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赤ちゃんの中耳炎の症状

赤ちゃんの中耳炎の症状は?種類、治療法、完治までの期間

赤ちゃんの中耳炎の具体的な症状や種類、病院での治療方法、家庭でのホームケアを紹介します。赤ちゃんは言葉で症状を話せないのでママがいち早く症状を知ることが大切です。赤ちゃんの不調のサインを見逃さないためにも日頃からしっかりと観察しておきましょう!

赤ちゃんの中耳炎の症状は?種類、治療法、完治までの期間

赤ちゃんからの中耳炎サイン!症状やホームケアも覚えよう

赤ちゃんはまだ話せないので、自分の体調の辛さをママに訴えることができません。ママは毎日赤ちゃんを観察して体調の変化に気づいてあげなければならない責任があります。

生後6ヶ月頃から気を付けるべき病気の中に中耳炎あります。中耳炎は就学前の殆どの子が発症していると言ってもよいほど、子供に発症しやすい病気です。
言葉を話せる年齢の子はママに「耳が痛い」と訴えることができますが、問題は生後1歳未満の赤ちゃんになります。言葉を上手く話せない赤ちゃんは、自分の体調の変化もうまく伝えられません。

中耳炎に気づかずに放っておいた場合

  • 手術が必要になる
  • 難聴を引き起こす
  • 慢性化してしまう

という最悪の結果になることもあります。
ママが中耳炎に早く気づいてあげられる、赤ちゃんのサインを紹介します。具体的な症状とホームケアの方法もあるので併せてチェックしましょう!

赤ちゃんはなぜ中耳炎を起こしやすいのか?

耳の聞こえが悪く中耳炎を疑われる赤ちゃん

耳の構造は外側が「外耳」その内側に「中耳」その奥に進むと「内耳」があります。
その中でも中耳は耳と鼻に繋がる「耳管」がある重要な場所です。普段は閉じていますが咳やくしゃみ、食べ物を飲み込む時に開きます。

風邪を引いている時、耳管が開いた瞬間に鼻からウイルスや細菌が中耳に侵入して炎症が起こることが中耳炎の原因になります。

では赤ちゃんは何故中耳炎になりやすいのか、それは耳管の発達が未熟だからです。
赤ちゃんの耳管は大人に比べて太くて短いために、耳管が開いたときに、ウイルスや細菌が入り込みやすく、菌も溜まりやすい構造になっています。大きくなるにつれて、だんだん中耳炎の発症が減ってくるのは耳管の長さ、太さといった機能も成長し大人と同じような構造へとなってくるため中耳炎が起きにくくなってきます。

まだ痛みや違和感を言葉にできない赤ちゃんが、耳のあたりを頻繁に触っているようなしぐさが見られたとき、長引く鼻水の症状があった時などは中耳炎になっている可能性があります。
そんな時はちょっとだけ気を付けてお子様の様子を見てあげましょう。

赤ちゃんがかかる中耳炎の種類・症状

赤ちゃんとつみき遊びをする保育士

中耳炎の種類は

  1. 急性中耳炎
  2. 滲出性中耳炎
  3. 反復性(慢性)中耳炎

の3種類があります。

赤ちゃんの多くは風邪をこじらせることが原因で中耳炎を発症してしまいます。
風邪の治療は続けているのに、なかなか改善せず

  • 鼻水が黄色っぽい
  • 熱がある
  • 耳の奥が痛い
  • 耳だれがある
  • 耳の聞こえが悪い
  • 機嫌が悪い
  • 夜泣きがある
  • 手を耳によく持って行く
  • おっぱいやミルクを飲まなくなる

などという症状が見られた場合は中耳炎を疑いましょう。

急性中耳炎の症状

急性中耳炎とは風邪などが引き金になり発症することが多いです。風邪によって喉や鼻についている細菌やウイルスが耳管を通って中耳に入り込み炎症を起こすことで中耳炎となります。具体的な症状を紹介します。

1.発熱(39~40℃の高熱も)

急性中耳炎にかかり高熱がでた男の子

中耳炎のサインの1つとして発熱があります。特に赤ちゃんは熱が出やすく39℃~40℃の高熱になることもあります。
最初は風邪からの発熱で病院にかかり風邪薬を飲んでも症状がよくならない、熱が下がらないということがあった場合、風邪が引き金になり中耳炎を発症している可能性があります。
小学生くらいになると風邪をひいて数日経ったころに高熱が出て、中耳炎に気づくこともあります。

