熱が高い時、低い時それぞれの原因と対処法を解説します。

検温で熱の推移を記録

赤ちゃんは、平熱が36.3~37.4度と大人よりも高いです。高熱と判断される体温は38度。したがって、赤ちゃんの体温が37度を超えても直ちに慌てる必要はありません。(注3)
熱以外に下痢や嘔吐・発疹などの諸症状が見られない場合は、こまめに熱を測って家で様子を見ます。

38度を超えても手足が冷たいときは要注意

赤ちゃんの手足を触って、ひんやりと感じるときはまだまだ熱が上がる可能性が高いと言うことを意味します。38度を超えても手足が冷たいときは病院に行って診察を受ける方が良いでしょう。手足の先が温かくなってきたら、熱が下がるサインです。足の付け根と首の後ろ、脇の下をガーゼでくるんだ保冷剤で冷やし、効率的に熱を冷まします。

熱以外の症状をチェック

熱以外にも、赤ちゃんの機嫌や食欲、下痢や嘔吐はしていないか、しっかりとチェックしてください。熱があるときは発汗量が増えますので、脱水症状を起こさないようにこまめに水分補給をすることも忘れてはなりません。ミルクやおっぱい、湯冷まし、薄めた麦茶などを飲ませても体が水分を受けつけないときは、すぐに病院に連れて行くようにしましょう。

また、体に熱があるからといって冷たいものを飲ませることはNGです。ただでさえ体力を消耗しているときに冷たい飲み物で胃腸に刺激を与えてしまうと、下痢や嘔吐などを誘発することもあるからです。

病院では、観察したことを客観的に報告しよう

発熱がある赤ちゃんの診察をする医師

病院では、赤ちゃんの症状や熱の変化、与えた飲み物や食べ物などを客観的に医師に報告するようにしましょう。「ずっと熱が出ている」とか「しんどそう」などの具体性に欠くコメントばかりでは、検査方針が決まりにくくなってしまいます。豊富な情報を伝えることで医師が症状をスムーズに判断することができますので、赤ちゃんに素早い処置を与えることに繋がるでしょう。

座薬は効果抜群!その分取り扱いには注意すべき

直腸に直接薬を挿入する『座薬』。発熱に大きな効果を発揮します。ですが、取り扱いには注意をすべきです。安全に使用するには、かかりつけ医の指示に従うことが肝心です。赤ちゃんが少しでも早く健康な状態に戻ることができるよう、常に赤ちゃんの状態の変化に目を配り、もっとも良い処置をおこなってあげてください。

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