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赤ちゃんの口内炎の原因と対処法

赤ちゃんの口内炎の原因(種類)と治療法・対処法

赤ちゃんの口内炎を引き起こす3つの原因とそれぞれの症状を詳しく解説します。口の中や唇に白い水泡がポツポツとできる口内炎。熱を伴う口内炎もあります。口内炎ができてしまった時の治療法・対処法について、「うつる?」「薬はある?」「食事の取り方は?」といった疑問を解決します。

赤ちゃんの口内炎の原因(種類)と治療法・対処法

赤ちゃんの口内炎 発熱を伴う場合・伴わない場合の原因と対処法

昨日まで元気だった赤ちゃんが、「急に母乳やミルクを飲まなくなった」「離乳食を食べたがらない」ということがあります。
お腹が痛いのかな?と思っても、うんちはいつもどおり。一体なにが原因なのでしょう?

もし赤ちゃんの食欲がなく、なんとなくいつもより不機嫌だったり、しきりに口に手を突っ込む仕草をしたりしていたら、一度口の中を覗いてみましょう。
もしかすると口内炎の可能性があります。口の中に白いポツポツがあるかをチェックしてみてください。今回は赤ちゃんの口内炎について、原因と対処法をお伝えします。

赤ちゃんの口内炎の原因(種類)は?

まだ小さな赤ちゃんの口内炎。おとなでも口の中に口内炎があると沁みて食事がとりにくいですよね。おとなであればある程度我慢をして食事することができますが、小さな子どもの場合はそうはいきません。

うつ伏せで泣いている口内炎の赤ちゃん

赤ちゃんの口内炎の原因は、大きく3つに分けられます。
一つは、大人と同じように口内炎のみが症状としてある場合。二つ目は、手足口病など、幼児特有の病気で口内炎を併発している場合です。そして3つ目には、常在菌であるカンジダの繁殖によって起こる口内炎が挙げられます。

一般的な口内炎は口・唇のみに痛みが出ます

傷が原因となるアフタ性口内炎

大人の場合は口内炎のほとんどはこれに分類されます。アフタとは、6mm以下のピンク色で中心が白くなっているできもののこと。不特定多数の細菌やウイルスが原因で、疲れや栄養部足で体力や免疫力が下がっている時に口の中を噛んだりキズを作ったりしたときにできます。
赤ちゃんの場合、以下のようなケースも考えられます。

● おもちゃなどが口にぶつかって外傷となってしまった

皮膚の弱い赤ちゃんは、驚くほど少ない刺激でキズができてしまいます。少し伸びた爪で軽く引っ掻いてしまっただけでも、ほっぺにキズができてしまいますよね。
それと同じで、おもちゃなどが口にぶつかってキズができると、そこから細菌が入って、口内炎になってしまうケースがあります。

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● 風邪や疲労によるビタミン不足

赤ちゃんも大人と同じように、疲れや栄養バランスの偏りによって、口内環境が悪化し細菌やウイルスが入り込みます。
予防の意味でも、離乳食ではビタミンを積極的に取り入れましょう。
ビタミンB群やCは体の免疫力をあげたり、粘膜を作ったりしてくれる栄養素ですので不足しないようにしたいですね。

ビタミンBを多く含む食材

ビタミンB1:豚肉、うなぎ、たらこ、小麦や玄米、落花生や大豆など
ビタミンB2:牛・豚・鳥レバー、のり、牛乳、ヨーグルト、チーズ、うなぎ、さば、ししゃも、カレイ、ヒラメ、たまご、納豆、アーモンドなど
ビタミンB6:マグロ、カツオ、卵、アボカド、鶏のささみ、牛・豚・鶏の肝臓、ごま、バナナ、メロン、じゃがいも、キャベツ、ピスタチオなど

ビタミンCを多く含む食材

ピーマン、パセリ、芽キャベツ、レモン、ゆず、アセロラ、ブロッコリー、柿、イチゴ、みかん、はっさく、オレンジ、小松菜、レンコン、じゃがいも、トマトなど

離乳食期であれば、牛乳、卵、ヨーグルト、カレイなどの白身魚、バナナ、ブロッコリー、じゃがいもと言った食材が使いやすいでしょう。

授乳中の場合は、甘いものや油っぽいものの摂りすぎで母乳の質が低下しているかもしれません。母乳はママの食べたものによって、味も栄養素もかなり変わりますので、まずは粗食を心がけた上で必要な栄養素を十分にプラスしてくださいね。