発熱は長くても2日~3日程度で収まります。しかし完治には少し時間がかかるので、時間をかけた治療が必要です。

2.耳だれ

耳が痛くてギャン泣きする赤ちゃん

初めての中耳炎だと症状に気づくのはなかなか難しいですが、分かりやすい症状の1つに耳だれがあります。
耳だれとは耳から黄色い粘り気のある液体が出てきていたり、耳の周りにこびりついていたり、赤ちゃんの寝ている周りについていることで気づくことがあると思います。

鼓膜に膿がたまったままにしておくと、破れて耳だれが出ることがあります。しかし、破れた鼓膜はたいていの場合は自然に塞がります。

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3.耳閉感

中耳炎の主な症状の1つで字の通り、耳が詰まったような感じになる症状ですが、3歳くらいになり症状をなんとなく伝えられるようになるまでは、赤ちゃんの耳閉感に気づいてあげるのは少し難しいかもしれません。

4.強い痛み

なかなか気づきにくい赤ちゃんの中耳炎の症状ですが、急性中耳炎強い痛みを感じます。中耳炎になるときは急で、インフルエンザのような潜伏期間はありません。突然強い痛みを感じた赤ちゃんは、痛みを言葉で伝えられず、とにかく泣いてぐずります。

反復性中耳炎の症状

反復性中耳炎にかかり不調を訴える赤ちゃん

通常急性中耳炎はよほどひどいものでない限り1~2週間程度で治りますが、反復性中耳炎は、何度も急性中耳炎を繰り返す症状をいいます。
ひどい場合には毎月起ったり、月に数回起ったりもします。年齢が2歳~3歳の子が反復性中耳炎を起こしやすい傾向があります。

また、生後1年以内に急性中耳炎にかかったことがあると、反復性中耳炎になりやすいと言われているので注意が必要です。

急性中耳炎を繰り返すのが反復性中耳炎の特徴

反復性中耳炎は急性中耳炎を何度も繰り返すというのが特徴です。
症状は急性中耳炎と同じで、反復性中耳炎となる細菌やウイルスがあるわけではないと言われています。

滲出性中耳炎の症状

滲出性中耳炎になり耳が遠い赤ちゃん

滲出性中耳炎とは中耳に浸出液が溜まることを言います。痛みがなく、自覚症状がないため中耳炎の中でも1番気づきにくいのが、滲出性中耳炎です。
滲出液が溜まっていることで聞こえが悪くなっているため、声をかけても反応しない場合は、滲出性中耳炎になっている可能性があります。

またアレルギー性鼻炎や、風邪の症状で鼻水が長引いているときも滲出性中耳炎にかかることがあります。急性中耳炎から滲出性中耳炎に移行することもあるので日ごろから赤ちゃんの様子をよく観察しておきましょう。

主な症状は滲出液による難聴

音が聞き取りにくくなりギャン泣きする赤ちゃん

他の中耳炎との1番の違いはあまり痛みを伴わないことと、耳の聞こえにくさです。
痛みを伴わないため、普段と変わった様子はないように見えますが、浸出液が溜まっていることで耳の中が詰まっているような感じがしますが、ほとんどの子は自覚症状を訴えません。

声をかけた時に反応しない、声が大きくなる、耳をよく触る、テレビなどの音量を高くするなどの症状があった場合、滲出性中耳炎になっているかもしれません。
他にも、聞こえないために言葉の遅れが見られる、よく泣くといった症状にも注意が必要です。

滲出性中耳炎の原因

中耳炎が治り機嫌が良くなる赤ちゃん

のどや耳の炎症の病気の後になりやすいです。

  • 風邪で鼻水が長引く
  • 鼻のかみ過ぎたり
  • 鼻水を吸う

これらが原因となり鼻水が耳に侵入すると、滲出性中耳炎になる可能性があります。また急性中耳炎から移行するということもあります。

滲出性中耳炎はわかり難い

いつもより元気がなく泣き出してしまった赤ちゃん

大人の場合「耳が痛い」「聞こえにくい」という訴えが1番分かりやすいですが、赤ちゃんはこの訴えができないため気づいてあげるのに時間がかかってしまいます。
合わせて中耳炎には上に書いたようにいくつか種類があり、中でも滲出性中耳炎は痛みを伴わない場合もあるのでさらに気づくのが遅れてしまうこともあります。

1度経験するとこの症状はもしかしたら…とママも考えが及びますが、最初はただ赤ちゃんの機嫌の悪さや、なかなか治らない風邪の症状にも心配になってしまいますよね。
滲出性中耳炎の1つの目安として鼻水が黄色っぽい、汚い色の鼻水の時は要注意です。