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ウイルス感染による口内炎は発熱などの他の症状があります

他の感染症から口内炎を発症しているケースです。ヘルペスやヘルパンギーナ、手足口病など、よく聞く病名が挙げられます。

口内炎が辛くてママに抱っこされる赤ちゃん

ヘルペス性口内炎

単純ヘルペスウイルス1型への感染が原因です。症状がでていないだけで、実は日本人の70〜80%の人が感染しているとも言われています。生後6ヶ月〜3歳頃の発症が多く、口の中にポツポツとした水泡状の口内炎と39度以上の熱を伴います。歯茎が赤く腫れたり、唇に水泡ができたりする場合もあります。
大人にもよく見られるヘルペスによる口内炎。疲れると出てくるという方は多いのはないでしょうか。ヘルペスの症状は、一般的に初回が重くなる傾向にあります。

ヘルパンギーナ

エンテロウイルスへの感染が原因です。子どもを中心に流行するので、よく夏場に保育園や幼稚園で流行します。いわゆる「夏風邪」の一種です。39℃以上の高熱と喉の痛みが特徴です。時折嘔吐を伴うこともあります。喉の痛みの正体はたくさんの口内炎。上顎から喉周辺に白い水泡ができます。

また、喉ちんこにまで水泡が広がるので、子どもは特にごっくんすることを嫌がるでしょう。ウイルス性感染症ですが、ワクチンや特効薬が今の所ないので、解熱剤などを使いながら回復をまちます。

手足口病

手や足、口に水泡ができます。小さい子の場合は水泡が全身に広がる時もあります。かゆみや痛みこれもエンテロウイルスへの感染が原因で、ヘルパンギーナと同じく夏に流行します。
手足口病の場合は比較的熱は低く、出てもすぐに下がることが多いです。発熱する割合は3割程度。こちらもワクチンや特効薬はなく、水泡ができたところを清潔にしながら回復するのを待ちましょう。

カンジダによる口内炎は発熱を伴わず、生後半年までの赤ちゃんによく見られます

生まれて間もない赤ちゃん特有の口内炎もあります。

赤ちゃんが熱がでる口内炎で病院に受診に向かうママ

カンジダ性口内炎

カンジダという真菌によるものです。症状としては、白い苔のようなものが舌や上顎に広がり、食事をするときに痛みがあります
カンジダは陰部で感染して症状が出るものだと思われる方が多いでしょうが、実はカンジダ菌は人間の体に居る常在菌で、感染というよりは抵抗力が弱まっているときに自分の菌が繁殖することによって症状が現れます。

赤ちゃんがかかるカンジダ性口内炎の多くは、出産時に産道を通った際に感染したものです。ですので、妊娠後期にはママにカンジダの検査があり、症状が出ている場合は抗真菌剤で治療をしておきます。

ウイルス性はうつります!赤ちゃんの口内炎を防ぐためにも、キスや口移しはしないこと

ママができる予防法として挙げられるのは、キスや口移しをしないこと!これまで紹介したように、アフタ性口内炎やカンジダ性口内炎は人にうつることはありませんが、熱を伴う口内炎はウイルス性感染症ですので、人から人へうつってしまいます。
特に、ママが疲れてヘルペスが出ているときには要注意。ヘルペスに感染して初めて症状が出るときには高熱が出ることが多いので、小さな赤ちゃんには是非避けてあげたいですね。

赤ちゃんの口内炎の治療法・対処法

一口に口内炎と言っても原因は様々。でも基本的な対処の仕方は一緒です。ママができる治療法・対処法と受診の目安をまとめました。

赤ちゃんの口内炎の治療法に戸惑い慌てるママ

赤ちゃんの口内炎で気をつけるのは水分補給

たかが口内炎、されど口内炎。大人だと我慢すれば済む口内炎でも、赤ちゃんにとっては一大事です。口内炎そのものが心配というよりは、それによって水分が取れなくなることの方が心配です。特に夏場は汗をどんどんかくので、脱水にならないように気を付けましょう。

またヘルパンギーナなどのウイルス性口内炎の場合、高熱を伴いますので余計に水分補給が回復のカギとなってきます。とにかく口内炎がある場合、赤ちゃんや子どもはその不快感に我慢できず、食べ物も水分もイヤ!ということはよくあることです。
ママは少し大変かもしれませんが、根気よく、少しずつで良いので回数を多くして水分補給させてあげてくださいね。ごくごく飲むのが辛い場合、スプーンですくって一口ずつにすると飲みやすいですよ。