早期発見してあげたい!赤ちゃんが発している中耳炎のサイン

中耳炎はたいてい痛みを伴いますが、赤ちゃんは耳の痛みを伝えられません。そのため突然ぐずりだしたり、泣き止まなかったりと何らかのサインを出しています。
そのサインから中耳炎に気づいてあげられるように、赤ちゃんの中耳炎のサインはどのようなものか知っておきましょう。

1.泣き方に特徴はないか

中耳炎のため熱がでた男の子

中耳炎は強い痛みを伴います。急にぐずりだし、泣き止まない、泣き止んだと思ったらしばらくしてまた大泣きが始まる、夜泣きがあり、なかなか寝付かない…というような症状が見られたときは中耳炎になっている可能性があります。

2.頻繁に耳を触っていないか

耳をしきりに触ったり、引っ張ったりといった行動があるときは、耳の痛みを触るという行動で訴えている場合もあります。
こういった行動をしきりに見るようでしたら、中耳炎を疑いましょう。

3.突然の夜泣きはないか

耳が痛くてママに訴えかける赤ちゃん

今まで夜泣きがあまりなかったのに、突然夜泣きをするようになり、たて抱きにすると泣き止んで、寝たので横に寝かすと、また大泣きが始まるといった時も、中耳炎になっているかもしれません。

個人差はありますが、たて抱きにすると落ち着くのは鼓膜に圧がかからなくなるためだそうです。頭を少し高くして寝る方法も効果があるようです。

4.いつもより機嫌が悪くないか

オムツも変えて、おっぱいやミルクも飲んで、お洋服も直して…何をやっても赤ちゃんの機嫌が直らない時は、中耳炎になっているかもしれません。
合わせて鼻水は出ていないかチェックしてみましょう。

赤ちゃんが中耳炎になったときの治療方法

赤ちゃんの中耳炎がわかったら、どのように治療が行われるのでしょうか?治療を怠り重症化するとどうなるのでしょうか?

赤ちゃんの中耳炎の治療

聴診器で赤ちゃんの症状を確かめる医師

中耳炎を疑ったら、まずは耳鼻科を受診します。診察で中耳炎と診断されたら、軽い中耳炎の場合は痛み止めと、中耳炎の原因となっている症状に効くお薬で治療していきます。

特に鼻水は中耳炎の治りを悪くするため、耳鼻科で鼻を吸ってもらい、お家でもよく洟をかむようにします。炎症がひどい場合には合わせて抗生物質を服用します。
抗生物質を服用しても治らない場合には鼓膜切開手術をし、中の膿を出す場合もあります。鼓膜は切開しても自然に塞がります。

炎症がひどい場合は抗生物質が処方される

医師から処方された抗生物質を投薬される赤ちゃん

中耳炎は発熱と痛みを伴います。熱を下げるためや、痛みを和らげるために解熱鎮痛剤を処方されます。しかし炎症がひどい場合には抗生物質も処方されます。
痛みが治まっても耳の中に細菌が残っている場合もあるため、抗生物質が処方された場合はお医者さんの指示にしたがって最後まで飲みきりましょう。

赤ちゃんへの薬の飲ませ方のコツ

赤ちゃんの場合、まずはママが手をきれいに洗いお薬を少量の水で練り、ペースト状になったものを赤ちゃんの上あごやほおにつけてミルクや白湯を飲ませてあげます。
シロップ状にして、スポイトで飲ませてあげる方法も有効ですよ。

中耳炎の原因となる病気の治療も行われる

中耳炎は繰り返すことも多いので、中耳炎の原因となる治療も行います。風邪やのど、鼻の病気(アデノイド肥大、アレルギー性鼻炎など)から中耳炎を引き起こすこともあるので原因となる病気の治療もしっかりしましょう。

中耳炎の症状が出てから完治までの治療期間

中耳炎の薬を飲んで眠りについた赤ちゃん

中耳炎の種類や腫れの具合などによって治療法は変わります。

急性中耳炎の場合

症状が軽い場合は痛み止めと症状のお薬を飲み、鼻水をこまめにすって経過観察し、医師の指示通りに通院をします。腫れがひどい場合は抗生物質を服用し炎症をおさえます。
痛みのピークは2、3日~1週間程で治まりますが、中耳炎は痛みが治まっても中に残った膿が原因で再発する場合があるので、痛みがなくなったからと自己判断でお薬の服用、通院を中耳せず医師が完治と診断するまでは、きちんと医師の指示に従いましょう。