授乳期

まずママの食事を少し変えてみましょう。母乳の味は食べたものによって変わりますので、刺激物や甘いものは控えてみてください。また、母乳の出が良い方が少しの吸う力で飲め、赤ちゃんの水分補給にも一役買いますので、ママも水分を多めにとってくださいね。
ミルクの赤ちゃんの場合は、哺乳瓶の口が柔らかい方が負担は少なく済みますので、もし柔らかいものがあれば変えてみてください。哺乳瓶の消毒もいつもよりしっかりとしましょう。

離乳食期

離乳食期は、痛い時にムリに食事をとらせたりすると、ごはんが嫌いになるので注意しましょう。水分がある程度取れて少しでも口にできていたら、数日なら大丈夫です。この時は栄養を厳密に考えなくても良いので、本人が食べやすいものを食べさせてあげてくださいね。

病院受診の目安は脱水しているかどうか

アフタ性口内炎なら1週間前後で自然と治ります。しかし、水分すら受けつけず、脱水症状が心配な時は受診をしましょう。対処療法として、点滴を打ってもらえます。
また、ヘルペスやヘルパンギーナ、手足口病など高熱を伴うウイルス性の口内炎は、治療薬はないものの、感染力の強いものでもありますので、原因の治療のために病院に行った方が良いでしょう。

熱がない口内炎でご機嫌な赤ちゃん

赤ちゃんの口内炎は小児科を受診する

小児科を受診しましょう!大人であれば、皮膚科、耳鼻咽喉科、内科、歯科、口腔外科などを受診するかと思いますが、小さな子どもの場合、総合的に見てもらえる小児科が頼りになります。感染症の流行具合や症状の現れかたから、何が原因で起こっている口内炎なのかを的確に判断してもらえます。

塗り薬はお医者さんの指示に従う

基本的に自然に治るのを待ちますが、塗り薬を病院で出してもらえることもあります。注意したいのは、口内炎だからと言って、薬局買ったステロイド剤を自己判断で使ってしまうこと。ステロイド剤の使用の是非についてはここでは触れませんが、アフタ性口内炎以外だった場合、逆に長引かせてしまうことがあります
というのも、本来ステロイド剤というのは、免疫を抑制するもの。もしウイルス性のものだった場合、回復の阻害となってしまいます。自己判断せずに、赤ちゃんに薬を使う場合は医師に相談した方が良いでしょう。

赤ちゃんの口内炎にやさしい食事を紹介!

口の中がとにかく痛くて不快な口内炎。赤ちゃんはおそらく食事や水分を嫌がるでしょう。でも食事は数日ぐらい食べられなくても大丈夫。水分を取ることを心がけて、あとは口の中に刺激がないものを選びましょう。

口内炎でも食べられるポタージュスープ

口内炎のときの食事のポイント

薄味・柔らかいもの・水分たっぷり

例えば、小さい子であれば、ミルクプリンやゼリーが食べやすいです。同じような食感でも、ヨーグルトは酸味があるので傷に沁みてしまいます。甘みのあるものは痛くて食事を嫌がる子でも食べてくれやすいでしょう。特にウイルス性で熱が出てしんどいときにはオススメです。

主食系が食べられるなら、にゅうめんやおうどんがオススメ。細かく切って、かぼちゃやさつまいもなどの口当たりの良い野菜と一緒に煮込んであげるのもいいですね。蒸しパンやカステラも柔らかくて刺激も少なく食べやすいです。また、ポタージュスープは口当たりも良く、栄養もバッチリですので是非作ってあげてみてください。

裏ワザ!ストローを使うとシミない!

もう一つ、食事をとるときのポイントです。口の中が痛い時は、なるべく傷口に当たるのを避けたいものです。そこで大活躍すると噂なのが、ストローです!確かに、ストローなら、そのままゴックンすることができますね。卵豆腐やプリンはもとより、小さく切ったうどんも、少し太めのストローなら吸って食べることができます。

口内炎のときは、口当たりの良いものを少しずつ。ママは脱水に注意してあげましょう!

大人でも不快な口内炎。赤ちゃんは皮膚や粘膜がまだ弱いので、物理的になりやすいともいえます。「アフタ性」「ウイルス性」「カンジダ」と大きく分けて3つの原因を挙げましたが、対処法としてどれも変わらないのは、「患部を清潔にしてあげること」と「脱水に注意すること」です。赤ちゃんや小さな子どもは痛みを我慢することができません。

口内炎自体は過度に心配する必要はありませんが、それによって水分や食事が摂りにくくなることが問題。夏場は特に脱水に注意して、喉越しや口当たりの良いものを少しずつあげてくださいね。