また抗生物質を服用しても痛みや腫れがなかなか治まらない場合には鼓膜切開手術をし、中の膿を出す場合もあります。中の膿を出すと痛みも和らぎ、切開した鼓膜は自然と塞がります。

滲出性中耳炎の場合

赤ちゃんの様子がおかしくママに抱っこされる赤ちゃん

完治までに時間がかかることが多いです。中にたまっている浸出液が完全になくなり耳の聞こえもよくなるまで通院が必要です。
同時に滲出性中耳炎は耳だけの問題ではないことが多いので鼻やのどの治療も一緒にします。1番大事なのは鼻水をこまめにすってあげることです。

お薬を服用し、鼻も清潔に保っていてもなかなか良くならない時には、鼓膜切開手術をし、中の浸出液を出します。

それでも浸出液がたまる場合には鼓膜切開部分にチューブを入れる治療法もあります。滲出性中耳炎は聞こえの悪さはありますが痛みもなく一見完治したように感じますが、そのままにしておくと、何度も繰り返し、聞こえの悪さから言葉のお遅れなども出てくる場合もあるので、医師から完治と言われるまではお薬の服用、通院を中止しないよう、根気強く治しましょう。
滲出性中耳炎の完治までには数週間から数ヶ月かかると言われています。

中耳炎になった赤ちゃんのホームケア

中耳炎の症状に驚く赤ちゃん

中耳炎と診断されたら医師の指示に従いお薬の服用、通院を続けます。ではお家ではどのようなケアができるのかを細かくみていってみましょう。

水で濡らしたタオルを耳の後ろに当てる

処方された抗生物質や痛み止めを飲むことで痛みはだんだん和らいできます。痛み止め痛みがひどいときに服用するという説明が多いと思いますが、抗生物質は痛みがなくなっても途中で中止せずに医師の指示に従い飲みきりましょう。
自己判断で中止すると中耳炎が長引き滲出性中耳炎に移行してしまうこともあります。

お薬のほかには、水で濡らしたタオルを耳の後ろに当ててあげるのも痛みが和らぎますが、赤ちゃんは自分で体温調節ができないので、冷やし過ぎには注意しましょう。

耳だれはガーゼで優しくふき取る

片側の耳から耳だれが起きている赤ちゃん

耳垂れに気づいたら、綿棒やガーゼで優しく拭き取ってあげましょう。奥まで拭く必要はなく耳の入り口付近までを拭き取ります。

鼻水をとってあげる

鼻から耳へ鼻水が行かないようにするために、鼻はよくかみすすらないようにし、自分でかむことのできない赤ちゃんは、こまめに吸い取ってあげましょう。

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お風呂はお医者さんの判断に従う

発熱中や痛みが強いときはお風呂を控えましょう。お風呂に入り血行が良くなると、痛みを感じやすくなる場合もあります。
症状や中耳炎の種類により、お風呂やプールの制限がされる事もあります。いずれにしても自己判断せずにお医者さんに質問しておくと安心できますね。

早めの通院が中耳炎の予防に繋がる

病院で診察を受けた疲れで眠る赤ちゃん

中耳炎は風邪から移行する場合も多いので風邪で鼻水が出てきているなと感じたら早めに病院を受診することで、中耳炎の予防にもなります。
そして滲出性中耳炎は急性中耳炎から移行することも多いです。鼻が出てきたら鼻をすするのをやめさせるようにし、鼻をよくかみましょう。

自分で洟をかむことのできない赤ちゃんは市販の吸入器を使用しお鼻を吸ってあげましょう。病院によってはお鼻の吸入だけもやってくれるところはあるので、事前に聞いておくのもいいでしょう。

赤ちゃんに中耳炎の症状が見られたらしっかり治るまで治療を

これまで見てきたように、中耳炎は誰にでもなる可能性はあります。そして中耳炎にかかると長引くものや悪化してしまうものもあります。
中耳炎を疑う行動が見られたら耳鼻科を受診し、お薬の服用や通院をしましょう。

痛みや、症状がおさまったかのように思っても中に残っていた膿で、さらに中耳炎を長引かせてしまったり、急性中耳炎から滲出性中耳炎に移行してしまったり、慢性化してしまうこともあるので、完治し「もう病院へ来なくても大丈夫です」と言われるまではきちんと医師の指示に従いましょう。中耳炎は完治までに時間がかかる病気ですが、根気強くきちんと治し切りましょう。